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二回目の別れ
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それから様々な手続きを経て、僕は正式にヴェラリール学園の特待生となった。
長期休暇が明ければすぐに第二学年へと繰り上がるため、そのタイミングでの編入になるらしい。
だから長期休暇が終わるまでに僕はミカイルと共に学園へと行かなければならず、既に休暇も折り返し地点を過ぎていたせいで準備の時間が思ったよりも少なかった。
そうして必要なものを揃えている内に、出発の日はすぐそこまで迫ってきていたのだった────
今日はミカイルが迎えに来てくれて、一緒に学園へ行く手筈になっている。
両親とトールを連れて外へ出れば、彼はまだ来ていないようだ。
母さんが寂しそうに小さく笑みを浮かべて言う。
「ユハンの編入が決まってから、なんだかあっという間だったわ……。明日からもういないなんて、全然信じられないくらいよ」
「僕も正直、まだ夢を見ているみたいだ。ここまできてまだ実感が沸いていないのかも。……でも、僕は今日家を出るんだよな」
「ええ、そうよ」
「……母さん、今まで勉強を教えてくれてありがとう。あと、他にもいろいろ大変だったことはあったと思うけど、母さんに教えてもらったことを活かして頑張るから、僕が帰ってきたときにはまたケーキを作ってよ」
「ふふ、当たり前じゃない。ユハンの大好きなイチゴのタルトを作るわ。……学園は大変なこともあると思うけれど、同じくらい楽しい場所よ。だからユハンも勉強ばかりじゃなくて、たくさん友達を作って楽しんでね」
母さんは涙ぐみながら僕を抱き締めた。
僕も母さんの背中に手を回したが、つられて涙が出そうになり慌てて目を瞬かせる。
そんな様子を見ていた父さんが、僕達二人を包み込むようにして腕を回した。
「母さんの言う通りだよ。…ユハン、父さんも応援しているからね」
「うん、父さんにもきっと頼ってもらえるようになる。父さん一人じゃ大変だろ?卒業したら僕も手伝うから、少しだけ待っててよ」
「ははは、それは頼もしいね。…………ありがとう、ユハン。不甲斐ない父さんだけど、こんなに立派な息子が育ってくれて嬉しいよ。お母さんにも感謝しないとね」
「ふふ、私だけの力じゃないわ。周りの皆の支えがあったからよ。トールだって、たくさんユハンのお世話をしてくれたもの」
母さんは少し体を離すと、近くで控えていたトールへ顔を向けた。
彼は僕達家族の邪魔をしないよう、ただそこで立っている。唇をきゅっと結び、瞳が潤んでいるように見えるのは気のせいだろうか。
「トール、こっちへ来てくれ」
「はい、ユハン様」
此方へ寄ってきたトールの背中にも腕を回して、僕は抱き締めた。
「っ!ユハン様……!」
「…………僕は、トールのことも大事な家族の一員だと思ってる。母さんも言っていたけど、今まで僕の面倒を見てくれてありがとう」
「お、お坊っちゃま……!……私は嬉しいです…、そんな、そんなことを言っていただけるなんて………!」
ずびずびと鼻を鳴らして言う。母さんはまだ我慢していたのに、トールは僕の言葉で涙が溢れ出てきてしまったようだ。
「あはは!だから、お坊っちゃまって呼ぶのはもうやめてくれよ!」
「も、申し訳ありません……」
「…まあ今日くらいはいいか。……父さんと母さんのこと、よろしくな」
「ええ、ええ。もちろんでございます。ユハン様も、学園生活を楽しんで来てくださいな」
「……うん」
三人と別れの挨拶をして、もうそろそろかと思い門の方を見れば、既にそこにはミカイルがいた。いつの間にやら彼は到着していたようで、両親に話しかけているのが分かる。
ミカイルは僕の視線に気が付くと、微笑を浮かべて近づいてきた。
「ユハン、そろそろ行けそう?」
「ああ。待たせてごめん」
「全然待ってなんかないよ。ほら、荷物を貸して」
そう言うとミカイルは、地面に置いてあった僕の鞄を手に持つ。必要なものは全て先に送ってあるから、入っているのは到着するまでに必要な着替えなどの手荷物だった。
別に自分で持つのに、と視線を送るものの、彼はそしらぬ風で父さんと母さん、それからトールの方を見るとそっと微笑んだ。
「ユハンのことは、僕が傍にいるのでどうかご心配なさらないでください」
「本当に……ありがとうございます。ミカイル様。ユハンのこと、どうか宜しくお願いします」
父さんが代表する形で頭を下げる。
「はい、任せてください」
ミカイルは二つ返事で頷くと、僕の手を引いた。
「じゃあ、行ってくる。また長期休暇には帰ってくるから……」
最後に三人の顔を目に焼き付けてから、ミカイルと馬車に乗り込む。
窓からは、涙に塗られた母さんとトール、そして目を真っ赤にして最後まで涙を見せなかった父さんが手を振ってくれているのが分かった。
馬車がゆっくりと出発する。彼らの姿が見えなくなるまで、僕は窓に張り付いて暫く離れることができなかった。
学園までは馬車で約四日かかるため、途中ミカイルが用意してくれた宿に泊まりながら向かう。
家族と離れることへの寂しい気持ちはあったが、それ以上に新しい生活が始まることへの期待感で心が浮き立っているのもまた事実だった。
道中、まるでミカイルと一緒に旅行をしているかのような気分で、停泊したところの特産物を食べたり土産物を見たりした。
宿も随分と良いところを取ってくれて、ベッドなんかは自分の部屋よりも大きかった。もしかしてミカイルがまた同じ部屋で寝たいと言い出すのではないかと思ったが、そんなことはなく僕は一人で快適に寝ることができた。
ミカイルも終始楽しそうで、僕はこんなに贅沢をしてもいいのかと不安になるも、そんな野暮なことは言えず、気づけばヴェラリール学園は目と鼻の先にまで迫ってきていた。
────王立ヴェラリール学園
四方を緑で囲まれ、自然豊かな大地にそびえ立つその学園は、遠目から見ても分かるくらい立派で壮大だった。
敷地も広大で、中央に位置するお城のような真っ白の建物が、どうやら校舎らしい。横に大きく広がっているそれは、本校舎、東館、西館の三つに分かれているようだ。
少し離れたところには寮や大ホール、植物園なんかもあると聞いて、僕は終始感嘆の声をあげることしかできなかった。
寮へ入ると他の生徒はまだ休暇から帰ってきていないのか、ほとんど見当たらず、辺りは閑散としていた。
僕はどんな人が同室者になるのか知らないため、どきどきしながらミカイルの案内に従ってついていく。ここだよ、と案内され辿り着いたのは二階にある一番端の部屋だった。
ネームプレートにはミカイル・アイフォスターの名前と、その隣には僕の名前が書かれている。
まさか同じ部屋なのか?
僕は驚いてミカイルを見ると、彼はサプライズが成功したと言わんばかりの喜色の笑みを浮かべて言った。
「ふふ、驚いた?実は、ユハの同室者は僕なんだ。一年目は希望を出して一人部屋にしてもらっていたんだけど、ユハが通えることになったから、僕も二人部屋に移って一緒の部屋にしたんだよ」
寮の部屋は、追加で学費を支払うとグレードが上がって一人部屋にすることができる。
食事も言えば持ってきてくれて、洗濯や掃除なんかの家事もやってくれるそうだが、僕にはもちろんそんなお金はないので二人部屋をお願いしていた。それに、せっかくなら同室の人と仲良くなれたらいいと、そんな考えでいたのに、まさかミカイルと同じ部屋だったとは。
「なんだか微妙そうな顔だね。僕はもっと喜んでくれるかと思ったのに。一緒の部屋で嬉しくないの?」
「いや、嬉しいけど……、予想してなかったから驚いたんだ。でもミカと一緒なら安心だな」
「でしょ?ほら、早く入って」
ニッコリと笑ったミカイルが扉を開けて入室を促す。
中へ入ると、左右それぞれに対になるようにしてベッドと勉強机、それからクローゼットが置かれており、中心には二人で座れるよう茶色い丸机と椅子があった。
さらにその手前には、キッチンや冷蔵庫も用意されていて、自炊もできるようだ。廊下にある扉を開けると、洗面所と浴室があって、食料さえあればずっとここで生活が出来るんじゃないかと思うほどには全てが完備されている部屋だった。
「どう?少し狭いと思うかもしれないけど、二人で暮らすには十分な広さじゃないかな」
「うん。僕は全然大丈夫だけど、ミカは今まで一人で広い部屋にいただろ?そっちのほうが心配だ」
「そんなこと気にしないで。僕はむしろユハと近くにいられるから嬉しいんだよ。これで、もうユハと離れなくて済むしね」
ミカイルは顔に嬉しさを隠しきれない様子で、目を細めて笑った。
「そうか?それならいいんだけど……」
ぐるりともう一度部屋を見渡す。実のところ、実家を出てからずっと心がふわふわと浮わついて現実味を帯びていなかった。
だが、ここへ来てようやく僕は学園へ来たことを実感することができたのだった。
長期休暇が明ければすぐに第二学年へと繰り上がるため、そのタイミングでの編入になるらしい。
だから長期休暇が終わるまでに僕はミカイルと共に学園へと行かなければならず、既に休暇も折り返し地点を過ぎていたせいで準備の時間が思ったよりも少なかった。
そうして必要なものを揃えている内に、出発の日はすぐそこまで迫ってきていたのだった────
今日はミカイルが迎えに来てくれて、一緒に学園へ行く手筈になっている。
両親とトールを連れて外へ出れば、彼はまだ来ていないようだ。
母さんが寂しそうに小さく笑みを浮かべて言う。
「ユハンの編入が決まってから、なんだかあっという間だったわ……。明日からもういないなんて、全然信じられないくらいよ」
「僕も正直、まだ夢を見ているみたいだ。ここまできてまだ実感が沸いていないのかも。……でも、僕は今日家を出るんだよな」
「ええ、そうよ」
「……母さん、今まで勉強を教えてくれてありがとう。あと、他にもいろいろ大変だったことはあったと思うけど、母さんに教えてもらったことを活かして頑張るから、僕が帰ってきたときにはまたケーキを作ってよ」
「ふふ、当たり前じゃない。ユハンの大好きなイチゴのタルトを作るわ。……学園は大変なこともあると思うけれど、同じくらい楽しい場所よ。だからユハンも勉強ばかりじゃなくて、たくさん友達を作って楽しんでね」
母さんは涙ぐみながら僕を抱き締めた。
僕も母さんの背中に手を回したが、つられて涙が出そうになり慌てて目を瞬かせる。
そんな様子を見ていた父さんが、僕達二人を包み込むようにして腕を回した。
「母さんの言う通りだよ。…ユハン、父さんも応援しているからね」
「うん、父さんにもきっと頼ってもらえるようになる。父さん一人じゃ大変だろ?卒業したら僕も手伝うから、少しだけ待っててよ」
「ははは、それは頼もしいね。…………ありがとう、ユハン。不甲斐ない父さんだけど、こんなに立派な息子が育ってくれて嬉しいよ。お母さんにも感謝しないとね」
「ふふ、私だけの力じゃないわ。周りの皆の支えがあったからよ。トールだって、たくさんユハンのお世話をしてくれたもの」
母さんは少し体を離すと、近くで控えていたトールへ顔を向けた。
彼は僕達家族の邪魔をしないよう、ただそこで立っている。唇をきゅっと結び、瞳が潤んでいるように見えるのは気のせいだろうか。
「トール、こっちへ来てくれ」
「はい、ユハン様」
此方へ寄ってきたトールの背中にも腕を回して、僕は抱き締めた。
「っ!ユハン様……!」
「…………僕は、トールのことも大事な家族の一員だと思ってる。母さんも言っていたけど、今まで僕の面倒を見てくれてありがとう」
「お、お坊っちゃま……!……私は嬉しいです…、そんな、そんなことを言っていただけるなんて………!」
ずびずびと鼻を鳴らして言う。母さんはまだ我慢していたのに、トールは僕の言葉で涙が溢れ出てきてしまったようだ。
「あはは!だから、お坊っちゃまって呼ぶのはもうやめてくれよ!」
「も、申し訳ありません……」
「…まあ今日くらいはいいか。……父さんと母さんのこと、よろしくな」
「ええ、ええ。もちろんでございます。ユハン様も、学園生活を楽しんで来てくださいな」
「……うん」
三人と別れの挨拶をして、もうそろそろかと思い門の方を見れば、既にそこにはミカイルがいた。いつの間にやら彼は到着していたようで、両親に話しかけているのが分かる。
ミカイルは僕の視線に気が付くと、微笑を浮かべて近づいてきた。
「ユハン、そろそろ行けそう?」
「ああ。待たせてごめん」
「全然待ってなんかないよ。ほら、荷物を貸して」
そう言うとミカイルは、地面に置いてあった僕の鞄を手に持つ。必要なものは全て先に送ってあるから、入っているのは到着するまでに必要な着替えなどの手荷物だった。
別に自分で持つのに、と視線を送るものの、彼はそしらぬ風で父さんと母さん、それからトールの方を見るとそっと微笑んだ。
「ユハンのことは、僕が傍にいるのでどうかご心配なさらないでください」
「本当に……ありがとうございます。ミカイル様。ユハンのこと、どうか宜しくお願いします」
父さんが代表する形で頭を下げる。
「はい、任せてください」
ミカイルは二つ返事で頷くと、僕の手を引いた。
「じゃあ、行ってくる。また長期休暇には帰ってくるから……」
最後に三人の顔を目に焼き付けてから、ミカイルと馬車に乗り込む。
窓からは、涙に塗られた母さんとトール、そして目を真っ赤にして最後まで涙を見せなかった父さんが手を振ってくれているのが分かった。
馬車がゆっくりと出発する。彼らの姿が見えなくなるまで、僕は窓に張り付いて暫く離れることができなかった。
学園までは馬車で約四日かかるため、途中ミカイルが用意してくれた宿に泊まりながら向かう。
家族と離れることへの寂しい気持ちはあったが、それ以上に新しい生活が始まることへの期待感で心が浮き立っているのもまた事実だった。
道中、まるでミカイルと一緒に旅行をしているかのような気分で、停泊したところの特産物を食べたり土産物を見たりした。
宿も随分と良いところを取ってくれて、ベッドなんかは自分の部屋よりも大きかった。もしかしてミカイルがまた同じ部屋で寝たいと言い出すのではないかと思ったが、そんなことはなく僕は一人で快適に寝ることができた。
ミカイルも終始楽しそうで、僕はこんなに贅沢をしてもいいのかと不安になるも、そんな野暮なことは言えず、気づけばヴェラリール学園は目と鼻の先にまで迫ってきていた。
────王立ヴェラリール学園
四方を緑で囲まれ、自然豊かな大地にそびえ立つその学園は、遠目から見ても分かるくらい立派で壮大だった。
敷地も広大で、中央に位置するお城のような真っ白の建物が、どうやら校舎らしい。横に大きく広がっているそれは、本校舎、東館、西館の三つに分かれているようだ。
少し離れたところには寮や大ホール、植物園なんかもあると聞いて、僕は終始感嘆の声をあげることしかできなかった。
寮へ入ると他の生徒はまだ休暇から帰ってきていないのか、ほとんど見当たらず、辺りは閑散としていた。
僕はどんな人が同室者になるのか知らないため、どきどきしながらミカイルの案内に従ってついていく。ここだよ、と案内され辿り着いたのは二階にある一番端の部屋だった。
ネームプレートにはミカイル・アイフォスターの名前と、その隣には僕の名前が書かれている。
まさか同じ部屋なのか?
僕は驚いてミカイルを見ると、彼はサプライズが成功したと言わんばかりの喜色の笑みを浮かべて言った。
「ふふ、驚いた?実は、ユハの同室者は僕なんだ。一年目は希望を出して一人部屋にしてもらっていたんだけど、ユハが通えることになったから、僕も二人部屋に移って一緒の部屋にしたんだよ」
寮の部屋は、追加で学費を支払うとグレードが上がって一人部屋にすることができる。
食事も言えば持ってきてくれて、洗濯や掃除なんかの家事もやってくれるそうだが、僕にはもちろんそんなお金はないので二人部屋をお願いしていた。それに、せっかくなら同室の人と仲良くなれたらいいと、そんな考えでいたのに、まさかミカイルと同じ部屋だったとは。
「なんだか微妙そうな顔だね。僕はもっと喜んでくれるかと思ったのに。一緒の部屋で嬉しくないの?」
「いや、嬉しいけど……、予想してなかったから驚いたんだ。でもミカと一緒なら安心だな」
「でしょ?ほら、早く入って」
ニッコリと笑ったミカイルが扉を開けて入室を促す。
中へ入ると、左右それぞれに対になるようにしてベッドと勉強机、それからクローゼットが置かれており、中心には二人で座れるよう茶色い丸机と椅子があった。
さらにその手前には、キッチンや冷蔵庫も用意されていて、自炊もできるようだ。廊下にある扉を開けると、洗面所と浴室があって、食料さえあればずっとここで生活が出来るんじゃないかと思うほどには全てが完備されている部屋だった。
「どう?少し狭いと思うかもしれないけど、二人で暮らすには十分な広さじゃないかな」
「うん。僕は全然大丈夫だけど、ミカは今まで一人で広い部屋にいただろ?そっちのほうが心配だ」
「そんなこと気にしないで。僕はむしろユハと近くにいられるから嬉しいんだよ。これで、もうユハと離れなくて済むしね」
ミカイルは顔に嬉しさを隠しきれない様子で、目を細めて笑った。
「そうか?それならいいんだけど……」
ぐるりともう一度部屋を見渡す。実のところ、実家を出てからずっと心がふわふわと浮わついて現実味を帯びていなかった。
だが、ここへ来てようやく僕は学園へ来たことを実感することができたのだった。
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