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第6章 メイド in 我が家
第33話 サラさんの実力
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メイドの話からわずか3日後の午前9時過ぎ。
「今日からこちらで働かせていただきますサラと申します。どうぞよろしくお願いいたします」
事務所で小柄な女の子がそう言って俺達に頭を下げた。
サラさんは俺達より3歳下。実家はゼノアから北東へ15離ほど行った処にあるオトーネという農村。今年春に中等学校を卒業してメイドとして働きに出たが、働き口の家が没落してここ1月は啄木鳥でパン焼きや軽食作りを手伝っていたそうだ。
俺達もとりあえず名前だけ自己紹介。
「さて、本当は歓迎会とかしたいところだけれどさ。今はちょっと仕事が煮詰まっていてこっちの3人は動けない状態なんだ。だからその辺は後回しにして、荷物を部屋に運んだら早速今日の昼食からお願いしたい。部屋とかキッチンとかの場所は案内するから」
「わかりました」
「それじゃあとは私が案内するからさ。アシュ達は仕事よろしく」
「はいはい」
実際仕事が終わっていないから仕方ない。俺は小説の訳、テディは別の小説の校正と清書、フィオナは医学書翻訳をスティヴァレの知識と比較してまとめる作業に取り掛かる。
1章分訳してチェックしているところでミランダが戻って来た。ミランダだけだ。
「あれ、サラさんは?」
ミランダはいつものにやにや顔で口を開く。
「キッチンの在庫を確認した後一仕事して、さっき買い出しに出かけた。朝のうちの方がいい食材が揃っているって言ってさ。
あと今日の昼食は期待していいと思うぞ。いや思った以上の逸材だったな」
「どういう事でしょうか」
テディが顔をあげて尋ねる。
「まあその辺はお昼のお楽しみという奴だ。それじゃささっと得意先回ってくる。昼飯までには帰るから待っていてくれ」
ミランダはそう言って消えて行った。
「どういう事だろうね」
フィオナの言葉に俺もテディも首を傾げる。
「それにもう10時過ぎだよね。買い出しをして昼食作ってなんて時間的に厳しいと思うよ」
「アシュは買い出しに出ると2時間は帰ってこないですものね」
ぎくっ。休憩その他を兼ねて行っているからだ、なんて内情をさらすわけにはいかない。
それに俺は市場を見て歩くのが好きなのだ。何を売っていて何を食べたい、これはどうやって食べるのだろう。そう思いながら様々な品物を見るのって楽しいじゃないか。
しかし今日からは買い出しに行けなくなる。
今は仕事が忙しいから仕方ない。でも休日くらいは俺が買い出しして作ってみてもいいなとは思う。その辺はサラさんと相談しよう。
「さて仕事仕事。さっさと進めないと永遠にこの状態だぞ」
買い物から話題を逸らす目的を兼ねてそんな事を言ってみる。
「ですわね。今やっているのとアシュが今訳しているのを終わらせないと」
「僕もこれの後にロッサーナ殿下からの宿題が待っているしね」
再び俺達は作業に戻る。
◇◇◇
いい匂いがする。非常にいい匂いがする。小麦粉系のものが焼ける匂い、ニンニクの匂い、バターの匂い。
無論フィオナがガーリック系のパスタを作っている時とか、それぞれ単独では感じた事はある。しかしこう複合的に胃袋を刺激されるのははじめてだ。少なくともここで生活するようになってからは。
横目で時計を見る。12時まであと6半時間。
まだ食堂へ行くのは早いよな。でもちょっと様子を見てみたいよな。そう思った時だ。
「たっだいまー」
ミランダが帰ってくるなり鼻をひくつかせる。
「やっているな。それじゃ食堂へ行こうぜ。いい匂いもしているしさ」
「でもまだちょっと早いですわ」
すぐそんな返答が出てくるあたり、テディも気になっていたのだろう。
「大丈夫大丈夫。サラなら問題ないって」
「なら行こうか」
すぐ立ち上がるあたりフィオナもかなり気になっていたのは間違いない。結果、全員で事務所を出て階段をぞろぞろ上って食堂の方へ。
すでに食堂のテーブル上にはある程度お皿が並んでいる。
「もうすぐできますからテーブルでお待ちください」
言われるがままに席へ。ベーコンエッグトースト、ガーリックトースト、チーズトースト。そんな感じに手のひら大位にカットされ味付けされたパンが並んでいる。更にサラダもあるしスープもついている。
でもそこでミランダが気付いた。
「あれ、サラの分が無いぞ」
「私は使用人ですから後程1人で食べます」
「駄目駄目。他の家はともかくここでは仕事内容こそ違うけれど仲間のつもりでさ。それに一緒に食べた方が美味しいし、お互い意見だの要望だのも言ったり言われたり出来るだろ。という訳でサラもここのテーブルで」
テーブルや椅子は元々多めだったので余っているものがある。俺とテディ、フィオナで部屋の隅から出してきて並べて5人用に並び替える。
一方ミランダはキッチンへ向かう。
「今並んでいる食器なんかは同じものを持っていくぞ。だから他にあればサラの分も含めて持ってきてくれ」
そう言って俺達と同じ食器等を取って来て、さっと並べて同じように席をつくる。更に大皿の位置を少しずらして全員からとれる場所へ。
「わかりました。それではあと、スープとお飲み物を持っていけば終わりです」
「なら運ぶよ」
「僕も」
「いえ、私がやりますから」
「皆でやった方が早いだろ」
ミランダのこういうところは正直凄いというか羨ましいなと思う。俺だとああ自然に言ったりする事は出来ないから。
気にはなっても結局何も言えないまま放っておくことになるだろう。今はミランダがそう言って率先して動いてくれているから手伝えるけれど。
そんな訳でドリンクまで含めて全部が並び、サラも含めて全員が着席する。
「何か明らかに美味しそうだよね」
「まずは食べてからだな」
そんな訳で食事開始。まずはエッグバタートーストから。
ん、これは。パンがまず美味しい。
あの軽食屋の発酵させたパンとは違う、魔法で気泡を入れた普通のパン。しかし麦の香りとか軽い塩味とかその後に感じる甘みとか全てが美味しい。
もう一度卵やバター、チーズの無いパンだけの部分を選んで食べてみる。間違いない。
「このパン強烈に美味しいね」
「本当ですわ。街中で買ったものと全然違います」
先に2人に言われてしまったので俺はただ頷くだけだ。
「ふふふふふ、このパンは何とサラがここで焼いてくれたものだ」
何故かミランダが偉そうにそう言う。
「いい粉とバターを使えば誰でもこれくらい焼けますから」
サラ本人の方は控えめ。
「でもここのキッチンで焼くのは大変じゃないか? それに朝来て買い出しして焼いてじゃ時間も足りない気がするけれど」
「キッチンで最初に小麦粉をこねて、魔法で気泡を入れた種を作ってから買い出しに出ました。ここのキッチンは設備が整っているのでこれくらいなら」
さらに食べていくと他にも驚かされる。
「このスープ、舌触りがちょっと変わっていていいですわ」
「パンだけでも美味しいけれど味がついている処は一段と美味しいよね」
「昼にこれだけ点数あるのを食べたのは久しぶりだよな」
全ての面でお見事という感じだ。
「凄いよな。この歳でここまでの料理をあの時間で作れるなんて」
「昔から料理は好きだったんです。それに前の仕事場や叔父の処でもある程度教わりましたから」
サラさんはそう言った後テーブルの上をささっと確認して、それから立ち上がる。
「それではデザートをお持ちします」
ささっとキッチンの方へ行って、すぐお盆を持って戻ってくる。あらかじめ用意してあったようだ。
俺達1人1人の前に並べられたのは間違いない。バスク風チーズケーキだ。
「これは叔父がここから頂いたというレシピの本を見せてもらって、自分なりに工夫して作ってみたものです。もしよければ感想をいただけると嬉しいです」
見るからに美味しそうだ。早速いただいてみる。
チーズの香りが凄く濃厚だ。甘さは控えめで中はしっとり。外側のわざと焦がした部分の香ばしさもいい。
「上手い人が作るとここまで美味しくなるんだな」
俺がかつて作ったいい加減なものとは全然違う。中のしっとり滑らかさもチーズの香りも全てが。
「何か違うよね、美味しくて」
「実家でもここまで美味しいデザートは食べたことがありませんわ」
「同感だな」
サラさんは笑みを浮かべる。
「良かったです。実はあのレシピ本をいただいた場所へお勤めすると聞いて、一昨日からこれを試作しつつずっと楽しみにしていたんです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
頭を下げたところで俺達は拍手した。
「今日からこちらで働かせていただきますサラと申します。どうぞよろしくお願いいたします」
事務所で小柄な女の子がそう言って俺達に頭を下げた。
サラさんは俺達より3歳下。実家はゼノアから北東へ15離ほど行った処にあるオトーネという農村。今年春に中等学校を卒業してメイドとして働きに出たが、働き口の家が没落してここ1月は啄木鳥でパン焼きや軽食作りを手伝っていたそうだ。
俺達もとりあえず名前だけ自己紹介。
「さて、本当は歓迎会とかしたいところだけれどさ。今はちょっと仕事が煮詰まっていてこっちの3人は動けない状態なんだ。だからその辺は後回しにして、荷物を部屋に運んだら早速今日の昼食からお願いしたい。部屋とかキッチンとかの場所は案内するから」
「わかりました」
「それじゃあとは私が案内するからさ。アシュ達は仕事よろしく」
「はいはい」
実際仕事が終わっていないから仕方ない。俺は小説の訳、テディは別の小説の校正と清書、フィオナは医学書翻訳をスティヴァレの知識と比較してまとめる作業に取り掛かる。
1章分訳してチェックしているところでミランダが戻って来た。ミランダだけだ。
「あれ、サラさんは?」
ミランダはいつものにやにや顔で口を開く。
「キッチンの在庫を確認した後一仕事して、さっき買い出しに出かけた。朝のうちの方がいい食材が揃っているって言ってさ。
あと今日の昼食は期待していいと思うぞ。いや思った以上の逸材だったな」
「どういう事でしょうか」
テディが顔をあげて尋ねる。
「まあその辺はお昼のお楽しみという奴だ。それじゃささっと得意先回ってくる。昼飯までには帰るから待っていてくれ」
ミランダはそう言って消えて行った。
「どういう事だろうね」
フィオナの言葉に俺もテディも首を傾げる。
「それにもう10時過ぎだよね。買い出しをして昼食作ってなんて時間的に厳しいと思うよ」
「アシュは買い出しに出ると2時間は帰ってこないですものね」
ぎくっ。休憩その他を兼ねて行っているからだ、なんて内情をさらすわけにはいかない。
それに俺は市場を見て歩くのが好きなのだ。何を売っていて何を食べたい、これはどうやって食べるのだろう。そう思いながら様々な品物を見るのって楽しいじゃないか。
しかし今日からは買い出しに行けなくなる。
今は仕事が忙しいから仕方ない。でも休日くらいは俺が買い出しして作ってみてもいいなとは思う。その辺はサラさんと相談しよう。
「さて仕事仕事。さっさと進めないと永遠にこの状態だぞ」
買い物から話題を逸らす目的を兼ねてそんな事を言ってみる。
「ですわね。今やっているのとアシュが今訳しているのを終わらせないと」
「僕もこれの後にロッサーナ殿下からの宿題が待っているしね」
再び俺達は作業に戻る。
◇◇◇
いい匂いがする。非常にいい匂いがする。小麦粉系のものが焼ける匂い、ニンニクの匂い、バターの匂い。
無論フィオナがガーリック系のパスタを作っている時とか、それぞれ単独では感じた事はある。しかしこう複合的に胃袋を刺激されるのははじめてだ。少なくともここで生活するようになってからは。
横目で時計を見る。12時まであと6半時間。
まだ食堂へ行くのは早いよな。でもちょっと様子を見てみたいよな。そう思った時だ。
「たっだいまー」
ミランダが帰ってくるなり鼻をひくつかせる。
「やっているな。それじゃ食堂へ行こうぜ。いい匂いもしているしさ」
「でもまだちょっと早いですわ」
すぐそんな返答が出てくるあたり、テディも気になっていたのだろう。
「大丈夫大丈夫。サラなら問題ないって」
「なら行こうか」
すぐ立ち上がるあたりフィオナもかなり気になっていたのは間違いない。結果、全員で事務所を出て階段をぞろぞろ上って食堂の方へ。
すでに食堂のテーブル上にはある程度お皿が並んでいる。
「もうすぐできますからテーブルでお待ちください」
言われるがままに席へ。ベーコンエッグトースト、ガーリックトースト、チーズトースト。そんな感じに手のひら大位にカットされ味付けされたパンが並んでいる。更にサラダもあるしスープもついている。
でもそこでミランダが気付いた。
「あれ、サラの分が無いぞ」
「私は使用人ですから後程1人で食べます」
「駄目駄目。他の家はともかくここでは仕事内容こそ違うけれど仲間のつもりでさ。それに一緒に食べた方が美味しいし、お互い意見だの要望だのも言ったり言われたり出来るだろ。という訳でサラもここのテーブルで」
テーブルや椅子は元々多めだったので余っているものがある。俺とテディ、フィオナで部屋の隅から出してきて並べて5人用に並び替える。
一方ミランダはキッチンへ向かう。
「今並んでいる食器なんかは同じものを持っていくぞ。だから他にあればサラの分も含めて持ってきてくれ」
そう言って俺達と同じ食器等を取って来て、さっと並べて同じように席をつくる。更に大皿の位置を少しずらして全員からとれる場所へ。
「わかりました。それではあと、スープとお飲み物を持っていけば終わりです」
「なら運ぶよ」
「僕も」
「いえ、私がやりますから」
「皆でやった方が早いだろ」
ミランダのこういうところは正直凄いというか羨ましいなと思う。俺だとああ自然に言ったりする事は出来ないから。
気にはなっても結局何も言えないまま放っておくことになるだろう。今はミランダがそう言って率先して動いてくれているから手伝えるけれど。
そんな訳でドリンクまで含めて全部が並び、サラも含めて全員が着席する。
「何か明らかに美味しそうだよね」
「まずは食べてからだな」
そんな訳で食事開始。まずはエッグバタートーストから。
ん、これは。パンがまず美味しい。
あの軽食屋の発酵させたパンとは違う、魔法で気泡を入れた普通のパン。しかし麦の香りとか軽い塩味とかその後に感じる甘みとか全てが美味しい。
もう一度卵やバター、チーズの無いパンだけの部分を選んで食べてみる。間違いない。
「このパン強烈に美味しいね」
「本当ですわ。街中で買ったものと全然違います」
先に2人に言われてしまったので俺はただ頷くだけだ。
「ふふふふふ、このパンは何とサラがここで焼いてくれたものだ」
何故かミランダが偉そうにそう言う。
「いい粉とバターを使えば誰でもこれくらい焼けますから」
サラ本人の方は控えめ。
「でもここのキッチンで焼くのは大変じゃないか? それに朝来て買い出しして焼いてじゃ時間も足りない気がするけれど」
「キッチンで最初に小麦粉をこねて、魔法で気泡を入れた種を作ってから買い出しに出ました。ここのキッチンは設備が整っているのでこれくらいなら」
さらに食べていくと他にも驚かされる。
「このスープ、舌触りがちょっと変わっていていいですわ」
「パンだけでも美味しいけれど味がついている処は一段と美味しいよね」
「昼にこれだけ点数あるのを食べたのは久しぶりだよな」
全ての面でお見事という感じだ。
「凄いよな。この歳でここまでの料理をあの時間で作れるなんて」
「昔から料理は好きだったんです。それに前の仕事場や叔父の処でもある程度教わりましたから」
サラさんはそう言った後テーブルの上をささっと確認して、それから立ち上がる。
「それではデザートをお持ちします」
ささっとキッチンの方へ行って、すぐお盆を持って戻ってくる。あらかじめ用意してあったようだ。
俺達1人1人の前に並べられたのは間違いない。バスク風チーズケーキだ。
「これは叔父がここから頂いたというレシピの本を見せてもらって、自分なりに工夫して作ってみたものです。もしよければ感想をいただけると嬉しいです」
見るからに美味しそうだ。早速いただいてみる。
チーズの香りが凄く濃厚だ。甘さは控えめで中はしっとり。外側のわざと焦がした部分の香ばしさもいい。
「上手い人が作るとここまで美味しくなるんだな」
俺がかつて作ったいい加減なものとは全然違う。中のしっとり滑らかさもチーズの香りも全てが。
「何か違うよね、美味しくて」
「実家でもここまで美味しいデザートは食べたことがありませんわ」
「同感だな」
サラさんは笑みを浮かべる。
「良かったです。実はあのレシピ本をいただいた場所へお勤めすると聞いて、一昨日からこれを試作しつつずっと楽しみにしていたんです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
頭を下げたところで俺達は拍手した。
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