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後悔する二人②
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「自由には代償が伴う。それを分かっているようで、分かっていなかったな。僕も、君も……」
「アインス……俺達は、ルルナに憧れさえしなければ、何も失わずに済んだのか? ルルナを殿下に近づけさえしなければ……身分も婚約者も側近の座も失わずにすんだのか?」
「……そうだね、そう思うよ。別にルルナが僕達を破滅させようと画策したわけじゃないけど、それでも僕はルルナが憎い。勝手に惹かれて惚れこんだ僕が悪いのは重々承知していても、ルルナが身の程を弁えてくれていたならと、どうしてもそう思ってしまう」
「身の程を弁える……?」
ルルナに対して甘い事しか言わなかったはずのアインスが吐いた辛辣な言葉に、ケビンは唖然とした。
あんなに傾倒していたのに、今の彼はルルナに憎しみを抱いている。
「だってそうだろう? 男爵家の庶子なんて、本来ならば王族と言葉を交わすことも出来ないんだよ? なのに『身分は関係ありません!』と、王太子だろうが公爵令嬢だろうが好きに声をかけていた。有り得ないだろうそんなの……?」
そう話すアインスの表情はどこか狂気じみていた。
愛が憎しみに変わったことにより彼はおかしくなってしまった。
そう考えたケビンはアインスの問いかけにも答えることに躊躇した。
「殿下も殿下だ! このままルルナと関係を続けていてもどうしようもないと知っているはずなのに、どうして未だにルルナを傍に置く!? 側室にも愛妾にも出来ないのに、まさか妃にでもするつもりか? 男爵令嬢を? 妃になる為には生家に潤沢な資金が必要だということを……知らないわけもないだろうに!」
「アインス……落ち着けって」
「これが落ち着いていられるかい? 殿下はルルナをどうするつもりだ? おそらく何も考えちゃいない……。ただ、ルルナを傍に置きたいという身勝手な欲望だけで、今も関係を続けている!」
アインスの叫びにケビンは何も返せなかった。
婚約者のいる王太子がルルナとの関係性を続けているのは、ただの欲望だと。
それは薄々思っていても、考えないようにしていたことだ。
「ケビン、殿下とルルナは僕達と違って私欲のまま自由に振る舞っていても、何のお咎めもないと思うだろう?」
「それは……まあ……」
王太子とルルナだって自由に振る舞っていた。なのに、何のお咎めもないことは納得できない。
口には出せずともケビンは不服に思った。
「どうして僕達だけ、と不満に思うだろう? でもそれは違う。殿下とルルナは僕達よりも悲惨な未来が待ち受けているんだよ」
「え……? アインス、それはどういうことだ?」
どうしてアインスにそんなことが分かるのだろうと疑問に思った。
怪訝な顔をするケビンにアインスは狂気じみた笑みを浮かべる。
「グリフォン公爵令嬢が好き放題振る舞う二人を許すはずがないからだ。父上から聞いたのだが、王宮でいつものように仲睦まじく過ごしていた二人に、令嬢がそれはそれは辛辣な台詞を吐いたそうだよ?」
「辛辣な台詞? それはさっき言った“王太子に相応しくない”という台詞か?」
「いや、そんなの序の口だよ。令嬢は二人を“発情期の獣”と罵ったそうだ」
想像以上に辛辣な言葉にケビンは絶句した。
貴族令嬢がそんな言い回しをするなど考えられない。
しかし、アインスは唖然とするケビンとは反対にとても嬉しそうだ。
「それを聞いて胸がスカッとしたよ! 令嬢の言う通りだ。駄目だと分かっても惹かれてしまう、と殿下もルルナも言っていたが、つまりはそれって単に欲情を理性で抑えられないってことだろう? 王太子としての責務を理解していないからそんなことが言えるんだ!」
興奮した様子でまくしたてるアインスにケビンは何も返せない。
常軌を逸した彼の目に怯んでしまったからだ。
「殿下はとんだ甘ったれだ。自分は王太子だから、自分の望みは周囲が勝手に叶えてくれると勘違いしている。確かに国王陛下は殿下に甘いから、何でも願いを叶えてやりたいと思うのかもしれないが……グリフォン公爵令嬢は甘くない。あの冷徹な令嬢はそんな非常識で無意味なことを許さない。……殿下もルルナも終わりだよ。おそらくは僕達よりもっと重く苦しい報いを受けると思う」
「俺達よりも……? アインス、お前は隣国の商会に行くからいいかもしれないが……俺は内戦続きの砦だぞ!? これ以上重くて苦しいものがあるか!」
こちらの気持ちも知らないで、と怒るケビンにアインスは白けた目を向けた。
そんな目で見られるいわれはないとケビンは更にアインスを睨みつける。
「兵士として向かうなら命の危険もあるだろうが、君は雑用係として働くのだろう? ならまだ安全じゃないか。労働は過酷だろうけど、騎士団の訓練でそれくらい慣れているじゃないか?」
「簡単に言うな! いつまで続くか分からない内戦地帯で安全などあるものか!」
確かに砦の中は安全と言われてはいるが、いつまで続くか分からない内戦に精神を病む者は多いと聞く。
そんなところにいたら自分だって……と考えるだけで病んでしまいそうになるというのに、アインスは軽々しく考えすぎだと苛ついた。
それにせっかく戦える腕があるのに、父親に剣を握ることを禁じられたせいで兵士となることも出来ない。
それが何より辛い。
「……内戦がいつまでも収束しないのは現国王が無能だからだよ。グリフォン公爵家が介入すればおそらくそう遠くない未来、内戦は終結する」
「は……? 不敬だぞ、アインス! それにグリフォン公爵家が介入すればって……そんなことで内戦が収束するわけがないだろう!?」
「なるさ。王家にはその力はないけれど、グリフォン公爵家にはある。だから数年……いや、上手くいけば一年足らずかな。その期間頑張れば君は家に戻れるよ。内戦が無くなればあの砦は人を置いておく理由が無くなるからな」
「そんな短い期間で……!? 嘘だろう?」
「信じるか信じないかは君に任せるよ。だけど、それならまだ頑張れると思わないか? 数年で家に帰れるのだから。僕はもうこの国へは戻れないのだけれども……」
「アインス……」
「さて、僕はもうこれでお暇するよ。話したいことは全て話したしね。ケビン、どうか元気で……」
これが今生の別れとなるのだろう。ケビンはそう漠然と思った。
長年の友との別れだというのに、気の利いたこと一つ言えないままアインスは去っていく。
その後、傷が癒えたケビンは砦へと向かった。
体力があり、騎士団にて雑務をこなしていた経験のあるケビンにとっては砦の生活はそこまで辛いものではなかった。
そうやって過ごしている彼の元に内戦の収束の報せと、王太子交代の報せが届くのは、着任してわずか数か月後のことだった────。
「アインス……俺達は、ルルナに憧れさえしなければ、何も失わずに済んだのか? ルルナを殿下に近づけさえしなければ……身分も婚約者も側近の座も失わずにすんだのか?」
「……そうだね、そう思うよ。別にルルナが僕達を破滅させようと画策したわけじゃないけど、それでも僕はルルナが憎い。勝手に惹かれて惚れこんだ僕が悪いのは重々承知していても、ルルナが身の程を弁えてくれていたならと、どうしてもそう思ってしまう」
「身の程を弁える……?」
ルルナに対して甘い事しか言わなかったはずのアインスが吐いた辛辣な言葉に、ケビンは唖然とした。
あんなに傾倒していたのに、今の彼はルルナに憎しみを抱いている。
「だってそうだろう? 男爵家の庶子なんて、本来ならば王族と言葉を交わすことも出来ないんだよ? なのに『身分は関係ありません!』と、王太子だろうが公爵令嬢だろうが好きに声をかけていた。有り得ないだろうそんなの……?」
そう話すアインスの表情はどこか狂気じみていた。
愛が憎しみに変わったことにより彼はおかしくなってしまった。
そう考えたケビンはアインスの問いかけにも答えることに躊躇した。
「殿下も殿下だ! このままルルナと関係を続けていてもどうしようもないと知っているはずなのに、どうして未だにルルナを傍に置く!? 側室にも愛妾にも出来ないのに、まさか妃にでもするつもりか? 男爵令嬢を? 妃になる為には生家に潤沢な資金が必要だということを……知らないわけもないだろうに!」
「アインス……落ち着けって」
「これが落ち着いていられるかい? 殿下はルルナをどうするつもりだ? おそらく何も考えちゃいない……。ただ、ルルナを傍に置きたいという身勝手な欲望だけで、今も関係を続けている!」
アインスの叫びにケビンは何も返せなかった。
婚約者のいる王太子がルルナとの関係性を続けているのは、ただの欲望だと。
それは薄々思っていても、考えないようにしていたことだ。
「ケビン、殿下とルルナは僕達と違って私欲のまま自由に振る舞っていても、何のお咎めもないと思うだろう?」
「それは……まあ……」
王太子とルルナだって自由に振る舞っていた。なのに、何のお咎めもないことは納得できない。
口には出せずともケビンは不服に思った。
「どうして僕達だけ、と不満に思うだろう? でもそれは違う。殿下とルルナは僕達よりも悲惨な未来が待ち受けているんだよ」
「え……? アインス、それはどういうことだ?」
どうしてアインスにそんなことが分かるのだろうと疑問に思った。
怪訝な顔をするケビンにアインスは狂気じみた笑みを浮かべる。
「グリフォン公爵令嬢が好き放題振る舞う二人を許すはずがないからだ。父上から聞いたのだが、王宮でいつものように仲睦まじく過ごしていた二人に、令嬢がそれはそれは辛辣な台詞を吐いたそうだよ?」
「辛辣な台詞? それはさっき言った“王太子に相応しくない”という台詞か?」
「いや、そんなの序の口だよ。令嬢は二人を“発情期の獣”と罵ったそうだ」
想像以上に辛辣な言葉にケビンは絶句した。
貴族令嬢がそんな言い回しをするなど考えられない。
しかし、アインスは唖然とするケビンとは反対にとても嬉しそうだ。
「それを聞いて胸がスカッとしたよ! 令嬢の言う通りだ。駄目だと分かっても惹かれてしまう、と殿下もルルナも言っていたが、つまりはそれって単に欲情を理性で抑えられないってことだろう? 王太子としての責務を理解していないからそんなことが言えるんだ!」
興奮した様子でまくしたてるアインスにケビンは何も返せない。
常軌を逸した彼の目に怯んでしまったからだ。
「殿下はとんだ甘ったれだ。自分は王太子だから、自分の望みは周囲が勝手に叶えてくれると勘違いしている。確かに国王陛下は殿下に甘いから、何でも願いを叶えてやりたいと思うのかもしれないが……グリフォン公爵令嬢は甘くない。あの冷徹な令嬢はそんな非常識で無意味なことを許さない。……殿下もルルナも終わりだよ。おそらくは僕達よりもっと重く苦しい報いを受けると思う」
「俺達よりも……? アインス、お前は隣国の商会に行くからいいかもしれないが……俺は内戦続きの砦だぞ!? これ以上重くて苦しいものがあるか!」
こちらの気持ちも知らないで、と怒るケビンにアインスは白けた目を向けた。
そんな目で見られるいわれはないとケビンは更にアインスを睨みつける。
「兵士として向かうなら命の危険もあるだろうが、君は雑用係として働くのだろう? ならまだ安全じゃないか。労働は過酷だろうけど、騎士団の訓練でそれくらい慣れているじゃないか?」
「簡単に言うな! いつまで続くか分からない内戦地帯で安全などあるものか!」
確かに砦の中は安全と言われてはいるが、いつまで続くか分からない内戦に精神を病む者は多いと聞く。
そんなところにいたら自分だって……と考えるだけで病んでしまいそうになるというのに、アインスは軽々しく考えすぎだと苛ついた。
それにせっかく戦える腕があるのに、父親に剣を握ることを禁じられたせいで兵士となることも出来ない。
それが何より辛い。
「……内戦がいつまでも収束しないのは現国王が無能だからだよ。グリフォン公爵家が介入すればおそらくそう遠くない未来、内戦は終結する」
「は……? 不敬だぞ、アインス! それにグリフォン公爵家が介入すればって……そんなことで内戦が収束するわけがないだろう!?」
「なるさ。王家にはその力はないけれど、グリフォン公爵家にはある。だから数年……いや、上手くいけば一年足らずかな。その期間頑張れば君は家に戻れるよ。内戦が無くなればあの砦は人を置いておく理由が無くなるからな」
「そんな短い期間で……!? 嘘だろう?」
「信じるか信じないかは君に任せるよ。だけど、それならまだ頑張れると思わないか? 数年で家に帰れるのだから。僕はもうこの国へは戻れないのだけれども……」
「アインス……」
「さて、僕はもうこれでお暇するよ。話したいことは全て話したしね。ケビン、どうか元気で……」
これが今生の別れとなるのだろう。ケビンはそう漠然と思った。
長年の友との別れだというのに、気の利いたこと一つ言えないままアインスは去っていく。
その後、傷が癒えたケビンは砦へと向かった。
体力があり、騎士団にて雑務をこなしていた経験のあるケビンにとっては砦の生活はそこまで辛いものではなかった。
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