若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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 従者さん事オンハルトさんは

 レオナルドさんの従者を続けるべく

 本日私に無償で良いので

 ココに通う許可を取りに来るつもりでいたと。

 そこに先程の伯爵令嬢が

 レオナルドさんに会いにお店に向かっていると知らせを受け

 急いで追いかけてきたとの事で、

 来たら令嬢は居ないが

 高位の精霊が六人もおり

 いづれも真由実を守っている様子。

 元々精霊の姿や声を認識出来る事で精霊に対しての知識があり、

 文献の知識から人間と変わらぬ大きさの姿は王に近い存在なのではと思っていたと。

 六人の精霊王?が1人の人間を守っているなんて

 聞いた事もないし文献にも載っていない。

 文献にも昔大聖女に3人の精霊王の加護があったというのが最高人数だ。

 真由実に加護があるかは分からないが

 それでも六人は異常だった。

 驚愕していると

 1人の精霊王?が念話で話かけてきて

 自分達の事はぼやかせと
 指示される。

 もし他人にバラす様な事をしたら罰を下すと。

 きっと真由実の気持ちに配慮して

 レオナルドにバレ無い様にしたいのだと理解した上で


王だとバレた後でも

精霊王達に守られている事をひけらかさない真由実の存在に敬意し

 レオナルドと同様に側で役に立ちたいと思ったと。

「私でしたらレオナルド様と

 精霊王様 との間に立つ事も出来ますし

 多少のお時間を頂ければ

 真由実様の代わりに

 レオナルド様とお店を切り盛り出来る様に致します。」

 何なら経理も家事等身の回りのお世話もできると猛烈アピールです。

 確かにレオナルドさんや

 私の事情を知っても問題無くて

 お店を切り盛りしてくれるのは大変有り難い。

 今回精霊王達にダンジョンを作ってもらった事で

 魔術の練習の時間をどうしていくか悩ましく思っていたから

 レオナルドさんの練習時間や
 お店の営業に関しても

 手助けしてくれる人が居ると

 安心できる。

 私的には

 レオナルドさんが信頼している人なら構わないが

 レオナルドさん的にはどうなんだろう?

「レオナルドさんはどう思いますか?」

 私の質問にレオナルドさんは

 渋い顔をして答えてくれた。


 彼は仕事を辞めて私の元に来る事を決めた時点で

 オンハルトさんに

 他の人間に従事する様にと

 主従関係を終わらせたつもりでいたと。

 オンハルトさんは優秀な人材なので実家の方でなくとも

 王族の人間も喜んで彼を迎えてくれるだろうから

 彼の今後の活躍を期待していたと。

 
だがオンハルトさん自身は

 レオナルドさんに従事する事以外は考えて無かった様で

「私はレオナルド様に生涯従事する事を誓いました。」



澄ました顔で言ってのけた。



は~~ぁ。

と大きなため息の後

「真由実さんが良ければオンハルトを受け入れて欲しいと思っています。」


宜しくお願いしますと

オンハルトと一緒に頭を下げるレオナルドの姿に

「いいんじゃねぇ~か~?」



火の王。


「真由実と契約。」




闇の王も賛成の様で

他の王達も賛成している様です。

「闇のが2人と真由実の契約をしっかり結んでくれるのね?」

水の王の言葉にコクコク頷く闇の王。

「わたしの契約の為に態々精霊様のお力をお使い頂けるとは……」


オンハルトが感激にふるふるしている間に

闇の王が手をかざし、

光が出て一瞬で収まる。

今ので契約は終わったらしい。

私にもレオナルドさんにも光
は届き

新たに契約が組み換えられたと分かる。

前回同様私の能力を許可を受けずに何人にも話す事を禁じる事。

精霊王並びに契約者の情報を漏らさない事。

精霊王との契約にもなると

効果は凄いもので

話そうと思っても私達以外の前では

口にする事が出来無い様になっているらしい

文字にも出来無いらしいが私が許可した相手に対しての場合は大丈夫と。


流石精霊王。

心なしかドヤ顔の闇の王が

ムギちゃんやミルちゃんの

お手伝い後のドヤ顔を連想させて微笑ましく思っていたが


契約の効果を聞いたレオナルドさんとオンハルトさんは

尊敬の眼差しを向けていた。



「アレが普通の反応よね?」

「だから地のも闇のも気に入るんだろ?」

「いいんじゃな~い!」


「精霊たらしなのかしら?」

「アレでイイ。」


…いや、

だって、

お手伝い後にやり切りました~、

ってな感じでドヤ顔をする2人と全く同じ様に顔を少し上げて此方を見てるんだよ?

日頃無表情がデフォと聞いてた人がドヤ顔なんてしてくれたら嬉しくなるよね?

気をゆるしてくれてるのかな?

ってなるし、

ましてや

家の子達と同じ様な仕草をされたら微笑ましく思うよね?

「いや、いや、いや、

今のはおかしくないでしょ?

闇の王の仕草が可愛いと思っただけなんだし。」


私と王達のやり取りを

早速レオナルドさんに通訳しているオンハルトさん。

流れを聞いたレオナルドさんは

残念な子を見る様な眼差しを向け

「真由実さん。

普通は精霊とやり取り出来るだけでも凄い事なんです。

契約している者は回りから尊敬されそれなりの地位も受けるんです。

歴代の聖女様や勇者様など

稀に精霊王様達と契約していたお方等は

国でも国王の並ぶ位の影響力を持つ立場になるんです。

それ位精霊王様達は世界でも神に近い存在として祀っている方達なのに…

契約はしていなくとも

加護は頂き、

更にお二人からとか…

そんな方に可愛いなんて……」

最後は何やら独り言の様になり遠くを見出したレオナルドさん。

…お~い!

帰っておいで~~!











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