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第一章 違和感の連続
静かな異変の始まり
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夕食を終えたフレデリクは惜しまれながらも、ユートリス家を後にして、帰宅を急いでいた。
久しぶりにアシュトリア達とする食事は楽しかったし、料理もすこぶる美味しかった――が、どうしてもテオドアのことが忘れられず、頭の片隅から離れなかったのだ。
帰ったところで会えるか分からない。明日もまた、一人でテオドアを探す羽目になるかもしれない。
それでも希望を持って待ち続ける方が、フレデリクにとっては気が楽だった。
「あれ……、誰かいる?」
薄暗い通りを歩いた先、濃い褐色の壁でできた木造の平屋が目に入る。几帳面に整えられた軒下には黒い人影。魔物を寄せ付けないための魔導石が、吊るされたガラスの中でぼんやりと光って、その人物を明るく照らしていた。
顔は若干俯けているが、見慣れた薄手の黒コートに眼帯、それからスラッとした立ち姿は、テオドア以外の何者でもない。
フレデリクは逸る気持ちを抑えきれず、勢いのまま彼の元へと駆け出していた。
「テオ……!!」
くしゃりと顔を歪ませ、テオドアの身体にしがみつく。染み付いた不安から来る衝動に、フレデリクは突き動されるようにして声をあげる。
「お前っ、どこ行ってたんだ! こんなに遅くなるなんて心配しただろ! どこ探しても見つからないし、なにかあったんじゃないかって、おれ、不安で不安で……!」
溜め込んだ言葉が、堰を切ったように出てくる。それも本来、伝えるつもりなどなかった言葉ばかりが。
(あ……こんなこと言ったら、おれが気にしてたのバレバレ……)
本当はもっと自然に出迎えるつもりだったのに、いざ本人を前にしたら、抑え込んだ感情が溢れて止まらなかった。
我に返ってしまうと、フレデリクは途端に恥ずかしくなって口をつぐむ。胸元をくしゃりと掴む両手も、恐る恐るテオドアから離れて、宙をさ迷う。
「あの、これは、あまりにも遅いから言っちゃっただけで……」
「…………」
つい言い訳を挟んでしまった。どうしても変に思われたくなくて、せめてもの抵抗だった。
しかし、いつまで経っても声を発しないテオドアに、疑問を覚えたのはすぐだった。
「テオ?」
そっと顔を上げる。
「っ!?」
そこにいたのは、不気味なほど瞳孔をかっぴらいたテオドアだった。彼はその瞳中に閉じ込めようとするかのように、ただじっと、フレデリクだけを凝視していた。
「ど、どうしたの……?」
思いもよらない視線を受け、フレデリクの背筋にゾッと冷たいものが走る。
「……フレ、デリ……ク」
テオドアの右手が微かに震えを帯びながら、フレデリクの頬へと伸びていく。
しかし――それが完全に触れる直前。テオドアは自身の左目に被さる眼帯を急に押さえると、顔を背け表情を隠した。
「えっ、テオ?」
「……っ、鍵……開けてくんねえか」
「……あ、うん」
ようやく口を開いたかと思えば、出てきたのはそんな一言。
聞きたいことは山ほどあったが、フレデリクは様子のおかしいテオドアに戸惑う気持ちの方が大きくて、大人しく鍵を開ける。
「……ありがとう」
こんなことでお礼を言うテオドアが珍しく、つい目を見張った。
だけど、当の本人は何も言わず扉へ手をかけると、表情を隠したまま中に入っていった。その額に浮かんだ脂汗と、苦痛でしかめた眉に、フレデリクは気づかない。
(……どうしたんだろう、テオ。いつもと様子が違うけど、何かあった……?)
やけにざわつく胸を押さえて、フレデリクは後を追う。――が、食卓と居間が一続きになったダイニングに、テオドアの姿はもうなかった。
恐らく自室に戻ったのだろう。フレデリクは無理やり扉を開けるわけにもいかず、外から聞こえるよう近くに寄って声を掛ける。
「テオ、夕食は? もう食べてきた?」
「……ああ、今日はいらねえ」
木板越しでもはっきりと聞き取れた声は、彼がまだ扉の近くにいることを教えてくれるようだった。
「じゃあ、今日はもう寝る?」
「……ああ」
「あ……あのさ、良かったらまた明日、話聞かせてよ。何かあったなら、おれ相談乗るし……」
フレデリクは目を伏せ、扉に右手を当てる。すぐそこにいるテオドアの存在を、少しでも感じたかったのだ。
(取り繕うのは、もう止めにしよう。今は様子がおかしいテオの方が、よっぽど気がかりだから)
「それじゃあ。おやすみ、テオ」
フレデリクはそれだけ告げると、その場から離れる。
「……おやすみ、フレデリク」
テオドアも小さく返したが、その声が彼の元まで届くことはなかった。
――何故、テオドアは家に入らず、玄関の前で待っていたのか。どうしていつもフレッドと愛称で呼ぶのに、今日はそうじゃなかったのか。
様子がいつもと違うことに気を取られすぎていた。フレデリクは最後まで、他の違和感に気づくことはできなかったのだ。
***
気持ちの良い朝日が窓から差し込んで、室内をパッと明るく華やかにする。丸いテーブルの上には、木の器へよそわれた野菜スープと、食べやすい大きさにカットされたバゲット。
朝食を用意し終えたフレデリクは、テオドアと向かい合う形で腰を下ろすと、柔らかい笑みを浮かべて口を開く。
「おはよう、テオ。昨日はよく眠れた?」
「……ああ」
テオドアは一度頷いただけで、続ける言葉はなかったが、口数が少ないのはいつも通りだ。顔色もよく、体調等に問題もなさそうで、ひとまずフレデリクはホッと安堵した。
「あっ、そうだ。これ、サリーヌさんのところの新作ジャムだよ。昨日買ってきたばかりだから、おれはまだ食べてないんだけど、今回はかなりの自信作だって」
黄色に艶めくジャムが入った小瓶を、手にとって彼に見せる。
サリーヌとは、行きつけのパン屋の店主のことだ。家からも近く、種類豊富なパンはどれを食べても美味しい――のだが、ことジャムに関しては何故かゲテモノを作ることが多く、フレデリクはいつも怖いもの見たさでそれらを買っては、毎回新しいものに挑戦し続けていた。
「テオも今日は食べてみる?」
駄目元で一応聞いてみるが、テオドアは一度口にして以降、フレデリクがどれだけ勧めても絶対に食べることはなかった。よほど舌に合わなかったようで、時たま本当に美味しいものがあるといっても、その意思は頑なだった。
しかし、今日のテオドアはフレデリクの言葉を聞くと、意外にもバゲットを一つ差し出してくる。視線は合わないし、何を考えているのか検討もつかないが、フレデリクはそっとジャムをつけてやった。
「……どう?」
静かに口に含んだテオドアを、そわそわしながら小瓶を握りしめて待つ。
「……っ! ゲホッ……!」
「あっ」
しかし、眉をしかめて噎せたテオドアが、流し込むように水を飲み干すところを見て、今回は外れだとすぐに分かってしまった。
(サリーヌさん、今回は自信あるって言ってたのに……)
見た目は蜂蜜みたいで珍しく良さそうだったのに、やはり見掛けだけで判断するのは危険なようだ。
好奇心から、フレデリクもスプーンでジャムを一口掬い、鼻に近づけ香ってみる。
(匂いは爽やかで普通だな。これで噎せるなんて、一体味は、どんな感じになって……)
不思議に思いながら口に運ぼうとする――その時だった。
「っ、食べるな!」
「えっ」
叫んだテオドアに手首を掴まれる。反動で抜け落ちたスプーンがカランと木のテーブルを叩く。
突然の出来事に、フレデリクは目を丸くしてテオドアを見つめた。
「きゅ、急にどうしたの?」
「これを食べるつもりか!?」
「え、うん、そうだけど……」
ありえないと言わんばかりに、見開いた視線が向けられる。
だけど何を今さら、そんな風に止める必要があるのだろうか。サリーヌのジャムを買って食べるのは、これでもう数回目になるし、美味しくない可能性があることは、二人とも重々承知済みのはずだ。
まるで初めて食べた時のような反応を見せるテオドアに、フレデリクの方が驚きを隠せない。
「えっと……サリーヌさんのところのジャムはいつもこんな感じだったよね? テオは確かに嫌がってたけど、こんな風に止められたのは初めてだからビックリしたよ……」
フレデリクが困ったように笑えば、テオドアはハッとした様子で手を離した。
「あっ、そう……そう、だったよな」
目線を下へやりながら、彼は動揺したように呟く。
明らかに普段見せるような姿ではないそれに、フレデリクは昨晩から胸の内にあった疑問が、どんどん膨らんでいくのを感じていた。
「あのさ……もしかして出掛けてた間に、何かあった?」
「……あ? 別に何もねえよ」
「じゃあ、どこ行ってたの?」
「……知り合いのところ。呼ばれたから、会いに行ってた」
「知り合い、って……」
――誰? もしかして、女の子じゃないよね?
言葉は最後まで紡がれることはなかった。そうだ、と言われたら、これまでに積み上げてきた恋心が、一気に打ち砕かれてしまいそうで怖かったから。
そんなわけがないと思いつつも、フレデリクは両手を握りしめる。残念ながら、これ以上はもう聞けそうになかった。
「もういいだろ。早く食おうぜ」
「……うん」
カチャカチャと、食器の擦れ合う音だけが響く。お互いに口をつぐんだまま、静かな朝食はしばらく続いた。
久しぶりにアシュトリア達とする食事は楽しかったし、料理もすこぶる美味しかった――が、どうしてもテオドアのことが忘れられず、頭の片隅から離れなかったのだ。
帰ったところで会えるか分からない。明日もまた、一人でテオドアを探す羽目になるかもしれない。
それでも希望を持って待ち続ける方が、フレデリクにとっては気が楽だった。
「あれ……、誰かいる?」
薄暗い通りを歩いた先、濃い褐色の壁でできた木造の平屋が目に入る。几帳面に整えられた軒下には黒い人影。魔物を寄せ付けないための魔導石が、吊るされたガラスの中でぼんやりと光って、その人物を明るく照らしていた。
顔は若干俯けているが、見慣れた薄手の黒コートに眼帯、それからスラッとした立ち姿は、テオドア以外の何者でもない。
フレデリクは逸る気持ちを抑えきれず、勢いのまま彼の元へと駆け出していた。
「テオ……!!」
くしゃりと顔を歪ませ、テオドアの身体にしがみつく。染み付いた不安から来る衝動に、フレデリクは突き動されるようにして声をあげる。
「お前っ、どこ行ってたんだ! こんなに遅くなるなんて心配しただろ! どこ探しても見つからないし、なにかあったんじゃないかって、おれ、不安で不安で……!」
溜め込んだ言葉が、堰を切ったように出てくる。それも本来、伝えるつもりなどなかった言葉ばかりが。
(あ……こんなこと言ったら、おれが気にしてたのバレバレ……)
本当はもっと自然に出迎えるつもりだったのに、いざ本人を前にしたら、抑え込んだ感情が溢れて止まらなかった。
我に返ってしまうと、フレデリクは途端に恥ずかしくなって口をつぐむ。胸元をくしゃりと掴む両手も、恐る恐るテオドアから離れて、宙をさ迷う。
「あの、これは、あまりにも遅いから言っちゃっただけで……」
「…………」
つい言い訳を挟んでしまった。どうしても変に思われたくなくて、せめてもの抵抗だった。
しかし、いつまで経っても声を発しないテオドアに、疑問を覚えたのはすぐだった。
「テオ?」
そっと顔を上げる。
「っ!?」
そこにいたのは、不気味なほど瞳孔をかっぴらいたテオドアだった。彼はその瞳中に閉じ込めようとするかのように、ただじっと、フレデリクだけを凝視していた。
「ど、どうしたの……?」
思いもよらない視線を受け、フレデリクの背筋にゾッと冷たいものが走る。
「……フレ、デリ……ク」
テオドアの右手が微かに震えを帯びながら、フレデリクの頬へと伸びていく。
しかし――それが完全に触れる直前。テオドアは自身の左目に被さる眼帯を急に押さえると、顔を背け表情を隠した。
「えっ、テオ?」
「……っ、鍵……開けてくんねえか」
「……あ、うん」
ようやく口を開いたかと思えば、出てきたのはそんな一言。
聞きたいことは山ほどあったが、フレデリクは様子のおかしいテオドアに戸惑う気持ちの方が大きくて、大人しく鍵を開ける。
「……ありがとう」
こんなことでお礼を言うテオドアが珍しく、つい目を見張った。
だけど、当の本人は何も言わず扉へ手をかけると、表情を隠したまま中に入っていった。その額に浮かんだ脂汗と、苦痛でしかめた眉に、フレデリクは気づかない。
(……どうしたんだろう、テオ。いつもと様子が違うけど、何かあった……?)
やけにざわつく胸を押さえて、フレデリクは後を追う。――が、食卓と居間が一続きになったダイニングに、テオドアの姿はもうなかった。
恐らく自室に戻ったのだろう。フレデリクは無理やり扉を開けるわけにもいかず、外から聞こえるよう近くに寄って声を掛ける。
「テオ、夕食は? もう食べてきた?」
「……ああ、今日はいらねえ」
木板越しでもはっきりと聞き取れた声は、彼がまだ扉の近くにいることを教えてくれるようだった。
「じゃあ、今日はもう寝る?」
「……ああ」
「あ……あのさ、良かったらまた明日、話聞かせてよ。何かあったなら、おれ相談乗るし……」
フレデリクは目を伏せ、扉に右手を当てる。すぐそこにいるテオドアの存在を、少しでも感じたかったのだ。
(取り繕うのは、もう止めにしよう。今は様子がおかしいテオの方が、よっぽど気がかりだから)
「それじゃあ。おやすみ、テオ」
フレデリクはそれだけ告げると、その場から離れる。
「……おやすみ、フレデリク」
テオドアも小さく返したが、その声が彼の元まで届くことはなかった。
――何故、テオドアは家に入らず、玄関の前で待っていたのか。どうしていつもフレッドと愛称で呼ぶのに、今日はそうじゃなかったのか。
様子がいつもと違うことに気を取られすぎていた。フレデリクは最後まで、他の違和感に気づくことはできなかったのだ。
***
気持ちの良い朝日が窓から差し込んで、室内をパッと明るく華やかにする。丸いテーブルの上には、木の器へよそわれた野菜スープと、食べやすい大きさにカットされたバゲット。
朝食を用意し終えたフレデリクは、テオドアと向かい合う形で腰を下ろすと、柔らかい笑みを浮かべて口を開く。
「おはよう、テオ。昨日はよく眠れた?」
「……ああ」
テオドアは一度頷いただけで、続ける言葉はなかったが、口数が少ないのはいつも通りだ。顔色もよく、体調等に問題もなさそうで、ひとまずフレデリクはホッと安堵した。
「あっ、そうだ。これ、サリーヌさんのところの新作ジャムだよ。昨日買ってきたばかりだから、おれはまだ食べてないんだけど、今回はかなりの自信作だって」
黄色に艶めくジャムが入った小瓶を、手にとって彼に見せる。
サリーヌとは、行きつけのパン屋の店主のことだ。家からも近く、種類豊富なパンはどれを食べても美味しい――のだが、ことジャムに関しては何故かゲテモノを作ることが多く、フレデリクはいつも怖いもの見たさでそれらを買っては、毎回新しいものに挑戦し続けていた。
「テオも今日は食べてみる?」
駄目元で一応聞いてみるが、テオドアは一度口にして以降、フレデリクがどれだけ勧めても絶対に食べることはなかった。よほど舌に合わなかったようで、時たま本当に美味しいものがあるといっても、その意思は頑なだった。
しかし、今日のテオドアはフレデリクの言葉を聞くと、意外にもバゲットを一つ差し出してくる。視線は合わないし、何を考えているのか検討もつかないが、フレデリクはそっとジャムをつけてやった。
「……どう?」
静かに口に含んだテオドアを、そわそわしながら小瓶を握りしめて待つ。
「……っ! ゲホッ……!」
「あっ」
しかし、眉をしかめて噎せたテオドアが、流し込むように水を飲み干すところを見て、今回は外れだとすぐに分かってしまった。
(サリーヌさん、今回は自信あるって言ってたのに……)
見た目は蜂蜜みたいで珍しく良さそうだったのに、やはり見掛けだけで判断するのは危険なようだ。
好奇心から、フレデリクもスプーンでジャムを一口掬い、鼻に近づけ香ってみる。
(匂いは爽やかで普通だな。これで噎せるなんて、一体味は、どんな感じになって……)
不思議に思いながら口に運ぼうとする――その時だった。
「っ、食べるな!」
「えっ」
叫んだテオドアに手首を掴まれる。反動で抜け落ちたスプーンがカランと木のテーブルを叩く。
突然の出来事に、フレデリクは目を丸くしてテオドアを見つめた。
「きゅ、急にどうしたの?」
「これを食べるつもりか!?」
「え、うん、そうだけど……」
ありえないと言わんばかりに、見開いた視線が向けられる。
だけど何を今さら、そんな風に止める必要があるのだろうか。サリーヌのジャムを買って食べるのは、これでもう数回目になるし、美味しくない可能性があることは、二人とも重々承知済みのはずだ。
まるで初めて食べた時のような反応を見せるテオドアに、フレデリクの方が驚きを隠せない。
「えっと……サリーヌさんのところのジャムはいつもこんな感じだったよね? テオは確かに嫌がってたけど、こんな風に止められたのは初めてだからビックリしたよ……」
フレデリクが困ったように笑えば、テオドアはハッとした様子で手を離した。
「あっ、そう……そう、だったよな」
目線を下へやりながら、彼は動揺したように呟く。
明らかに普段見せるような姿ではないそれに、フレデリクは昨晩から胸の内にあった疑問が、どんどん膨らんでいくのを感じていた。
「あのさ……もしかして出掛けてた間に、何かあった?」
「……あ? 別に何もねえよ」
「じゃあ、どこ行ってたの?」
「……知り合いのところ。呼ばれたから、会いに行ってた」
「知り合い、って……」
――誰? もしかして、女の子じゃないよね?
言葉は最後まで紡がれることはなかった。そうだ、と言われたら、これまでに積み上げてきた恋心が、一気に打ち砕かれてしまいそうで怖かったから。
そんなわけがないと思いつつも、フレデリクは両手を握りしめる。残念ながら、これ以上はもう聞けそうになかった。
「もういいだろ。早く食おうぜ」
「……うん」
カチャカチャと、食器の擦れ合う音だけが響く。お互いに口をつぐんだまま、静かな朝食はしばらく続いた。
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