144 / 202
第28章 心なき身にもあはれは知られけり~秋・俺の学生会で最後の学園祭~
143 君は全部知っている
しおりを挟む
エリカさんと風遊美さんは、少し相談。
そして風遊美さんが、俺に尋ねた。
「修さんごめんなさい。わかるように丁寧な種明かしをしていただけますか」
さあ、勝負だ。
「ええ。クリスマスの夜、俺と風遊美さんと香緒里ちゃんで夜に軽く宴会をしましたよね」
何か言いかけた香緒里ちゃんを手で制す。
「ええ、憶えています」
エリカさんとの会話が途中で挟まる。
どうやら同時通訳しているようだ。
こっちにとっても好都合なので、そのままにする。
「香緒里ちゃんと合流する少し前、風遊美さんは言いましたね。こんな幸せでいいのかって」
再びエリカさんと短く会話した後、風遊美さんは頷く。
「確かにそんな事を言ったような気がします。でも、それで」
「その時の事をよく思い出してください。その時風遊美さんはこう言いましたね。でも時々思うって。目が覚めたら全部夢で、私も風遊美じゃなくてテオドーラのままでって」
風遊美さんがふっと顔をしかめる。
とっさに支えたエリカさんが俺の方を睨む。
でもまだだ。まだ俺は動揺してはいけない。
鬼のように冷静でなければならない。この先が仕上げなのだから。
2人に見えないように香緒里ちゃんを手で制しつつ続ける。
「あの時の文脈からして、テオドーラというのは逃げていた時代の名前だと思いました。でもさっきの話では特区時代の名前だという。だとすると可能性はひとつしかありません。どっちの名前もテオドーラ。勿論それは偶然じゃない。きっとそれはエリカさん達の愛情なんです。いつか最初の名前も思い出せるようにという愛情と、生まれた時に貰った名前を大事にしてほしいという愛情の」
俺自身の感情がヒートしそうになるのを、何とか抑える。
俺はあくまで冷静に話さなければならない。
「そして風遊美さんは無意識のうちにその名前を出しました。こんなに幸せでいいかなと言いながら、ふっと無意識のうちにその名前を出した。
だから俺は思います。風遊美さんはきっと忘れていない。名前と同じように家族のこともきっと全部覚えているんです。そしてきっとその記憶は痛みを必要としなくなった時、本当に幸せだと疑わなくなった時にきっと出てきてくれるんです。
焦る事も無ければ悲しむこともない。風遊美さんが幸せになれば、思い出せるんです。ふと名前が出てきた時のように」
さあ、俺のカードは全部出した。
勝負は成功か失敗か。
香緒里ちゃんへの制止指令は解除した。風遊美さんの反応はどうだ。
風遊美さんはエリカさんと話し始める。ちょっと長い。
たぶん今のやり取りを説明しているのだろう。
そして。
「修さんは怖いですよね」
風遊美さんは、少し涙ぐみながらも笑う。
「目の時もそうですけれど、本人が隠し通していることや気づいてさえいない事に、あっさり気づいてしまうから」
「基本的には鈍いんですよ。よくそう言われますし」
良かった、少なくとも失敗はしなかったようだ。
「でもそんな怖い修さんの言っている事ですから、きっと正しいんでしょうね。だったら私はもっと幸せになるように努力すればいいんですね。全てを思い出すために」
良かった……
そう思うとともにどっとくる疲れ。
元々俺は、弁舌達者な方ではないのだ。
そういう普段使わない部分を使うと、当然副作用が出てくる訳で……
「という訳で、ここで俺に7分程時間を下さい」
そう言って俺は立ち上がる。
「どうしたの、修兄」
「ちょっと出てくる。すぐ戻る」
そう言って俺は、有無を言わさず歩きだす。
皆が行動を起こす前に部屋を出て、扉を閉める。
まだ逃げるわけではない。
ちょっと出て戻ってくるだけだ。
階段降りて外出て工房に入り、俺のロッカーから目当ての物を取り出して学生会室に戻るまで大体7分。
もっともらしく学生会室の扉をノックする。
「長津田です」
「もう……」
香緒里ちゃんのそれは、許可と判断して扉を開ける。
入った勢いのまま、風遊美さんとエリカさんの前へ。
工房から持ってきた2本の魔法杖を2人の前に置く。
生命のテュルソス最終バージョン、外科用と内科用の量産先行試作品だ。
2本ともこのままでは性能が高すぎて、一般相手に市販出来ない。
だから市販に回したのは、この杖をデチューンしたもの。
でも相手がわかっているなら譲渡してもいいだろう。
「風遊美さん翻訳して下さい。『あなたの大事な風遊美さんを散々振り回したお詫びとして、粗品ではありますがお詫びの品をお持ちしました。どちらか気に入った方をご査収ください。以上』」
「えっ」
そう言いつつも翻訳を始める風遊美さんを確認。
次は香緒里ちゃんだ。
「香緒里ちゃんごめん。ちょっと要件があるから出かける。次のシフトには戻るし何なら無線連絡入れて。じゃあよろしく」
そして今度こそ、俺は問答無用で脱走する。
そろそろ副作用が始まりそうだから。
でも真っ直ぐ第1工作室に逃げるのも芸がない。
なのでちょっと寄り道をしていく。
そして俺が寄り道できる場所もそれほど多くない訳で……
本日2度目の創造製作研究会の売店だ。
そしてお目当ての人間は直ぐに見つかった。
例によってキッチン側で休憩している。
「どうした長津田。微妙に景気悪そうな顔しているな」
江田先輩だ。
「こっちは景気良さそうですね」
「まあな。半分以上は玉川が出来るようになったしな」
「玉川先輩ももう卒業ですけどね」
「それでちょっと困っているんだ。次は誰を鍛えようか」
あたりの空気が凍ったような気がするが、俺には関係ない。
「去年の豆大福のお礼です。問答無用で受け取って下さい」
まともに喋れるうちに、例のボールペン型魔法の杖を渡す。
「えっ……おい、こんな物いいのか」
流石検定魔法持ち。すぐ気づいたようだ。
「問答無用。当方オーバーヒート中で説明にリソースさけません」
不意に江田先輩はにやりと笑った。
「長津田、お前またやり過ぎたな」
「やりきった、ですよ」
そう応えつつ俺は思う。
相変わらず俺が何も言わなくても、俺の状態を把握しやがる。
これだから江田先輩には、1年の時から頭が上がらないのだ。
「お前のやりきったはやり過ぎたと同義語だろ。全く」
そう言って江田先輩は、横の戸棚から小さい紙包みを取って俺に渡す。
「お前のやりきったとやり過ぎたは同義語だからな。悪いが俺はお前のその辺を、お前以上によく知っている。
だから今はこれでも食って独りで少し頭を冷やしてこい。甘いものでも食べて冷静になれ。多分やり過ぎた以上の成果に気づく筈だ。その成果を誇ってもいい気分になれたら、戻ってまた後輩の面倒を見てやれや。
大丈夫、何回でも言うがお前のやり過ぎたとやりきったは同義語だ。だから冷静になれば弊害の数倍以上の成果があった事に気づける筈だ。それは俺が保証してやる」
じゃあまあ、今回も言葉に甘えさせてもらおう。
「ではこれ、頂いていきます」
「おう、さっさと出て行け」
俺は創造製作研究会の売店を離れ、今度こそ第1工作室に向けて歩きだした。
そして風遊美さんが、俺に尋ねた。
「修さんごめんなさい。わかるように丁寧な種明かしをしていただけますか」
さあ、勝負だ。
「ええ。クリスマスの夜、俺と風遊美さんと香緒里ちゃんで夜に軽く宴会をしましたよね」
何か言いかけた香緒里ちゃんを手で制す。
「ええ、憶えています」
エリカさんとの会話が途中で挟まる。
どうやら同時通訳しているようだ。
こっちにとっても好都合なので、そのままにする。
「香緒里ちゃんと合流する少し前、風遊美さんは言いましたね。こんな幸せでいいのかって」
再びエリカさんと短く会話した後、風遊美さんは頷く。
「確かにそんな事を言ったような気がします。でも、それで」
「その時の事をよく思い出してください。その時風遊美さんはこう言いましたね。でも時々思うって。目が覚めたら全部夢で、私も風遊美じゃなくてテオドーラのままでって」
風遊美さんがふっと顔をしかめる。
とっさに支えたエリカさんが俺の方を睨む。
でもまだだ。まだ俺は動揺してはいけない。
鬼のように冷静でなければならない。この先が仕上げなのだから。
2人に見えないように香緒里ちゃんを手で制しつつ続ける。
「あの時の文脈からして、テオドーラというのは逃げていた時代の名前だと思いました。でもさっきの話では特区時代の名前だという。だとすると可能性はひとつしかありません。どっちの名前もテオドーラ。勿論それは偶然じゃない。きっとそれはエリカさん達の愛情なんです。いつか最初の名前も思い出せるようにという愛情と、生まれた時に貰った名前を大事にしてほしいという愛情の」
俺自身の感情がヒートしそうになるのを、何とか抑える。
俺はあくまで冷静に話さなければならない。
「そして風遊美さんは無意識のうちにその名前を出しました。こんなに幸せでいいかなと言いながら、ふっと無意識のうちにその名前を出した。
だから俺は思います。風遊美さんはきっと忘れていない。名前と同じように家族のこともきっと全部覚えているんです。そしてきっとその記憶は痛みを必要としなくなった時、本当に幸せだと疑わなくなった時にきっと出てきてくれるんです。
焦る事も無ければ悲しむこともない。風遊美さんが幸せになれば、思い出せるんです。ふと名前が出てきた時のように」
さあ、俺のカードは全部出した。
勝負は成功か失敗か。
香緒里ちゃんへの制止指令は解除した。風遊美さんの反応はどうだ。
風遊美さんはエリカさんと話し始める。ちょっと長い。
たぶん今のやり取りを説明しているのだろう。
そして。
「修さんは怖いですよね」
風遊美さんは、少し涙ぐみながらも笑う。
「目の時もそうですけれど、本人が隠し通していることや気づいてさえいない事に、あっさり気づいてしまうから」
「基本的には鈍いんですよ。よくそう言われますし」
良かった、少なくとも失敗はしなかったようだ。
「でもそんな怖い修さんの言っている事ですから、きっと正しいんでしょうね。だったら私はもっと幸せになるように努力すればいいんですね。全てを思い出すために」
良かった……
そう思うとともにどっとくる疲れ。
元々俺は、弁舌達者な方ではないのだ。
そういう普段使わない部分を使うと、当然副作用が出てくる訳で……
「という訳で、ここで俺に7分程時間を下さい」
そう言って俺は立ち上がる。
「どうしたの、修兄」
「ちょっと出てくる。すぐ戻る」
そう言って俺は、有無を言わさず歩きだす。
皆が行動を起こす前に部屋を出て、扉を閉める。
まだ逃げるわけではない。
ちょっと出て戻ってくるだけだ。
階段降りて外出て工房に入り、俺のロッカーから目当ての物を取り出して学生会室に戻るまで大体7分。
もっともらしく学生会室の扉をノックする。
「長津田です」
「もう……」
香緒里ちゃんのそれは、許可と判断して扉を開ける。
入った勢いのまま、風遊美さんとエリカさんの前へ。
工房から持ってきた2本の魔法杖を2人の前に置く。
生命のテュルソス最終バージョン、外科用と内科用の量産先行試作品だ。
2本ともこのままでは性能が高すぎて、一般相手に市販出来ない。
だから市販に回したのは、この杖をデチューンしたもの。
でも相手がわかっているなら譲渡してもいいだろう。
「風遊美さん翻訳して下さい。『あなたの大事な風遊美さんを散々振り回したお詫びとして、粗品ではありますがお詫びの品をお持ちしました。どちらか気に入った方をご査収ください。以上』」
「えっ」
そう言いつつも翻訳を始める風遊美さんを確認。
次は香緒里ちゃんだ。
「香緒里ちゃんごめん。ちょっと要件があるから出かける。次のシフトには戻るし何なら無線連絡入れて。じゃあよろしく」
そして今度こそ、俺は問答無用で脱走する。
そろそろ副作用が始まりそうだから。
でも真っ直ぐ第1工作室に逃げるのも芸がない。
なのでちょっと寄り道をしていく。
そして俺が寄り道できる場所もそれほど多くない訳で……
本日2度目の創造製作研究会の売店だ。
そしてお目当ての人間は直ぐに見つかった。
例によってキッチン側で休憩している。
「どうした長津田。微妙に景気悪そうな顔しているな」
江田先輩だ。
「こっちは景気良さそうですね」
「まあな。半分以上は玉川が出来るようになったしな」
「玉川先輩ももう卒業ですけどね」
「それでちょっと困っているんだ。次は誰を鍛えようか」
あたりの空気が凍ったような気がするが、俺には関係ない。
「去年の豆大福のお礼です。問答無用で受け取って下さい」
まともに喋れるうちに、例のボールペン型魔法の杖を渡す。
「えっ……おい、こんな物いいのか」
流石検定魔法持ち。すぐ気づいたようだ。
「問答無用。当方オーバーヒート中で説明にリソースさけません」
不意に江田先輩はにやりと笑った。
「長津田、お前またやり過ぎたな」
「やりきった、ですよ」
そう応えつつ俺は思う。
相変わらず俺が何も言わなくても、俺の状態を把握しやがる。
これだから江田先輩には、1年の時から頭が上がらないのだ。
「お前のやりきったはやり過ぎたと同義語だろ。全く」
そう言って江田先輩は、横の戸棚から小さい紙包みを取って俺に渡す。
「お前のやりきったとやり過ぎたは同義語だからな。悪いが俺はお前のその辺を、お前以上によく知っている。
だから今はこれでも食って独りで少し頭を冷やしてこい。甘いものでも食べて冷静になれ。多分やり過ぎた以上の成果に気づく筈だ。その成果を誇ってもいい気分になれたら、戻ってまた後輩の面倒を見てやれや。
大丈夫、何回でも言うがお前のやり過ぎたとやりきったは同義語だ。だから冷静になれば弊害の数倍以上の成果があった事に気づける筈だ。それは俺が保証してやる」
じゃあまあ、今回も言葉に甘えさせてもらおう。
「ではこれ、頂いていきます」
「おう、さっさと出て行け」
俺は創造製作研究会の売店を離れ、今度こそ第1工作室に向けて歩きだした。
41
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
才能は流星魔法
神無月 紅
ファンタジー
東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。
そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる。
流星魔法の才能が目覚めると、井尾は即座に異世界に転移させられてしまう。
ただし、そこは街中ではなく誰も人のいない山の中。
井尾はそこで生き延びるべく奮闘する。
山から降りるため、まずはゴブリンから逃げ回りながら人の住む街や道を探すべく頂上付近まで到達したとき、そこで見たのは地上を移動するゴブリンの軍勢。
井尾はそんなゴブリンの軍勢に向かって流星魔法を使うのだった。
二日に一度、18時に更新します。
カクヨムにも同時投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる