58 / 125
第一部おまけ 女子会
58 女子会に向けて
しおりを挟む
今回の女子会は、ふれあい動物園で可愛い恐竜を撫でた後、自然公園の見晴らし広場で皆でお昼を食べるというものだ。
当初の計画では、施設で提供される昼食を持ち寄って食べる予定だった。
しかしニナがこんな提案をした。
「どうせなら、みんなで50Cくらいで何か買って持ち寄るのはどうでしょうか?」
「今日が第一曜日ですから、まだお金を下ろしていません。だから大丈夫でしょう」
「それなら入場料も含めて100C以内に収めるとして、60C以下で何か一品はどううでしょうか?」
ヒナリもフインも賛成のようだ。
ならということで、ついでに確認しておく。
「自分で調理したり、ひと手間加えたりするのはアリ?」
これは自作スイーツを持ち込むのはOKか、という意味だ。
「もちろんありでしょう。材料を自分で採取するのもいいと思います。ただ、施設の周りで食べられるものを採れる場所は、まだ見つけられていません」
フインは採取まで考えているらしい。
地球時代に山菜採りとか、そういう趣味でもあったのだろうか。
食堂にいたカタリナにも確認した結果、『60C以内で何か一品を持ち寄る』で決定した。
さて、60Cあれば、出来合いの惣菜なら一皿か二皿買える。
ただし、スイーツだとそれほど大きなものは買えない。
たとえばナークラフントなら、厚さ1cm程度の一切れが30Cほど。
5人で分けると、ちょっと物足りない量になってしまう。 ここはやっぱり自作がいいだろう。
ただ、材料が複雑なものは単価の計算が難しい。
ドライフルーツ入りのナークラフントはさすがに無理だ。
かといって、ドライフルーツなしの焼き菓子やパウンドケーキは、甘さの好みが分かれるから難しい。
あれこれ考えた末、プリンならどうかとひらめいた。
カラメルで甘さを調整できるから、みんなに合いそうだ。
費用はどうだろう。
私が普段作る「小鉢1個サイズの大型プリン」は、卵2個、牛乳200ml、砂糖35gでできる。
5個分なら、卵10個、牛乳1L、砂糖175g。
公設市場での価格は、牛乳4Lで40C、卵10個で30Cだから、合計50C程度。
予算内に収まる。
私は独自魔法でプリンを作れる。
小鉢で作って、完成したらプリンとカラメルだけ保存する。
各自で皿とスプーンを用意してもらえば問題ない。
ということで、掲示板に書き込んでおく。
『4日の会は、各自取り皿とスプーンを持参してください(記:チアキ)』
もうゾンビはいないから大丈夫だ。
外出できない女子が3人以上いるはずなので、「女子会」や「外出」とは書かないでおく。
◇◇◇
翌日3日、朝食後にさっと街へ出て、お金を下ろして買い出し。
女子会用のプリンに加え、使わない材料もついでに購入。
寮に帰った後、独自魔法でプリンをさっと作る。
プリンをはじめとするスイーツ用の独自魔法は、実食で砂糖の量を微調整したり、図書室で借りたレシピ本を参考に改良したりしてきた。
今では私の好みにぴったりの味に仕上がる。
やや苦めのカラメルを底に仕込むところまで、なかなかいい出来だ。
今回は、ニナのような甘党のために、別添えのカラメルも用意。
これは独自魔法ではなく、レシピ本を参考に作った。
作ったプリンとカラメルは、10時のおやつを兼ねて味見。
うん、美味しい。
クリームやバニラ、洋酒などは使わず、素朴で古典的なプリンだが、これが好きだ。
プリンに仕込んだカラメルはほろ苦く、別添えのものは甘め。
甘めになったのは意図したわけではなく、レシピ本通りに作った結果だ。
自分用に作るなら、もう少し高熱でしっかり焦がしたほうがいいかもしれない。
その後は真面目に勉強を進め、昼食を挟んで1日のノルマである6科目6単位時間をこなして夕食。
急ぐと、どうしても数学が多くなる。
まだ中学校の範囲で、日本で学んだ内容とほぼ同じだからだ。
ただ、本当は地理や歴史も進めておいたほうがいい気がする。
4月10日頃に『ペルリア社会見学実習』がありそうだからだ。
社会見学なら、社会科系の履修条件が必要だろう。
明日からは地理や歴史も進めよう。
そう思いながら、7単位時間進めたところで力尽き、寝る。
◇◇◇
そして女子会当日。
ゾンビもその残党もいないので、朝食も夕食もニナとは別行動。
ゆっくり朝風呂に入り、7時50分頃に朝食と昼食を取りに食堂へ。
この時間は並んでいる人はほとんどいない。
食堂で食べている人はそこそこいて、話している人もいる。
すると、ニナがいた。
第二施設に残り、長期課程(Ⅰ)で外出できない3人の女子と一緒に朝食を食べている。
食事を受け取り、昨日の木箱を下膳口に返却した後、そちらのテーブルへ。
「ポナン・ナテノン」
ニナを含む3人に声をかける。
「ポナン・ナテノン」
「ポナン・ナテノン」
「ポナン・ナテノン。今日は遅めですね」
もうゾンビはいないので、ニナと朝一でここに来ることは無いだろう。
だから理由を言っても問題はない、多分。
「朝は弱くてすぐ起きられなくて、朝風呂に入ってからだから」
「今まで私に合わせてくれてたのですね。ありがとうございます」
いや、あわせるという程のことではない。
ニナが待っていると思うと、そう思わない時と比べて朝風呂から脱出しやすいだけだ。
なんて理由をいちいち説明するのも何なので、ここでは他の、でも事実ではある理由を言っておこう。
「ううん、朝が早いほうが時間を有効に使えるから」
「ところで質問です。もし10日に外出実習があるとして、履修条件はどのくらい必要だと思いますか?」
話題が切り替わったけれど、きっとこれが此処でニナ達が話していた内容だ。
ニナは私よりずっと人付き合いがいい。
私と話すようになったのも、ニナが声をかけてくれたからだ。
彼女は、第二施設に残ったこの3人も、外出できるようにしたいと思っているのだろう。
どちらから声をかけたかはわからないけれど、納得できる行動だ。
外出実習の履修条件については、私なりに考えがある。
ゾンビは前回の移動で排除されたので、ここで話しても大丈夫だろう。
「まずは言語Ⅱが10単位時間以上で、進度確認試験が全部8割以上かな。前回の条件から考えると、1日1単位ペースで計算してる感じ。
あとは次の科目次第。自然観察は20日にやったから、次は社会見学か生活実習かな。なら地理歴史を18単位時間くらいやっておくのが無難。
あくまで私の予想だけど」
「やっぱり似たような予想になりますね」
ニナが私の名前を出さないのは、彼女がニナの名前を出さないのと同じで、用心のためだろう。
ゾンビは全滅した。
しかし第一施設から新しく来た生徒がどんな人か、まだ私達にはわからない。
「2回目の実習の条件から考えると、そんな感じになるよね。募集終了は6曜日がなければ4日前で、履修条件はその時点での進度。言語は1日1単位ペース以上、言語以外は2日で1単位くらいのペースかな」
そう説明しながら、偵察魔法で掲示板をちらっと確認。
『例の会は本日11時集合で決行でいいですか?(記:ヒナリ)』
『それでいいと思います(記:カタリナ)』
『私もそう思います(記:ニナ)』
予定通り決行らしい。
なら、ということで私も魔法で掲示板に書き込む。
『今日、よろしくね(記:チアキ)』
当初の計画では、施設で提供される昼食を持ち寄って食べる予定だった。
しかしニナがこんな提案をした。
「どうせなら、みんなで50Cくらいで何か買って持ち寄るのはどうでしょうか?」
「今日が第一曜日ですから、まだお金を下ろしていません。だから大丈夫でしょう」
「それなら入場料も含めて100C以内に収めるとして、60C以下で何か一品はどううでしょうか?」
ヒナリもフインも賛成のようだ。
ならということで、ついでに確認しておく。
「自分で調理したり、ひと手間加えたりするのはアリ?」
これは自作スイーツを持ち込むのはOKか、という意味だ。
「もちろんありでしょう。材料を自分で採取するのもいいと思います。ただ、施設の周りで食べられるものを採れる場所は、まだ見つけられていません」
フインは採取まで考えているらしい。
地球時代に山菜採りとか、そういう趣味でもあったのだろうか。
食堂にいたカタリナにも確認した結果、『60C以内で何か一品を持ち寄る』で決定した。
さて、60Cあれば、出来合いの惣菜なら一皿か二皿買える。
ただし、スイーツだとそれほど大きなものは買えない。
たとえばナークラフントなら、厚さ1cm程度の一切れが30Cほど。
5人で分けると、ちょっと物足りない量になってしまう。 ここはやっぱり自作がいいだろう。
ただ、材料が複雑なものは単価の計算が難しい。
ドライフルーツ入りのナークラフントはさすがに無理だ。
かといって、ドライフルーツなしの焼き菓子やパウンドケーキは、甘さの好みが分かれるから難しい。
あれこれ考えた末、プリンならどうかとひらめいた。
カラメルで甘さを調整できるから、みんなに合いそうだ。
費用はどうだろう。
私が普段作る「小鉢1個サイズの大型プリン」は、卵2個、牛乳200ml、砂糖35gでできる。
5個分なら、卵10個、牛乳1L、砂糖175g。
公設市場での価格は、牛乳4Lで40C、卵10個で30Cだから、合計50C程度。
予算内に収まる。
私は独自魔法でプリンを作れる。
小鉢で作って、完成したらプリンとカラメルだけ保存する。
各自で皿とスプーンを用意してもらえば問題ない。
ということで、掲示板に書き込んでおく。
『4日の会は、各自取り皿とスプーンを持参してください(記:チアキ)』
もうゾンビはいないから大丈夫だ。
外出できない女子が3人以上いるはずなので、「女子会」や「外出」とは書かないでおく。
◇◇◇
翌日3日、朝食後にさっと街へ出て、お金を下ろして買い出し。
女子会用のプリンに加え、使わない材料もついでに購入。
寮に帰った後、独自魔法でプリンをさっと作る。
プリンをはじめとするスイーツ用の独自魔法は、実食で砂糖の量を微調整したり、図書室で借りたレシピ本を参考に改良したりしてきた。
今では私の好みにぴったりの味に仕上がる。
やや苦めのカラメルを底に仕込むところまで、なかなかいい出来だ。
今回は、ニナのような甘党のために、別添えのカラメルも用意。
これは独自魔法ではなく、レシピ本を参考に作った。
作ったプリンとカラメルは、10時のおやつを兼ねて味見。
うん、美味しい。
クリームやバニラ、洋酒などは使わず、素朴で古典的なプリンだが、これが好きだ。
プリンに仕込んだカラメルはほろ苦く、別添えのものは甘め。
甘めになったのは意図したわけではなく、レシピ本通りに作った結果だ。
自分用に作るなら、もう少し高熱でしっかり焦がしたほうがいいかもしれない。
その後は真面目に勉強を進め、昼食を挟んで1日のノルマである6科目6単位時間をこなして夕食。
急ぐと、どうしても数学が多くなる。
まだ中学校の範囲で、日本で学んだ内容とほぼ同じだからだ。
ただ、本当は地理や歴史も進めておいたほうがいい気がする。
4月10日頃に『ペルリア社会見学実習』がありそうだからだ。
社会見学なら、社会科系の履修条件が必要だろう。
明日からは地理や歴史も進めよう。
そう思いながら、7単位時間進めたところで力尽き、寝る。
◇◇◇
そして女子会当日。
ゾンビもその残党もいないので、朝食も夕食もニナとは別行動。
ゆっくり朝風呂に入り、7時50分頃に朝食と昼食を取りに食堂へ。
この時間は並んでいる人はほとんどいない。
食堂で食べている人はそこそこいて、話している人もいる。
すると、ニナがいた。
第二施設に残り、長期課程(Ⅰ)で外出できない3人の女子と一緒に朝食を食べている。
食事を受け取り、昨日の木箱を下膳口に返却した後、そちらのテーブルへ。
「ポナン・ナテノン」
ニナを含む3人に声をかける。
「ポナン・ナテノン」
「ポナン・ナテノン」
「ポナン・ナテノン。今日は遅めですね」
もうゾンビはいないので、ニナと朝一でここに来ることは無いだろう。
だから理由を言っても問題はない、多分。
「朝は弱くてすぐ起きられなくて、朝風呂に入ってからだから」
「今まで私に合わせてくれてたのですね。ありがとうございます」
いや、あわせるという程のことではない。
ニナが待っていると思うと、そう思わない時と比べて朝風呂から脱出しやすいだけだ。
なんて理由をいちいち説明するのも何なので、ここでは他の、でも事実ではある理由を言っておこう。
「ううん、朝が早いほうが時間を有効に使えるから」
「ところで質問です。もし10日に外出実習があるとして、履修条件はどのくらい必要だと思いますか?」
話題が切り替わったけれど、きっとこれが此処でニナ達が話していた内容だ。
ニナは私よりずっと人付き合いがいい。
私と話すようになったのも、ニナが声をかけてくれたからだ。
彼女は、第二施設に残ったこの3人も、外出できるようにしたいと思っているのだろう。
どちらから声をかけたかはわからないけれど、納得できる行動だ。
外出実習の履修条件については、私なりに考えがある。
ゾンビは前回の移動で排除されたので、ここで話しても大丈夫だろう。
「まずは言語Ⅱが10単位時間以上で、進度確認試験が全部8割以上かな。前回の条件から考えると、1日1単位ペースで計算してる感じ。
あとは次の科目次第。自然観察は20日にやったから、次は社会見学か生活実習かな。なら地理歴史を18単位時間くらいやっておくのが無難。
あくまで私の予想だけど」
「やっぱり似たような予想になりますね」
ニナが私の名前を出さないのは、彼女がニナの名前を出さないのと同じで、用心のためだろう。
ゾンビは全滅した。
しかし第一施設から新しく来た生徒がどんな人か、まだ私達にはわからない。
「2回目の実習の条件から考えると、そんな感じになるよね。募集終了は6曜日がなければ4日前で、履修条件はその時点での進度。言語は1日1単位ペース以上、言語以外は2日で1単位くらいのペースかな」
そう説明しながら、偵察魔法で掲示板をちらっと確認。
『例の会は本日11時集合で決行でいいですか?(記:ヒナリ)』
『それでいいと思います(記:カタリナ)』
『私もそう思います(記:ニナ)』
予定通り決行らしい。
なら、ということで私も魔法で掲示板に書き込む。
『今日、よろしくね(記:チアキ)』
75
あなたにおすすめの小説
力は弱くて魔法も使えないけど強化なら出来る。~俺を散々こき使ってきたパーティの人間に復讐しながら美少女ハーレムを作って魔王をぶっ倒します
枯井戸
ファンタジー
──大勇者時代。
誰も彼もが勇者になり、打倒魔王を掲げ、一攫千金を夢見る時代。
そんな時代に、〝真の勇者の息子〟として生を授かった男がいた。
名はユウト。
人々は勇者の血筋に生まれたユウトに、類稀な魔力の才をもって生まれたユウトに、救世を誓願した。ユウトもまた、これを果たさんと、自身も勇者になる事を信じてやまなかった。
そんなある日、ユウトの元へ、ひとりの中性的な顔立ちで、笑顔が爽やかな好青年が訪ねてきた。
「俺のパーティに入って、世界を救う勇者になってくれないか?」
そう言った男の名は〝ユウキ〟
この大勇者時代にすい星のごとく現れた、〝その剣技に比肩する者なし〟と称されるほどの凄腕の冒険者である。
「そんな男を味方につけられるなんて、なんて心強いんだ」と、ユウトはこれを快諾。
しかし、いままで大した戦闘経験を積んでこなかったユウトはどう戦ってよいかわからず、ユウキに助言を求めた。
「戦い方? ……そうだな。なら、エンチャンターになってくれ。よし、それがいい。ユウトおまえはエンチャンターになるべきだ」
ユウトは、多少はその意見に疑問を抱きつつも、ユウキに勧められるがまま、ただひたすらに付与魔法(エンチャント)を勉強し、やがて勇者の血筋だという事も幸いして、史上最強のエンチャンターと呼ばれるまでに成長した。
ところが、そればかりに注力した結果、他がおろそかになってしまい、ユウトは『剣もダメ』『付与魔法以外の魔法もダメ』『体力もない』という三重苦を背負ってしまった。それでもエンチャンターを続けたのは、ユウキの「勇者になってくれ」という言葉が心の奥底にあったから。
──だが、これこそがユウキの〝真の〟狙いだったのだ。
この物語は主人公であるユウトが、持ち前の要領の良さと、唯一の武器である付与魔法を駆使して、愉快な仲間たちを強化しながら成り上がる、サクセスストーリーである。
【完結】能力が無くても聖女ですか?
天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。
十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に…
無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。
周囲は国王の命令だと我慢する日々。
だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に…
行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる…
「おぉー聖女様ぁ」
眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた…
タイトル変更しました
召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です
【完結】前世聖女のかけだし悪女
たちばな立花
ファンタジー
魔王を退治し世界を救った聖女が早世した。
しかし、彼女は聖女の能力と記憶を残したまま、実兄の末娘リリアナとして生まれ変わる。
妹や妻を失い優しい性格が冷酷に変わってしまった父、母を失い心を閉ざした兄。
前世、世界のために家族を守れなかったリリアナは、世間から悪と言われようとも、今世の力は家族のために使うと決意する。
まずは父と兄の心を開いて、普通の貴族令嬢ライフを送ろうと思ったけど、倒したはずの魔王が執事として現れて――!?
無表情な父とツンがすぎる兄と変人執事に囲まれたニューライフが始まる!
【完結】悪役令嬢は何故か婚約破棄されない
miniko
恋愛
平凡な女子高生が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった。
断罪されて平民に落ちても困らない様に、しっかり手に職つけたり、自立の準備を進める。
家族の為を思うと、出来れば円満に婚約解消をしたいと考え、王子に度々提案するが、王子の反応は思っていたのと違って・・・。
いつの間にやら、王子と悪役令嬢の仲は深まっているみたい。
「僕の心は君だけの物だ」
あれ? どうしてこうなった!?
※物語が本格的に動き出すのは、乙女ゲーム開始後です。
※ご都合主義の展開があるかもです。
※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしておりません。本編未読の方はご注意下さい。
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
【完結】平民聖女の愛と夢
ここ
ファンタジー
ソフィは小さな村で暮らしていた。特技は治癒魔法。ところが、村人のマークの命を救えなかったことにより、村全体から、無視されるようになった。食料もない、お金もない、ソフィは仕方なく旅立った。冒険の旅に。
転生魔法伝記〜魔法を極めたいと思いますが、それを邪魔する者は排除しておきます〜
凛 伊緒
ファンタジー
不運な事故により、23歳で亡くなってしまった会社員の八笠 美明。
目覚めると見知らぬ人達が美明を取り囲んでいて…
(まさか……転生…?!)
魔法や剣が存在する異世界へと転生してしまっていた美明。
魔法が使える事にわくわくしながらも、王女としての義務もあり──
王女として生まれ変わった美明―リアラ・フィールアが、前世の知識を活かして活躍する『転生ファンタジー』──
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる