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《風俗を巡る星の海──北の精霊郷と、封じられた記憶編》
第128話『次なる地へ──運命の女王、再び動く』
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セレイナの任務を終え、流星たちが王都へ帰還したのは、精霊の暦で“雪溶けの月”のはじめ──
氷の都に春風が差し始めた頃だった。
王都ギルドでは、彼らの“快楽による封印解除”という異例の手柄が静かに語られ、冒険者たちの間で“風俗も戦になる”という伝説が密かに広まり始めていた。
「“快楽で戦を止めた男”って、勇者史にそんなの載ってたか?」
「いや、史上初じゃね? ていうか風俗でS級昇格ってマジ?」
「てかマジで“癒しは戦力”だったのか……?」
──その名も“煩悩の剣士”、常盤流星。
だが本人はといえば、
「ふっふっふ……今夜は、“ただの疲労回復コース”にするか……それとも、“ぬるめの湯けむりコース”に……」
「やめなさい。王都に帰って早々、そんなことを口走るな」
リリアの拳が頬をかすめる。
「いてっ!? いや違う、これは疲労回復の正当な自己管理で……!」
「“正当”と“欲望の塊”は紙一重なのよ、煩悩くん」
「うるせぇ!」
わいわいとしたやり取りの中──一通の手紙が、王都ギルド本部に届けられた。
封筒は濃紺に金の封蝋。押されているのは、**淫魔王国《アストラシア》**の国章。
ギルドマスターが眉をひそめながら開封し、その内容を読み上げた瞬間──
「え……ちょ、ちょっと待って、これ俺宛なの!?」
流星が全身を硬直させた。
「ど、どれどれ……」
リリア、アリシア、ミレーユ、ヴァネッサ、アストレアが一斉に覗き込み──
“我が愛しき勇者へ──
ようやく、あなたを迎える準備が整いました。
淫魔王国の女王として、私は今こそあなたに“正式なご招待”を差し上げます。
あなたの煩悩が、我が国を変える鍵となるでしょう。
女王 エイリーン=アストラシア”
「……うわああああああああああああああああああッ!!!」
流星、崩れ落ちる。
「待て待て待て! なんでよりによって“あの”エイリーン女王から!?」
「……何かしたの?」
「いやいやいや、ちょっと昔、“癒しの館”でばったり遭遇して、ちょっとだけ施術して、ちょっとだけ手を握って、ちょっとだけ“ととのい”を与えただけで……」
「それが“運命”扱いされたってわけか」
アリシアが冷たく呟く。
「淫魔の女王が……この男に本気で“ととのい”を感じたとしたら……」
「その時点で、国を挙げて狙ってくるのも当然ね」
ミレーユが軽く頭を抱える。
「“国を挙げて狙ってくる”ってなんだよ!? 俺そんなつもりじゃ──!」
「はい、出た! “そんなつもりじゃ”! ハーレム系主人公の定型文!」
「おいちょっと黙って!」
──だがその招待状は、決して冗談ではなかった。
添付されていた報告書によれば、
アストラシアでは近年、性的欲求の“異常進化”による住民の暴走が発生。
各地の“快楽調整官”が倒れ、女王直属の“統御の香”も効かなくなっている。
その原因として、“ある勇者との邂逅によって、女王自身の性的バランスが崩れた”との仮説が報告されていた。
「いやいやいやいや待て、俺が“淫魔王国の性バランスを狂わせた”って書いてあんだけど!? ちょっと待て!? 俺そこまで強くねぇからな!?」
「うーん、まあ否定できないのがすごいわよね、煩悩の剣士殿」
ヴァネッサがにやにやと笑う。
「“ただの癒し”だったとしても──彼女にとっては初めての“真実の快楽”だったのかもしれないわよ?」
「やめろおおおおお!!」
だが、事態はすでに静観できる段階を越えていた。
ギルド総本部からの命令は──
「S級調整任務:淫魔王国アストラシアにおける“快楽均衡崩壊”の原因調査および対象者の回収」
対象者:流星
「俺、回収される側なのかよッッ!!!???」
*
その日の夜。
流星は久々に一人になった。
仲間たちは次の遠征に向けた準備で忙しくしていたが、どこか全員がそわそわしていた。
──今度の旅路は、かつてない“濃さ”を帯びている。
「……あの女王、マジで俺を“鍵”として扱ってくるつもりなのか?」
流星は静かに空を見上げた。
そこには、星がひとつ、青く光っていた。
「……まあ、行くしかねぇよな。誰かの煩悩で、誰かが壊れちまうなら──」
「それを“整える”のが、俺の役目だ」
──常盤流星、再び出撃。
次なる舞台は、淫魔たちが支配する国。欲望と統治、快楽と制御のせめぎあう“星の海”。
氷の都に春風が差し始めた頃だった。
王都ギルドでは、彼らの“快楽による封印解除”という異例の手柄が静かに語られ、冒険者たちの間で“風俗も戦になる”という伝説が密かに広まり始めていた。
「“快楽で戦を止めた男”って、勇者史にそんなの載ってたか?」
「いや、史上初じゃね? ていうか風俗でS級昇格ってマジ?」
「てかマジで“癒しは戦力”だったのか……?」
──その名も“煩悩の剣士”、常盤流星。
だが本人はといえば、
「ふっふっふ……今夜は、“ただの疲労回復コース”にするか……それとも、“ぬるめの湯けむりコース”に……」
「やめなさい。王都に帰って早々、そんなことを口走るな」
リリアの拳が頬をかすめる。
「いてっ!? いや違う、これは疲労回復の正当な自己管理で……!」
「“正当”と“欲望の塊”は紙一重なのよ、煩悩くん」
「うるせぇ!」
わいわいとしたやり取りの中──一通の手紙が、王都ギルド本部に届けられた。
封筒は濃紺に金の封蝋。押されているのは、**淫魔王国《アストラシア》**の国章。
ギルドマスターが眉をひそめながら開封し、その内容を読み上げた瞬間──
「え……ちょ、ちょっと待って、これ俺宛なの!?」
流星が全身を硬直させた。
「ど、どれどれ……」
リリア、アリシア、ミレーユ、ヴァネッサ、アストレアが一斉に覗き込み──
“我が愛しき勇者へ──
ようやく、あなたを迎える準備が整いました。
淫魔王国の女王として、私は今こそあなたに“正式なご招待”を差し上げます。
あなたの煩悩が、我が国を変える鍵となるでしょう。
女王 エイリーン=アストラシア”
「……うわああああああああああああああああああッ!!!」
流星、崩れ落ちる。
「待て待て待て! なんでよりによって“あの”エイリーン女王から!?」
「……何かしたの?」
「いやいやいや、ちょっと昔、“癒しの館”でばったり遭遇して、ちょっとだけ施術して、ちょっとだけ手を握って、ちょっとだけ“ととのい”を与えただけで……」
「それが“運命”扱いされたってわけか」
アリシアが冷たく呟く。
「淫魔の女王が……この男に本気で“ととのい”を感じたとしたら……」
「その時点で、国を挙げて狙ってくるのも当然ね」
ミレーユが軽く頭を抱える。
「“国を挙げて狙ってくる”ってなんだよ!? 俺そんなつもりじゃ──!」
「はい、出た! “そんなつもりじゃ”! ハーレム系主人公の定型文!」
「おいちょっと黙って!」
──だがその招待状は、決して冗談ではなかった。
添付されていた報告書によれば、
アストラシアでは近年、性的欲求の“異常進化”による住民の暴走が発生。
各地の“快楽調整官”が倒れ、女王直属の“統御の香”も効かなくなっている。
その原因として、“ある勇者との邂逅によって、女王自身の性的バランスが崩れた”との仮説が報告されていた。
「いやいやいやいや待て、俺が“淫魔王国の性バランスを狂わせた”って書いてあんだけど!? ちょっと待て!? 俺そこまで強くねぇからな!?」
「うーん、まあ否定できないのがすごいわよね、煩悩の剣士殿」
ヴァネッサがにやにやと笑う。
「“ただの癒し”だったとしても──彼女にとっては初めての“真実の快楽”だったのかもしれないわよ?」
「やめろおおおおお!!」
だが、事態はすでに静観できる段階を越えていた。
ギルド総本部からの命令は──
「S級調整任務:淫魔王国アストラシアにおける“快楽均衡崩壊”の原因調査および対象者の回収」
対象者:流星
「俺、回収される側なのかよッッ!!!???」
*
その日の夜。
流星は久々に一人になった。
仲間たちは次の遠征に向けた準備で忙しくしていたが、どこか全員がそわそわしていた。
──今度の旅路は、かつてない“濃さ”を帯びている。
「……あの女王、マジで俺を“鍵”として扱ってくるつもりなのか?」
流星は静かに空を見上げた。
そこには、星がひとつ、青く光っていた。
「……まあ、行くしかねぇよな。誰かの煩悩で、誰かが壊れちまうなら──」
「それを“整える”のが、俺の役目だ」
──常盤流星、再び出撃。
次なる舞台は、淫魔たちが支配する国。欲望と統治、快楽と制御のせめぎあう“星の海”。
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