64 / 125
第11章 3月を迎えて
64 収入増の必要性
しおりを挟む
食堂に行って並ぼうとしたところで、ニナを発見した。
テーブルのところでヒマリとあと1人、私が知らない女子生徒と何か話している。
何だろう。そう思いつつ取りあえず食事配給の列に並び、夕食の箱を受け取って、朝食と昼食の箱を下膳口へ返してから、ニナ達の方へ。
「次の実習、もう連絡が来た?」
私から声をかけてみる。
「ええ。今は第一施設にいたこの方と、情報交換をしていました。でも使える魔法や外出を伴う実習等については、ほとんど同じような感じです」
私が知らない彼女が軽く頭を下げる。
名前を言わないのは用心の為だろう。
私も同じように頭を下げて挨拶。
「それでちょうどいいので質問です。数学や独自魔法作成を進めている様なので、ひょっとしたら表計算が出てきていないかと思うのですが、どうでしょうか」
特に私の進度等を隠す必要はないだろう。
だから正直に答えることにする。
「今のところ、表計算の通知は来ていない。数学はⅡに入ってちょっと、独自魔法はあと1単位時間で終わりという進度だけれど。
私より進めてそうな男子がいるから、そっちに聞いてみようか。掲示板に書いておけば、魔法ですぐ気づくと思う」
アキトの名前は出さない。
一応顔と名前を一致させない為ということで。
まあ掲示板を使えば名前は出てしまうけれど、その場に本人がいなければ顔と名前は一致しないし。
「なら数学をもっと先までやる必要があるのでしょう。独自魔法作成の他にも小遣いが増えそうな科目ということで考えたのですけれど、まだまだ受講は難しい様です。もう少し増やして、できれば外出用の服を買おうと思ったのですけれど」
服を買おうというのは、私も考えていたことだ。
「確かに外出用に一着、服が欲しいよね」
外出時にいつも同じ服というのはやっぱり避けたい。
『同じ服しか着ていない』ととられるのも何だし、他の生徒と外出して『同じ服の人が一緒に歩いている』と見られるのも。
「施設で今配られている他に提供される服は、今の服のほかは、基準4相当の盛夏用だけだそうです。ですがそれ以外にも外出できる服が1着ほしいですし、夏にむけて水着も欲しいと思っています」
水着か。
そういえば海が近いし、夏もこの施設にいるのだ。
たまには気分転換も必要だろうし、この気温なら夏は暑いだろう。
でも海水浴場みたいな場所って、この近くにあるのだろうか。
『ポアノンの南、1km程度の場所に水浴場があります。例年4月後半に水浴場びらきが行われ、8月終わりまで賑わいます。水浴場開場期間には、ポアノンから連絡船も出ています。片道およそ10分で20Cです』
ある様だ。1km程度ならすぐそこ。
連絡船も出ている様だけれど、1km程度なら船着き場まで行くより走った方が早い。
『期間中の6曜日には各種イベントも行われる様です』
うむうむ、楽しそうだ。
「水浴場はおもしろそうだね。毎週イベントもやっている様だし」
日本時代はそういったイベントには、ほとんど行った事がなかった。
別に陰キャだからとか、誘ってくれる人がいなかったからではない。
単に縁が無かったというだけだ。
しかし私はポアノンもペルリアも、惑星オースもよく知らない。
そして今回は、この施設から簡単に行ける場所で開催される。
だからこういった機会には積極的に参加して、実情を知った方がいい。
というのは名目で、勉強ばかりだと気分が腐るという理由が大きいのだけれど。
何か目標というか張り合いがないと、変化のない日々を乗り切れない。
「ええ。実は5月14日に水浴場の開場イベントがある様なんです。ですからそれまでに、服と水浴着を購入したいと思っています」
「ヌローラ商業施設にそういう案内があったそうです。4月から夏物の服と水浴着のバーゲンを開催する、という看板があったので、読んでみたら開場イベントについても載っていました」
私の知らない彼女とヒマリが、そう教えてくれた。
ならお金を貯めとかないとまずいな。
水浴着って、幾らくらいするのだろう。
『1,000Cからです』
ただ服も水着、いや水浴着も、安ければいいというものではない。
となると最低額では買えないだろうから……
「約2ヶ月で、出来るだけお金を貯めないとね」
「そうです。これから5月14日まで、奨学金が出る第1曜日は11回しかありません。1回300Cだけではぎりぎりなので、出来るだけ奨学金が高くなる学習を受けたいのです。
もちろん『独自魔法作成』を進めるのもいいでしょう。ですが他にもそういった科目が無いかと思ったところ、説明で『独自魔法作成』と同様に勧められている『表計算』がありました。この科目は奨学金がついている可能性が高い気がします。なので出ていないか、聞いてみたんです」
なるほど、なら最終手段だ。
「数学を一番進めていそうな人に、直接確認してみるね」
掲示板はすぐそこだけれど、あえて魔法を使って書く。
『アキトさんへ。私より数学が進んでいそうなので質問します。もう表計算魔法の学習は出ましたでしょうか。もし出ていたら教えてください(記:チアキ)』
直接聞くより、この方が安全だ。
自然観察の実習に出た10人とこの施設にいないエト以外、アキトや私の名前や顔が一致しないだろうから。
3数えないうちに、返答が表示された。
『まだ出ていません。今は数学Ⅱの23単位時間が終わったところですから、数学Ⅱが終わったところか数学Ⅲに入ったところで出るかもしれません。ところで何故聞いたか聞いていいでしょうか(記:アキト)』
アキトの掲示板書き込み魔法は、新たな記載を知らせる機能がついている。
だから書き込めば割と早く返答があるとは思っていたし期待していた。
想像以上に早かったけれど、これはこれでありがたい。
なお聞かれて答えるのはもちろん構わない。
何なら他の進度についても聞いてみたい。
聞いたイベントなんかについても話したいし。
ただこれ以上細かい事については、会って話した方がいいだろう。
場所は普通に書くと、関係ない人が近づいてくる可能性がある。
だからこんな書き方でどうだろう。
『勿論です。なら明日、都合がいい時間を教えてください。場所は2月の自然観察実習前に、4人で会った場所でいいでしょうか(記:チアキ)』
ポアノン南分岐にある公設休憩所のことだ。
アキトならこれで通じるし、ニナとカタリナ以外にはわからない。
『わかりました。それでは明日、朝9時でどうでしょうか(記:アキト)』
もちろん問題はない。
何せ基本的には、学習を進める位しかしないし出来ないから。
『大丈夫です。それではよろしくお願いします(記:チアキ)』
よしよし。
「まだ情報は無いみたい。でも一応明日に会って、話を聞いてみる」
ちょうどそこで、アキトが食堂に入ってきた。
こっちには気付かないそぶりで列に並んでいる。
「それじゃ私は部屋に戻るね。小遣い稼ぎの為に、学習をすすめておきたいから」
ニナ達とここで話しながら食べるのも悪くない。
でも部屋でなら、食べながらでも自然科学や地理歴史あたりなら学習を進められる。
そして今夜は『独自魔法作成Ⅱ』の最終課題に挑戦するつもりだ。
これが終われば、一週間の奨学金が200C増える。
「わかりました。それでは、また」
「またね」
ニナとヒナリと名前を知らない彼女に軽く手を振り、ついでに並んでいるアキトの横を通って部屋へと向かう。
テーブルのところでヒマリとあと1人、私が知らない女子生徒と何か話している。
何だろう。そう思いつつ取りあえず食事配給の列に並び、夕食の箱を受け取って、朝食と昼食の箱を下膳口へ返してから、ニナ達の方へ。
「次の実習、もう連絡が来た?」
私から声をかけてみる。
「ええ。今は第一施設にいたこの方と、情報交換をしていました。でも使える魔法や外出を伴う実習等については、ほとんど同じような感じです」
私が知らない彼女が軽く頭を下げる。
名前を言わないのは用心の為だろう。
私も同じように頭を下げて挨拶。
「それでちょうどいいので質問です。数学や独自魔法作成を進めている様なので、ひょっとしたら表計算が出てきていないかと思うのですが、どうでしょうか」
特に私の進度等を隠す必要はないだろう。
だから正直に答えることにする。
「今のところ、表計算の通知は来ていない。数学はⅡに入ってちょっと、独自魔法はあと1単位時間で終わりという進度だけれど。
私より進めてそうな男子がいるから、そっちに聞いてみようか。掲示板に書いておけば、魔法ですぐ気づくと思う」
アキトの名前は出さない。
一応顔と名前を一致させない為ということで。
まあ掲示板を使えば名前は出てしまうけれど、その場に本人がいなければ顔と名前は一致しないし。
「なら数学をもっと先までやる必要があるのでしょう。独自魔法作成の他にも小遣いが増えそうな科目ということで考えたのですけれど、まだまだ受講は難しい様です。もう少し増やして、できれば外出用の服を買おうと思ったのですけれど」
服を買おうというのは、私も考えていたことだ。
「確かに外出用に一着、服が欲しいよね」
外出時にいつも同じ服というのはやっぱり避けたい。
『同じ服しか着ていない』ととられるのも何だし、他の生徒と外出して『同じ服の人が一緒に歩いている』と見られるのも。
「施設で今配られている他に提供される服は、今の服のほかは、基準4相当の盛夏用だけだそうです。ですがそれ以外にも外出できる服が1着ほしいですし、夏にむけて水着も欲しいと思っています」
水着か。
そういえば海が近いし、夏もこの施設にいるのだ。
たまには気分転換も必要だろうし、この気温なら夏は暑いだろう。
でも海水浴場みたいな場所って、この近くにあるのだろうか。
『ポアノンの南、1km程度の場所に水浴場があります。例年4月後半に水浴場びらきが行われ、8月終わりまで賑わいます。水浴場開場期間には、ポアノンから連絡船も出ています。片道およそ10分で20Cです』
ある様だ。1km程度ならすぐそこ。
連絡船も出ている様だけれど、1km程度なら船着き場まで行くより走った方が早い。
『期間中の6曜日には各種イベントも行われる様です』
うむうむ、楽しそうだ。
「水浴場はおもしろそうだね。毎週イベントもやっている様だし」
日本時代はそういったイベントには、ほとんど行った事がなかった。
別に陰キャだからとか、誘ってくれる人がいなかったからではない。
単に縁が無かったというだけだ。
しかし私はポアノンもペルリアも、惑星オースもよく知らない。
そして今回は、この施設から簡単に行ける場所で開催される。
だからこういった機会には積極的に参加して、実情を知った方がいい。
というのは名目で、勉強ばかりだと気分が腐るという理由が大きいのだけれど。
何か目標というか張り合いがないと、変化のない日々を乗り切れない。
「ええ。実は5月14日に水浴場の開場イベントがある様なんです。ですからそれまでに、服と水浴着を購入したいと思っています」
「ヌローラ商業施設にそういう案内があったそうです。4月から夏物の服と水浴着のバーゲンを開催する、という看板があったので、読んでみたら開場イベントについても載っていました」
私の知らない彼女とヒマリが、そう教えてくれた。
ならお金を貯めとかないとまずいな。
水浴着って、幾らくらいするのだろう。
『1,000Cからです』
ただ服も水着、いや水浴着も、安ければいいというものではない。
となると最低額では買えないだろうから……
「約2ヶ月で、出来るだけお金を貯めないとね」
「そうです。これから5月14日まで、奨学金が出る第1曜日は11回しかありません。1回300Cだけではぎりぎりなので、出来るだけ奨学金が高くなる学習を受けたいのです。
もちろん『独自魔法作成』を進めるのもいいでしょう。ですが他にもそういった科目が無いかと思ったところ、説明で『独自魔法作成』と同様に勧められている『表計算』がありました。この科目は奨学金がついている可能性が高い気がします。なので出ていないか、聞いてみたんです」
なるほど、なら最終手段だ。
「数学を一番進めていそうな人に、直接確認してみるね」
掲示板はすぐそこだけれど、あえて魔法を使って書く。
『アキトさんへ。私より数学が進んでいそうなので質問します。もう表計算魔法の学習は出ましたでしょうか。もし出ていたら教えてください(記:チアキ)』
直接聞くより、この方が安全だ。
自然観察の実習に出た10人とこの施設にいないエト以外、アキトや私の名前や顔が一致しないだろうから。
3数えないうちに、返答が表示された。
『まだ出ていません。今は数学Ⅱの23単位時間が終わったところですから、数学Ⅱが終わったところか数学Ⅲに入ったところで出るかもしれません。ところで何故聞いたか聞いていいでしょうか(記:アキト)』
アキトの掲示板書き込み魔法は、新たな記載を知らせる機能がついている。
だから書き込めば割と早く返答があるとは思っていたし期待していた。
想像以上に早かったけれど、これはこれでありがたい。
なお聞かれて答えるのはもちろん構わない。
何なら他の進度についても聞いてみたい。
聞いたイベントなんかについても話したいし。
ただこれ以上細かい事については、会って話した方がいいだろう。
場所は普通に書くと、関係ない人が近づいてくる可能性がある。
だからこんな書き方でどうだろう。
『勿論です。なら明日、都合がいい時間を教えてください。場所は2月の自然観察実習前に、4人で会った場所でいいでしょうか(記:チアキ)』
ポアノン南分岐にある公設休憩所のことだ。
アキトならこれで通じるし、ニナとカタリナ以外にはわからない。
『わかりました。それでは明日、朝9時でどうでしょうか(記:アキト)』
もちろん問題はない。
何せ基本的には、学習を進める位しかしないし出来ないから。
『大丈夫です。それではよろしくお願いします(記:チアキ)』
よしよし。
「まだ情報は無いみたい。でも一応明日に会って、話を聞いてみる」
ちょうどそこで、アキトが食堂に入ってきた。
こっちには気付かないそぶりで列に並んでいる。
「それじゃ私は部屋に戻るね。小遣い稼ぎの為に、学習をすすめておきたいから」
ニナ達とここで話しながら食べるのも悪くない。
でも部屋でなら、食べながらでも自然科学や地理歴史あたりなら学習を進められる。
そして今夜は『独自魔法作成Ⅱ』の最終課題に挑戦するつもりだ。
これが終われば、一週間の奨学金が200C増える。
「わかりました。それでは、また」
「またね」
ニナとヒナリと名前を知らない彼女に軽く手を振り、ついでに並んでいるアキトの横を通って部屋へと向かう。
75
あなたにおすすめの小説
力は弱くて魔法も使えないけど強化なら出来る。~俺を散々こき使ってきたパーティの人間に復讐しながら美少女ハーレムを作って魔王をぶっ倒します
枯井戸
ファンタジー
──大勇者時代。
誰も彼もが勇者になり、打倒魔王を掲げ、一攫千金を夢見る時代。
そんな時代に、〝真の勇者の息子〟として生を授かった男がいた。
名はユウト。
人々は勇者の血筋に生まれたユウトに、類稀な魔力の才をもって生まれたユウトに、救世を誓願した。ユウトもまた、これを果たさんと、自身も勇者になる事を信じてやまなかった。
そんなある日、ユウトの元へ、ひとりの中性的な顔立ちで、笑顔が爽やかな好青年が訪ねてきた。
「俺のパーティに入って、世界を救う勇者になってくれないか?」
そう言った男の名は〝ユウキ〟
この大勇者時代にすい星のごとく現れた、〝その剣技に比肩する者なし〟と称されるほどの凄腕の冒険者である。
「そんな男を味方につけられるなんて、なんて心強いんだ」と、ユウトはこれを快諾。
しかし、いままで大した戦闘経験を積んでこなかったユウトはどう戦ってよいかわからず、ユウキに助言を求めた。
「戦い方? ……そうだな。なら、エンチャンターになってくれ。よし、それがいい。ユウトおまえはエンチャンターになるべきだ」
ユウトは、多少はその意見に疑問を抱きつつも、ユウキに勧められるがまま、ただひたすらに付与魔法(エンチャント)を勉強し、やがて勇者の血筋だという事も幸いして、史上最強のエンチャンターと呼ばれるまでに成長した。
ところが、そればかりに注力した結果、他がおろそかになってしまい、ユウトは『剣もダメ』『付与魔法以外の魔法もダメ』『体力もない』という三重苦を背負ってしまった。それでもエンチャンターを続けたのは、ユウキの「勇者になってくれ」という言葉が心の奥底にあったから。
──だが、これこそがユウキの〝真の〟狙いだったのだ。
この物語は主人公であるユウトが、持ち前の要領の良さと、唯一の武器である付与魔法を駆使して、愉快な仲間たちを強化しながら成り上がる、サクセスストーリーである。
【完結】能力が無くても聖女ですか?
天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。
十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に…
無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。
周囲は国王の命令だと我慢する日々。
だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に…
行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる…
「おぉー聖女様ぁ」
眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた…
タイトル変更しました
召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
【完結】平民聖女の愛と夢
ここ
ファンタジー
ソフィは小さな村で暮らしていた。特技は治癒魔法。ところが、村人のマークの命を救えなかったことにより、村全体から、無視されるようになった。食料もない、お金もない、ソフィは仕方なく旅立った。冒険の旅に。
転生魔法伝記〜魔法を極めたいと思いますが、それを邪魔する者は排除しておきます〜
凛 伊緒
ファンタジー
不運な事故により、23歳で亡くなってしまった会社員の八笠 美明。
目覚めると見知らぬ人達が美明を取り囲んでいて…
(まさか……転生…?!)
魔法や剣が存在する異世界へと転生してしまっていた美明。
魔法が使える事にわくわくしながらも、王女としての義務もあり──
王女として生まれ変わった美明―リアラ・フィールアが、前世の知識を活かして活躍する『転生ファンタジー』──
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
【完結】悪役令嬢は何故か婚約破棄されない
miniko
恋愛
平凡な女子高生が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった。
断罪されて平民に落ちても困らない様に、しっかり手に職つけたり、自立の準備を進める。
家族の為を思うと、出来れば円満に婚約解消をしたいと考え、王子に度々提案するが、王子の反応は思っていたのと違って・・・。
いつの間にやら、王子と悪役令嬢の仲は深まっているみたい。
「僕の心は君だけの物だ」
あれ? どうしてこうなった!?
※物語が本格的に動き出すのは、乙女ゲーム開始後です。
※ご都合主義の展開があるかもです。
※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしておりません。本編未読の方はご注意下さい。
【完結】前世聖女のかけだし悪女
たちばな立花
ファンタジー
魔王を退治し世界を救った聖女が早世した。
しかし、彼女は聖女の能力と記憶を残したまま、実兄の末娘リリアナとして生まれ変わる。
妹や妻を失い優しい性格が冷酷に変わってしまった父、母を失い心を閉ざした兄。
前世、世界のために家族を守れなかったリリアナは、世間から悪と言われようとも、今世の力は家族のために使うと決意する。
まずは父と兄の心を開いて、普通の貴族令嬢ライフを送ろうと思ったけど、倒したはずの魔王が執事として現れて――!?
無表情な父とツンがすぎる兄と変人執事に囲まれたニューライフが始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる