現在の政略結婚

その後の私達

それから５年

私は32歳。類さんは相変わらず素敵で　　喧嘩もせず、楽しく過ごしてる。

新婚旅行のあと、ダイビングのライセンスをとり、いろんなダイビングポイントに行って、2人で潜ったり共通の楽しみもできた。

類さんのご両親とはその後も理解は難しかった。

お義父さんが仕事の利益のために結婚した方なので、私とは得にならないという判断で何度も離婚を言ってるので、その後はほぼ絶縁状態になってる。

そのことで類さんは親の会社やめて、信頼出来る知人と数人で3年前にコンサルタントの企業を起こした。

少しずつではあるけど、起動にのって頑張ってやってる。

私も会社を起こしたときに類さんの会社に転職して、事務全般の仕事をしている。

まだ20人ほどの小さな会社で、知人の佐野さのさんが社長で類さんは取締役として頑張ってる。


「奥さん、そこまでギリギリまでやらないでもいいよ」

佐野さんに言われるも

「でも、ここまでやっときたくって」

私は妊娠9ヶ月に入ることろで、もう産休していいから！とは言われてるんだけどね。

引き継ぎもある程度はしたんだけど、ここまではーー！てのがあって、いついつやってしまう。

「類も頑張るけど、奥さんもがんばるねー」

と苦笑される。

2人きりの生活を満喫して、そろそろ子供ほしいね！と言ったらすぐ出来てしまった。

「よし、じゃ今日はここまでにします。お先にです」

来週から産休に入るので、色々やっときたいんだよなー

と、色々考えながら帰宅する。

家は2年前にマイホームを購入。２階建てで、庭もあって駐車スペースもある。

少し郊外から離れてるけど、子供の遊べる場所が多そうな住宅地。

「ただいま」

相変わらず、ただいまのあとのキスは健在。

ご飯を食べて会話は子供中心で、色々夢が膨らんでしまって

「女の子なら、嫁とかさ」

「ちょっと…」

性別は私達は聞いてないので、仮に女の子なら嫁の話？

まだ産まれてもないのに？

だめだ！笑っちゃう。

「何笑ってるの？」

「だって、気が早すぎる」



そして、予定日より少し早くに出産。

「おめでとうございます！女の子ですよ」

出産ってこんなに大変なの？って思ってしまうが、鳴き声を聞くと大変だったことも半減になる。

類さんは立ち会ってくれて

「梨衣子、ありがとな」

と感極まって何度も言ってくれた。


男の子なら、女の子ならといくつか候補はしていて

穂香ほのかにするとこにした。

5日後、退院して自宅に戻ろうとするが

「泣いちゃったよ」

荷物をまとめるのに、穂香を類さんに抱いてもらったら、大泣きしてアタフタする類さん

「大丈夫！パパが緊張してるから、穂香が解ったのかも」

私も類さんも新米なので、これから大変になりそう。

車で移動して自宅につき

「穂香、ここが私達の家だよ！これからよろしくね！」

大好きな類さんと穂香と3人で新たな生活が始まる。

まだまだ、知らないことばかりだけど、3人で乗り越えて行きたい。