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第18章 まもりたいもの
82 仕組まれた釣果過大?
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釣果は1年組で総計40kg、2年組が35kg、4年組が32kg。接戦だった。
魚種もギンガメアジ類からカンパチ類、イソマグロ等、色々と揃っている。
釣れて上機嫌なのはいいが、問題は後始末だ
計100kg超、14匹をどうやって消費するか。
「今日は学生会の工房に行こう。着いたら魔法工学科2人と詩織は簡易冷蔵庫等の作製。ジェニーとソフィーは夕食会をネットで告知しまくってくれ。日時は全学年が空いている次の火曜日午後4時から。場所は学生会工房前。自由参加で立食形式。醤油とご飯は出来れば自分で用意してくれと言う感じで。メニューは着いたら考える。風遊美とルイスは魚の下ごしらえを手伝ってくれ。そんな感じで」
奈津希さん、釣れすぎた場合の事も、最初から考えていたようだ。
というか、当初から釣れすぎる予定だったのではないだろうか。
なんて事を思いつつ、俺は船を浮かせ、学校を目指す。
着くと同時に作業が始まった。
「詩織ちゃんごめん、買い出し頼む。物は塩2kg、本みりん800ml以上のボトル1本、昆布茶1缶。お代は後で払う」
「修悪い。ロウニンアジの開きを漬け込める位の入れ物作りを先にやってくれ。包丁は香緒里ちゃんに頼んだほうがいいんだっけか。いわゆる出刃包丁の刃渡り190mmクラスを2本頼む。マンションにあるのはいまいち使いづらいんだ」
全部魔法で作っていたら僕の魔力が持たない。
「漬け込む容器はコンクリ用のトロ舟でいいですか。無論中は洗浄します」
「保健衛生上問題なければ、何でもかまわない」
奈津希さんの許可を貰った。
なお奈津希さん自信は、指示しながら風遊美さんやルイス君と一緒に、巨大作業台を外の水道脇に移動させている。
ここで魚作業をするつもりらしい。
「修兄、包丁用の素材はここにあるの使っていいですか」
香緒里ちゃんが俺に尋ねる。
「ストックにあるのはどれを使っても良い。任せた」
包丁等の刃物は、俺より香緒里ちゃんの方が作るのは上手だ。
冗談と趣味で日本刀を作ったりもしていたし。
素材も前に追加で買った、青紙の在庫があったはずだ。
俺はステンレス製のトロ舟を引っ張り出す。
水道と魔法で表面を新品同様にしてから、奈津希さんの所に持っていく。
「このトロ舟でいいですか」
「上等上等」
奈津希さんはトロ舟の横をトントン叩いてそう返事をした。
でも。
「これは一体何に使うんですか」
「干物を作る時、魚の余分な水分を抜いて味をつけるために漬け汁につけるんだ。そのための容れ物さ。普通はボールやバケツでやるんだが、魚の大きさがあれだからな」
成程。納得した俺は次の仕事、簡易冷蔵庫の作製に入る。
今回は木材を使用するつもりだ。
化学物質が怖いので、合板ではない板材と角材をストックから取り出す。
大きさは、棚の底面積が今までで最大の魚を入れても困らない大きさ。
全体の容量は、今回の獲物全部を調理しても大丈夫な程度で行くか。
冷蔵庫というよりは、物置とか押入れという感じのサイズ感だ。
しかし香緒里ちゃんの魔法で低温属性を付加可能。
だから電気代等は考えなくていい。
なので気楽に小屋でもつくるような感じで、木材を切って組みたてる。
その間にも奈津希さんの作業は続く。
俺が洗ったトロ舟に水を入れ、塩を袋からどばっと入れる。
「風遊美、検定魔法お願い。あとどれ位水を入れれば8%の食塩水になる?」
「もう少し、そう、そろそろですね」
次にみりんをどぼどぼとコップ一杯くらい入れ、昆布茶の粉をぱらぱらまく。
「これで漬け汁は完成。次は包丁が出来るまで待ちかな」
「包丁はあと15分、待って下さい。ある程度自然に冷えるのを待ってから研がないと、切れ味が落ちます」
包丁は音からして、叩いて延ばしている段階。
作業している香緒里ちゃんの近くで、詩織ちゃんが興味深げに観察している。
俺が大体冷蔵庫の外形を作り終わった頃、工房前では巨大魚解体イベントが始まった。
俺以外の学生会幹部の他、野次馬らしき学生も4~5人来ている。
ジェニーがSNSか何かで広報したのだろうか。
まず奈津希さんが取り出したのは、銀色のロウニンアジ。
水で流しながら細かい鱗を取り、あれよあれよといううちに腹開きの状態にして、風遊美さんに渡す。
風遊美さんが水をかけながら魔法で血を抜いている間に、更に奈津希さんはもう1匹処理。
処理後のアジをルイス君が漬け汁に入れて、巨大アジの干物の第一段階終了。
俺が何とか冷蔵庫の棚を作り終わり、扉も付けたあたりで今度はカンパチを出す。
「香緒里ちゃん、そろそろ魔法付与お願い。奈津希さん、冷蔵庫の温度は何度くらいがいいですか」
「0℃からー2℃の間。あと中の魚が酸化するといまいちだから酸素抜きで。あと湿度高めで」
そういう事なので、香緒里ちゃんに
○ 内部全体にマイナス1度になるような付与魔法
○ 冷蔵庫上部の吸気口に、窒素だけをフィルタして吸い込む付与魔法
〇 更に吸入した後の窒素が、マイナス1度になるような付与魔法
をかけてもらう。
常に外から冷やした空気を流入させれば、中の湿度はそう下がることはないだろう。
香緒里ちゃんの付与魔法は全くもって便利だ。
「修、そろそろ冷蔵庫いいか」
「今完成しました」
底につけたキャスターでごろごろと、倉庫の入口付近壁際へ置く。
「内部は窒素充填しています。閉じ込められたら酸欠で死ぬから注意して下さい」
「おいよ。後で鍵も作っておいてくれ」
そう言う側から、ルイス君が巨大アジの開いた奴をそのまま冷蔵庫に持ってきた。
「このアジは開きのまま冷蔵庫入りですか」
「それは当日巨大アジフライにする予定だ。だからそのまま崩さず冷蔵庫に頼む」
普通のアジフライ何匹分になるのだろう。
ざっと見たところ長さ幅厚さそれぞれ5倍程度だから、5の3乗で125匹分か。
もっと大きい気がするけれど。
魚種もギンガメアジ類からカンパチ類、イソマグロ等、色々と揃っている。
釣れて上機嫌なのはいいが、問題は後始末だ
計100kg超、14匹をどうやって消費するか。
「今日は学生会の工房に行こう。着いたら魔法工学科2人と詩織は簡易冷蔵庫等の作製。ジェニーとソフィーは夕食会をネットで告知しまくってくれ。日時は全学年が空いている次の火曜日午後4時から。場所は学生会工房前。自由参加で立食形式。醤油とご飯は出来れば自分で用意してくれと言う感じで。メニューは着いたら考える。風遊美とルイスは魚の下ごしらえを手伝ってくれ。そんな感じで」
奈津希さん、釣れすぎた場合の事も、最初から考えていたようだ。
というか、当初から釣れすぎる予定だったのではないだろうか。
なんて事を思いつつ、俺は船を浮かせ、学校を目指す。
着くと同時に作業が始まった。
「詩織ちゃんごめん、買い出し頼む。物は塩2kg、本みりん800ml以上のボトル1本、昆布茶1缶。お代は後で払う」
「修悪い。ロウニンアジの開きを漬け込める位の入れ物作りを先にやってくれ。包丁は香緒里ちゃんに頼んだほうがいいんだっけか。いわゆる出刃包丁の刃渡り190mmクラスを2本頼む。マンションにあるのはいまいち使いづらいんだ」
全部魔法で作っていたら僕の魔力が持たない。
「漬け込む容器はコンクリ用のトロ舟でいいですか。無論中は洗浄します」
「保健衛生上問題なければ、何でもかまわない」
奈津希さんの許可を貰った。
なお奈津希さん自信は、指示しながら風遊美さんやルイス君と一緒に、巨大作業台を外の水道脇に移動させている。
ここで魚作業をするつもりらしい。
「修兄、包丁用の素材はここにあるの使っていいですか」
香緒里ちゃんが俺に尋ねる。
「ストックにあるのはどれを使っても良い。任せた」
包丁等の刃物は、俺より香緒里ちゃんの方が作るのは上手だ。
冗談と趣味で日本刀を作ったりもしていたし。
素材も前に追加で買った、青紙の在庫があったはずだ。
俺はステンレス製のトロ舟を引っ張り出す。
水道と魔法で表面を新品同様にしてから、奈津希さんの所に持っていく。
「このトロ舟でいいですか」
「上等上等」
奈津希さんはトロ舟の横をトントン叩いてそう返事をした。
でも。
「これは一体何に使うんですか」
「干物を作る時、魚の余分な水分を抜いて味をつけるために漬け汁につけるんだ。そのための容れ物さ。普通はボールやバケツでやるんだが、魚の大きさがあれだからな」
成程。納得した俺は次の仕事、簡易冷蔵庫の作製に入る。
今回は木材を使用するつもりだ。
化学物質が怖いので、合板ではない板材と角材をストックから取り出す。
大きさは、棚の底面積が今までで最大の魚を入れても困らない大きさ。
全体の容量は、今回の獲物全部を調理しても大丈夫な程度で行くか。
冷蔵庫というよりは、物置とか押入れという感じのサイズ感だ。
しかし香緒里ちゃんの魔法で低温属性を付加可能。
だから電気代等は考えなくていい。
なので気楽に小屋でもつくるような感じで、木材を切って組みたてる。
その間にも奈津希さんの作業は続く。
俺が洗ったトロ舟に水を入れ、塩を袋からどばっと入れる。
「風遊美、検定魔法お願い。あとどれ位水を入れれば8%の食塩水になる?」
「もう少し、そう、そろそろですね」
次にみりんをどぼどぼとコップ一杯くらい入れ、昆布茶の粉をぱらぱらまく。
「これで漬け汁は完成。次は包丁が出来るまで待ちかな」
「包丁はあと15分、待って下さい。ある程度自然に冷えるのを待ってから研がないと、切れ味が落ちます」
包丁は音からして、叩いて延ばしている段階。
作業している香緒里ちゃんの近くで、詩織ちゃんが興味深げに観察している。
俺が大体冷蔵庫の外形を作り終わった頃、工房前では巨大魚解体イベントが始まった。
俺以外の学生会幹部の他、野次馬らしき学生も4~5人来ている。
ジェニーがSNSか何かで広報したのだろうか。
まず奈津希さんが取り出したのは、銀色のロウニンアジ。
水で流しながら細かい鱗を取り、あれよあれよといううちに腹開きの状態にして、風遊美さんに渡す。
風遊美さんが水をかけながら魔法で血を抜いている間に、更に奈津希さんはもう1匹処理。
処理後のアジをルイス君が漬け汁に入れて、巨大アジの干物の第一段階終了。
俺が何とか冷蔵庫の棚を作り終わり、扉も付けたあたりで今度はカンパチを出す。
「香緒里ちゃん、そろそろ魔法付与お願い。奈津希さん、冷蔵庫の温度は何度くらいがいいですか」
「0℃からー2℃の間。あと中の魚が酸化するといまいちだから酸素抜きで。あと湿度高めで」
そういう事なので、香緒里ちゃんに
○ 内部全体にマイナス1度になるような付与魔法
○ 冷蔵庫上部の吸気口に、窒素だけをフィルタして吸い込む付与魔法
〇 更に吸入した後の窒素が、マイナス1度になるような付与魔法
をかけてもらう。
常に外から冷やした空気を流入させれば、中の湿度はそう下がることはないだろう。
香緒里ちゃんの付与魔法は全くもって便利だ。
「修、そろそろ冷蔵庫いいか」
「今完成しました」
底につけたキャスターでごろごろと、倉庫の入口付近壁際へ置く。
「内部は窒素充填しています。閉じ込められたら酸欠で死ぬから注意して下さい」
「おいよ。後で鍵も作っておいてくれ」
そう言う側から、ルイス君が巨大アジの開いた奴をそのまま冷蔵庫に持ってきた。
「このアジは開きのまま冷蔵庫入りですか」
「それは当日巨大アジフライにする予定だ。だからそのまま崩さず冷蔵庫に頼む」
普通のアジフライ何匹分になるのだろう。
ざっと見たところ長さ幅厚さそれぞれ5倍程度だから、5の3乗で125匹分か。
もっと大きい気がするけれど。
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