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あかり x 腐女神
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翌朝……。
「いたたたた……気持ち悪い……キュア――」
二日酔いにはキュア一発。
気分がスッキリしたと思ったとたん、隣のベッドがギシッと鳴る。
「誰っ!?」
この部屋は私だけが使っていて、隣のベッドには誰もいないはず……。
布団を頭から被り、ジッと隣のベッドを観察する。
手には念のため鞘に入ったままの剣。
ベッドの上では布団がこんもりと盛り上がっていて、何かが居るのが分かる。
「誰なのよ……」
モソッと布団が動き、中から顔を出したのは……。
「ワフッ!」
「犬――わっ!?」
銀毛のとても綺麗な毛をした犬が顔を表すと、途端に私の方に飛びついてきて押し倒される。
「ちょっ! ちょっと! ギャーー!」
私の悲鳴を聞きつけたオーウェン隊長が部屋に飛び込んできて、惨状を目撃して固まった。
「どうしたあかりっ――」
ベッドの上で犬にのしかかられて顔をペロペロと舐められている姿は、悪く見れば食べられる直前、よく見ればただ犬に戯れつかれているだけ……。
けれど、この犬? の場合は少し様子が違っていた。
「どうしたオーウェン? ……っ!?」
後から入ってきたマクシス副隊長も固まる。
「魔物? いや、神気を感じるこの御姿は……」
「神獣フェンリル?」
『おや? 私の事が分かる者もいるようだね?』
突然犬が顔を上げると、今度は頭の中に声が響いた。
ザッ!
オーウェン隊長とマクシス副隊長が膝を付いて臣下の礼をとる。
『ここには眷属もおらぬ故、直答を許す。オーウェンとマクシスだな?』
「名を知ってて下さるとは光栄に存じます。アースガルド王国、剣聖騎士隊隊長オーウェン、御姿を拝見させて頂き有り難き幸せ」
「同じく、副隊長マクシスに御座います。お美しい御姿に感動致しております」
『ふふふっ、そう畏まらずとも良い。が、気分は良いぞ』
犬が立ち上がると、フッと姿を変えて人の姿に変わった。
「えっ?! あなたは――」
「月の女神、ルナリニアじゃ。暫く下界であかりと共に世話になるぞ」
白い空間で出会った腐女神? さんが、コッチの世界に降りてきたー!?
女神と聞いた二人は、臣下の礼から、両膝両手をついて土下座? の様な姿勢になった!
えっ?! 私もそれした方がいい?
『あかり――あかり――聞こえるか?』
その時、もう一人の神様。男の人の方の声が聞こえてきた。
「えっ!? あ、はい! 聞こえます!」
『済まないが、腐女神の奴がソッチに降りていってしまった。どうしても下界のBLを直に感じたいと言ってな。
あと、お前がいつまで経っても新しい本をマジックバッグに入れてくれないからと拗ねてもいたぞ。
なので、半分はお前の所為でもあるから、しっかり世話をする様に』
「えっ? でもこんなにピカピカされたら絶対目立って大変になりますよ?!」
人の姿になった腐女神さんは、何故だか全身が神々しく光っていた。
『神気は三日もすれば抜け出てしまうだろう、それ以降はその辺の魔物と変わらない犬っコロだ、適当に首輪でも付けて飼ってくれ』
「もう、また適当な……」
『ソイツの神気が抜けたら、コッチから連絡する手段も、帰ってくる手段も無くなる。
本当にソイツの世話は任せた――』
それっきり神様からの交信は途絶えてしまった。
女神さんにも神様の声は聞こえていたのか、空の方を向くと口を開けて青い顔をしている。
それで神気が少し弱まったのか、恐る恐る二人が顔を上げる。
「あ、あかり? その女神様は何故ここに?」
出来るだけ目を合わせないように、チラチラと女神様の方を確認して聞いてくるオーウェン隊長。
「何だか、下界を楽しみたくて降りてきちゃったらしいですよ?」
「「は?」」
顔を青褪めた女神さんは、声を震わせながら。
「……そ……そんな……もう二度と、戻れ……な……い?」
あ、やっぱり何も考えずに降りて来てしまってたんですね。
「とにかく、その姿は目立ち過ぎますから。せめて先ほどの犬になって下さい!」
「犬じゃなくて、それでも神獣……」ボソッとマクシス副隊長が突っ込む。
「分かった……」
急にシオらしくなったと思うと、女神様は先ほどよりもっと小さな子犬サイズになって現れた。
「かわいい!!」
銀毛がふわふわでコロコロして、めちゃくちゃモフモフ~~♡
『ちょ、やめて――』
・
・
・
「で、どうするんだ?」
サイズが小さくなった事で神気も抑えられ、その姿にも慣れて来たオーウェン隊長とマクシス副隊長。
子犬の姿のルナリニア様は、私の腕に抱かれながらも隊長と副隊長の二人をジッと凝視している。
これ何か腐な妄想しているな……。
「とりあえずこの姿だったら目立たないだろうし、三日もすれば神気も出なくなるって言われていたので、予定通り王都まで帰りませんか?」
「三日……そうだな」
ジロリと子犬姿のルナリニア様を睨んで何か考えるオーウェン隊長。
「そうするしか無いか。帰ったらその件は王様にも報告だからな!」
ビッ! と腕の中のこの子を指差して念を押すと、帰りの準備支度の為に出ていくオーウェン隊長とマクシス副隊長。
「良かったね、一緒に帰れるよ」
腕の中のモフモフが気持ちいい。
「そうだ、名前決めなきゃね」
せっかくずっと一緒に過ごすのだから名前を付けようと考える。
「んー、銀毛でギン・シルバー・スモルト・モフモフのモフ、ほかには……」
『ルナ、ルナがいい』
と、ルナリニア様から自己申告が飛んできた。
ルナリニア様の名前をとって『ルナ』か……うん、可愛いしそれにしましょう!
『ホッ……』
何故か、『ルナ』からホッとしたような感覚が飛んできた気がするけど。
「では! 『ルナ』、これからよろしく! 王都は人が多い所だから目立つ事だけはしないでね!」
この地に女神の神気が降り注いだ事で土地が豊かになり、ブドウの品質が上がり特産ワインが王国一のブランドワインとなった。それはボルド村のワインとして世界でも愛されるとなった話はまた別の機会にお話ししましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルナ(元女神)
下界に降りて神気は激減、奇跡のような事は出来なくなる。それでもホーンベアーを瞬殺出来る程には強い。
攻撃魔法も使える。
犬の姿はフェンリル、サイズは自由、銀毛ふわふわ。
人の姿は特別な時を除いてあかりの前で本を読む時だけ
「いたたたた……気持ち悪い……キュア――」
二日酔いにはキュア一発。
気分がスッキリしたと思ったとたん、隣のベッドがギシッと鳴る。
「誰っ!?」
この部屋は私だけが使っていて、隣のベッドには誰もいないはず……。
布団を頭から被り、ジッと隣のベッドを観察する。
手には念のため鞘に入ったままの剣。
ベッドの上では布団がこんもりと盛り上がっていて、何かが居るのが分かる。
「誰なのよ……」
モソッと布団が動き、中から顔を出したのは……。
「ワフッ!」
「犬――わっ!?」
銀毛のとても綺麗な毛をした犬が顔を表すと、途端に私の方に飛びついてきて押し倒される。
「ちょっ! ちょっと! ギャーー!」
私の悲鳴を聞きつけたオーウェン隊長が部屋に飛び込んできて、惨状を目撃して固まった。
「どうしたあかりっ――」
ベッドの上で犬にのしかかられて顔をペロペロと舐められている姿は、悪く見れば食べられる直前、よく見ればただ犬に戯れつかれているだけ……。
けれど、この犬? の場合は少し様子が違っていた。
「どうしたオーウェン? ……っ!?」
後から入ってきたマクシス副隊長も固まる。
「魔物? いや、神気を感じるこの御姿は……」
「神獣フェンリル?」
『おや? 私の事が分かる者もいるようだね?』
突然犬が顔を上げると、今度は頭の中に声が響いた。
ザッ!
オーウェン隊長とマクシス副隊長が膝を付いて臣下の礼をとる。
『ここには眷属もおらぬ故、直答を許す。オーウェンとマクシスだな?』
「名を知ってて下さるとは光栄に存じます。アースガルド王国、剣聖騎士隊隊長オーウェン、御姿を拝見させて頂き有り難き幸せ」
「同じく、副隊長マクシスに御座います。お美しい御姿に感動致しております」
『ふふふっ、そう畏まらずとも良い。が、気分は良いぞ』
犬が立ち上がると、フッと姿を変えて人の姿に変わった。
「えっ?! あなたは――」
「月の女神、ルナリニアじゃ。暫く下界であかりと共に世話になるぞ」
白い空間で出会った腐女神? さんが、コッチの世界に降りてきたー!?
女神と聞いた二人は、臣下の礼から、両膝両手をついて土下座? の様な姿勢になった!
えっ?! 私もそれした方がいい?
『あかり――あかり――聞こえるか?』
その時、もう一人の神様。男の人の方の声が聞こえてきた。
「えっ!? あ、はい! 聞こえます!」
『済まないが、腐女神の奴がソッチに降りていってしまった。どうしても下界のBLを直に感じたいと言ってな。
あと、お前がいつまで経っても新しい本をマジックバッグに入れてくれないからと拗ねてもいたぞ。
なので、半分はお前の所為でもあるから、しっかり世話をする様に』
「えっ? でもこんなにピカピカされたら絶対目立って大変になりますよ?!」
人の姿になった腐女神さんは、何故だか全身が神々しく光っていた。
『神気は三日もすれば抜け出てしまうだろう、それ以降はその辺の魔物と変わらない犬っコロだ、適当に首輪でも付けて飼ってくれ』
「もう、また適当な……」
『ソイツの神気が抜けたら、コッチから連絡する手段も、帰ってくる手段も無くなる。
本当にソイツの世話は任せた――』
それっきり神様からの交信は途絶えてしまった。
女神さんにも神様の声は聞こえていたのか、空の方を向くと口を開けて青い顔をしている。
それで神気が少し弱まったのか、恐る恐る二人が顔を上げる。
「あ、あかり? その女神様は何故ここに?」
出来るだけ目を合わせないように、チラチラと女神様の方を確認して聞いてくるオーウェン隊長。
「何だか、下界を楽しみたくて降りてきちゃったらしいですよ?」
「「は?」」
顔を青褪めた女神さんは、声を震わせながら。
「……そ……そんな……もう二度と、戻れ……な……い?」
あ、やっぱり何も考えずに降りて来てしまってたんですね。
「とにかく、その姿は目立ち過ぎますから。せめて先ほどの犬になって下さい!」
「犬じゃなくて、それでも神獣……」ボソッとマクシス副隊長が突っ込む。
「分かった……」
急にシオらしくなったと思うと、女神様は先ほどよりもっと小さな子犬サイズになって現れた。
「かわいい!!」
銀毛がふわふわでコロコロして、めちゃくちゃモフモフ~~♡
『ちょ、やめて――』
・
・
・
「で、どうするんだ?」
サイズが小さくなった事で神気も抑えられ、その姿にも慣れて来たオーウェン隊長とマクシス副隊長。
子犬の姿のルナリニア様は、私の腕に抱かれながらも隊長と副隊長の二人をジッと凝視している。
これ何か腐な妄想しているな……。
「とりあえずこの姿だったら目立たないだろうし、三日もすれば神気も出なくなるって言われていたので、予定通り王都まで帰りませんか?」
「三日……そうだな」
ジロリと子犬姿のルナリニア様を睨んで何か考えるオーウェン隊長。
「そうするしか無いか。帰ったらその件は王様にも報告だからな!」
ビッ! と腕の中のこの子を指差して念を押すと、帰りの準備支度の為に出ていくオーウェン隊長とマクシス副隊長。
「良かったね、一緒に帰れるよ」
腕の中のモフモフが気持ちいい。
「そうだ、名前決めなきゃね」
せっかくずっと一緒に過ごすのだから名前を付けようと考える。
「んー、銀毛でギン・シルバー・スモルト・モフモフのモフ、ほかには……」
『ルナ、ルナがいい』
と、ルナリニア様から自己申告が飛んできた。
ルナリニア様の名前をとって『ルナ』か……うん、可愛いしそれにしましょう!
『ホッ……』
何故か、『ルナ』からホッとしたような感覚が飛んできた気がするけど。
「では! 『ルナ』、これからよろしく! 王都は人が多い所だから目立つ事だけはしないでね!」
この地に女神の神気が降り注いだ事で土地が豊かになり、ブドウの品質が上がり特産ワインが王国一のブランドワインとなった。それはボルド村のワインとして世界でも愛されるとなった話はまた別の機会にお話ししましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ルナ(元女神)
下界に降りて神気は激減、奇跡のような事は出来なくなる。それでもホーンベアーを瞬殺出来る程には強い。
攻撃魔法も使える。
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