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夕顔別当
第三十夜
しおりを挟む「……俄然、興味出てきました。教えて下さい。紅さんが何をしたいのか……」
「ん。翠。耳、貸して」
返事も聞かずに唇が近付いてくる。
「…………え。マジですか」
至極簡潔に彼女が提案したのは、予想の斜め上を行くプレイだった。
「……落としやすさ的にはこうした方が良いのはわかります。けど……!」
部屋着になって久しい色褪せたTシャツを脱がされ、第二次性徴を迎えたばかりの小学生女児の如き胸が彼女の視界に晒される。
もちろんナイトブラなんて着けていない。
どんなに小さくても着けた方が良いのかもしれないが、揺れても痛くない胸の持ち主としては寝る前数時間位はブラジャーから解放されていたいのだ。
――――『セックスの予定もなかったし』というのは言い訳だろうか。
『意味深な事を言うだけ言って、彼女が私を実際にどうこうしようとは思っていない筈だ』なんていう慢心だったかもしれない。
「翠、ここの色も可愛い」
視線の先にあるのは、少し尖った頂点だった。
「色ぉ……? 気使ってくれてます? 良いんですよ、『小さい』って言われるのも慣れてますから」
「あ、確かに。先っぽ小さいね」
主語を省きがちな彼女だが、私のコンプレックスをきっとわかっていて、今回は主語を明確にしたのだろう。
胸のサイズも身長や足のサイズと同じで、極端に小さい人と規格外に大きい人同士は悩みを分かち合えるという事だろうか。
「んんん~? 全体についての事だったんですけど……ありがとうございます?」
――――自分に合う商品を見つけるのも一苦労、サイズによる心無い偏見とも無縁ではいられないから。
羨ましいほどの巨乳……を通り越して爆乳の彼女の苦労を垣間見た気がした。
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