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「フェルネ、僕の命をあなたに捧ぐ。どうかこの真実の愛を受け取ってください」
サディアスの愛の告白で始まった私との婚約関係は、この度、次の言葉によって終わった。
「フェルネ、僕はリディを愛してしまったんだ。あなたとは結婚できない」
リディは去年からパートランド伯爵家のメイドとして城内で寝起きしているが、私と頻繁に顔を合わせる配置ではない。それでつい第一声でこう問いかけてしまった。
「え?待って、リディってうちの新人の?」
サディアスは都合よく曲解し、身勝手な婚約解消を突き付けている立場でありながら私に怒りを隠さなかった。
「あなたはメイドが同じ人間ではないと考えているかもしれない。だが、彼女は人間だ」
「いえ、別にそんな……」
「あなたには特別高貴な血が流れているかもしれないが、その血は青く冷たいようだ」
「いえ、あの……今あなたがそれを仰るの?」
私が泣いて縋っていればサディアスの態度も違ったかもしれない。
サディアスは益々怒りを募らせて、鼻息も荒く、胸を上下させて怒鳴った。
「あなたにとっては僕も同じか!ああ、いいさ!分不相応なあなたには一生かけて媚びを売り続けろって、こんな関係のどこが愛だ!」
「何を怒っているのよ」
あまりにも突然であったことと、相手が意外だったこと、この二点が私を怒りや悲しみから遠ざけていた。だが最大の理由はやはり、私よりも数倍ロマンチックなサディアスとは始めから温度差があったことに尽きるだろう。
それでも仲良く愛を育んだ3年という年月が、私たちの間にはあったはずだ。
私はじわじわと婚約者の裏切りに怒りを覚え始めた。ところがロマンチックなサディアスの怒りは私のそれを遥かに超えていた。
「僕が愛を注いでもあなたは当然のような顔をしていつも応えてはくれなかった!だがリディは違う!彼女は温かく情熱的で私に愛を伝えてくれる!私を求めてくれる!」
「ああ、お似合いね」
私を責めながら他の女への愛を熱弁する婚約者に対し、私の心は急激に冷めていく。悲しむ暇もない。
「私があなたの望む人間ではなかったからといって責めるのはどうなのかしら。私のせいにしたいの?」
「なぜそんな言い方しか……僕たちの過ごした時間は無駄だったって言うのかい……?」
「そう思わないけれど……では聞くわ。私に誓った真実の愛というのは嘘か幻だったの?それとも勘違い?真実の愛ってなに?それはあなたの中にあるの?」
「もういい!!」
サディアスの愛の告白で始まった私との婚約関係は、この度、次の言葉によって終わった。
「フェルネ、僕はリディを愛してしまったんだ。あなたとは結婚できない」
リディは去年からパートランド伯爵家のメイドとして城内で寝起きしているが、私と頻繁に顔を合わせる配置ではない。それでつい第一声でこう問いかけてしまった。
「え?待って、リディってうちの新人の?」
サディアスは都合よく曲解し、身勝手な婚約解消を突き付けている立場でありながら私に怒りを隠さなかった。
「あなたはメイドが同じ人間ではないと考えているかもしれない。だが、彼女は人間だ」
「いえ、別にそんな……」
「あなたには特別高貴な血が流れているかもしれないが、その血は青く冷たいようだ」
「いえ、あの……今あなたがそれを仰るの?」
私が泣いて縋っていればサディアスの態度も違ったかもしれない。
サディアスは益々怒りを募らせて、鼻息も荒く、胸を上下させて怒鳴った。
「あなたにとっては僕も同じか!ああ、いいさ!分不相応なあなたには一生かけて媚びを売り続けろって、こんな関係のどこが愛だ!」
「何を怒っているのよ」
あまりにも突然であったことと、相手が意外だったこと、この二点が私を怒りや悲しみから遠ざけていた。だが最大の理由はやはり、私よりも数倍ロマンチックなサディアスとは始めから温度差があったことに尽きるだろう。
それでも仲良く愛を育んだ3年という年月が、私たちの間にはあったはずだ。
私はじわじわと婚約者の裏切りに怒りを覚え始めた。ところがロマンチックなサディアスの怒りは私のそれを遥かに超えていた。
「僕が愛を注いでもあなたは当然のような顔をしていつも応えてはくれなかった!だがリディは違う!彼女は温かく情熱的で私に愛を伝えてくれる!私を求めてくれる!」
「ああ、お似合いね」
私を責めながら他の女への愛を熱弁する婚約者に対し、私の心は急激に冷めていく。悲しむ暇もない。
「私があなたの望む人間ではなかったからといって責めるのはどうなのかしら。私のせいにしたいの?」
「なぜそんな言い方しか……僕たちの過ごした時間は無駄だったって言うのかい……?」
「そう思わないけれど……では聞くわ。私に誓った真実の愛というのは嘘か幻だったの?それとも勘違い?真実の愛ってなに?それはあなたの中にあるの?」
「もういい!!」
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