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料理長 x 見習い 3
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「誤解も解けたところで、せっかくだから私の国の料理でも振る舞いましょうかね」
何度も料理人になるつもりは無いと説明してマーブル料理長の誤解を解くと、私はもう一つの計画を進める為にある物を取り出した。
現代料理チートの披露といってみましょう。
「おおおーっ」
「剣聖様の国の!?」
「女の子が作ったメシ!」
色んな意見が飛び交ってるねー。
まず料理長に用意して貰ったのは。
チャララッタラッタタ・チャララッタラッタタ~♪
キャベツ(に似た葉野菜)と、お肉~。
これに小麦粉、玉子と油とお酢。
興味深々で近寄って来た料理人さんを捕まえて、玉子をボウルに溶いて塩とお酢を混ぜでトロミが出るまで混ぜて貰う。
その間に私は野菜をざっくりみじん切りにしましょうか。
トトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトト……。
「凄い! 勝手に手が動く!!」
なんとなく感じるコレは『剣聖』のスキルが働いている? 『剣聖』って刃物なら何でも使えるの?!
山のようにあった野菜があっという間にみじん切りにされ、お肉の薄切りなんて一瞬包丁が光った気がしたもの。
おかげで、料理長さんや集まって見ている人達も口をポカンと開けて固まっている。
あとは具材をボウルに移し、小麦粉とキャベツ(もういいや)にお水と玉子を入れて混ぜるだけ。
玉子を混ぜてる新人さーん、次は油をすこーしずつ入れながらまたひたすら混ぜてください。白っぽくトローリとなったら完成です。
マヨネーズを作っている新人に寄り添うマーブル料理長が「ほら手元はこうだ」と、新人の手を取り指導している。
ふふふ、なんだかんだ言って料理長って面倒見が良いんだから……。
その時ボウルから跳ねたマヨネーズが料理長の顔に!!
・
・
・
(「……なんか……なんかくるよ!?」
「ああっ!!……いっちゃう!」
新人の叫び声と共に体がビクリと反応し、料理長の顔に白いクリーム状の液体が飛んだ。
「ごめんなさい、料理長!」
「気にするな」
頬についた白いものを指ですくい口へと運ぶ料理長。
「えっ?! 僕の……汚い……よ」
「何言ってるんだ……お前が初めて出したモンだ……うまいに決まってるだろうが」)
……鼻血出た。
すっと横からハンカチを差し出してくれるマリー。
ありがとう、洗って返すからね。
返さなくていいから、あの時のハンカチが欲しい?
黙ってうなずくマリーさん。
マリーさん、あなたってやっぱり……。
・
・
・
さて、ここで本日の『ガマぐちポシェットくん』の出番です。先ほど取り出したのは鰹節! それも本枯れ節の一本。
一時、気の迷いで買ったことがあったのだけれど買ってて良かった。もちろん鰹節削り器もあります。
それから……秘密兵器も出しちゃおうかなぁ。
「料理長はこの鰹節を削って下さい」
「この木を削るのか!? 剣聖の国では木まで食うのか?!」
本枯れ節を渡された料理長が、本枯れ節と削り器を手に持って驚いている。
(「料理長? えっ……そこ……んっ」
「何だよ、こんなに固くなってるじゃないか」
「だってそんなふうに触られると……」)
これ以上はハンカチが勿体無いからとマリーに止められました……。
「木ではありません、これは鰹という魚を半年ほどかけて乾燥させた食べ物です」
もう一度渡して貰い、削り器で削って手本を見せる。
シュッ、シュッ、シュッ、シュッ、シュッ……。
これも、力加減がメチャクチャ上手くいっている。ふんわりしたかつお節ができた。
ひとつまみ取って料理長に味見させる。
反対側が透けて見えそうな位のかつお節をジッと見つめた後、大きく口を開けて舌の上に乗せる。目を見開き、固まったと思ったら突然の涙と叫び声!!
「うおおおおおおおお!!! なんて事だ! 俺様が料理人人生四十年掛けて料理の全てを知った気でいたが、まだまだ知らない味が存在していたなんて!!」
料理長が床に膝をつき、天を崇めながら大泣きしている。
「はいはい、ではこれを食べてもっと感動して下さい」
焼き上がったお好み焼きに、『お好みソース』と手作りマヨネーズ、かつお節をたっぷりかけて料理長に渡す。
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、今度は何も言わずにナイフで切ってフォークを使い器用に口の中へ。
「……もう一枚」
続けて三枚食べ終わったところで満足したのか、今度は徐に自分でお好み焼きを焼き始めた。
しかも、勝手に野菜や何かこっちの材料を追加している様子。
そして待っている間に、他の料理人達も自分で焼いて食べている。
満足そうに食べているその顔が、全員イッているように見えた。
・
・
・
「出来たぞ! 俺のオリジナルお好み焼き料理長スペシャルだ!」
ドンッ! とテーブルに置かれた料理長が焼いてくれたお好み焼き。
「食べてみてくれ」
ひと切れを恐る恐る口へと運ぶ……。
「!!」
たっぷりの千切りキャベツ、コリっとした食感はウインナーともう一つは何だろう?
私が不思議な顔をしていると、ニヤリと笑う料理長。
「どうだ?」
「美味しいです! このウインナーと違うコリコリした食感の奴は何ですか?」
「それはな……キャベツの芯だ、キャベツの芯を荒く切った物を混ぜてある。コリコリした食感が良いだろう?」
「すごく美味しいです!」
私達の会話を聞いて、他の料理人さん達も手を伸ばして美味しいと言って食べている。
「僕のも食べてみて下さい!!」
新人くんが自分で焼いたお好み焼きを持ってきてくれた。
「これはっ!」
薄焼きの皮に、たっぷりのチーズを乗せて焼いただけのお好み焼き。
これってもうピザじゃん!!
釜焼きとは違うけれど、薄皮なのでパリッと焼けててチーズの濃厚な味と塩気がメチャクチャ美味しい!!
この新人くん、もしかして天才!?
このお好み焼きには料理長も驚いた顔をしていた。
そして、いつの間にかその手にはワインも握られていて。
ずるーい! 私にもワイン頂戴!!
こうなったら私もとっておきを出しちゃうよ。
マジックバッグから取り出したのは……明太子&クリームチーズ!!
これに黒胡椒を少しだけかけて食べる。
一口食べた料理長が跪いて私の手を取り。
「……おい剣聖……お前は神かなんかか?……」
ふはははははは!
ワインが進む進む!
もうその後の厨房は宴会に突入して、朝までドンチャン騒ぎとなりました。
何度も料理人になるつもりは無いと説明してマーブル料理長の誤解を解くと、私はもう一つの計画を進める為にある物を取り出した。
現代料理チートの披露といってみましょう。
「おおおーっ」
「剣聖様の国の!?」
「女の子が作ったメシ!」
色んな意見が飛び交ってるねー。
まず料理長に用意して貰ったのは。
チャララッタラッタタ・チャララッタラッタタ~♪
キャベツ(に似た葉野菜)と、お肉~。
これに小麦粉、玉子と油とお酢。
興味深々で近寄って来た料理人さんを捕まえて、玉子をボウルに溶いて塩とお酢を混ぜでトロミが出るまで混ぜて貰う。
その間に私は野菜をざっくりみじん切りにしましょうか。
トトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトト……。
「凄い! 勝手に手が動く!!」
なんとなく感じるコレは『剣聖』のスキルが働いている? 『剣聖』って刃物なら何でも使えるの?!
山のようにあった野菜があっという間にみじん切りにされ、お肉の薄切りなんて一瞬包丁が光った気がしたもの。
おかげで、料理長さんや集まって見ている人達も口をポカンと開けて固まっている。
あとは具材をボウルに移し、小麦粉とキャベツ(もういいや)にお水と玉子を入れて混ぜるだけ。
玉子を混ぜてる新人さーん、次は油をすこーしずつ入れながらまたひたすら混ぜてください。白っぽくトローリとなったら完成です。
マヨネーズを作っている新人に寄り添うマーブル料理長が「ほら手元はこうだ」と、新人の手を取り指導している。
ふふふ、なんだかんだ言って料理長って面倒見が良いんだから……。
その時ボウルから跳ねたマヨネーズが料理長の顔に!!
・
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(「……なんか……なんかくるよ!?」
「ああっ!!……いっちゃう!」
新人の叫び声と共に体がビクリと反応し、料理長の顔に白いクリーム状の液体が飛んだ。
「ごめんなさい、料理長!」
「気にするな」
頬についた白いものを指ですくい口へと運ぶ料理長。
「えっ?! 僕の……汚い……よ」
「何言ってるんだ……お前が初めて出したモンだ……うまいに決まってるだろうが」)
……鼻血出た。
すっと横からハンカチを差し出してくれるマリー。
ありがとう、洗って返すからね。
返さなくていいから、あの時のハンカチが欲しい?
黙ってうなずくマリーさん。
マリーさん、あなたってやっぱり……。
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・
さて、ここで本日の『ガマぐちポシェットくん』の出番です。先ほど取り出したのは鰹節! それも本枯れ節の一本。
一時、気の迷いで買ったことがあったのだけれど買ってて良かった。もちろん鰹節削り器もあります。
それから……秘密兵器も出しちゃおうかなぁ。
「料理長はこの鰹節を削って下さい」
「この木を削るのか!? 剣聖の国では木まで食うのか?!」
本枯れ節を渡された料理長が、本枯れ節と削り器を手に持って驚いている。
(「料理長? えっ……そこ……んっ」
「何だよ、こんなに固くなってるじゃないか」
「だってそんなふうに触られると……」)
これ以上はハンカチが勿体無いからとマリーに止められました……。
「木ではありません、これは鰹という魚を半年ほどかけて乾燥させた食べ物です」
もう一度渡して貰い、削り器で削って手本を見せる。
シュッ、シュッ、シュッ、シュッ、シュッ……。
これも、力加減がメチャクチャ上手くいっている。ふんわりしたかつお節ができた。
ひとつまみ取って料理長に味見させる。
反対側が透けて見えそうな位のかつお節をジッと見つめた後、大きく口を開けて舌の上に乗せる。目を見開き、固まったと思ったら突然の涙と叫び声!!
「うおおおおおおおお!!! なんて事だ! 俺様が料理人人生四十年掛けて料理の全てを知った気でいたが、まだまだ知らない味が存在していたなんて!!」
料理長が床に膝をつき、天を崇めながら大泣きしている。
「はいはい、ではこれを食べてもっと感動して下さい」
焼き上がったお好み焼きに、『お好みソース』と手作りマヨネーズ、かつお節をたっぷりかけて料理長に渡す。
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、今度は何も言わずにナイフで切ってフォークを使い器用に口の中へ。
「……もう一枚」
続けて三枚食べ終わったところで満足したのか、今度は徐に自分でお好み焼きを焼き始めた。
しかも、勝手に野菜や何かこっちの材料を追加している様子。
そして待っている間に、他の料理人達も自分で焼いて食べている。
満足そうに食べているその顔が、全員イッているように見えた。
・
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「出来たぞ! 俺のオリジナルお好み焼き料理長スペシャルだ!」
ドンッ! とテーブルに置かれた料理長が焼いてくれたお好み焼き。
「食べてみてくれ」
ひと切れを恐る恐る口へと運ぶ……。
「!!」
たっぷりの千切りキャベツ、コリっとした食感はウインナーともう一つは何だろう?
私が不思議な顔をしていると、ニヤリと笑う料理長。
「どうだ?」
「美味しいです! このウインナーと違うコリコリした食感の奴は何ですか?」
「それはな……キャベツの芯だ、キャベツの芯を荒く切った物を混ぜてある。コリコリした食感が良いだろう?」
「すごく美味しいです!」
私達の会話を聞いて、他の料理人さん達も手を伸ばして美味しいと言って食べている。
「僕のも食べてみて下さい!!」
新人くんが自分で焼いたお好み焼きを持ってきてくれた。
「これはっ!」
薄焼きの皮に、たっぷりのチーズを乗せて焼いただけのお好み焼き。
これってもうピザじゃん!!
釜焼きとは違うけれど、薄皮なのでパリッと焼けててチーズの濃厚な味と塩気がメチャクチャ美味しい!!
この新人くん、もしかして天才!?
このお好み焼きには料理長も驚いた顔をしていた。
そして、いつの間にかその手にはワインも握られていて。
ずるーい! 私にもワイン頂戴!!
こうなったら私もとっておきを出しちゃうよ。
マジックバッグから取り出したのは……明太子&クリームチーズ!!
これに黒胡椒を少しだけかけて食べる。
一口食べた料理長が跪いて私の手を取り。
「……おい剣聖……お前は神かなんかか?……」
ふはははははは!
ワインが進む進む!
もうその後の厨房は宴会に突入して、朝までドンチャン騒ぎとなりました。
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