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勉強会⑥
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戻ってきた僕達を見て、リリアーナさんは驚いたように眉を上げた。
「随分遅かったわね……ってあら? 貴女は……」
「僕がさっき誘ったんだ。ハインツと本を見てる時にたまたま会ったんだけど、席も一つ余ってるしちょうど良いと思って」
「あら……そうだったのね! ふふ、女の子が増えるのは大歓迎よ。私の隣が空いているから、ここに座るといいわ」
「……あ、ありがとうこざいますっ……!」
テイリットさんは僕に啖呵を切った時とは、まるで別人のようだ。彼女は終始、落ち着きのない挙動で自身のツインテールを揺らしていた。
「シッ、シーファ・テイリットです。よろしく、お願いしますわ……」
「貴女は確かミカイル達と同じクラスの子よね。シーファさん……って呼んでもいいのかしら。私はリリアーナ・ロースリーンよ」
「もっ、もちろん存じ上げておりますリリアーナ様……! 私の名前は、どうぞお好きなようにお呼びください……」
今にも震えそうな、か細い声で言うテイリットさんを見て、僕はこそっとハインツに話しかける。
「なあハインツ。彼女って普段はああなのか?」
「ううん……ボクも初めて見るよ。テイリットさんとは特に親しいわけじゃないけど、いつもはもう少しクールな感じというか……」
「全然僕の時と態度が違うな」
もはやここまでくると清々しささえ感じる。
これこそが、ミカイルやリリアーナさんの人望が為せる業なんだろうか。
「そういえばユハン君ごめんね。結局ボクが本を借りただけで、何もおすすめしてあげられなかったよ……」
「ああ、また今度でいいよ。むしろハインツの意外な一面が知れて面白かったし。なんならその絵本、ハインツが読み終わった後に貸してくれないか。僕も見てみたい」
「えっ! 本当に!? もちろんいいよ! それに聖女様関連の本なら他にもおすすめがあって────」
「ねえ、ユハン」
嬉しそうなハインツの真反対。
穏やかなのにどこか冷たさを帯びた声が、僕の右側から聞こえた。
「随分楽しそうだね。何の話してるの?」
「なに……ってハインツが借りた本についてだけど」
「へえ。……聖女様の救済? ハインツ、こういうのも読むんだ」
「えっ!? う、うん……」
ハインツは恥ずかしそうに目元を赤らめ俯いた。
聖女様へ憧れを持つ彼に対して、似ているらしいミカイルに教えてしまったのは酷だったかもしれない。
さりげなく話題を変えようとすれば、興味を持ったのかリリアーナさんが話しかけてくる。
「その絵本、この間新しく入ったものよね。私も実は気になっていたの。────ほら、試験が終われば次は聖女様をお祝いする祝祭があるでしょう? 今年は私達二年生が実行委員をする番だから、聖女様に関する本は読んでおこうと思って」
「もしかして、リリアーナさんも実行委員に参加するの!?」
「ええ。その口ぶりだと、ハインツもするようね」
「もちろんだよ! ボクはこれをずっと心待ちにしてたから……ってそうだ!」
突如、ハインツは声を張り上げたかと思うと、僕の方へ顔を向けた。
「ユハンくんも良かったら一緒にやらない……?」
「え、僕?」
「うん。さっき聖女様に少し興味を持ってくれてたでしょ? それで、もし一緒にできたらボクも嬉しいなあと思って!」
「ハインツ。それは厳しいんじゃないかな。ユハンは今年が初めてだし、実行委員なんて荷が重いと思うよ」
「……ミカイルはこう言ってるけど、僕には難しいものなのか?」
「え?……そんなことは、ないと思うけど……でもミカイル君がそう言うなら……」
「────やらせてみたらいいじゃねえか。そいつにだってできるだろ」
突然、口を挟んできたのは、今まで押し黙って話を聞いていたジークだった。
「いいわね。ユハンも一緒にやりましょうよ」
「あ……そ、そうだな」
ジークがミカイルの意見に反対するような形で話に入ってくるとは思わず口ごもる。
一方でミカイルは、信じられないといった表情でジークを見ていた。が、すぐに取り繕うように微笑みを浮かべると皆を見渡す。
「じゃあ……僕もやろうかな。ユハン一人だと心配だしね」
「そういうことなら、シーファさんとジークもどう? 皆でやったらきっと楽しくなるわ」
「へっ!?……そんなっ、リ、リリアーナ様に誘っていただけるなんて……! 私で良ければぜひっ……!」
「……なんで俺まで……」
合わせた両手を胸の前で握りしめながら感激しているテイリットさんと、嫌そうにしつつも拒否はしないジーク。どうやら異論はなさそうで、リリアーナさんはニッコリと笑う。
「ふふ、なんだか待ち遠しくなってきたわね」
「め、迷惑かけないように頑張りますわ……!」
「ボクもワクワクしてきたよ! 早くいろいろ考えたいなあ」
「はあ……めんどくせえ……」
三者三様の反応に、僕も段々期待で胸が膨らんでくる。
「でも、まずは目の前の試験を終わらせないとね」
しかし、それもあっけなくミカイルの言葉によって萎んでしまった。他の皆もハッと顔を驚かせていた。
「そっ、そうだった……! 今は勉強しないと!」
ハインツが慌てた様子で教科書を捲りだす。
「おいリリアーナ。この続きまだ聞いてねえ」
ジークは僕たちがいない間、リリアーナさんに教えてもらっていたようだ。二人もまた勉強を再開し始める。
「ほらユハンも。まだ続きだったでしょ?」
「あっ、ああ……」
「どこまで教えたっけ。たしか────」
「待てミカイル。その手……どうした?」
気がつけば、ミカイルの左の掌と右の爪が血で赤く滲んでいた。恐らく右手を左手に突き立てていたんだろうが、どれほど力強く握ればこうなるのだろう。爪に付着した血が彼のノートを汚している。
ミカイルは僕が指摘するまでそれに気がついていなかったようで、隠すようにその手を自分の方へ引き寄せると、ひきつった笑みを浮かべた。
「あれ……おかしいな。どうしたんだろ。ごめん、気にしないで」
「気にしないでって……痛くないのか?」
「大丈夫。何ともないよ」
いつもより落ち着きなく見えるミカイルが心配で、様子を窺う。
けれどもそれ以外、彼は何も言うつもりがないようだ。
僕もそんなミカイルに対して変に深入りすることができず、そのまま何事もなかったかのように試験勉強は再開したのだった。
「随分遅かったわね……ってあら? 貴女は……」
「僕がさっき誘ったんだ。ハインツと本を見てる時にたまたま会ったんだけど、席も一つ余ってるしちょうど良いと思って」
「あら……そうだったのね! ふふ、女の子が増えるのは大歓迎よ。私の隣が空いているから、ここに座るといいわ」
「……あ、ありがとうこざいますっ……!」
テイリットさんは僕に啖呵を切った時とは、まるで別人のようだ。彼女は終始、落ち着きのない挙動で自身のツインテールを揺らしていた。
「シッ、シーファ・テイリットです。よろしく、お願いしますわ……」
「貴女は確かミカイル達と同じクラスの子よね。シーファさん……って呼んでもいいのかしら。私はリリアーナ・ロースリーンよ」
「もっ、もちろん存じ上げておりますリリアーナ様……! 私の名前は、どうぞお好きなようにお呼びください……」
今にも震えそうな、か細い声で言うテイリットさんを見て、僕はこそっとハインツに話しかける。
「なあハインツ。彼女って普段はああなのか?」
「ううん……ボクも初めて見るよ。テイリットさんとは特に親しいわけじゃないけど、いつもはもう少しクールな感じというか……」
「全然僕の時と態度が違うな」
もはやここまでくると清々しささえ感じる。
これこそが、ミカイルやリリアーナさんの人望が為せる業なんだろうか。
「そういえばユハン君ごめんね。結局ボクが本を借りただけで、何もおすすめしてあげられなかったよ……」
「ああ、また今度でいいよ。むしろハインツの意外な一面が知れて面白かったし。なんならその絵本、ハインツが読み終わった後に貸してくれないか。僕も見てみたい」
「えっ! 本当に!? もちろんいいよ! それに聖女様関連の本なら他にもおすすめがあって────」
「ねえ、ユハン」
嬉しそうなハインツの真反対。
穏やかなのにどこか冷たさを帯びた声が、僕の右側から聞こえた。
「随分楽しそうだね。何の話してるの?」
「なに……ってハインツが借りた本についてだけど」
「へえ。……聖女様の救済? ハインツ、こういうのも読むんだ」
「えっ!? う、うん……」
ハインツは恥ずかしそうに目元を赤らめ俯いた。
聖女様へ憧れを持つ彼に対して、似ているらしいミカイルに教えてしまったのは酷だったかもしれない。
さりげなく話題を変えようとすれば、興味を持ったのかリリアーナさんが話しかけてくる。
「その絵本、この間新しく入ったものよね。私も実は気になっていたの。────ほら、試験が終われば次は聖女様をお祝いする祝祭があるでしょう? 今年は私達二年生が実行委員をする番だから、聖女様に関する本は読んでおこうと思って」
「もしかして、リリアーナさんも実行委員に参加するの!?」
「ええ。その口ぶりだと、ハインツもするようね」
「もちろんだよ! ボクはこれをずっと心待ちにしてたから……ってそうだ!」
突如、ハインツは声を張り上げたかと思うと、僕の方へ顔を向けた。
「ユハンくんも良かったら一緒にやらない……?」
「え、僕?」
「うん。さっき聖女様に少し興味を持ってくれてたでしょ? それで、もし一緒にできたらボクも嬉しいなあと思って!」
「ハインツ。それは厳しいんじゃないかな。ユハンは今年が初めてだし、実行委員なんて荷が重いと思うよ」
「……ミカイルはこう言ってるけど、僕には難しいものなのか?」
「え?……そんなことは、ないと思うけど……でもミカイル君がそう言うなら……」
「────やらせてみたらいいじゃねえか。そいつにだってできるだろ」
突然、口を挟んできたのは、今まで押し黙って話を聞いていたジークだった。
「いいわね。ユハンも一緒にやりましょうよ」
「あ……そ、そうだな」
ジークがミカイルの意見に反対するような形で話に入ってくるとは思わず口ごもる。
一方でミカイルは、信じられないといった表情でジークを見ていた。が、すぐに取り繕うように微笑みを浮かべると皆を見渡す。
「じゃあ……僕もやろうかな。ユハン一人だと心配だしね」
「そういうことなら、シーファさんとジークもどう? 皆でやったらきっと楽しくなるわ」
「へっ!?……そんなっ、リ、リリアーナ様に誘っていただけるなんて……! 私で良ければぜひっ……!」
「……なんで俺まで……」
合わせた両手を胸の前で握りしめながら感激しているテイリットさんと、嫌そうにしつつも拒否はしないジーク。どうやら異論はなさそうで、リリアーナさんはニッコリと笑う。
「ふふ、なんだか待ち遠しくなってきたわね」
「め、迷惑かけないように頑張りますわ……!」
「ボクもワクワクしてきたよ! 早くいろいろ考えたいなあ」
「はあ……めんどくせえ……」
三者三様の反応に、僕も段々期待で胸が膨らんでくる。
「でも、まずは目の前の試験を終わらせないとね」
しかし、それもあっけなくミカイルの言葉によって萎んでしまった。他の皆もハッと顔を驚かせていた。
「そっ、そうだった……! 今は勉強しないと!」
ハインツが慌てた様子で教科書を捲りだす。
「おいリリアーナ。この続きまだ聞いてねえ」
ジークは僕たちがいない間、リリアーナさんに教えてもらっていたようだ。二人もまた勉強を再開し始める。
「ほらユハンも。まだ続きだったでしょ?」
「あっ、ああ……」
「どこまで教えたっけ。たしか────」
「待てミカイル。その手……どうした?」
気がつけば、ミカイルの左の掌と右の爪が血で赤く滲んでいた。恐らく右手を左手に突き立てていたんだろうが、どれほど力強く握ればこうなるのだろう。爪に付着した血が彼のノートを汚している。
ミカイルは僕が指摘するまでそれに気がついていなかったようで、隠すようにその手を自分の方へ引き寄せると、ひきつった笑みを浮かべた。
「あれ……おかしいな。どうしたんだろ。ごめん、気にしないで」
「気にしないでって……痛くないのか?」
「大丈夫。何ともないよ」
いつもより落ち着きなく見えるミカイルが心配で、様子を窺う。
けれどもそれ以外、彼は何も言うつもりがないようだ。
僕もそんなミカイルに対して変に深入りすることができず、そのまま何事もなかったかのように試験勉強は再開したのだった。
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