12 / 14
11.魔界の姫(2)
しおりを挟む
『水の効果は一時的なものだ。すぐに女の姿に戻るだろうよ。』
これらの泉の水は薬を解毒したり、傷を癒したりする効能があるそうだ。
ただ僕の体内に長年存在している薬はかなり強いらしく、本来の僕に戻るためには泉水を数回に分けて飲み続ける必要があると言っていた。(しかし金輪際近づくなと警告されたのでそれは不可能だが。)
それにしても『魔女の加護』が僕みたいな平凡な人間に与えられたなんて…。
今思えば時間を戻されてからやけに勘が鋭かったし、運動能力も格段に上がっていたのが不思議でたまらなかった。
魔女の力ね…。
あの美しい人に膝枕されていたことを思い出し顔が火照る。
僕はおもむろに泉に潜った。
さっき殴られた箇所の痛みがどんどん引いていく。
水中で目を開け、上を見ると鮮明にあの石を覗いた時のような景色が広がっている。
世界に、こんな美しい場所があるなんて思いもしなかった。
徐々に息苦しくなり水面に上がる。
完全に体が癒えたところで出ようとすると突如地鳴りが始まった。
「次はなんだ⁉︎」
僕は急いで泉から出て濡れた服を絞る。
どこからかゴゴゴゴゴと轟音を立てて何かがこちらに近づいてくるのが分かる。
「何か…くる!」
その瞬間、対面する茂みからとんでもなく大きな魔獣が現れた。
魔獣は泉を踏みつぶしながら向かってくる。
この美しい場所が壊される…。
「落ち着け…。」
心臓は恐怖で正直破裂しそうだ。
自分の数百倍もある化け物が突進してきているのだから。
でも…
「絶対止める…!!」
僕は剣を抜き、足に力を込めて飛び上がり魔獣の額を一突きする。
魔獣の顔がガクッと地面につき速度は落ちたが、そのままの威力で前へ進もうとする。
渾身の力で剣を押し込もうとするが鱗が硬すぎる。
「ひびがっ…!!!」
安物の剣は嫌な音を立てて稲妻のような白い線を現す。
後方には木が迫ってきているのを感じる。
あぁ、このまま僕ごと木に追突して殺す気だ。
「もう、無」
「人間、よくやった。」
そう聞こえた刹那、巨体の動きが止まった。
僕は魔獣の額から力なく滑り落ち、その場で大の字に寝転んだ。
「姫様‼︎ご無事ですか!」
「こいつが足止めしておったわ。諸刃の剣でな。」
目を開けると僕をボコしてきた先程の幼女と部下が頭上にいた。
「お前に感謝はせぬ。その力は魔女のものだからな。」
「そうですね…でも、なんとか守れて、よかった、です。」
僕ができる限りの笑顔でそう言うと幼女はなぜかそっぽを向いてしまう。
一方部下は魔獣を一瞥し眉間を押さえる。
「最近、このような事が多いですね…。対策せねば。」
幼女は少し考えて閃いた!という顔で言う。
またもや嫌な予感がする。
「そうだ!人間、お前が間引きしろ。」
「はい?」
素直に断らさせていただきたい。
まず僕は今日初めて魔界に来た初心者で、さっきから命辛々なんですが。
「私は水の王だからな、この場所を離れる事はできない。」
この子が…王様?自称?いや、強いことは確かだ。本当なのだろう。
なるほどだから物言いが時たま腹立たしい時があるのか。
「その点、人間は境界を行き来できる。実に便利な生き物だ。」
読んだことがある。
魔族には属性があり、深部生息域には境界が張られていると。(一説に過ぎないと思っていた。)
確かに人間は属性関係なく魔界全域に行くことは可能だ…。
「それで、僕にどうしろと?」
僕はなんとか体を起こす。茶色の髪の毛が胸元まで伸びている。
「さっきも言った通り、お前は魔界の厄介者を始末する。簡単な仕事だろ?」
「か、簡単…?」
もうあんな命の危機を感じたくないが…。
すると王女様(?)は自信たっぷりに胸を張っている。
「安心しろ、私もお前に死んでもらっては困る。剣の稽古くらいはつけてやろう!」
剣の稽古は人間界でも使えるからありがたい…だがあんな強さの魔獣を狩るのはまた別問題だ!
僕が疑心暗鬼になっていると女の子は僕の心臓あたりに指を当ててくる。
さっきはこの指から高出力の水魔法が…完全に生殺与奪が握られているってこと!?
「金儲けしたくて魔界に来た事はお見通し。人間界に帰りたいなら承諾することだな。」
…半分脅しじゃないか!
「が、頑張ります。」
「よしその粋だ!」
こうなったら仕方ない…いろいろな意味でやるしかない。
それに…珍しい魔獣を合法的に間引いて持って帰ったらかなり高額で売れるかも…!
彼女との利害の一致は免れない、か…。
「まずはさっき倒したやつを使って解体の仕方を教えるぞ。」
彼女は既に魔獣の胴体の上に立っている。
僕は立ち上がり、鱗を伝ってよじ登る。
足元には死体の匂いを嗅ぎつけた虫たちが蠢いている。かなりグロテスクな光景だ…。
「変な虫みたいなのがたかっています…。」
「自然なことよ。ほれ早くするぞ、食べられる前に。」
僕は部下から借りた短刀で尻尾から四肢、そして頭部と分けて解体し、内臓の部分は幼女が魔法で切り捌いた。
周囲は異様な匂いが立ち込め、四肢と頭部、内臓は少し歩いたところにある崖に捨てられた。(尻尾は戦利品としてもらった。)
幼女曰く、魔獣の死体はこの崖から落とされ、下にいる虫や小魔獣が分解し、残った骨はそれらの住処になっているそうだ。環境が上手く循環している。
「どうしてこの魔獣は暴走したんでしょう…?」
「死期が迫っていたか、はたまたこの泉を壊そうとしたか…まだわからぬ。」
怪訝そうな顔…きっと不可解なことがあるに違いない。
本能がこれ以上踏み込んではいけないと伝えてくる。魔界のことだ。関わらない方がいい、それは分かっている…だが独立のため、サラサのためにもお金が必要なんだ。
利用できるものは何でも利用しなくては。
「魔族の個体が増えると同時に我々王の管理が行き届かなくなる。それが原因だと今は考えられる。だから、行動制限のない人間のお前に間引きを任せるのだ。」
「そうですか…あぁ、貴方の名前を聞いても?これから師匠となる方ですから。」
「ネリーネじゃ。」
そう言ってこの小さい師匠は握手を求めてくる。
彼女にとっても僕にとっても打算的関係。
でもいつか…こうやって手を差し伸べてくれたんだ、いつかはここも僕の居場所になればいいな。
「僕はアルバートです。ご指導よろしくお願いします、ネリーネ師匠。」
「ふん。」
こうして僕のお仕事がまた一つ増えた。
これらの泉の水は薬を解毒したり、傷を癒したりする効能があるそうだ。
ただ僕の体内に長年存在している薬はかなり強いらしく、本来の僕に戻るためには泉水を数回に分けて飲み続ける必要があると言っていた。(しかし金輪際近づくなと警告されたのでそれは不可能だが。)
それにしても『魔女の加護』が僕みたいな平凡な人間に与えられたなんて…。
今思えば時間を戻されてからやけに勘が鋭かったし、運動能力も格段に上がっていたのが不思議でたまらなかった。
魔女の力ね…。
あの美しい人に膝枕されていたことを思い出し顔が火照る。
僕はおもむろに泉に潜った。
さっき殴られた箇所の痛みがどんどん引いていく。
水中で目を開け、上を見ると鮮明にあの石を覗いた時のような景色が広がっている。
世界に、こんな美しい場所があるなんて思いもしなかった。
徐々に息苦しくなり水面に上がる。
完全に体が癒えたところで出ようとすると突如地鳴りが始まった。
「次はなんだ⁉︎」
僕は急いで泉から出て濡れた服を絞る。
どこからかゴゴゴゴゴと轟音を立てて何かがこちらに近づいてくるのが分かる。
「何か…くる!」
その瞬間、対面する茂みからとんでもなく大きな魔獣が現れた。
魔獣は泉を踏みつぶしながら向かってくる。
この美しい場所が壊される…。
「落ち着け…。」
心臓は恐怖で正直破裂しそうだ。
自分の数百倍もある化け物が突進してきているのだから。
でも…
「絶対止める…!!」
僕は剣を抜き、足に力を込めて飛び上がり魔獣の額を一突きする。
魔獣の顔がガクッと地面につき速度は落ちたが、そのままの威力で前へ進もうとする。
渾身の力で剣を押し込もうとするが鱗が硬すぎる。
「ひびがっ…!!!」
安物の剣は嫌な音を立てて稲妻のような白い線を現す。
後方には木が迫ってきているのを感じる。
あぁ、このまま僕ごと木に追突して殺す気だ。
「もう、無」
「人間、よくやった。」
そう聞こえた刹那、巨体の動きが止まった。
僕は魔獣の額から力なく滑り落ち、その場で大の字に寝転んだ。
「姫様‼︎ご無事ですか!」
「こいつが足止めしておったわ。諸刃の剣でな。」
目を開けると僕をボコしてきた先程の幼女と部下が頭上にいた。
「お前に感謝はせぬ。その力は魔女のものだからな。」
「そうですね…でも、なんとか守れて、よかった、です。」
僕ができる限りの笑顔でそう言うと幼女はなぜかそっぽを向いてしまう。
一方部下は魔獣を一瞥し眉間を押さえる。
「最近、このような事が多いですね…。対策せねば。」
幼女は少し考えて閃いた!という顔で言う。
またもや嫌な予感がする。
「そうだ!人間、お前が間引きしろ。」
「はい?」
素直に断らさせていただきたい。
まず僕は今日初めて魔界に来た初心者で、さっきから命辛々なんですが。
「私は水の王だからな、この場所を離れる事はできない。」
この子が…王様?自称?いや、強いことは確かだ。本当なのだろう。
なるほどだから物言いが時たま腹立たしい時があるのか。
「その点、人間は境界を行き来できる。実に便利な生き物だ。」
読んだことがある。
魔族には属性があり、深部生息域には境界が張られていると。(一説に過ぎないと思っていた。)
確かに人間は属性関係なく魔界全域に行くことは可能だ…。
「それで、僕にどうしろと?」
僕はなんとか体を起こす。茶色の髪の毛が胸元まで伸びている。
「さっきも言った通り、お前は魔界の厄介者を始末する。簡単な仕事だろ?」
「か、簡単…?」
もうあんな命の危機を感じたくないが…。
すると王女様(?)は自信たっぷりに胸を張っている。
「安心しろ、私もお前に死んでもらっては困る。剣の稽古くらいはつけてやろう!」
剣の稽古は人間界でも使えるからありがたい…だがあんな強さの魔獣を狩るのはまた別問題だ!
僕が疑心暗鬼になっていると女の子は僕の心臓あたりに指を当ててくる。
さっきはこの指から高出力の水魔法が…完全に生殺与奪が握られているってこと!?
「金儲けしたくて魔界に来た事はお見通し。人間界に帰りたいなら承諾することだな。」
…半分脅しじゃないか!
「が、頑張ります。」
「よしその粋だ!」
こうなったら仕方ない…いろいろな意味でやるしかない。
それに…珍しい魔獣を合法的に間引いて持って帰ったらかなり高額で売れるかも…!
彼女との利害の一致は免れない、か…。
「まずはさっき倒したやつを使って解体の仕方を教えるぞ。」
彼女は既に魔獣の胴体の上に立っている。
僕は立ち上がり、鱗を伝ってよじ登る。
足元には死体の匂いを嗅ぎつけた虫たちが蠢いている。かなりグロテスクな光景だ…。
「変な虫みたいなのがたかっています…。」
「自然なことよ。ほれ早くするぞ、食べられる前に。」
僕は部下から借りた短刀で尻尾から四肢、そして頭部と分けて解体し、内臓の部分は幼女が魔法で切り捌いた。
周囲は異様な匂いが立ち込め、四肢と頭部、内臓は少し歩いたところにある崖に捨てられた。(尻尾は戦利品としてもらった。)
幼女曰く、魔獣の死体はこの崖から落とされ、下にいる虫や小魔獣が分解し、残った骨はそれらの住処になっているそうだ。環境が上手く循環している。
「どうしてこの魔獣は暴走したんでしょう…?」
「死期が迫っていたか、はたまたこの泉を壊そうとしたか…まだわからぬ。」
怪訝そうな顔…きっと不可解なことがあるに違いない。
本能がこれ以上踏み込んではいけないと伝えてくる。魔界のことだ。関わらない方がいい、それは分かっている…だが独立のため、サラサのためにもお金が必要なんだ。
利用できるものは何でも利用しなくては。
「魔族の個体が増えると同時に我々王の管理が行き届かなくなる。それが原因だと今は考えられる。だから、行動制限のない人間のお前に間引きを任せるのだ。」
「そうですか…あぁ、貴方の名前を聞いても?これから師匠となる方ですから。」
「ネリーネじゃ。」
そう言ってこの小さい師匠は握手を求めてくる。
彼女にとっても僕にとっても打算的関係。
でもいつか…こうやって手を差し伸べてくれたんだ、いつかはここも僕の居場所になればいいな。
「僕はアルバートです。ご指導よろしくお願いします、ネリーネ師匠。」
「ふん。」
こうして僕のお仕事がまた一つ増えた。
491
あなたにおすすめの小説
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
冤罪で追放された悪役令息、北の辺境で幸せを掴む~恐ろしいと噂の銀狼将軍に嫁いだら、極上の溺愛とモフモフなスローライフが始まりました~
水凪しおん
BL
「君は、俺の宝だ」
無実の罪を着せられ、婚約破棄の末に極寒の辺境へ追放された公爵令息ジュリアン。
彼を待ち受けていたのは、「北の食人狼」と恐れられる将軍グリーグとの政略結婚だった。
死を覚悟したジュリアンだったが、出会った将軍は、噂とは真逆の不器用で心優しいアルファで……?
前世の記憶を持つジュリアンは、現代知識と魔法でボロボロの要塞を快適リフォーム!
手作りスープで将軍の胃袋を掴み、特産品開発で街を救い、気づけば冷徹将軍から規格外の溺愛を受けることに。
一方、ジュリアンを捨てた王都では、破滅の足音が近づいていて――。
冤罪追放から始まる、銀狼将軍との幸せいっぱいな溺愛スローライフ、ここに開幕!
【オメガバース/ハッピーエンド/ざまぁあり/子育て/スパダリ】
虐げられた令息の第二の人生はスローライフ
りまり
BL
僕の生まれたこの世界は魔法があり魔物が出没する。
僕は由緒正しい公爵家に生まれながらも魔法の才能はなく剣術も全くダメで頭も下から数えたほうがいい方だと思う。
だから僕は家族にも公爵家の使用人にも馬鹿にされ食事もまともにもらえない。
救いだったのは僕を不憫に思った王妃様が僕を殿下の従者に指名してくれたことで、少しはまともな食事ができるようになった事だ。
お家に帰る事なくお城にいていいと言うので僕は頑張ってみたいです。
BLゲームの悪役に転生したら攻略対象者が全員ヒロインに洗脳されてた
さ
BL
主人公のレオンは、幼少期に前世の記憶を思い出し、この世界がBLゲームで、自身は断罪される悪役だと気づく。
断罪を回避するため、極力攻略対象者たちと関わらないように生きてきた。
ーーそれなのに。
婚約者に婚約は破棄され、
気づけば断罪寸前の立場に。
しかも理由もわからないまま、
何もしていないはずの攻略対象者達に嫌悪を向けられてーー。
※最終的にハッピーエンド
※愛され悪役令息
姉の代わりに舞踏会に行ったら呪われた第三王子の初恋を奪ってしまった
近井とお
BL
幼少期、ユーリは姉によく似ていることから彼女の代わりに社交の場に出席することが多々あった。ある舞踏会の夜、中庭に姿を眩ませたユーリに誰かがぶつかってくる。その正体は呪われていると噂の第三王子であったが、ぶつかられたことに腹を立てたユーリは強気に接し、ダンスを踊った後、彼を捜している気配を感じてからかいながら立ち去る。
それから数年後、第三王子は初恋の令嬢を探し始めたが、それはユーリに違いなく……。
初恋の相手を捜す第三王子×軽口令息
塩対応だった旦那様が記憶喪失になった途端溺愛してくるのですが
詩河とんぼ
BL
貧乏伯爵家の子息であったノアは家を救うことを条件に、援助をしてくれることとなったラインドール公爵家の若気当主のレオンに嫁ぐこととなった。
塩対応で愛人がいるという噂のレオンやノアを嫌う義母の前夫人を見て、ほとんどの使用人たちはノアに嫌がらせをしていた。
そんな中、レオンが階段から転落し、レオンは記憶を失ってしまう。すると――
悪役令嬢と呼ばれた侯爵家三男は、隣国皇子に愛される
木月月
BL
貴族学園に通う主人公、シリル。ある日、ローズピンクな髪が特徴的な令嬢にいきなりぶつかられ「悪役令嬢」と指を指されたが、シリルはれっきとした男。令嬢ではないため無視していたら、学園のエントランスの踊り場の階段から突き落とされる。骨折や打撲を覚悟してたシリルを抱き抱え助けたのは、隣国からの留学生で同じクラスに居る第2皇子殿下、ルシアン。シリルの家の侯爵家にホームステイしている友人でもある。シリルを突き落とした令嬢は「その人、悪役令嬢です!離れて殿下!」と叫び、ルシアンはシリルを「護るべきものだから、守った」といい始めーー
※この話は小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる