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屋敷の建設
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バスターク辺境伯であるお義父さんが屋敷を訪れてルシエルのお母さんのルノワイエさんとくだらないバトルを繰り広げた次の日、俺は屋敷を出て、領地開発の仕事へ出掛けようとした時、門を出た所でふとある事に気がつく。
「あれ?家の側に何かデカイ屋敷が建てられている?」
そう、おそらく貴族の屋敷と思われる建物が俺の家の側に建設中なんだ。
しかも、俺の家にやたらと近い。警備上の関係から家の側には簡単に屋敷なんて建てられない筈なんだけど…………。
「どうかされましたか?」
俺がボォッと屋敷の建設が進む敷地を見ていると、街を巡回中の守備隊員が聞いて来た。
「……なぁ、領主館の隣に屋敷が建設中なんだけど、何か知ってる?」
「えっ!領主様ご存知なかったんですか?!」
えっと、どういう事だ?守備隊の兵士が驚いた顔をしている。
「ここは、バスターク辺境伯の別荘として建てられていると聞いていますが」
「…………お義母さん……、本格的に住むつもりじゃん」
領地はアルフォンス君とクリストフ君が居るけど、王都の屋敷はどうするんだ?お義父さんが王都と領地を行き来するのか?
俺は慌てて家に回れ右で戻ると、エルの元へ向かう。
「エル!」
「何よ、カイト、大きな声出して、びっくりするじゃない」
「いや、えっと、隣の建設中の屋敷…………」
俺がそう言うと、エルは困ったような顔をする。
「ああ、気付いちゃった。
うん、そう、あれはバスターク辺境伯の屋敷よ。より正確に言うとお母様の屋敷かな」
あゝ、やっぱり。って言うか、レイラさんの屋敷って。
「ひょっとして、レイラさんここに住み着く気なのか?」
「仕方ないじゃない。ジークの側から離れたくないって言うんだもの。
アルフォンスかクリストフにお嫁さんが決まって、孫でも出来れば変わると思うんだけどね」
「いや、お義父さんから文句出ないのか?
と言うか、バスターク辺境伯として、それはダメなんじゃないの?」
「お父様も暫く世話になるって言ってたわよ。さすがに余り長くは領地を空けられないと思うけど」
俺はため息を吐いて仕事へ出掛ける。
確かにドラーク領に他の貴族の屋敷が在っても不思議じゃないんだけど、しかも義理の親で寄親だし。ウチのドラーク領からは魔物素材が交易品として、各方面から買い付けに来てはいるしな。
それに、バカ王弟の王簒奪事件から、王弟派との戦争での圧倒的勝利と、それに続くゴンドワナ帝国との戦争で無類の強さを見せつけたドラーク軍を、王国中が知っているから、どうしても俺に擦り寄って来る貴族も増える。うちの領都に屋敷を持つ貴族も出て来るだろう。
ちなみに、ウチの領都はかなり広い。
最初に造った防壁を北と東に拡げたから、王都までは広くないが、バスターク辺境伯の領都バンス並みには広い。だから、土地はまだまだ余裕があるので、貴族街を整備しようとすれば出来る。
もともと領主館の周りには、一般の家や商店は建っていない。これは防衛上の理由でもあった。
「さっ、俺は仕事に行こう」
今日は何時も一緒に居るイリアがルルとルキナの側に居る為に俺一人だ。
早速、転移して開発場所へと向かった。
「ただいま」
「おかえりなさいませ」
「おかえりーーーー!!」
イリアとルキナが出迎えてくれる。
イリア達と屋敷の中に入ると、当たり前のようにレイラさんも居る。
さすがにお義父さんは帰ったようだ。
「レイラさん、屋敷を建てるなら教えて下さいよ」
「あら、言ってなかったかしら。ごめんなさい」
まったく悪びれもせずに謝るレイラさんに、もう俺は言う事はない。
「もう、良いです。
でも王都やバンスにも帰るんですよね」
「当たり前じゃない、たまには帰るわよ。
たまには…………」
あゝ、きっと、本当にたまになんだ。
「だからカイト君、屋敷が出来たら侍女は連れて来るから、他の使用人はお願いね」
「…………はい、分かりました」
どうせ警備体制を見直さないとダメだから良いんだけとね…………。
屋敷周りの区画を見直さないとダメだな。
バスターク辺境伯は身内だから良いけど、他の貴族は別だからな。
スーラに頼んで防犯用の結界魔導具造って貰おう。
「あれ?家の側に何かデカイ屋敷が建てられている?」
そう、おそらく貴族の屋敷と思われる建物が俺の家の側に建設中なんだ。
しかも、俺の家にやたらと近い。警備上の関係から家の側には簡単に屋敷なんて建てられない筈なんだけど…………。
「どうかされましたか?」
俺がボォッと屋敷の建設が進む敷地を見ていると、街を巡回中の守備隊員が聞いて来た。
「……なぁ、領主館の隣に屋敷が建設中なんだけど、何か知ってる?」
「えっ!領主様ご存知なかったんですか?!」
えっと、どういう事だ?守備隊の兵士が驚いた顔をしている。
「ここは、バスターク辺境伯の別荘として建てられていると聞いていますが」
「…………お義母さん……、本格的に住むつもりじゃん」
領地はアルフォンス君とクリストフ君が居るけど、王都の屋敷はどうするんだ?お義父さんが王都と領地を行き来するのか?
俺は慌てて家に回れ右で戻ると、エルの元へ向かう。
「エル!」
「何よ、カイト、大きな声出して、びっくりするじゃない」
「いや、えっと、隣の建設中の屋敷…………」
俺がそう言うと、エルは困ったような顔をする。
「ああ、気付いちゃった。
うん、そう、あれはバスターク辺境伯の屋敷よ。より正確に言うとお母様の屋敷かな」
あゝ、やっぱり。って言うか、レイラさんの屋敷って。
「ひょっとして、レイラさんここに住み着く気なのか?」
「仕方ないじゃない。ジークの側から離れたくないって言うんだもの。
アルフォンスかクリストフにお嫁さんが決まって、孫でも出来れば変わると思うんだけどね」
「いや、お義父さんから文句出ないのか?
と言うか、バスターク辺境伯として、それはダメなんじゃないの?」
「お父様も暫く世話になるって言ってたわよ。さすがに余り長くは領地を空けられないと思うけど」
俺はため息を吐いて仕事へ出掛ける。
確かにドラーク領に他の貴族の屋敷が在っても不思議じゃないんだけど、しかも義理の親で寄親だし。ウチのドラーク領からは魔物素材が交易品として、各方面から買い付けに来てはいるしな。
それに、バカ王弟の王簒奪事件から、王弟派との戦争での圧倒的勝利と、それに続くゴンドワナ帝国との戦争で無類の強さを見せつけたドラーク軍を、王国中が知っているから、どうしても俺に擦り寄って来る貴族も増える。うちの領都に屋敷を持つ貴族も出て来るだろう。
ちなみに、ウチの領都はかなり広い。
最初に造った防壁を北と東に拡げたから、王都までは広くないが、バスターク辺境伯の領都バンス並みには広い。だから、土地はまだまだ余裕があるので、貴族街を整備しようとすれば出来る。
もともと領主館の周りには、一般の家や商店は建っていない。これは防衛上の理由でもあった。
「さっ、俺は仕事に行こう」
今日は何時も一緒に居るイリアがルルとルキナの側に居る為に俺一人だ。
早速、転移して開発場所へと向かった。
「ただいま」
「おかえりなさいませ」
「おかえりーーーー!!」
イリアとルキナが出迎えてくれる。
イリア達と屋敷の中に入ると、当たり前のようにレイラさんも居る。
さすがにお義父さんは帰ったようだ。
「レイラさん、屋敷を建てるなら教えて下さいよ」
「あら、言ってなかったかしら。ごめんなさい」
まったく悪びれもせずに謝るレイラさんに、もう俺は言う事はない。
「もう、良いです。
でも王都やバンスにも帰るんですよね」
「当たり前じゃない、たまには帰るわよ。
たまには…………」
あゝ、きっと、本当にたまになんだ。
「だからカイト君、屋敷が出来たら侍女は連れて来るから、他の使用人はお願いね」
「…………はい、分かりました」
どうせ警備体制を見直さないとダメだから良いんだけとね…………。
屋敷周りの区画を見直さないとダメだな。
バスターク辺境伯は身内だから良いけど、他の貴族は別だからな。
スーラに頼んで防犯用の結界魔導具造って貰おう。
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