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第二章 冒険者登録編
第73話 進む講習
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「それでは次の場所に向かいます。ついてきてください」
香川に促され残った男女で香川の後に続いた。モコたちも再び俺の側でついてきている。
「さっきのテスト、上手くいって良かったね」
俺に声を掛けてくる子がいた。入り口前で声を掛けてくれた三人組の女の子の一人だ。
「引っかけぽいのもあったけど、わりと常識的なのが多かったから助かったかな」
「引っかけって筋肉が入ってるのとか?」
「いや、あれは引っかけでもないと思うけど」
俺が答えると声を掛けてくれた子がクスクスと笑った。
「私、愛川 尚美というの宜しくね」
そして彼女が名前を教えてくれた。改めて見るとショートカットの可愛らしい女の子だった。結構フレンドリーに接せられるタイプなのかもしれない。
「俺は風間 晴彦。そしてそれぞれモコ、ラム、マールだ」
「ワン♪」
「ピキィ♪」
「マァ~♪」
「うん、よろしくね~」
モコたちもそれぞれ鳴いて答えていた。愛川が笑顔で答えると、三匹の頭を撫でてくれていた。
「あぁ尚美ってば抜け駆けズルい! 私も撫でた~い」
「ウフフッ、本当に可愛い」
歩きながらこっちを振り返り三人組の残り二人も声を掛けてきた。
「私は菊池 真里だよ。仲良くしてね」
「私は大町 美香。よろしくおねがいします」
そして他の二人も自己紹介してくれた。菊池は茶髪のギャルっぽい感じ、大町は肩まで伸びた髪を三つ編みにしている。
俺は二人にも自分とモコたちの名前を教えてあげた。菊池と大町もモコたちを可愛がってくれた。そんなやり取りをしていると次の場所についた。そこは畳の部屋で山守家の道場を思い起こす作りだった。
「これからそれぞれで試合をしてもらいます。これは皆さんがどれだけ戦えるを見る為のものです。ここで負けたからと言って失格になることはありませんが、皆さんのやる気は見せてください」
香川がここで行う内容を教えてくれた。負けても失格にならないか。ジョブの中には戦闘向きでないのもあるからそれを考慮しているのかもしれない。
試合は木製の武器を使用して行うようで壁に掛けられた中から選ぶ必要があるみたいだ。しかし見るに鍬の模擬武器はないようだ。とりあえず長さの近い棒を持っておこうか。
「試合だなんて緊張するよ~」
俺の隣に立った愛川が苦笑気味に言った。確かに普通は講習まで戦ったりは無いはずだもんな。
「愛川さんはどんなジョブを?」
「私は僧侶だよ。一応ある程度は戦える回復系ジョブって感じ」
そう答えて愛川が微笑んだ。そういえば持っているのは俺と同じで長めの棒だな。そして試合は順調に進んでいった。やはりこの手の試合は戦闘が得意なジョブ持ちが有利なようだ。
「私の番だ。応援してね」
「ワン!」
「ピキッ!」
「マァ!」
愛川が呼ばれた。頑張って~と言っているように三匹が声を上げた。そして愛川の対戦相手は杖を持っていた。どうやら魔法系のようで愛川も僧侶とあって相手の魔法に対応する形で試合を進め――
「ま、まいった」
「よし! 勝ったよ~」
愛川がこっちを振り返り手を振っていた。相手の魔法も厄介そうだったけど愛川は身を守る魔法も使えたのが大きかったか。
「次、20番風間くん」
「あ、はい」
いよいよ俺が呼ばれた。ちなみに今回はあくまで一対一の試合なのでモコたちは見学になる。
「うむ、互いに良い筋肉にしようではないか!」
「は、はは……」
そして俺の対戦相手は中山だった。改めて対峙するとすごい筋肉だな。これはキツそうな相手なんだが――
香川に促され残った男女で香川の後に続いた。モコたちも再び俺の側でついてきている。
「さっきのテスト、上手くいって良かったね」
俺に声を掛けてくる子がいた。入り口前で声を掛けてくれた三人組の女の子の一人だ。
「引っかけぽいのもあったけど、わりと常識的なのが多かったから助かったかな」
「引っかけって筋肉が入ってるのとか?」
「いや、あれは引っかけでもないと思うけど」
俺が答えると声を掛けてくれた子がクスクスと笑った。
「私、愛川 尚美というの宜しくね」
そして彼女が名前を教えてくれた。改めて見るとショートカットの可愛らしい女の子だった。結構フレンドリーに接せられるタイプなのかもしれない。
「俺は風間 晴彦。そしてそれぞれモコ、ラム、マールだ」
「ワン♪」
「ピキィ♪」
「マァ~♪」
「うん、よろしくね~」
モコたちもそれぞれ鳴いて答えていた。愛川が笑顔で答えると、三匹の頭を撫でてくれていた。
「あぁ尚美ってば抜け駆けズルい! 私も撫でた~い」
「ウフフッ、本当に可愛い」
歩きながらこっちを振り返り三人組の残り二人も声を掛けてきた。
「私は菊池 真里だよ。仲良くしてね」
「私は大町 美香。よろしくおねがいします」
そして他の二人も自己紹介してくれた。菊池は茶髪のギャルっぽい感じ、大町は肩まで伸びた髪を三つ編みにしている。
俺は二人にも自分とモコたちの名前を教えてあげた。菊池と大町もモコたちを可愛がってくれた。そんなやり取りをしていると次の場所についた。そこは畳の部屋で山守家の道場を思い起こす作りだった。
「これからそれぞれで試合をしてもらいます。これは皆さんがどれだけ戦えるを見る為のものです。ここで負けたからと言って失格になることはありませんが、皆さんのやる気は見せてください」
香川がここで行う内容を教えてくれた。負けても失格にならないか。ジョブの中には戦闘向きでないのもあるからそれを考慮しているのかもしれない。
試合は木製の武器を使用して行うようで壁に掛けられた中から選ぶ必要があるみたいだ。しかし見るに鍬の模擬武器はないようだ。とりあえず長さの近い棒を持っておこうか。
「試合だなんて緊張するよ~」
俺の隣に立った愛川が苦笑気味に言った。確かに普通は講習まで戦ったりは無いはずだもんな。
「愛川さんはどんなジョブを?」
「私は僧侶だよ。一応ある程度は戦える回復系ジョブって感じ」
そう答えて愛川が微笑んだ。そういえば持っているのは俺と同じで長めの棒だな。そして試合は順調に進んでいった。やはりこの手の試合は戦闘が得意なジョブ持ちが有利なようだ。
「私の番だ。応援してね」
「ワン!」
「ピキッ!」
「マァ!」
愛川が呼ばれた。頑張って~と言っているように三匹が声を上げた。そして愛川の対戦相手は杖を持っていた。どうやら魔法系のようで愛川も僧侶とあって相手の魔法に対応する形で試合を進め――
「ま、まいった」
「よし! 勝ったよ~」
愛川がこっちを振り返り手を振っていた。相手の魔法も厄介そうだったけど愛川は身を守る魔法も使えたのが大きかったか。
「次、20番風間くん」
「あ、はい」
いよいよ俺が呼ばれた。ちなみに今回はあくまで一対一の試合なのでモコたちは見学になる。
「うむ、互いに良い筋肉にしようではないか!」
「は、はは……」
そして俺の対戦相手は中山だった。改めて対峙するとすごい筋肉だな。これはキツそうな相手なんだが――
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