若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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さて
いよいよ第三区域にと出発しました。

まだお腹は苦しさが残りますが
車で移動なので楽勝です。


「わあ~……」

「コレは凄いわねぇ~」

「今日も楽しくなりそうです」

萌ちゃんの感動の声に始まり和美やカミオールさんの声が続く

第三区域に到着してチビちゃん達のドヤ顔に笑いながら目の前の景色に身体がウズウズしてくる。

「明日は筋肉痛確定コースだねぇ~」

そんな私の声に人間組が頷きながら笑い合う。



目の前に広がった第三区域は
アスレチックコースでした~!


木とロープをふんだんに使って広大な視線の先にある様々な遊具や

丘になった斜面や砂場等。


少し高い所には少し太めの木材を足場にして吊り橋の様に渡るものや

離れた場所には高い所にロープが張ってあり斜めになっている事から
滑車か何かを利用して高い所から低い所まで景色とスリルを楽しむものなのだろう。

その他にも色々楽しめるものがあり何から始めるべきか迷う位です。

「いや~今日もテンション爆上がりじゃない?
何からする?」

皆それぞれ興味があるものが違うので
まずは好きに遊ぶ事にしました!

適当に楽しんで
様子を見ながら昨日の様に皆でチャレンジしてもいいかも?

赤ちゃん組は昨日と同じで皆と楽しんだり
自分だけで挑戦したい時は遊具を小さくするのでチビ王達と行動する事になり早速駆け出しました。

「きゃ~!」
「きゃっきゃっ!」

駆け出すだけでもう大興奮です!


チビちゃん達が駆け出した後に私達も続きます。

私は少し離れた砂場に行きました。

「前から1回はしてみたかったんだよねぇ~!」

目の前の絶壁にウキウキです!

砂場の横に作られた見上げる絶壁には足場になる小石や岩や丸太の様な物が散りばめられています。

そう!

ロッククライミング!

本格的なのではなく簡易的な物で
丸太を使用したり
命綱の様なロープを装着して挑む仕様になっているけど本格的なのなんて自分には無料だからコレで十分です!


早速上からぶら下がっているロープを身体に巻き付けて(ベルトの様な物が付いていて腰に巻き付ける仕様になっていた)
いざ開始!

一番近い目線の下、
膝の高さ位にある丸太を切ったものに左足を乗せ目線の斜め上にある丸みのある石を右手で掴み身体を引き上げる。

右足を左足の丸太より高い位置にあるくぼみにハメて左手で次の高さに身体を引き上げる。

慎重に尚且つ楽しみながら次は何処に移動するか
どの石やどの位置を利用するか考える。

四十代のオバさんにはもう無理だと諦めていた初挑戦は
思いのほか楽しくて
若返った身体のお陰なの次へ次へと高さが上がっていく。

余り難易度が上がっていない
3階建の高さ位のゆるい絶壁?

まぁ、絶壁では無いけど初挑戦で半分の高さにはスムーズに登れました。

結構早目にココまでこれたと思ってたけど
以外と時間はかかったみたいで
気がついたら砂場に和美とカミオールさんが来ておりました。

「結構登れるものなのねぇ~」
「中々楽しそうです。」

そんな2人もチャレンジするそうで

それぞれが私の左右でロープを装着しだしました。

「まさか真由美が一番最初にコレに挑戦するとは思わなかったわ~」

「確かに…あの吊り橋みたいなのも面白そうだったけどコレが目についたら体力のある内にと思ってさ、」

「確かに遊びまくった後にコレは無理だわね。」

和美は先に吊り橋みたいなのに挑戦してみたいだけど
てっきり私も来ると思ってたら居ないしで
見渡したら砂場にロッククライミングがあるし
私が挑戦しているのが見えて興味が湧いて早速チャレンジしたくなったらしいです。

「やっぱり四十代で初挑戦する勇気は中々無いものねぇ~?」

昔からあった競技かもしれないけど
ロッククライミングを知ったのは三十代位

最初はへぇ~位だったけど
段々テレビで見る事が増え
流行りの流れでチャレンジ出来る場所が増えてきた頃には三十代が終わりで四十代。

「でも私的には限界だわぁ~」

この世界では同じ歳ではなく年上で三十代半ばの和美は三分の一でギブアップでした。


護衛としても実力のあるカミオールさんは同じ三十代でも楽勝な様で
早くはないけど確実に上へと上がっていっている。

「皆さんココに居たんですね~」

カミオールさんが私と同じ高さに並ぶ頃
皆を探す萌えちゃんがやって来て
流れで萌えちゃんもチャレンジする事になりました。

ちょっと端にある為見落とし気味な場所なのかな?

真っ先に目立つ方にと進んで行ったら誰も周りにいなかったので私達を探しに来た様で
同じ感じでチビちゃん達も砂場に合流してしまいました。

「ま~ま!」
「ままいた~!」

興奮して駆け出したは良いがイザ遊びだして喜びを伝え様と振り返った先に私が居なかったのだと
少し膨れて涙目になり話す赤ちゃん組に悶絶してチャレンジを中断してしまうのは仕方ありません!

結局早々に皆でのチャレンジに切り替えてまずはロッククライミングの競争ですね~!











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