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第26章 冬合宿は続く
第221話 俺の失敗
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そしてついにカロリー消費の散歩というか登山。
「空気は冷たいけれど気持ちいい天気だよね」
いやミド・リー。気持ちいいという事はあまりないと思う。
俺としては部屋でジェット機の実証模型その2案を考えていたいのだ。でも誠に残念なことに誰にも賛意を得られ無かった。
ただ今回は万能魔道具を取り上げられなかったので、身体強化を発動中。だから体力的には問題は無い。
現在地は山の中に入ってすぐ。あの堰堤から入って谷側を上っている状態である。この方が魔獣が出やすいし植物の種類が多いからだそうだ。
「魔獣はどんな感じ?」
「今のところは問題無いわ。勿論呼べば出てくるけれど」
「動きがあるのは鹿魔獣《チデジカ》と猿魔獣《ヒバゴン》くらいですね。大物は昼間は休んでいるようです」
「夕方の魔獣狩りには支障ない程度にはいるかな」
「誘導して貰えば問題無い程度にはね」
なるほど。
「植物の方はどうでしょうか」
「寒い時期ですしあまり面白いものは今のところありません。この前採取したのと同じクレソンくらいですね。ブナの木は紙を作ったり家具を作ったりするにはいいのですが、改良する余地はあまり無いですし」
「布を作るにもブナは便利な素材かな」
なるほど。
「あそこの葉っぱはダイコンソウで、昔は打ち身に効く薬草として扱われていたようです。ほかにも色々あるようですがこの季節はだいたい土の下です」
「ならちょうど尾根に出られる道があるし、そこから登ってみるか」
「そうですね」
「魔獣は大丈夫なようです」
おいおい。ここから登るとなかなかの急登だろう。
確かに今日の目的地は登らないといけない場所だ。しかし出来ればそんな場所に行きたくない。俺はトレーニングなんて避けたいんだ。
そう思った時にふと足下にある物を見つけた。ひょっとしたらと思って鑑定魔法を起動する。おっと、これは。
「ちょっと待ってくれ!」
ごいごい登ろうとする皆さんを止める。
「どうしたのミタキ、まさか登りたくないなんで言うんじゃ無いよね」
さすがミド・リー鋭いな。その通りだ。しかし今回はひと味違う。
「水晶の原石があった。うまく研磨すれば結構綺麗になると思うぞ、これは」
小指程度の大きさだが先端部は綺麗に六角柱形をして青く色づいている。これは紫水晶だな。
「どれどれ、どんな感じ?」
ミド・リーの奴、飛んできた。ほれと渡してやる。
「本当だ。結構大きくて綺麗」
「他にもあるかなあ」
皆で囲んで見ている。
「確かにここの山にはありそうです」
おっと、材料系専門家タカモさんのお墨付きがついたぞ。
「どういう場所で探せばいいかな」
「鉱脈がわかれば掘ってもいいのですが、今回は川沿いを下流に向かって探していった方がいいと思います。沢の底近くとか石が崩れた場所とかを探すと出てくる事が多いです」
これでこのまま帰るコースへの道が開けた。俺としては万々歳だ。
「どうせなら何か収穫があった方がいいよね」
「探そう!」
よしこれで楽が出来る。
そう思ったのだけれども。
「ミタキ君は鑑定魔法を持っていますよね。それを使えば効率よく色々なものが探せるのではないでしょうか」
おいちょっと待てアキナ先輩。
「見たものの鑑定は出来ますけれど、何処に何があるまではわかりませんよ」
「でもある一定範囲に目的の物が含まれているかはわかりませんか?」
そう言われると……
試してみると確かにわかるな。徐々に範囲を狭めていけば特定することも出来る。かなり魔力を消耗するけれど。
「とりあえずこの辺の、ここに……」
ご丁寧に流れのど真ん中だ。水が非常に冷たいが仕方無い。
取ると下の方は角が取れて平らになっているが上部に綺麗な結晶が残っている煙水晶だ。大きさは小指の爪よりちょい大きい程度。
拾うと早速ミド・リーに奪われる。
「これも小さいけれど綺麗ね」
「本当だ」
「あるんだな、此処に」
皆が石を見ている間に熱魔法でかじかんだ手を温める。水の中は無茶苦茶冷たかった。凍らないのが不思議な位だ。
「よし、ミタキをこき使って宝石探しよ」
おいミド・リー、ちょっと待て。
「ここに他にとれそうな宝石はありますか」
背後ではユキ先輩がタカモ先輩にそんな事を尋ねている。
「うーん……水晶の他にはトパーズとベリルがとれる可能性があります。私の鑑定魔法では探すところまでは出来ないですけれど」
「ならミタキをこき使うしかないわよね」
おいちょっと待った。正気に戻れといいたい。何せ流れる水は冷たいのだ。冷たいというか痛いという領域で。
しかし皆さんの目がマジだ。今更停められそうに無い。
下手なことを言わなければ良かった。これなら登山の方がましだった。そう思ったがもう後の祭りという訳で……
◇◇◇
今日の午前中だけで俺の魔力は大分成長したのではないかと思う。魔力の極限を越えた状態で鑑定魔法を使いまくったのだ。使いまくったというか使わされたというか。
なぜ極限を越えたという表現をしているかというと、実際に俺の魔力の限界を超えて魔法を使わされたからだ。
タカモさん達が作ったあの魔力回復薬。あれの試作品を使ってまで魔力増強&回復させられたからである。
「結構綺麗な石が落ちているんですね。全然気づきませんでした」
「大きいのはあまり無いけれどね。でも数は思ったよりあったわ」
落ちていたのは主に水晶だ。透明なものがほとんどだが紫水晶や煙水晶、黄水晶も混じっている。
レア品として薄い青色や薄いオレンジ色の混じったトパーズもいくつか。
水晶の大きい物は親指くらい。小さい物でも小指の爪程度のものだ。
それ以下は俺も面倒だから拾わなかった。それでも数は百個に近い数十個はある。
「でもミタキさん、大丈夫ですか?」
タカモさんが心配して声をかけてくれた。
気分としては実際大丈夫ではない。ドーピングしながら魔法を酷使したのだ。もう疲れたふらふらだ勘弁してくれ。
「健康状態には影響ないみたいよ。疲労は感じていると思うけれど」
ミド・リーが無情にも健康状態を診断してくれる。こいつの判断は悲しい事にきっと正しい。生物系魔法の天才なのだ、残念ながら。
「ミタキ君が回復したらまた探しに来ましょう。ここでしたら魔獣退治のついでに来るのも簡単ですから」
確かに一番多く見つかったのは川が堰堤のあるため池に出たあたりの広い場所。つまり魔獣討伐場所の目と鼻の先である。
でも夜もこれをやるかと思うとぞっとしない。頼む勘弁してくれ本当に。
「ならミタキ君の鑑定魔法用の大型の杖も作らないとね」
シモンさん作らなくていいそんなもの。まあ言っても無駄だろうけれど。
「ならとりあえず帰って急いで買い物して昼食、その後はアクセサリー作りだな。この石で結構いい感じのが作れそうだ」
「その前に全員で石のトレードですね」
「賛成。女子全員で何かゲームをして順番を決めよう!」
俺はもう何も考える気力が無い。早く部屋に戻って休みたい……
「空気は冷たいけれど気持ちいい天気だよね」
いやミド・リー。気持ちいいという事はあまりないと思う。
俺としては部屋でジェット機の実証模型その2案を考えていたいのだ。でも誠に残念なことに誰にも賛意を得られ無かった。
ただ今回は万能魔道具を取り上げられなかったので、身体強化を発動中。だから体力的には問題は無い。
現在地は山の中に入ってすぐ。あの堰堤から入って谷側を上っている状態である。この方が魔獣が出やすいし植物の種類が多いからだそうだ。
「魔獣はどんな感じ?」
「今のところは問題無いわ。勿論呼べば出てくるけれど」
「動きがあるのは鹿魔獣《チデジカ》と猿魔獣《ヒバゴン》くらいですね。大物は昼間は休んでいるようです」
「夕方の魔獣狩りには支障ない程度にはいるかな」
「誘導して貰えば問題無い程度にはね」
なるほど。
「植物の方はどうでしょうか」
「寒い時期ですしあまり面白いものは今のところありません。この前採取したのと同じクレソンくらいですね。ブナの木は紙を作ったり家具を作ったりするにはいいのですが、改良する余地はあまり無いですし」
「布を作るにもブナは便利な素材かな」
なるほど。
「あそこの葉っぱはダイコンソウで、昔は打ち身に効く薬草として扱われていたようです。ほかにも色々あるようですがこの季節はだいたい土の下です」
「ならちょうど尾根に出られる道があるし、そこから登ってみるか」
「そうですね」
「魔獣は大丈夫なようです」
おいおい。ここから登るとなかなかの急登だろう。
確かに今日の目的地は登らないといけない場所だ。しかし出来ればそんな場所に行きたくない。俺はトレーニングなんて避けたいんだ。
そう思った時にふと足下にある物を見つけた。ひょっとしたらと思って鑑定魔法を起動する。おっと、これは。
「ちょっと待ってくれ!」
ごいごい登ろうとする皆さんを止める。
「どうしたのミタキ、まさか登りたくないなんで言うんじゃ無いよね」
さすがミド・リー鋭いな。その通りだ。しかし今回はひと味違う。
「水晶の原石があった。うまく研磨すれば結構綺麗になると思うぞ、これは」
小指程度の大きさだが先端部は綺麗に六角柱形をして青く色づいている。これは紫水晶だな。
「どれどれ、どんな感じ?」
ミド・リーの奴、飛んできた。ほれと渡してやる。
「本当だ。結構大きくて綺麗」
「他にもあるかなあ」
皆で囲んで見ている。
「確かにここの山にはありそうです」
おっと、材料系専門家タカモさんのお墨付きがついたぞ。
「どういう場所で探せばいいかな」
「鉱脈がわかれば掘ってもいいのですが、今回は川沿いを下流に向かって探していった方がいいと思います。沢の底近くとか石が崩れた場所とかを探すと出てくる事が多いです」
これでこのまま帰るコースへの道が開けた。俺としては万々歳だ。
「どうせなら何か収穫があった方がいいよね」
「探そう!」
よしこれで楽が出来る。
そう思ったのだけれども。
「ミタキ君は鑑定魔法を持っていますよね。それを使えば効率よく色々なものが探せるのではないでしょうか」
おいちょっと待てアキナ先輩。
「見たものの鑑定は出来ますけれど、何処に何があるまではわかりませんよ」
「でもある一定範囲に目的の物が含まれているかはわかりませんか?」
そう言われると……
試してみると確かにわかるな。徐々に範囲を狭めていけば特定することも出来る。かなり魔力を消耗するけれど。
「とりあえずこの辺の、ここに……」
ご丁寧に流れのど真ん中だ。水が非常に冷たいが仕方無い。
取ると下の方は角が取れて平らになっているが上部に綺麗な結晶が残っている煙水晶だ。大きさは小指の爪よりちょい大きい程度。
拾うと早速ミド・リーに奪われる。
「これも小さいけれど綺麗ね」
「本当だ」
「あるんだな、此処に」
皆が石を見ている間に熱魔法でかじかんだ手を温める。水の中は無茶苦茶冷たかった。凍らないのが不思議な位だ。
「よし、ミタキをこき使って宝石探しよ」
おいミド・リー、ちょっと待て。
「ここに他にとれそうな宝石はありますか」
背後ではユキ先輩がタカモ先輩にそんな事を尋ねている。
「うーん……水晶の他にはトパーズとベリルがとれる可能性があります。私の鑑定魔法では探すところまでは出来ないですけれど」
「ならミタキをこき使うしかないわよね」
おいちょっと待った。正気に戻れといいたい。何せ流れる水は冷たいのだ。冷たいというか痛いという領域で。
しかし皆さんの目がマジだ。今更停められそうに無い。
下手なことを言わなければ良かった。これなら登山の方がましだった。そう思ったがもう後の祭りという訳で……
◇◇◇
今日の午前中だけで俺の魔力は大分成長したのではないかと思う。魔力の極限を越えた状態で鑑定魔法を使いまくったのだ。使いまくったというか使わされたというか。
なぜ極限を越えたという表現をしているかというと、実際に俺の魔力の限界を超えて魔法を使わされたからだ。
タカモさん達が作ったあの魔力回復薬。あれの試作品を使ってまで魔力増強&回復させられたからである。
「結構綺麗な石が落ちているんですね。全然気づきませんでした」
「大きいのはあまり無いけれどね。でも数は思ったよりあったわ」
落ちていたのは主に水晶だ。透明なものがほとんどだが紫水晶や煙水晶、黄水晶も混じっている。
レア品として薄い青色や薄いオレンジ色の混じったトパーズもいくつか。
水晶の大きい物は親指くらい。小さい物でも小指の爪程度のものだ。
それ以下は俺も面倒だから拾わなかった。それでも数は百個に近い数十個はある。
「でもミタキさん、大丈夫ですか?」
タカモさんが心配して声をかけてくれた。
気分としては実際大丈夫ではない。ドーピングしながら魔法を酷使したのだ。もう疲れたふらふらだ勘弁してくれ。
「健康状態には影響ないみたいよ。疲労は感じていると思うけれど」
ミド・リーが無情にも健康状態を診断してくれる。こいつの判断は悲しい事にきっと正しい。生物系魔法の天才なのだ、残念ながら。
「ミタキ君が回復したらまた探しに来ましょう。ここでしたら魔獣退治のついでに来るのも簡単ですから」
確かに一番多く見つかったのは川が堰堤のあるため池に出たあたりの広い場所。つまり魔獣討伐場所の目と鼻の先である。
でも夜もこれをやるかと思うとぞっとしない。頼む勘弁してくれ本当に。
「ならミタキ君の鑑定魔法用の大型の杖も作らないとね」
シモンさん作らなくていいそんなもの。まあ言っても無駄だろうけれど。
「ならとりあえず帰って急いで買い物して昼食、その後はアクセサリー作りだな。この石で結構いい感じのが作れそうだ」
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俺はもう何も考える気力が無い。早く部屋に戻って休みたい……
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