141 / 202
第28章 心なき身にもあはれは知られけり~秋・俺の学生会で最後の学園祭~
140 今年も来ました書類の山が
しおりを挟む
まず近況。俺は無事免許を取得し、そしてついでに愛車も購入した。
軽の1BOXのバン白色、勿論会社名義だ。
用途は港から会社までのバネ運送用。及び会社から飛行場直近の運送会社への魔法バネ運送用。
今までは運送会社に頼んでいたのだが、自分でやった方が時間も自由だし気兼ねをしなくて済む。
実のところ、このために免許を取得したようなものだ。
特区にいる限り、普通は免許の必要ないから。
なおこの車は飛行機能とかは付ける予定はない。
その必要は無いだろうし。
ハツネスーパー直近の会社事務所も大分それらしくなった。
専用の机と棚を作って、作業の効率も上がったし。
将来のための例のスペースで、2回程宴会もした。
マンションと違い宴会後すぐ寝たり風呂に入ったりは出来ない。
でも足りない物をすぐ横のスーパーで買える。
これはなかなか強烈な利点だ。
場所も家の広間より広いし。
バネ工場が移転した分、学生会の工房も広くなった。
なので工房のレイアウトも大幅に変更。
今では刀鍛冶用の場所、汎用工作の場所、自動車バイク整備工場とだいぶ機能的にわかれている。
工房横にある詩織ちゃんの製鉄場も、毎日ではないが稼働しているようだ。
それに魔法杖や刀の特区外販売も始めたので、順調に売上が伸びている。
この前は北米の特区やドイツの特区からも、大量注文があった。
しかしこの魔法刀についても、いずれ工房移転とか技術伝承とか考えないならない。
詩織ちゃんの学生会卒業までは大丈夫だろうけれど。
あと、免許取得から帰った後、マンションのリビングの一角に見慣れない機器がセットされていた。
詩織ちゃん作のカラオケマシンだ。
要は専用コンピュータと7.2チャンネルアンプとスピーカーとマイクを、既存の液晶テレビに接続したもの。
ネット上の音楽を拾ってきてカラオケを楽しめるというマシンだ。
安直に中古パソコンとAVアンプを接続すればいいものを、わざわざラズパイ2台、アルデュイーノ数台、基盤タイプのデジタルアンプ9台、自作スピーカー、ウーハーを組み合わせて作ってある。
マイクとマウスとキーボードは市販品だけど。
困った事になかなか出来が良い。
一時由香里姉がはまって毎日歌っていたりした位に。
なまじマンションの作りがいいだけに、他の部屋の迷惑になるからという理由で中止も出来ない。
困ったものだ。
さて、秋の学校スタートと同時に始まる学生会恒例の作業がある。
言わずと知れた学園祭作業だ。
今後の事も考え、審査は基本的にはルイスくんと詩織ちゃんに審査魔法持ちのロビーの3人で、やってもらうことにした。
俺と香緒里ちゃんで対外折衝と学内調整。
ジェニーとソフィーは広報に徹してもらう。
公社主催の特区全体の対策会議によれば、今年の入島者予測は去年とほぼ同じ。
他に公社から、いざという時には寮の空き部屋貸してねというお願いを受ける。
更に空港管制室と自衛隊から、航空路の邪魔はしないでねと念を押される。
この辺もまあ、例年通り。
寮の件は寮務委員会の方へ回し、航空路の方は審査時に注意する。
そしてあとは、学内での物品や場所についての苦情折衝だ。
ただうちの高専、有り難い事に話が通じない馬鹿はほとんどいない。
なのである程度合理的な解決策を提案し、場合によっては学生会権限で多少のフォローをしてやれば、大体は丸く収まる。
あと、今年は香緒里ちゃんや詩織ちゃんの刀や、俺の魔法杖やアミュレット類の委託販売をする予定だ。
委託先は毎度おなじみ俺の古巣、創造製作研究会。
なお交渉の際に話を聞いた処によれば、今年も江田先輩は和菓子を作りに戻ってくるらしい。
色々な意味で例年通りで、処理等も慣れきった学園祭。
そして俺にとっては、学生会で迎える最後の学園祭だ。
最高のものにしたいというより、頼むから何も起こらないで欲しいという気持ちのほうが強いけれど。
学校開始2日目、今日は香緒里ちゃんが外番で俺が部屋番。
決裁待ちの書類を判子を押しながら確認する。
「今年は何か変な出し物等は出ているかな」
「教授会で派手な模擬戦が出ている」
ルイスが『要注意・コピー』と朱書きした申請用紙を渡してくれる。
「内容は……飛行機械によるバトルロイヤルか。アメリカのテレビ局まで来るのか」
テレビ局の名は聞き覚えがある。
詩織ちゃんの魔法駆動パワードスーツを大量買いして、バトル番組を作った処だ。
「詩織作のパワードスーツとロビー作の飛行機械を使い、ペイントボールを撃ち合う模擬戦だそうだ。場所は学校沖海上。救難用に学生会所有の飛行漁船を貸して欲しいだと」
「まあ教授会主催イベントには学生会の審査権限は無いからな。コピーを取って、公社と飛行場と自衛隊と魔技大学生会に連絡しておこう。教授会の方でも連絡はしていると思うけど」
ロビーの飛行機械は少しの改造で、魔力が無い人でも使用可能に出来る。
そっちの仕様で大分パテント代が入ったらしい。
それにしてもここ数年、教授会が遊び道具に使っているのは、学生会関連者のパテント有り機械ばかりだ。
まあ学生会と教授会は身内みたいなもの。
だから許可も取りやすいし、使いやすいのだろうけれども。
「後はこれだな」
ルイスはもう1枚、申請用紙を取り出す。
「あ、去年世話になった居合い斬りの達人、また来るのか」
ああいうイベントは金輪際勘弁してほしいが、彼に対しては俺は悪い印象はない。
「ここの刀のデモも兼ねて居合斬りの実演をするそうだ。それを聞いて詩織が工房へ飛んでいった。お土産用の本気仕様の刀を作るです、との事だ」
詩織ちゃんがいないのはそういう理由か。
そしてその分をルイスとロビーで分担していると。
昨年の経験があるルイスと比べ、新人なのに審査魔法持ちの分厄介な書類が多いロビーは、かなり苦戦しているようだ。
仕方ない。
大ベテランの俺が少し手伝ってやるとしよう。
◇◇◇
そして次の土曜日。
俺と香緒里ちゃんと詩織ちゃんは、3人で学生会の作業場にいた。
学園祭用の商品作りの為である。
バネ作業の方は、夏休み後半にもバイトを雇って作業をした。
だから11月販売分までの在庫は出来ている。
なので学園祭までは、商品作業の方に集中する予定だ。
「今年は香緒里先輩の刀との同門対決なのですよ」
どうやら達人氏に判定してもらうつもりらしい。
今では2人の作品、俺の審査魔法で見ても性能差は無い。
単なる味付けの好みの差、という感じだ。
今では2人共、材料の鉄の成分調整から自分でやっている。
大元の材料には香緒里ちゃんが日立金属安来工場の白紙、詩織ちゃんが砂鉄から自己精錬した鉄という違いはあるけれど。
強いて言えば香緒里ちゃんが若干耐久性重視、詩織ちゃんが若干切れ味重視。
でもいくら達人氏でもそんなの判定出来るのだろうか。
「詩織ちゃん、平日はあんまりロビーに負担かけるなよ」
「ははは、ばれていたですか。でもロビーは新規に設計図だけで500万円の収入があったのです。なので少し位は……」
「お前も追加発注あっただろ」
「ばれてましたですか。しょうがないです。またプリンで還元しておくです」
「プリンはもういいから」
「でもこの前2箱購入した本格派たまごプリン、あれ美味しかったです。奈津季さんが『詩織ちゃん悪い、御免、許して』と言いながら一気に5個位食べていましたし」
香緒里ちゃんの言葉に、詩織ちゃんはふうっと息をつく。
「どうも減りが早いと思ったら奈津季先輩でしたか。でもしょうがないのです。まあ許してあげるのです」
「お前の親父も同じ位食べていたぞ」
「親父は私と共同正犯だからいいのです」
マンション玄関先の詩織提供プリン収納庫、残念ながら完全に我が家で市民権を得てしまった。
現在ではプリンだけではなく、冷凍できるスイーツが各種色々揃っている。
美味しい銘柄が切れそうになると、誰かが勝手に発注をかける程だ。
実際誰が買ったのか、もうわからない状態になっている。
まあ大半は詩織ちゃんが親父会社費用で購入しているか、香緒里ちゃんが会社費用で購入しているのだけれども。
さて、そろそろ作業を開始しよう。
俺が製造するのは魔法杖とアミュレット。
基本的に魔法使いしか使えないから、ある程度汎用性がある香緒里ちゃんや詩織ちゃんの刀程数は出ない筈だ。
それに基本的な機能の杖は、創造制作研究会の方でも作っているし。
俺が作るのは特殊タイプと小型タイプ。
具体的には
○ 多属性用複数魔石仕様(魔石3個仕様、4個仕様、5個仕様)
○ 医療用内科仕様、医療用外科仕様
○ キーホルダー・ストラップタイプ非常時用
が主な商品だ。
要は今まで作った物を、ある程度量産できるように再設計する方針。
そしてもう1種類だけ、密かに作ろうとしているものがある。
俺の研究成果の集大成、特別で最強な超小型魔法杖、第2号にして完成品。
ちなみに今度は小型ボールペン型だ。
これなら飛行機に持って入ったり、店でポケットに入れていても不自然ではないだろう。
筐体は本物の高級2色ボールペンを使い、実際にボールペンとしても使用可能。
中身は、第1号試作品に仕込んでいた魔力分析ログの解析結果に基づいて、奈津希さん仕様に調整。
最初の試作品はログを採るために太くなり、結果招き猫型というちょっと使いにくい形になってしまったのだ。
さあ、まずは量産試作品から作り始めるか。
量産品といいつつも他の何処でも売っていない、特別な逸品を。
軽の1BOXのバン白色、勿論会社名義だ。
用途は港から会社までのバネ運送用。及び会社から飛行場直近の運送会社への魔法バネ運送用。
今までは運送会社に頼んでいたのだが、自分でやった方が時間も自由だし気兼ねをしなくて済む。
実のところ、このために免許を取得したようなものだ。
特区にいる限り、普通は免許の必要ないから。
なおこの車は飛行機能とかは付ける予定はない。
その必要は無いだろうし。
ハツネスーパー直近の会社事務所も大分それらしくなった。
専用の机と棚を作って、作業の効率も上がったし。
将来のための例のスペースで、2回程宴会もした。
マンションと違い宴会後すぐ寝たり風呂に入ったりは出来ない。
でも足りない物をすぐ横のスーパーで買える。
これはなかなか強烈な利点だ。
場所も家の広間より広いし。
バネ工場が移転した分、学生会の工房も広くなった。
なので工房のレイアウトも大幅に変更。
今では刀鍛冶用の場所、汎用工作の場所、自動車バイク整備工場とだいぶ機能的にわかれている。
工房横にある詩織ちゃんの製鉄場も、毎日ではないが稼働しているようだ。
それに魔法杖や刀の特区外販売も始めたので、順調に売上が伸びている。
この前は北米の特区やドイツの特区からも、大量注文があった。
しかしこの魔法刀についても、いずれ工房移転とか技術伝承とか考えないならない。
詩織ちゃんの学生会卒業までは大丈夫だろうけれど。
あと、免許取得から帰った後、マンションのリビングの一角に見慣れない機器がセットされていた。
詩織ちゃん作のカラオケマシンだ。
要は専用コンピュータと7.2チャンネルアンプとスピーカーとマイクを、既存の液晶テレビに接続したもの。
ネット上の音楽を拾ってきてカラオケを楽しめるというマシンだ。
安直に中古パソコンとAVアンプを接続すればいいものを、わざわざラズパイ2台、アルデュイーノ数台、基盤タイプのデジタルアンプ9台、自作スピーカー、ウーハーを組み合わせて作ってある。
マイクとマウスとキーボードは市販品だけど。
困った事になかなか出来が良い。
一時由香里姉がはまって毎日歌っていたりした位に。
なまじマンションの作りがいいだけに、他の部屋の迷惑になるからという理由で中止も出来ない。
困ったものだ。
さて、秋の学校スタートと同時に始まる学生会恒例の作業がある。
言わずと知れた学園祭作業だ。
今後の事も考え、審査は基本的にはルイスくんと詩織ちゃんに審査魔法持ちのロビーの3人で、やってもらうことにした。
俺と香緒里ちゃんで対外折衝と学内調整。
ジェニーとソフィーは広報に徹してもらう。
公社主催の特区全体の対策会議によれば、今年の入島者予測は去年とほぼ同じ。
他に公社から、いざという時には寮の空き部屋貸してねというお願いを受ける。
更に空港管制室と自衛隊から、航空路の邪魔はしないでねと念を押される。
この辺もまあ、例年通り。
寮の件は寮務委員会の方へ回し、航空路の方は審査時に注意する。
そしてあとは、学内での物品や場所についての苦情折衝だ。
ただうちの高専、有り難い事に話が通じない馬鹿はほとんどいない。
なのである程度合理的な解決策を提案し、場合によっては学生会権限で多少のフォローをしてやれば、大体は丸く収まる。
あと、今年は香緒里ちゃんや詩織ちゃんの刀や、俺の魔法杖やアミュレット類の委託販売をする予定だ。
委託先は毎度おなじみ俺の古巣、創造製作研究会。
なお交渉の際に話を聞いた処によれば、今年も江田先輩は和菓子を作りに戻ってくるらしい。
色々な意味で例年通りで、処理等も慣れきった学園祭。
そして俺にとっては、学生会で迎える最後の学園祭だ。
最高のものにしたいというより、頼むから何も起こらないで欲しいという気持ちのほうが強いけれど。
学校開始2日目、今日は香緒里ちゃんが外番で俺が部屋番。
決裁待ちの書類を判子を押しながら確認する。
「今年は何か変な出し物等は出ているかな」
「教授会で派手な模擬戦が出ている」
ルイスが『要注意・コピー』と朱書きした申請用紙を渡してくれる。
「内容は……飛行機械によるバトルロイヤルか。アメリカのテレビ局まで来るのか」
テレビ局の名は聞き覚えがある。
詩織ちゃんの魔法駆動パワードスーツを大量買いして、バトル番組を作った処だ。
「詩織作のパワードスーツとロビー作の飛行機械を使い、ペイントボールを撃ち合う模擬戦だそうだ。場所は学校沖海上。救難用に学生会所有の飛行漁船を貸して欲しいだと」
「まあ教授会主催イベントには学生会の審査権限は無いからな。コピーを取って、公社と飛行場と自衛隊と魔技大学生会に連絡しておこう。教授会の方でも連絡はしていると思うけど」
ロビーの飛行機械は少しの改造で、魔力が無い人でも使用可能に出来る。
そっちの仕様で大分パテント代が入ったらしい。
それにしてもここ数年、教授会が遊び道具に使っているのは、学生会関連者のパテント有り機械ばかりだ。
まあ学生会と教授会は身内みたいなもの。
だから許可も取りやすいし、使いやすいのだろうけれども。
「後はこれだな」
ルイスはもう1枚、申請用紙を取り出す。
「あ、去年世話になった居合い斬りの達人、また来るのか」
ああいうイベントは金輪際勘弁してほしいが、彼に対しては俺は悪い印象はない。
「ここの刀のデモも兼ねて居合斬りの実演をするそうだ。それを聞いて詩織が工房へ飛んでいった。お土産用の本気仕様の刀を作るです、との事だ」
詩織ちゃんがいないのはそういう理由か。
そしてその分をルイスとロビーで分担していると。
昨年の経験があるルイスと比べ、新人なのに審査魔法持ちの分厄介な書類が多いロビーは、かなり苦戦しているようだ。
仕方ない。
大ベテランの俺が少し手伝ってやるとしよう。
◇◇◇
そして次の土曜日。
俺と香緒里ちゃんと詩織ちゃんは、3人で学生会の作業場にいた。
学園祭用の商品作りの為である。
バネ作業の方は、夏休み後半にもバイトを雇って作業をした。
だから11月販売分までの在庫は出来ている。
なので学園祭までは、商品作業の方に集中する予定だ。
「今年は香緒里先輩の刀との同門対決なのですよ」
どうやら達人氏に判定してもらうつもりらしい。
今では2人の作品、俺の審査魔法で見ても性能差は無い。
単なる味付けの好みの差、という感じだ。
今では2人共、材料の鉄の成分調整から自分でやっている。
大元の材料には香緒里ちゃんが日立金属安来工場の白紙、詩織ちゃんが砂鉄から自己精錬した鉄という違いはあるけれど。
強いて言えば香緒里ちゃんが若干耐久性重視、詩織ちゃんが若干切れ味重視。
でもいくら達人氏でもそんなの判定出来るのだろうか。
「詩織ちゃん、平日はあんまりロビーに負担かけるなよ」
「ははは、ばれていたですか。でもロビーは新規に設計図だけで500万円の収入があったのです。なので少し位は……」
「お前も追加発注あっただろ」
「ばれてましたですか。しょうがないです。またプリンで還元しておくです」
「プリンはもういいから」
「でもこの前2箱購入した本格派たまごプリン、あれ美味しかったです。奈津季さんが『詩織ちゃん悪い、御免、許して』と言いながら一気に5個位食べていましたし」
香緒里ちゃんの言葉に、詩織ちゃんはふうっと息をつく。
「どうも減りが早いと思ったら奈津季先輩でしたか。でもしょうがないのです。まあ許してあげるのです」
「お前の親父も同じ位食べていたぞ」
「親父は私と共同正犯だからいいのです」
マンション玄関先の詩織提供プリン収納庫、残念ながら完全に我が家で市民権を得てしまった。
現在ではプリンだけではなく、冷凍できるスイーツが各種色々揃っている。
美味しい銘柄が切れそうになると、誰かが勝手に発注をかける程だ。
実際誰が買ったのか、もうわからない状態になっている。
まあ大半は詩織ちゃんが親父会社費用で購入しているか、香緒里ちゃんが会社費用で購入しているのだけれども。
さて、そろそろ作業を開始しよう。
俺が製造するのは魔法杖とアミュレット。
基本的に魔法使いしか使えないから、ある程度汎用性がある香緒里ちゃんや詩織ちゃんの刀程数は出ない筈だ。
それに基本的な機能の杖は、創造制作研究会の方でも作っているし。
俺が作るのは特殊タイプと小型タイプ。
具体的には
○ 多属性用複数魔石仕様(魔石3個仕様、4個仕様、5個仕様)
○ 医療用内科仕様、医療用外科仕様
○ キーホルダー・ストラップタイプ非常時用
が主な商品だ。
要は今まで作った物を、ある程度量産できるように再設計する方針。
そしてもう1種類だけ、密かに作ろうとしているものがある。
俺の研究成果の集大成、特別で最強な超小型魔法杖、第2号にして完成品。
ちなみに今度は小型ボールペン型だ。
これなら飛行機に持って入ったり、店でポケットに入れていても不自然ではないだろう。
筐体は本物の高級2色ボールペンを使い、実際にボールペンとしても使用可能。
中身は、第1号試作品に仕込んでいた魔力分析ログの解析結果に基づいて、奈津希さん仕様に調整。
最初の試作品はログを採るために太くなり、結果招き猫型というちょっと使いにくい形になってしまったのだ。
さあ、まずは量産試作品から作り始めるか。
量産品といいつつも他の何処でも売っていない、特別な逸品を。
41
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
才能は流星魔法
神無月 紅
ファンタジー
東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。
そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる。
流星魔法の才能が目覚めると、井尾は即座に異世界に転移させられてしまう。
ただし、そこは街中ではなく誰も人のいない山の中。
井尾はそこで生き延びるべく奮闘する。
山から降りるため、まずはゴブリンから逃げ回りながら人の住む街や道を探すべく頂上付近まで到達したとき、そこで見たのは地上を移動するゴブリンの軍勢。
井尾はそんなゴブリンの軍勢に向かって流星魔法を使うのだった。
二日に一度、18時に更新します。
カクヨムにも同時投稿しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる