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しおりを挟む結局皆でのチャレンジは水場の時と同じで誰がどれだけのタイムで何処まで登れるかと競う形になり
赤ちゃん組に悶えて中断した私も再チャレンジしたのですが……
「流石に2回目だから同じ場所までは最速だったんだけどなぁ~…」
いくら若返ったとはいえ
日頃から運動している訳でも身体を鍛えている訳でも無い私は
体力的にココで限界でした。
タイム的には最速でも高さは三分の二位まででリタイアとなり今回は終了します。
(今度時間ができた時に制覇してみせる!)
同じ再チャレンジでもカミオールさんは頂上まで無事制覇していたし
萌ちゃんも本物の若さ故?なのか無事制覇していました。
チビちゃん達?
元々精霊王な精霊さんと守り神?と言われる位の聖獣(らしい)とぴょんぴょん跳ねるのが得意で身軽なスライムさんですよ?
タイム?
そんなの関係無くない?
ってな位スイスイと登っていきましたとも。
魔法の使用?
そんなん必要?
なんで?
ってな感じで
本当にスイスイぴょんぴょんと。
結果?
皆同じ位スイスイなのに必要ですか?
な結果になりました。
人間組の2人しか意味の無かったタイム計測でしたので結果はチビちゃん組の同率圧勝です。
一応競うという形だけで楽しければ何でも良いのでしょう。
皆喜んでたので良しとします。
その後は皆で吊り橋みたいなのを渡って
ロープを使って小山を登って滑車使用で滑ったりして軽めのお昼ごはんを食べました。
朝から食べ過ぎたのもあり
お昼は菓子パンと惣菜パンです。
パン屋さんで買った物からスーパーで買った物、コンビニで買った物等過去に買った色々を召喚して出したら大量になりそうなので
今回はスーパーで購入した物に限定します。
皆のブーイングの様な声が聞こえたけど
次々とパンを出し続ければ納得したようです。
そりゃあほぼ20年間分のお買い上げした歴代のパンの種類と量だもの、
私が購入した物だけでなくお店に持ち込んだ物なので結構な種類と量になるんですよ?
1回の購入に1つだけだとして
毎日でなくとも週に1回は最低でも買ったかな?
最近は具体的にコレ!ってな感じに思い浮かべなくても
この期間のアレコレってな感じの召喚も出来る様になったので
1年ごとに召喚して出してみたのですが
種類ごとに分けて召喚しても2年分を出し切る前でストップする位の量になりました。
勿論皆大喜びです。
2年分でも食べきれる量では無かったので萌ちゃんの遠征用やら
和美の日頃の軽食用
カミオールさんにもいつでも食べれる様にとマジックバックを製作して渡してあるので分配して
チビ王ちゃん達も知り合いに会った時用にとちゃっかり確保
残りを美味しくいただき次へと移動します。
今日の最後の目的地である第四区域は宿泊施設があるそうです。
明日の昼過ぎには家に帰る予定なので時間配分の結果最後の区域は宿泊が主な目的だと教えてくれました。
「本当はゆっくり楽しんでもらいたいけど皆の区域も急いで回ったから…今度はそれぞれゆっくり楽しんで?」
担当したチビ光ちゃんのお願いに皆が頷きます。
「勿論!せっかく皆が考えてくれたんだもん、又来るのが楽しみだよ!有り難うね!」
遊ぶ場があり宿泊施設もある。
食材が出る階層もあり身体が鍛えられそうな場もある。
「ダンジョンだけで生活していける?」
ウチのダンジョン最高なのでは?
思わず呟きを漏らすと人間組が皆頷きます。
「本当に最高な環境よねぇ~、
外に出て働かなくても召喚出来なくてもココのダンジョンだけでも生きていけるわよねぇ~。」
「衣、食、住、の衣さえ準備出来れば完璧ですね?」
「真由美様は召喚があり癒しまであるので鉄壁です。」
た、確かに衣食住が揃って尚且つ癒しであるチビちゃん達が居る私は最強なのでは?
「まぁ、折角お店を開店させたんだから暫くはちゃんと生活するけど…」
「暫くなんだぁ~。
まぁそうだわねぇ~?逆に先にお店を開店させてて良かったのかもねぇ~?」
ほ、本当にその通り過ぎます。
お店を開店させる前にこのダンジョンが出来てたら働く意欲は出なかったかも?
今でさえ週1日だけで働いているとは言えない状態なのに…
ますます世捨て人?の様な世間様との関わりが無くなる様な生活で良いのでしょうか?……
ま、
考えても仕方無いのでなる様になるでしょう!
今ある流れに身を任せて皆で楽しく暮らせるならオッケーです!
世間様との関わりが必要なら必然的にその流れが出来るでしょうからね?
今はまず
聖さん、光ちゃん、タマリちゃんの担当区域に行きましょう!
3人が言うには
第四区域はキャンプをテーマとして作ったみたいですから。
末っ子赤ちゃん2人はお昼寝に突入してしまったので食休みをして出発すれば良い時間になるはずです。
時間が足りなければ食事は召喚で済ませられるのはこういう時にたいへん助かります。
さて
いったいどんな場所なのか楽しみですね~。
「やっぱり野外でキャンプは楽しみよねぇ~!」
同じ様な事を考えてた我が親友の言葉に頷くのは
お昼寝してない全員でした~!
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