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第12章 楽しい情報交換?
66 楽しい時間
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なるほど。
アキトになら、別に言ってもかまわないだろう。
「私が提出用に作ったのは、スイーツの作成魔法。
目の前に材料を出して起動すると、作れるお菓子の種類と数を判断して知識魔法の回答として返してくる。その中から種類と個数を選ぶと、必要な材料を確保して、あとは魔法で自動で作るという魔法」
そこまで言って、そういえば提出時に説明が必要な時のために、ノートに設計図を書いていたなと思い出した。
口で説明するより、あれを見せた方が早いだろう。
アキトはもう『独自魔法作成Ⅲ』に進んでいるから、カンニングなんてする必要はないし。
ノートを出して、頁をささっとめくる。
設計図の頁が出てきた。
「これが設計図。課題提出で説明する時用に残しておいた」
「手に取って見ていいですか?」
「もちろん」
「汚さないようにします」
アキトは何かの魔法を使用したような間の後、私からノートを受け取って読み始める。
「説明はオーフ標準語と日本語で書いているのですね」
「今後は標準語しか使う機会がないから、出来るだけ標準語で書こうと思っているんだけどね。標準語で微妙に説明しにくい場所は、妥協して日本語で書いている」
「わかります。まだオーフ標準語を使い慣れていないためか、しっくりくる言葉が見つからない時があります。知識魔法で該当する言葉は出るのですが、僕自身がその言葉を使い慣れていないので納得できないのでしょう。そういった場合は、僕も日本語でメモしています」
言っていることは非常によくわかる。
まさに私が感じていたことそのものだ。
思わず大きく頷いてしまう。
「そうそう。知識魔法が語彙や文法をサポートしてくれるけれど、自分の知識ではないから納得出来るほど理解できていないんだと思う。受験英語の様に単語帳で覚えるなんてことはしなくていいけれど、だからこそ使い込まないといつまでも自分の言葉にならないのかもしれない」
「わかります。受験英語に苦労した覚えがあるので贅沢な悩みだとは思いますけれど、きっとその通りです。
あとこの独自魔法、Ⅱの範囲では出てこない文法も使っています。プロシージャを作ったり呼び出したりするのはⅢになってからで、Ⅱの課題は知識魔法を使った入力と出力までだったと思います。これは自分で調べて実装したのですか?」
そうそう、そこは工夫したのだ。
「お菓子の調理の場合は共通する工程が多いから、まとめられたらと思って。知識魔法がやり方を教えてくれたから、ある程度試行錯誤して使い方を覚えて」
たとえば加熱なんてのは、代表的な共通工程だ。
でも焦げをつけたい場合は表面だけ熱する必要があるし、一気に全体を沸騰温度より上げたら突沸する可能性もある。
だから『加熱する場所、温度、時間』を指定可能な共通加熱工程として作り、必要に応じて呼び出すという形式にした。
「あと、なぜ課題の魔法をお菓子作りにしようと思ったのでしょうか。僕は何を作ればいいか思い浮かばなくて、掲示板閲覧・書き込み魔法をそのまま出してしまいました」
確かに私も独自魔法作成Ⅰのときは、何を魔法にしようか悩んだものだ。
あそこでスイーツでいくと決めたから、Ⅱの時は悩まなかっただけで。
返答は、こんな感じでいいかな。
「最初の課題も、チーズケーキ作りの独自魔法だったから。だからその延長線上で、他のお菓子も付け加えて、更に機能追加した形。
最初の課題がチーズケーキだったのは、元々その前からお菓子作りをしていたから。デザート系って施設の食事では出ないし、街で買うと高いしで。
でも料理のレシピって、考えてみれば独自魔法と同じように手順を書いたものだよね。だから自分で起こしたレシピや図書館で借りたレシピ本を参考に独自魔法にして、あとはくっつけて改良したって感じ」
今回は時間こそかかったけれど、作ること自体は割とスムーズにできた。
ナーラクフントやペルリア風パンケーキ、テッテレルケーキ、糖蜜のタルトといったペルリア風のデザートも、レシピ本の記載を参考に独自魔法化して組み込んである。
難しかったのは先程アキトが指摘した、共通工程の部分くらいだ。
アキトにはそこまで通じているような気がする。
「なるほど、確かに料理のレシピは手順書ですから、独自魔法と似たようなものです。僕は思いつきませんでした」
そうそう、だから独自魔法と相性がいいのだ。
ところで先程のアキトの言葉で、ちょっと気になったことがある。
ここで聞いておこう。
「さっき課題で掲示板魔法を提出したって言っていたけれど、アキトのってちょっとオーバースペック過ぎる気がするんだけれど、どうだった?」
アキトの掲示板閲覧・書き込み魔法は、閲覧や書き込みの他、書き込み通知や各種検索が入った、高性能ではあるけれど硬度で複雑なものだったはず。
どう考えても、独自魔法作成Ⅱの水準を遥かに超える内容だ。
アキトは頷いだ。
「ええ。以前もこういった独自魔法作成に近い分野を仕事にしていたのかと聞かれてしまいました」
「当然だよね。あの内容なら」
「自覚はあります。適度な難易度の魔法を思いつかなかっただけです」
うんうん、アキトと話すのは楽しい。
話がニナ以上に通じやすいと感じるのだ。
これは元が同じ日本人だからだろうか。
ヒナリと話した時は、ここまで楽しいとは感じなかった気がするのだけれど。
「話は変わりますけれど、最初に聞いた水浴場でのイベントはなかなか楽しそうです。実は僕は日本にいた時代、小劇場でやる演劇にはまっていた時代がありました。水浴場のイベントでもやるようですし、料金も街の劇場で見るより安いので、行ってみようと思います」
演劇か。
私は海水浴に行くという事と、イベントがあるという事だけしか頭になかった。
アキトも私と話をするまで知らなかったようだ。
しかしイベントがあることがわかれば、知識魔法で調べられる。
おそらくはアキトも、そうして演劇があることを知ったのだろう。
演劇は、日本ではそれほどメジャーな娯楽ではなかった。
しかしペルリアでは、通常のイベントでやるくらいには一般的なのだろうか。
そう思ったところで、知識魔法が自動的に起動する。
『演劇はペルリアでは、読書と並んでメジャーな娯楽の一つです。水浴場で行われる毎週第6曜日のイベントでも、毎回20時から入っています……』
アキトになら、別に言ってもかまわないだろう。
「私が提出用に作ったのは、スイーツの作成魔法。
目の前に材料を出して起動すると、作れるお菓子の種類と数を判断して知識魔法の回答として返してくる。その中から種類と個数を選ぶと、必要な材料を確保して、あとは魔法で自動で作るという魔法」
そこまで言って、そういえば提出時に説明が必要な時のために、ノートに設計図を書いていたなと思い出した。
口で説明するより、あれを見せた方が早いだろう。
アキトはもう『独自魔法作成Ⅲ』に進んでいるから、カンニングなんてする必要はないし。
ノートを出して、頁をささっとめくる。
設計図の頁が出てきた。
「これが設計図。課題提出で説明する時用に残しておいた」
「手に取って見ていいですか?」
「もちろん」
「汚さないようにします」
アキトは何かの魔法を使用したような間の後、私からノートを受け取って読み始める。
「説明はオーフ標準語と日本語で書いているのですね」
「今後は標準語しか使う機会がないから、出来るだけ標準語で書こうと思っているんだけどね。標準語で微妙に説明しにくい場所は、妥協して日本語で書いている」
「わかります。まだオーフ標準語を使い慣れていないためか、しっくりくる言葉が見つからない時があります。知識魔法で該当する言葉は出るのですが、僕自身がその言葉を使い慣れていないので納得できないのでしょう。そういった場合は、僕も日本語でメモしています」
言っていることは非常によくわかる。
まさに私が感じていたことそのものだ。
思わず大きく頷いてしまう。
「そうそう。知識魔法が語彙や文法をサポートしてくれるけれど、自分の知識ではないから納得出来るほど理解できていないんだと思う。受験英語の様に単語帳で覚えるなんてことはしなくていいけれど、だからこそ使い込まないといつまでも自分の言葉にならないのかもしれない」
「わかります。受験英語に苦労した覚えがあるので贅沢な悩みだとは思いますけれど、きっとその通りです。
あとこの独自魔法、Ⅱの範囲では出てこない文法も使っています。プロシージャを作ったり呼び出したりするのはⅢになってからで、Ⅱの課題は知識魔法を使った入力と出力までだったと思います。これは自分で調べて実装したのですか?」
そうそう、そこは工夫したのだ。
「お菓子の調理の場合は共通する工程が多いから、まとめられたらと思って。知識魔法がやり方を教えてくれたから、ある程度試行錯誤して使い方を覚えて」
たとえば加熱なんてのは、代表的な共通工程だ。
でも焦げをつけたい場合は表面だけ熱する必要があるし、一気に全体を沸騰温度より上げたら突沸する可能性もある。
だから『加熱する場所、温度、時間』を指定可能な共通加熱工程として作り、必要に応じて呼び出すという形式にした。
「あと、なぜ課題の魔法をお菓子作りにしようと思ったのでしょうか。僕は何を作ればいいか思い浮かばなくて、掲示板閲覧・書き込み魔法をそのまま出してしまいました」
確かに私も独自魔法作成Ⅰのときは、何を魔法にしようか悩んだものだ。
あそこでスイーツでいくと決めたから、Ⅱの時は悩まなかっただけで。
返答は、こんな感じでいいかな。
「最初の課題も、チーズケーキ作りの独自魔法だったから。だからその延長線上で、他のお菓子も付け加えて、更に機能追加した形。
最初の課題がチーズケーキだったのは、元々その前からお菓子作りをしていたから。デザート系って施設の食事では出ないし、街で買うと高いしで。
でも料理のレシピって、考えてみれば独自魔法と同じように手順を書いたものだよね。だから自分で起こしたレシピや図書館で借りたレシピ本を参考に独自魔法にして、あとはくっつけて改良したって感じ」
今回は時間こそかかったけれど、作ること自体は割とスムーズにできた。
ナーラクフントやペルリア風パンケーキ、テッテレルケーキ、糖蜜のタルトといったペルリア風のデザートも、レシピ本の記載を参考に独自魔法化して組み込んである。
難しかったのは先程アキトが指摘した、共通工程の部分くらいだ。
アキトにはそこまで通じているような気がする。
「なるほど、確かに料理のレシピは手順書ですから、独自魔法と似たようなものです。僕は思いつきませんでした」
そうそう、だから独自魔法と相性がいいのだ。
ところで先程のアキトの言葉で、ちょっと気になったことがある。
ここで聞いておこう。
「さっき課題で掲示板魔法を提出したって言っていたけれど、アキトのってちょっとオーバースペック過ぎる気がするんだけれど、どうだった?」
アキトの掲示板閲覧・書き込み魔法は、閲覧や書き込みの他、書き込み通知や各種検索が入った、高性能ではあるけれど硬度で複雑なものだったはず。
どう考えても、独自魔法作成Ⅱの水準を遥かに超える内容だ。
アキトは頷いだ。
「ええ。以前もこういった独自魔法作成に近い分野を仕事にしていたのかと聞かれてしまいました」
「当然だよね。あの内容なら」
「自覚はあります。適度な難易度の魔法を思いつかなかっただけです」
うんうん、アキトと話すのは楽しい。
話がニナ以上に通じやすいと感じるのだ。
これは元が同じ日本人だからだろうか。
ヒナリと話した時は、ここまで楽しいとは感じなかった気がするのだけれど。
「話は変わりますけれど、最初に聞いた水浴場でのイベントはなかなか楽しそうです。実は僕は日本にいた時代、小劇場でやる演劇にはまっていた時代がありました。水浴場のイベントでもやるようですし、料金も街の劇場で見るより安いので、行ってみようと思います」
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私は海水浴に行くという事と、イベントがあるという事だけしか頭になかった。
アキトも私と話をするまで知らなかったようだ。
しかしイベントがあることがわかれば、知識魔法で調べられる。
おそらくはアキトも、そうして演劇があることを知ったのだろう。
演劇は、日本ではそれほどメジャーな娯楽ではなかった。
しかしペルリアでは、通常のイベントでやるくらいには一般的なのだろうか。
そう思ったところで、知識魔法が自動的に起動する。
『演劇はペルリアでは、読書と並んでメジャーな娯楽の一つです。水浴場で行われる毎週第6曜日のイベントでも、毎回20時から入っています……』
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