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第19章 好きという単語の定義域 ~夏に思った考えた~
88 俺はそれでもわからない
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翌日にはもう学生会全員がマンションに集合していた。
今やっているのは俺への心理テストだそうだ。
質問に答えるだけではない。俺の両腕にバンドでセンサーが付けられていて、色々反応を見ているらしい。
ちなみにこれらを仕掛けて質問をしているのはソフィーちゃん。心理医療夏休みの課題の一環だといっているが、絶対に嘘だ。
これは確かに補助魔法科の資材だが、医療じゃ無くて教育心理の資材だ。何せ俺も開発に関わっているから、その辺は知っている。
「第15問 登山中、急な風が来て2人が飛ばされてしまいました。位置的に助けられるのは修さんだけです。危険な状態なのはジェニーさんと香緒里さん。修さんならどちらを助けますか」
「近い方」
「第16問……」
質問が多い。俺は特に考えること無く答えているが、どうも質問には色々な意図があるらしい。
補助魔法科の風遊美さんとジェニーが、俺が答える度に色々表情を変えながら様子を伺っている。
計50問を終了したところで、ソフィーちゃんはうーんと唸る。
「どうだったのれすか」
「駄目です」
ソフィーちゃんは首を横に振る。
「測定値のフラクチュエーションがトーリトーです。これは恋愛感情を誰にも持っていない、または既に確たる相手がいて迷いがない場合の値です」
風遊美さんとジェニーが、ソフィーちゃんのパソコンを覗き込む。
「本当だわ。どの値もぶれが少なすぎる」
「おかしいれす。装置の状態が悪いれすかね」
ソフィーちゃんは首を横に振る。
「参考までにさっき取ったルイスのデータです。本人のプライバシーのために名前とのリレーションはデリートしたですが」
パソコンの画面が切り替わる。
「おーこれは一目瞭然れす。対象Bに憧れと恋心、対象Eも気になる存在れすか」
「確かにこれが普通の値ですね。装置は故障していないようです」
ルイス君は部屋の隅で、真っ赤になってそっぽを向いている。
可哀想に。
「取り敢えずこのデータから言える事は、修君が今はフリーだという事ですね」
「どうかな。確たる相手がいるのかもしれないよ。本人が意識していないだけで」
にやりと笑って奈津希さんが言う。
「どうだい。今から僕に乗り換えないか。只今絶賛キャンペーン中。美味しい料理とアツーい夜を約束するぜ」
「謹んでご辞退申し上げます」
「うーん、いけずー」
奈津希さんはいつもの調子だ。
しかし気が付かずやってしまったが、なかなか危険な心理テストだっ模様だ。
何とか誤魔化せる値が出たようだが、これは偶然にすぎない。
可哀想なルイス君のようになる可能性のほうが高かったのだ。
でも、俺はふと考える。
俺が好きなのは誰だろう。
由香里姉や香緒里ちゃんは勿論好きだ。
風遊美さんも奈津希さんもジェニーも。
皆色々尊敬できるし綺麗だし可愛いし魅力的だ。
でも恋愛感情かと言えば、きっとどれもそうではない。
○○としてとか○○だからという理由付けが付く。
別に性欲が無い方だとは思わない。
無かったら露天風呂で苦労しない。
パソコンにも隠しフォルダに見せられない動画や画像データがある。
でも、恋愛、恋とか愛だとか。
それは今の俺にはわからない。
◇◇◇
夜中、ふと目が覚めた。
今日は露天風呂を途中で切り上げ、魔力上げ特訓をしてベッドに倒れたんだった。
俺のベッドには他に誰もいない。
という事は一年生3人は寮や自宅に帰ったらしい。
4年生2人はわからないが。
リビングの方で声がするのに俺は気づいた。
俺の部屋の扉が少し開いていて、そこからリビングでの会話が漏れている。
「でも、どうしてもわからない。私には」
「何が」
風遊美さんの声と、奈津希さんの声。
「あなたです。奈津希」
「僕の何処が?」
風遊美さんの重めの口調と、対象的に軽い奈津希さんの口調。
「修君って、奈津希の好きなタイプですよね。糞真面目で、笑っちゃう位素直で、不器用だけれど正直で真っ直ぐで」
「そうだね。だから何度も僕に乗り換えないかアピールしてる」
「やっぱり、今乗り換えるって表現を使いましたね」
次の言葉まで、ちょっと間があいた。
「今日の昼にやっと気づいたんです。奈津希は修君に好きだとちゃんとアピールした事は無いなって。たまに冗談めかして言うだけだって。今までは直接そう言う事は言えない照れ屋なのかなとも思っていました。でも今は違います。奈津希、あなたは修君にもう誰か心に決めた人がいると思っていますね」
「何でそう思うんだい」
「今日言いましたね。『確たる相手がいる』とか『本人が意識していないだけ』とか『乗り換えないか』って。本心のふりをした冗談のふりをした本当の本心。あの時だけ奈津希の本心が見えた気がしたんです」
またちょっと間があいた。
「厳しいなあ、風遊美は」
「という事は認めるのですね」
「あくまで僕が思っているだけ、だけどな」
軽い口調のまま、奈津希さんは続ける。
「きっと修も相手も本当は知っているんだ。でもそれに気づいていないだけ。知っているのと気づいているのとは違うんだ。理解して確認して、受け入れる作業が必要なんだ」
「奈津希にしては随分ナイーブな意見です」
「僕はいつでもナイーブさ。知らなかったかい」
軽く鼻息。
「知っています。奇術師さん」
「風遊美にしては棘のある言い方だね」
「なら、人一倍這いつくばって人一倍色々見て調べて考えて悩んでいる癖に、あたかも高みから全てを見下ろして全てわかっているような顔をする、仮面の裏は決して見せない道化師さんとでも言いましょうか。冬の襲撃のちょっと前図書館で医学書を読み込んでいた事も、春の事件前に修君の部屋にどんな工作材料があるか調べていた事も偶然ですか。他にも色々あります」
何か、ため息のような音が聞こえた。
「わーったわかった、奈津希ちゃんの負け。認めるよ」
「じゃあ何故修君の相手に気づいたのか、教えてくれます」
「簡単なことさ。でも言わない」
またちょっと、間があいた。
「何故ですか」
「自分達で気づいて欲しいからさ。ここで風遊美に一言言えば、納得してもらえる位の状況はあるんだ。でも本人達はそれを当たり前だと錯覚しているから気づかない。なんでついつい茶々を入れたくもなるんだ。夜這いと寝取りは日本の文化だしね」
「そういう処は、ぶれないですね」
風遊美さんが苦笑した気配。
「あと修の部屋のドアが若干開いているのはわざとかい。だったら風遊美も随分大胆な事をするなと尊敬するけれど」
「それは早く言って下さい」
風遊美さんが立ち上がる気配。
俺はとっさに目を閉じて身体の力を抜く。
ゆっくりと扉が閉じた気配。
どうやら気づかれずに済んだようだ。
その代わり、もうリビングの声は聞こえない。
俺は静かな中考える。
風遊美さんは俺に好意を持ってくれているようだ。
奈津希さんは俺に好意を持ってくれているけれど、既に俺には相手がいると見ていてそれを見守る方針のようだ。
香緒里ちゃんも、由香里姉も、ジェニーにも前に告白された事がある。
有耶無耶にして誤魔化しているけれど。はっきり言うと逃げているけれど。
俺は誰を好きなんだろうか。
奈津希さんは納得できる状況があると言っていた。
でも俺にはわからない。
彼女達の為にも早急に答えを出す必要があるのだろうか。
迷っている俺が悪いのだろうか。
何がどうなのだろうか。
そもそも俺に誰かに好きと言える権利があるのだろうか。
彼女達に見合う価値が俺にあるのだろうか。
正確な問題定義も正しい解答も、解決を導くアルゴリズムすら俺にはわからない。
ある意味機械相手の方がよっぽどわかりやすい。回答なりエラーなり返してくれるから。
頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。
ORとNORとANDとNANDの区別がつかなくなる程に。
せめてNANDとNOTだけでも残れば、一般的な記憶回路が作れるのだが。
どれ位そんなぐちゃぐちゃの考えに浸っていただろう。
不意にドアが開いた気配がした。
とっさに俺は硬直する。誰も入ってこない。
代わりに奈津希さんの小さな声だけがかすかに聞こえる。
「もしさっきの会話が聞こえていた時のフォローだ。答を出すのをあせる必要はない。誰かに遠慮する必要もない。世の中には解答と同じくらい過程が重要な事が多々ある。きっとこれもそんな問題のひとつだ。誰にも遠慮せず、自分だけでゆっくり考えて答えを出せばいい。僕はそう思う」
そしてドアが閉まる気配。
奈津希さんの優しさに何だか涙が出そうになりながら、俺はしばらく動けずそのまま固まっていた。
今やっているのは俺への心理テストだそうだ。
質問に答えるだけではない。俺の両腕にバンドでセンサーが付けられていて、色々反応を見ているらしい。
ちなみにこれらを仕掛けて質問をしているのはソフィーちゃん。心理医療夏休みの課題の一環だといっているが、絶対に嘘だ。
これは確かに補助魔法科の資材だが、医療じゃ無くて教育心理の資材だ。何せ俺も開発に関わっているから、その辺は知っている。
「第15問 登山中、急な風が来て2人が飛ばされてしまいました。位置的に助けられるのは修さんだけです。危険な状態なのはジェニーさんと香緒里さん。修さんならどちらを助けますか」
「近い方」
「第16問……」
質問が多い。俺は特に考えること無く答えているが、どうも質問には色々な意図があるらしい。
補助魔法科の風遊美さんとジェニーが、俺が答える度に色々表情を変えながら様子を伺っている。
計50問を終了したところで、ソフィーちゃんはうーんと唸る。
「どうだったのれすか」
「駄目です」
ソフィーちゃんは首を横に振る。
「測定値のフラクチュエーションがトーリトーです。これは恋愛感情を誰にも持っていない、または既に確たる相手がいて迷いがない場合の値です」
風遊美さんとジェニーが、ソフィーちゃんのパソコンを覗き込む。
「本当だわ。どの値もぶれが少なすぎる」
「おかしいれす。装置の状態が悪いれすかね」
ソフィーちゃんは首を横に振る。
「参考までにさっき取ったルイスのデータです。本人のプライバシーのために名前とのリレーションはデリートしたですが」
パソコンの画面が切り替わる。
「おーこれは一目瞭然れす。対象Bに憧れと恋心、対象Eも気になる存在れすか」
「確かにこれが普通の値ですね。装置は故障していないようです」
ルイス君は部屋の隅で、真っ赤になってそっぽを向いている。
可哀想に。
「取り敢えずこのデータから言える事は、修君が今はフリーだという事ですね」
「どうかな。確たる相手がいるのかもしれないよ。本人が意識していないだけで」
にやりと笑って奈津希さんが言う。
「どうだい。今から僕に乗り換えないか。只今絶賛キャンペーン中。美味しい料理とアツーい夜を約束するぜ」
「謹んでご辞退申し上げます」
「うーん、いけずー」
奈津希さんはいつもの調子だ。
しかし気が付かずやってしまったが、なかなか危険な心理テストだっ模様だ。
何とか誤魔化せる値が出たようだが、これは偶然にすぎない。
可哀想なルイス君のようになる可能性のほうが高かったのだ。
でも、俺はふと考える。
俺が好きなのは誰だろう。
由香里姉や香緒里ちゃんは勿論好きだ。
風遊美さんも奈津希さんもジェニーも。
皆色々尊敬できるし綺麗だし可愛いし魅力的だ。
でも恋愛感情かと言えば、きっとどれもそうではない。
○○としてとか○○だからという理由付けが付く。
別に性欲が無い方だとは思わない。
無かったら露天風呂で苦労しない。
パソコンにも隠しフォルダに見せられない動画や画像データがある。
でも、恋愛、恋とか愛だとか。
それは今の俺にはわからない。
◇◇◇
夜中、ふと目が覚めた。
今日は露天風呂を途中で切り上げ、魔力上げ特訓をしてベッドに倒れたんだった。
俺のベッドには他に誰もいない。
という事は一年生3人は寮や自宅に帰ったらしい。
4年生2人はわからないが。
リビングの方で声がするのに俺は気づいた。
俺の部屋の扉が少し開いていて、そこからリビングでの会話が漏れている。
「でも、どうしてもわからない。私には」
「何が」
風遊美さんの声と、奈津希さんの声。
「あなたです。奈津希」
「僕の何処が?」
風遊美さんの重めの口調と、対象的に軽い奈津希さんの口調。
「修君って、奈津希の好きなタイプですよね。糞真面目で、笑っちゃう位素直で、不器用だけれど正直で真っ直ぐで」
「そうだね。だから何度も僕に乗り換えないかアピールしてる」
「やっぱり、今乗り換えるって表現を使いましたね」
次の言葉まで、ちょっと間があいた。
「今日の昼にやっと気づいたんです。奈津希は修君に好きだとちゃんとアピールした事は無いなって。たまに冗談めかして言うだけだって。今までは直接そう言う事は言えない照れ屋なのかなとも思っていました。でも今は違います。奈津希、あなたは修君にもう誰か心に決めた人がいると思っていますね」
「何でそう思うんだい」
「今日言いましたね。『確たる相手がいる』とか『本人が意識していないだけ』とか『乗り換えないか』って。本心のふりをした冗談のふりをした本当の本心。あの時だけ奈津希の本心が見えた気がしたんです」
またちょっと間があいた。
「厳しいなあ、風遊美は」
「という事は認めるのですね」
「あくまで僕が思っているだけ、だけどな」
軽い口調のまま、奈津希さんは続ける。
「きっと修も相手も本当は知っているんだ。でもそれに気づいていないだけ。知っているのと気づいているのとは違うんだ。理解して確認して、受け入れる作業が必要なんだ」
「奈津希にしては随分ナイーブな意見です」
「僕はいつでもナイーブさ。知らなかったかい」
軽く鼻息。
「知っています。奇術師さん」
「風遊美にしては棘のある言い方だね」
「なら、人一倍這いつくばって人一倍色々見て調べて考えて悩んでいる癖に、あたかも高みから全てを見下ろして全てわかっているような顔をする、仮面の裏は決して見せない道化師さんとでも言いましょうか。冬の襲撃のちょっと前図書館で医学書を読み込んでいた事も、春の事件前に修君の部屋にどんな工作材料があるか調べていた事も偶然ですか。他にも色々あります」
何か、ため息のような音が聞こえた。
「わーったわかった、奈津希ちゃんの負け。認めるよ」
「じゃあ何故修君の相手に気づいたのか、教えてくれます」
「簡単なことさ。でも言わない」
またちょっと、間があいた。
「何故ですか」
「自分達で気づいて欲しいからさ。ここで風遊美に一言言えば、納得してもらえる位の状況はあるんだ。でも本人達はそれを当たり前だと錯覚しているから気づかない。なんでついつい茶々を入れたくもなるんだ。夜這いと寝取りは日本の文化だしね」
「そういう処は、ぶれないですね」
風遊美さんが苦笑した気配。
「あと修の部屋のドアが若干開いているのはわざとかい。だったら風遊美も随分大胆な事をするなと尊敬するけれど」
「それは早く言って下さい」
風遊美さんが立ち上がる気配。
俺はとっさに目を閉じて身体の力を抜く。
ゆっくりと扉が閉じた気配。
どうやら気づかれずに済んだようだ。
その代わり、もうリビングの声は聞こえない。
俺は静かな中考える。
風遊美さんは俺に好意を持ってくれているようだ。
奈津希さんは俺に好意を持ってくれているけれど、既に俺には相手がいると見ていてそれを見守る方針のようだ。
香緒里ちゃんも、由香里姉も、ジェニーにも前に告白された事がある。
有耶無耶にして誤魔化しているけれど。はっきり言うと逃げているけれど。
俺は誰を好きなんだろうか。
奈津希さんは納得できる状況があると言っていた。
でも俺にはわからない。
彼女達の為にも早急に答えを出す必要があるのだろうか。
迷っている俺が悪いのだろうか。
何がどうなのだろうか。
そもそも俺に誰かに好きと言える権利があるのだろうか。
彼女達に見合う価値が俺にあるのだろうか。
正確な問題定義も正しい解答も、解決を導くアルゴリズムすら俺にはわからない。
ある意味機械相手の方がよっぽどわかりやすい。回答なりエラーなり返してくれるから。
頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。
ORとNORとANDとNANDの区別がつかなくなる程に。
せめてNANDとNOTだけでも残れば、一般的な記憶回路が作れるのだが。
どれ位そんなぐちゃぐちゃの考えに浸っていただろう。
不意にドアが開いた気配がした。
とっさに俺は硬直する。誰も入ってこない。
代わりに奈津希さんの小さな声だけがかすかに聞こえる。
「もしさっきの会話が聞こえていた時のフォローだ。答を出すのをあせる必要はない。誰かに遠慮する必要もない。世の中には解答と同じくらい過程が重要な事が多々ある。きっとこれもそんな問題のひとつだ。誰にも遠慮せず、自分だけでゆっくり考えて答えを出せばいい。僕はそう思う」
そしてドアが閉まる気配。
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