特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし

文字の大きさ
45 / 66

獲物は狩人をヤキモキさせる2

しおりを挟む

「だから、私、ハルトを喜ばせたかったの……幸せにしたかったの……ずっと」
「……」
「でも、ハルトは私たちを救って突然いなくなった。なんの見返りも要求せずに……まるでお父様みたいに……」
「アリス……」
「だから……切なくて……私、悲しかった」

 アリスは、泣いている。美しいクリスタルのような涙がアリスの白い頬を伝い枕を濡らす。

 俺は愚か者だ。
 
 異世界だからと言い訳にして、過去を言い訳にしてアリスたちに寂しい思いをさせしまった。

 アリスとカロルとアニエスさんが俺に何を求めているのか……そして俺は彼女らに何を満たしてあげればいいのか。

 今のアリスの顔を見て、俺は確信した。

 だから俺は、アリスの胸から手を離して口を開く。

「とりあえず落ち着こう。今の俺はアリスのそばにいる。夜が明けても、いなくなったりはしない」

 俺はそう伝えると、アリスは安堵のため息をついて、にっこり笑う。

「ふふ……同じ朝を迎えるのね」
「……」
「わかったわ」

 アリスはそう言って仰向けになった。

「なんだか私、眠くなったわ。久々に気持ちよく寝れそう」
「そうか、それはよかった」
「ふふ」

 そう言われた俺も急に睡魔が差してきた。隣には美人姉妹がいるのに、不思議と瞼が重くなり、視界がだんだんと霞んでいく。ここを照らしているのは月光と、サイドテーブルで二輪のバラを照らしている蝋燭の光だけ。

X X X

 朝

 朝日が差し込む広いベッドに二人の美少女が寝ている。

「ん……」

 アリスは目が覚めた。そして自分の隣を見てみる。

「いない!?」

 彼の姿が見えない。

「ハルト……ハルト!どこ!?どこにいるの!?」

 起き抜けの気だるさは吹っ飛んでしまい、アリスの顔は絶望の色を帯びている。まるで、あの時のように……

「いや……ハルトがいない世界はいや!」

 息を荒げてハルトを探すアリス。

「ハルト……ハルト!」

 その瞬間、ドアが開かれた。

 そして

「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!??!?!?!」

 そこにはハルトが立っていた。

 特殊部隊の制服を身に纏っている彼の姿はアリスに衝撃を与えた。いつも、冒険者の服や作業用服しか着ない彼が、一度も見たことのない格好いい紺色の服装をしている。

「アリス……」
「ハルト!」
 
 アリスは口を半開きにしたまま、ベッドから降りた。その様子を確認したハルトはアリスに近づき、意を決したようにふむと頷く。それから口を開いた。

「アニエスさんも、カロルも、そしてアリスも守ってあげる」
「い、今なんて……」




「俺が守る。全部守るから……俺の全てかけて」

「っ!!!!!」

 アリスは、開いた自分の口を隠すべく両手を口に添えようとするが、ハルトはそれを許さない。

「だから、付き合ってほしい」

 もちろん、返事は

「はい!喜んで!」

 そして二人は距離を縮めて優しく抱き合う。

 アリスは今のハルトを見て思う。

 この男、超格好いいと。

 ドス黒い何かが身体中を駆け巡りアリスの目に集まる。生気がない目のアリスは、ハルトの目を凝視して、そのドス黒い感情をハルトに注入した。だけど、いくら注ぎ込んでも、溢れるばかりで、一部が彼女の頭、胸を伝い、お腹に集まる。


 ちゅっ


「んにゃ……パパとハルト兄様は仲良しですわね……えへへ」

 寝言を言うカロル。

 そして、

「あらあら……とっても素敵ですわね……ハルト様の姿……ふふ、今度開かれる王室主催パーティーが待ち遠しいわ」
「ハルト様すごい!格好良すぎる!」
「エリゼ、大声出したら聞こえるよ」

 二人の様子を見つめるアニエスとリンぜとエリゼ。

 その様子をメイド長であるシエスタが一瞥して口角を微かに吊り上げる。そしてアニエスに問うた。

「アニエス様、一つ質問させていただいてもよろしいですか?」
「なに?」
「もし、ハルト様がアリスお嬢様とカロルお嬢様の美しさに我慢出来ず、その……そういうことになったらどうなさるおつもりでしたか?」
「そうね……」

 アニエスは天井を見上げてしばし考えごとをする。何を考えるのかは分からないが、彼女の頬はほんのり赤く上気していた。

 そして色っぽく言葉を吐く。

「それもありかも知れませんわね。ハルト様を私たちのドス黒い坩堝に永遠に閉じ込める口実が出来ちゃうから……」
「……」
「でも、ハルト様はそう簡単にハマる方ではありません。だからアリスとカロルの心を余計ヤキモキさせているんですわ。ふふ、あの男、絶対逃してはなりません。私が今まで見てきた殿方の中で、ハルト様を凌ぐものは夫以外存在しません。みんな彼の足元にも及ばない獣だらけ」

 そう意味深な発言をするアニエスに3人のメイドは頷く。

X X X

「アリスお嬢様……あなたに似合う男はこのアランしかいないんですよ。あの美しい体と美貌は、僕が独り占めしないといけません。圧倒的力を手に入れた僕に平伏すのです。そして、僕の強さを無視して、僕にクラス5ではなくクラス4のレッテルを貼り続けてきたクソ王国に裁きの鉄槌を下すのです。はは……あははは!!!!!!」




追記

次回は現代兵器がいっぱい出てきます!
 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

処理中です...