242 / 322
拾遺録3 仕入れ旅行の帰りに
4 再会
しおりを挟む
次にセレスと出会ったのは二ヶ月後の六月半ば。雨の季節が終わり晴れの日が続き始めた頃だった。
◇◇◇
弟のファビオは昨年11月まで、街から5離ほど離れた場所でやっている勉強会へと通っていた。
カラバーラは新しい街だ。うちの家も7年前に引っ越したばかり。
5年前、来年でファビオが10歳になるというので適当な私塾を探しはじめた。しかし街が新しすぎて良さそうな私塾がない。
うちが越してきたのはスリワラ領が出来て3年目。そして私塾探しを始めたのはスリワラ領が出来て5年目。
だから私塾など、古い大きな街なら当たり前にあるような施設でもないものが多いのだ。
それでも探した結果、同じ通りに店を構えている種苗・農業用品問屋のカラマイ家からこんな話を聞いた。
『少し遠いけれどお勧めの私塾がある。私塾というより有志がやっている勉強会という形式だけれども。
週に1回だけれど教える内容は充実しているようで、読み書きや算術の他に魔法まで教えている。
領騎士団の顧問が時々教えたりもしているらしい。うちも子供3人を通わせている。
10歳にならなくても通えるから、もし私塾を探しているなら試しに行ってみたらどうか』
カラマイ家はうちより3年早くカラバーラへと来て店を構えている。スリワラ領が出来る際に新領主から乞われて此処へ越してきて店を出したと聞いた。
他に良さそうな私塾はなかった。それに9歳でも問題無いなら試しに通わせてみてもいいだろう。
そんな感じでファビオを送り出したら1日目で灯火と水出しの魔法を覚えて帰ってきた。本人も楽しそうだったし、以降そのまま毎週通う事に決まったのだ。
結局ファビオはそのまま5年間、毎週その私塾に通った。結果読み書き算術だけで無く高度な魔法まで使えるようになった。
そしてそのまま店の手伝いでは無くC級魔法使いの冒険者になってしまったのだが、それはまあ別の話としよう。
さて、週に1回とは言え、10歳程度の子供の足に片道5離の距離はそれなりに厳しい。
だから通常は行き帰りに乗合馬車を利用する。私塾の方も開始を乗合馬車の時間に合わせてくれているし、帰りの馬車まで預かっていてくれたりなんて事もしてくれる。
しかしたまに馬車や馬の都合で乗合馬車が休むなんて時もある。そういう時は通っている子の親等で相談して、馬車を仕立てたりするのだ。
たまになのだから私塾を休んでもいいと俺は思う。しかし10人程通っている子供達が全員、歩いてでも通いたがるのだ。
大体はそういう際、カラマイ家が馬車を出してくれる。カラマイ家は子供を3人行かせている上、店で馬車を持っているから。
だがその日はたまたまカラマイ家で御者や馬丁をやってくれているマリオさんが休みだった。
それで月に一度は馬車で長距離出かけ、ある程度は御者の真似事や馬の扱いなんて事も出来る俺が代行で馬車を運転することになったのだ。
月半ば過ぎで時間があったというのもある。
ただ馬車で片道5離だと1時間程かかる。行って帰って馬に水を飲ませ飼い葉を与えたりなんてすると3時間弱。
往復すると一日仕事だ。カラマイ家の場合は行った後に近くの村等で買い付けとか作況調査とかやるらしいけれど、俺の場合は完全に往復だけだし。
これはこれで大変だな。なんて思いつつファビオを含む子供10人を載せ、私塾のある開拓村へ。
1時間程で無事村の入口に到着。ファビオに案内されるままに馬車を走らせ、古いがしっかりとした石造りの教会へと到着。
子供達をおろし、教会横の広場で馬車を転回させていた時。
「お疲れ様です。よろしければ少し休憩されませんか?」
どこかで聞いた声だ。そう思って振り返る。見覚えがある。誰だっただろう。
麻とウール混紡っぽい紺色の上着と同じ素材のグレーのスカート。何処かで見た布地だが、シルエットが女性らしくて綺麗だ。
そしてやはり何処かで見たような革製の丸っこい手提げバック。
1数える位で気付いた。ああ、あのとき布を4巻買っていった女性、確かセレスという名前だったなと。
「先日はありがとうございました。セレスさんはこちらの方でしたか」
「ええ、ここで勉強会をやっているんです。といっても勉強の方のメインは私以外の2人で、私は勉強や魔法の初歩が主な担当ですけれど」
なるほど……そこまで聞いて気づく。魔法!?
「魔法を使われるんですか?」
「ええ。ここに来るまではあと2人と冒険者をやっていましたから。今でもC級冒険者です。一応、ですけれど。
ただ私は大した事はないんです。あの2人に後から加わって、魔法や読み書きも2人に教わっただけですから」
冒険者という言葉と目の前の女性のイメージがあわない。更に言うと年齢があわない気もする。
この私塾が出来たのはうちの家が引っ越してくるより前だと聞いている。8年前、カラバーラがスリワラ領になって2年目くらいの頃だ。
とすると8年前以前にこの人は冒険者をしていた事になる。となると今が20歳くらいだとして12歳以下。そして冒険者登録が出来るのは12歳以上の筈だ。
登録してすぐに冒険者をやめたというのだろうか。その辺がよくわからない。
あとC級というのは基本的に『どんな魔物や魔獣でも相手に出来るレベルの冒険者』だった筈だ。
ネイプルに仕入れに行く際に確認しているから間違いない。
でもセレス、それほど強そうには見えない。むろん魔法使いだから見た目と強さはあまり関係ないのだろうけれど。
なんて事を考えつつとりあえず返答。
「済みません。それでは少し宜しいでしょうか」
「ええ。折角ですから勉強会の状況もご覧になっていきませんか。少しだけでも見れば状況はわかると思いますから」
確かに見てみたい。ここの私塾では魔法も教えていると聞いた。どんな感じで魔法を教えているのだろう。興味がある。
「ありがとうございます」
「それではこちらでお待ちしています」
待たせるのは申し訳無い。なので俺はさっさと馬車を転回させ、馬を綱木へと繋ぐ。
「済みません。お待たせしました」
「いえ。それではどうぞ」
彼女と一緒に教会らしき建物へ向かう。
◇◇◇
弟のファビオは昨年11月まで、街から5離ほど離れた場所でやっている勉強会へと通っていた。
カラバーラは新しい街だ。うちの家も7年前に引っ越したばかり。
5年前、来年でファビオが10歳になるというので適当な私塾を探しはじめた。しかし街が新しすぎて良さそうな私塾がない。
うちが越してきたのはスリワラ領が出来て3年目。そして私塾探しを始めたのはスリワラ領が出来て5年目。
だから私塾など、古い大きな街なら当たり前にあるような施設でもないものが多いのだ。
それでも探した結果、同じ通りに店を構えている種苗・農業用品問屋のカラマイ家からこんな話を聞いた。
『少し遠いけれどお勧めの私塾がある。私塾というより有志がやっている勉強会という形式だけれども。
週に1回だけれど教える内容は充実しているようで、読み書きや算術の他に魔法まで教えている。
領騎士団の顧問が時々教えたりもしているらしい。うちも子供3人を通わせている。
10歳にならなくても通えるから、もし私塾を探しているなら試しに行ってみたらどうか』
カラマイ家はうちより3年早くカラバーラへと来て店を構えている。スリワラ領が出来る際に新領主から乞われて此処へ越してきて店を出したと聞いた。
他に良さそうな私塾はなかった。それに9歳でも問題無いなら試しに通わせてみてもいいだろう。
そんな感じでファビオを送り出したら1日目で灯火と水出しの魔法を覚えて帰ってきた。本人も楽しそうだったし、以降そのまま毎週通う事に決まったのだ。
結局ファビオはそのまま5年間、毎週その私塾に通った。結果読み書き算術だけで無く高度な魔法まで使えるようになった。
そしてそのまま店の手伝いでは無くC級魔法使いの冒険者になってしまったのだが、それはまあ別の話としよう。
さて、週に1回とは言え、10歳程度の子供の足に片道5離の距離はそれなりに厳しい。
だから通常は行き帰りに乗合馬車を利用する。私塾の方も開始を乗合馬車の時間に合わせてくれているし、帰りの馬車まで預かっていてくれたりなんて事もしてくれる。
しかしたまに馬車や馬の都合で乗合馬車が休むなんて時もある。そういう時は通っている子の親等で相談して、馬車を仕立てたりするのだ。
たまになのだから私塾を休んでもいいと俺は思う。しかし10人程通っている子供達が全員、歩いてでも通いたがるのだ。
大体はそういう際、カラマイ家が馬車を出してくれる。カラマイ家は子供を3人行かせている上、店で馬車を持っているから。
だがその日はたまたまカラマイ家で御者や馬丁をやってくれているマリオさんが休みだった。
それで月に一度は馬車で長距離出かけ、ある程度は御者の真似事や馬の扱いなんて事も出来る俺が代行で馬車を運転することになったのだ。
月半ば過ぎで時間があったというのもある。
ただ馬車で片道5離だと1時間程かかる。行って帰って馬に水を飲ませ飼い葉を与えたりなんてすると3時間弱。
往復すると一日仕事だ。カラマイ家の場合は行った後に近くの村等で買い付けとか作況調査とかやるらしいけれど、俺の場合は完全に往復だけだし。
これはこれで大変だな。なんて思いつつファビオを含む子供10人を載せ、私塾のある開拓村へ。
1時間程で無事村の入口に到着。ファビオに案内されるままに馬車を走らせ、古いがしっかりとした石造りの教会へと到着。
子供達をおろし、教会横の広場で馬車を転回させていた時。
「お疲れ様です。よろしければ少し休憩されませんか?」
どこかで聞いた声だ。そう思って振り返る。見覚えがある。誰だっただろう。
麻とウール混紡っぽい紺色の上着と同じ素材のグレーのスカート。何処かで見た布地だが、シルエットが女性らしくて綺麗だ。
そしてやはり何処かで見たような革製の丸っこい手提げバック。
1数える位で気付いた。ああ、あのとき布を4巻買っていった女性、確かセレスという名前だったなと。
「先日はありがとうございました。セレスさんはこちらの方でしたか」
「ええ、ここで勉強会をやっているんです。といっても勉強の方のメインは私以外の2人で、私は勉強や魔法の初歩が主な担当ですけれど」
なるほど……そこまで聞いて気づく。魔法!?
「魔法を使われるんですか?」
「ええ。ここに来るまではあと2人と冒険者をやっていましたから。今でもC級冒険者です。一応、ですけれど。
ただ私は大した事はないんです。あの2人に後から加わって、魔法や読み書きも2人に教わっただけですから」
冒険者という言葉と目の前の女性のイメージがあわない。更に言うと年齢があわない気もする。
この私塾が出来たのはうちの家が引っ越してくるより前だと聞いている。8年前、カラバーラがスリワラ領になって2年目くらいの頃だ。
とすると8年前以前にこの人は冒険者をしていた事になる。となると今が20歳くらいだとして12歳以下。そして冒険者登録が出来るのは12歳以上の筈だ。
登録してすぐに冒険者をやめたというのだろうか。その辺がよくわからない。
あとC級というのは基本的に『どんな魔物や魔獣でも相手に出来るレベルの冒険者』だった筈だ。
ネイプルに仕入れに行く際に確認しているから間違いない。
でもセレス、それほど強そうには見えない。むろん魔法使いだから見た目と強さはあまり関係ないのだろうけれど。
なんて事を考えつつとりあえず返答。
「済みません。それでは少し宜しいでしょうか」
「ええ。折角ですから勉強会の状況もご覧になっていきませんか。少しだけでも見れば状況はわかると思いますから」
確かに見てみたい。ここの私塾では魔法も教えていると聞いた。どんな感じで魔法を教えているのだろう。興味がある。
「ありがとうございます」
「それではこちらでお待ちしています」
待たせるのは申し訳無い。なので俺はさっさと馬車を転回させ、馬を綱木へと繋ぐ。
「済みません。お待たせしました」
「いえ。それではどうぞ」
彼女と一緒に教会らしき建物へ向かう。
734
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日発売!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【書籍化決定!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆皆様のおかげで、書籍化が決定致しました!3月中旬頃、発売予定です。よろしくお願い致します。
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
6巻発売です! 告知遅れてすみません……。
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス1~6巻が発売中!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍1~9巻発売中。
1~8巻は万冬しま先生が、9巻以降は木々ゆうき先生がイラストを担当してくださっております。
現在別原稿を作業中のため、更新が停止しております。
しばらくしたらまた再開しますので、少々お待ちを……
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。