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第4話 実は○○の野望らしいけれど
18 ついに寝床が
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長天が出来て味見した時点で、何となく満足してしまった。
バリエーションも一通り作ったし、蒲鉾&天ぷら作業はこの辺にしておこう。
まあ全部、脳内でイメージして収納内で作ったから、作業的な事は実際にはしていない。
実質的には、試食しただけ。
さて、今は時間的にどのくらいだろう。
『午後3時02分です』
まだまだ一日を終えるには早い。だからもう少し、やれる事をやっておきたい。
なんて言うと、ワーカーホリックみたいだな、私。
実際は、仕事でも家でも安らげる場が無くて、ボロボロだったのだけれど。
なんて考えて、そしてやるべき事を思い出した。
布を作りたい。正確には、布団を作りたいと。
『シラプは水鳥ではないので、羽毛は生えていません。ほぼ全てが羽根なので、中綿として使った場合、弾力性はありますが、触感と保温性は劣ります』
でもまあ、藁の筵よりはきっとましだろう。
という事で布に出来そうな、ちょうどいい素材はあるだろうか。
『かつてケカハでは、リナムと呼ばれる草から布を作っていました。地球では亜麻と呼ばれる植物に近い種類です』
ついに布が手に入る。これで、まともな布団を作る事が出来る。
それだけではない。糸があれば、藁畳だって作る事が出来るだろう。
私の就寝環境が、一気に向上する。
その草は、今も生えているのだろうか?
『平野部と山間部の境に野生化して残っています。草原部分ですが他の草より背が高く、見つけやすいです』
早速移動する。
セイタカアワダチソウの様に縦長だけれど、もう少し茎がほっそりしていて、かつ上部に小指の先位の丸い鞘がついた植物が、群生していた。
『上の鞘には種が入っています。根元から10cm位のところで切って収穫すれば、残った根から来年も生えてきます。また種は、食用の油を採ることが可能です。ただし付近の動物の主要な餌のひとつなので、採り過ぎないよう留意してください』
油はアルツァーヤから多めに貰ったので、それほど不自由していない。
もう少し経てば、オリーブからも採る事が出来るだろうし。
なら、鞘入りの種は残して、植物本体だけを採取しておけばいいだろうか。
『将来的に農業をする際、有用な植物ですので、ある程度の種は採取しておく方がいいでしょう』
全知の提案通り収納。そうイメージすれば、収納に大量の草本体と別に分けられた種が収容される。
さて、私は草を布にする方法は、ほとんど知らない。
なのでここからは全知が頼りだ。
『かつてケカハで行われていた方法では、まずリナムの茎を水に浸けて、繊維以外の部分を取り除く作業を行いました……』
全知の解説通りにイメージして、細くて長い糸、太めで柔らかい糸、繊維が短く糸として使えない綿っぽい玉を作る。
そして更に、糸から織物としての布を……
◇◇◇
敷き布団、掛け布団、更には枕、藁畳まで完成した頃には、既に夕暮れ時だった。
敷き布団の中身は残念ながら藁メインだ。
それでもリナムから作った綿っぽい短い繊維を表面近くに詰め込んだので、そこそこいい感じにはなった。
掛け布団もシラプの羽と、リナムから作った綿もどき両方を詰め込んである。羽の羽軸をカットしたりもしている。
完全な羽布団に比べるとちょっとガサつきができてしまった。
それでも筵よりは、ずっとましな寝心地だ。
糸が出来たので、藁畳も作れた。
勿論日本の畳より少しもこっとか、ごわっとかしている。
しかし砂の上に筵というのよりは、ずっとまし。
敷いていた砂を排除して、藁畳を敷いて、そして敷き布団と掛け布団を置く。
QOLが爆上がりした。これなら、一日中布団の中で過ごすのも悪くない。
実際には毎日の土木作業があるし、キンビーラ達との食事もある。
その上明日はキンビーラとアルツァーヤに揚げ蒲鉾その他を提供するなんて事もある。
だからまあ、惰眠を楽しむのはもっと先になるだろうけれど。
あとはドキ川改修事業の後の、都市計画なんてのも考えてもいい。
薪炭林を配置したり、畑を配置したり、作物を植えたりなんて計画だ。
塩田とか、港なんてのも作ってもいいかもしれない。人間の生活に必要なものも、ある程度は揃えておきたいから。
何せ1年後には、1,000人やってくるのだ。充分な生活というのをあらかじめイメージして、必要な物を揃えておかないと。
主食の麦と豆、緑黄色野菜や淡色野菜となる作物、燃料となる薪炭林、更には家畜を飼うなら飼料だの飼育スペースだの。
漁業をやるなら船や港、船の材料となる樹木も必要だ。
ある程度此処が出来た時点で、移住者の先遣隊に来て貰うのもいいかもしれない。直接要望を聞く事が出来れば、より実情にあった場所が造れるだろう。
でもまあ、当分の間は、ドキ川改修事業とため池造りだな。
まずは水を何とかしないと。
ドキ川の他にも、近くの川は改修事業をやっておく必要があるかもしれない。
折角造った村や畑が、洪水でブシャーとなったら悲しいし。
ドキ川周辺の地図を、頭の中に思い浮かべる。
それでは整備が必要そうな川は何処で、どのように整備しようかを考えよう。
バリエーションも一通り作ったし、蒲鉾&天ぷら作業はこの辺にしておこう。
まあ全部、脳内でイメージして収納内で作ったから、作業的な事は実際にはしていない。
実質的には、試食しただけ。
さて、今は時間的にどのくらいだろう。
『午後3時02分です』
まだまだ一日を終えるには早い。だからもう少し、やれる事をやっておきたい。
なんて言うと、ワーカーホリックみたいだな、私。
実際は、仕事でも家でも安らげる場が無くて、ボロボロだったのだけれど。
なんて考えて、そしてやるべき事を思い出した。
布を作りたい。正確には、布団を作りたいと。
『シラプは水鳥ではないので、羽毛は生えていません。ほぼ全てが羽根なので、中綿として使った場合、弾力性はありますが、触感と保温性は劣ります』
でもまあ、藁の筵よりはきっとましだろう。
という事で布に出来そうな、ちょうどいい素材はあるだろうか。
『かつてケカハでは、リナムと呼ばれる草から布を作っていました。地球では亜麻と呼ばれる植物に近い種類です』
ついに布が手に入る。これで、まともな布団を作る事が出来る。
それだけではない。糸があれば、藁畳だって作る事が出来るだろう。
私の就寝環境が、一気に向上する。
その草は、今も生えているのだろうか?
『平野部と山間部の境に野生化して残っています。草原部分ですが他の草より背が高く、見つけやすいです』
早速移動する。
セイタカアワダチソウの様に縦長だけれど、もう少し茎がほっそりしていて、かつ上部に小指の先位の丸い鞘がついた植物が、群生していた。
『上の鞘には種が入っています。根元から10cm位のところで切って収穫すれば、残った根から来年も生えてきます。また種は、食用の油を採ることが可能です。ただし付近の動物の主要な餌のひとつなので、採り過ぎないよう留意してください』
油はアルツァーヤから多めに貰ったので、それほど不自由していない。
もう少し経てば、オリーブからも採る事が出来るだろうし。
なら、鞘入りの種は残して、植物本体だけを採取しておけばいいだろうか。
『将来的に農業をする際、有用な植物ですので、ある程度の種は採取しておく方がいいでしょう』
全知の提案通り収納。そうイメージすれば、収納に大量の草本体と別に分けられた種が収容される。
さて、私は草を布にする方法は、ほとんど知らない。
なのでここからは全知が頼りだ。
『かつてケカハで行われていた方法では、まずリナムの茎を水に浸けて、繊維以外の部分を取り除く作業を行いました……』
全知の解説通りにイメージして、細くて長い糸、太めで柔らかい糸、繊維が短く糸として使えない綿っぽい玉を作る。
そして更に、糸から織物としての布を……
◇◇◇
敷き布団、掛け布団、更には枕、藁畳まで完成した頃には、既に夕暮れ時だった。
敷き布団の中身は残念ながら藁メインだ。
それでもリナムから作った綿っぽい短い繊維を表面近くに詰め込んだので、そこそこいい感じにはなった。
掛け布団もシラプの羽と、リナムから作った綿もどき両方を詰め込んである。羽の羽軸をカットしたりもしている。
完全な羽布団に比べるとちょっとガサつきができてしまった。
それでも筵よりは、ずっとましな寝心地だ。
糸が出来たので、藁畳も作れた。
勿論日本の畳より少しもこっとか、ごわっとかしている。
しかし砂の上に筵というのよりは、ずっとまし。
敷いていた砂を排除して、藁畳を敷いて、そして敷き布団と掛け布団を置く。
QOLが爆上がりした。これなら、一日中布団の中で過ごすのも悪くない。
実際には毎日の土木作業があるし、キンビーラ達との食事もある。
その上明日はキンビーラとアルツァーヤに揚げ蒲鉾その他を提供するなんて事もある。
だからまあ、惰眠を楽しむのはもっと先になるだろうけれど。
あとはドキ川改修事業の後の、都市計画なんてのも考えてもいい。
薪炭林を配置したり、畑を配置したり、作物を植えたりなんて計画だ。
塩田とか、港なんてのも作ってもいいかもしれない。人間の生活に必要なものも、ある程度は揃えておきたいから。
何せ1年後には、1,000人やってくるのだ。充分な生活というのをあらかじめイメージして、必要な物を揃えておかないと。
主食の麦と豆、緑黄色野菜や淡色野菜となる作物、燃料となる薪炭林、更には家畜を飼うなら飼料だの飼育スペースだの。
漁業をやるなら船や港、船の材料となる樹木も必要だ。
ある程度此処が出来た時点で、移住者の先遣隊に来て貰うのもいいかもしれない。直接要望を聞く事が出来れば、より実情にあった場所が造れるだろう。
でもまあ、当分の間は、ドキ川改修事業とため池造りだな。
まずは水を何とかしないと。
ドキ川の他にも、近くの川は改修事業をやっておく必要があるかもしれない。
折角造った村や畑が、洪水でブシャーとなったら悲しいし。
ドキ川周辺の地図を、頭の中に思い浮かべる。
それでは整備が必要そうな川は何処で、どのように整備しようかを考えよう。
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