特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし

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獲物は狩人をヤキモキさせる1

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「い、いや……いくらなんでも一緒に寝るのは……」

 風呂上がりのいい香りを漂わせるアリスとカロル。なので、俺は一歩引いて二人を交互に見つめる。すると、アリスが腰までかかるピンク色の髪を手で掻き上げて一歩近づいてきた。そして頬を少し赤く染めて気恥ずかしそうに言う。

「カロルが付いているから大丈夫よ」
「え?」

 要領を得ない彼女の返事に俺が怪訝そうに視線で問うたが、アリスは何も言わずに、俺の目をジーッと見つめ続ける。

 ていうか、俺と一緒に寝ることを指摘したわけだが、どうしてカロルが出てくるんだろう。

 高鳴る鼓動をなんとか落ち着かせるために、息を吸って吐くことを繰り返してから俺は再度口を開いた。

「とにかく、男女一緒に寝るのは、その……色々まずいから、各々の部屋で寝た方が……」

 俺は手をぶんぶん振って、二人を返そうとしたが、カロルが急に俺に近づいて上目遣いしてくる。

「ハルトお兄様と一緒の方が安全だからきたのに……」
「っ!」

 なぜだか知らないが、カロルの言葉が俺の心に突き刺さるように俺を動揺させた。

 カロルは肩までかかるピンク色の髪を揺らして潤んだルビー色の瞳で俺を見つめてきた。

 かわいい仕草と、重い視線。この相反する表情が俺の心を掻き乱している。

 カロルが俺に求めること、アリスが俺に求めること、アニエスさんが俺に願うこと。
 
 ぽっかりと空いた俺の心が要求すること……
 
 少しずつ鮮明になっていく気がしてきた。

「……いいよ」
「え?」
「え?」
「カロルの言う通り、一緒の方が安全だからな」
「っ!」
「っ!」

 俺の言葉を聞いた二人は急に腰をくねらせ、体をひくつかせる。

「どうした?」

 その様子がちょっとおかしかったので、俺が続きを促すと、二人が明るい表情で返事をした。

「なんでもないわ」
「なんでもありませんわ」

 二人は並んで笑顔を浮かべるが、異なる色の瞳は俺を正確に捉えている。

 と、いうわけで、現在、天蓋付きのベッドには俺たち3人が横になっている。上から俯瞰したら、真ん中に俺、右にアリス、左にカロル。

「……」

 これは眠れる訳が無い。不安がるカロルの言葉を聞いて二人を部屋に入れたが、やっぱり、落ち着かない。なんせここラオデキヤ王国における最も美しい姉妹だからな。

 それに、二人は公爵家の御子女だ。かてて加えて、この屋敷に男性はいない。だからこの状況はアリスにとってもカロルにとっても違和感たっぷりのシチュエーションのはず。二人を傷つけるような真似をしてはならない。

 そう思いつつ、俺は首を左に回して、カロルの方をそれとなく見てみる。

「ん……」
「寝るの早いな」

 カロルは気持ちよさそうな寝息を立てて寝でいる。ほっぺたを突いてやりたいほど平穏な表情のまま。
 
 俺の心配しすぎなのか。それとも、カロルはもともとこういう子なのか。頭が混乱してきた。

 この流れだとアリスも……

 と、思った俺は首をアリスの方に回した。
 
 すると、そこには、

 青色の瞳がカロルの顔を捉えている。夜ということもあって、彼女は神秘的な雰囲気を醸し出していた。

 俺はそんな美しいアリスを見て少し驚いたので、顔を引き攣らせる。

「カロルがこんなに早く眠りにつくなんて……驚いたわ。これは奇跡よ」
「もともとこんな子じゃないのか?」
「ええ。ずっと不眠症で、頻繁に私の部屋にやってきて、一緒に寝るの」
「な、なるほど」

 俺は再度左の方に顔を回してカロルを見てみる。

「……」

 本当に気持ちよく寝ているな。

「ふふっ、かわいい私のカロル」

 後ろからアリスが自分の妹に愛の言葉をかけてきた。その声音を聞いた瞬間、今までの緊張が解けるように力が抜けてきた。なので、俺は再びアリスの方に視線を送ってみる。

 すると、

「っ!」

 アリスが横向きのまま上半身を起こして妹を見ているおかげで、その豊満で巨大な二つのマシュマロが重力によって垂れ下がっている光景が俺の目に入った。
 
 これは、気を引き締めなくては……

 月光によって光るアリスの白い肌と青い瞳は、この世のものではないという錯覚に陥るほど美しい。

 俺が戸惑っていると、俺の気持ちを察したのか、ふふっと笑んで、仰向けになるアリス。

「ハルト」
「何?」
「一つ、聞いていいかしら?」
「う、うん。いいよ」
「なんで、あの時、私たちを救った後、正体を明かさずに去ったの?」
「それは……」

 俺は一旦切って、小さく息をついた。別に大した意味があるわけではないが、アリスにその理由を言うのはちょっと憚れる。だけど、俺は言わなければならない。そう決めたから。

「関わりを持つことにどれだけの意味があるのか分からなかったから」
「……もしかしてハルトの過去と関係があるのかしら」
「あ、ああ。そうかもな」
「お母様から聞いたわ。ハルトの過去……」

 この間、ベッドでアニエスさんから「娘たちにハルト様の過去を話してもいいですか」と聞いたので俺はOKした。だから、アリスが俺の過去を知っていることはおかしいことではない。

 だから俺は続ける。

「きっと関わったら、また居なくなってしまう。そんなネガティブな考えがずっと浮かんでいたから」
「そう……ハルトがそう思うのはある意味当たり前よ」

 心配そうな声でアリスが言うと、色っぽくため息をついた。そしてまた口を開く。

「今もそう思うかしら?」
「……今はわからない。アリスたちと関わってからは、何がなんだかわからなくなった」
「……そう」
「ああ」

 俺が複雑な面持ちで息を吐くと、頬から柔らかい感触が感じられた。アリスの細い手。それを確認した俺はアリスの方にまた向き直った。

 アリスは、女神のように誰かを慈しむ表情で俺を見つめる。

 深海より深い瞳。

「優しいハルトが守ってくれたよ。私の純潔。私たちの笑顔。そして私たちの幸せ。そして、私は今ここにいるわ。ハルトが守ったから!」
「っ!」

 汚れを知らない子供のように微笑んでいるが、その目は俺の瞳を離さない。そしてアリスは自分の両手で俺の手を掴み、自分の胸の真ん中に持って行った。柔らかいマシュマロと細くて美しい手は俺の手に極上の快楽と安らぎを与える。
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