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第95話『試着室パニック!』
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「ほらほらー! 試着室あっちだぞー!」
「逃がさないぞー!」
「ハルカ、運命の試着タイム☆」
ミキたちに半ば担がれるようにして、
ハルカは下着売り場奥の試着室に連行された。
「や、やだぁぁぁぁ!! 私、そんな大人な準備できてないぃぃ!!」
「何言ってんだ、ハルカも16だろー?」
「むしろ遅いくらいだ!」
ぎゃーぎゃー言い合う中、
試着室のカーテンをバッと開けられ──
「さあ! 行ってらっしゃい!」
ドン!
ハルカ、強制収監。
バタバタとカーテンを押さえながら、
必死に叫ぶ。
「わ、わかったから閉めてぇぇぇ!!」
「わかってるってー! 閉めるからー! 大丈夫だってー!」
バサッ。
カーテン、雑に閉じられる。
(はぁ、はぁ……)
試着室の中で、ハルカはへたりこんだ。
(なんで私だけこんな目に……)
手には、さっき押し付けられた──
ピンクのレースがふんだんに使われた、いかにもな下着セット。
(無理ぃぃぃぃ!!)
心の中で絶叫しながら、
震える手で着替えを始めた。
***
外では──
ミキたちが試着室前でキャッキャウフフしていた。
「ハルカ、着れたら出てこいよー!」
「似合ったら写真なー!」
「絶対やだあああああ!!」
中から即答で叫び声が返ってきた。
そして──
事件は起きた。
***
「えっと……ちょっとだけ、確認しようかな……?」
そろりとカーテンを少しだけ開けて、
外の様子を確認しようとした、その瞬間──
目が合った。
──ケントと。
「……」
「……」
時が止まった。
ハルカは──
ピンクレース下着姿のまま、
半開きのカーテン越しに、ケントとばっちり目を合わせたのだった。
「──っ!!!」
「──っ!!!」
ケント、即座に顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
「見てねぇ!! 何も見てねぇ!!」
叫びながら荷物を落とし、
顔を両手で隠しながら逃げるケント。
一方、試着室の中のハルカは──
「バカぁぁぁぁぁぁぁ!!! 何見てんのぉぉぉぉぉ!!!」
真っ赤になって、
床に崩れ落ちた。
(し、死んだ……今ので私、社会的に死んだ……!)
顔から火が出そうだった。
***
外からミキたちの爆笑が響く。
「キャー! ラブコメラブコメ!」
「事故チャンス最高じゃん!」
「これぞ青春!!」
「やかましいわぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハルカの絶叫が、
ショッピングモールの中にこだました。
(続く)
「逃がさないぞー!」
「ハルカ、運命の試着タイム☆」
ミキたちに半ば担がれるようにして、
ハルカは下着売り場奥の試着室に連行された。
「や、やだぁぁぁぁ!! 私、そんな大人な準備できてないぃぃ!!」
「何言ってんだ、ハルカも16だろー?」
「むしろ遅いくらいだ!」
ぎゃーぎゃー言い合う中、
試着室のカーテンをバッと開けられ──
「さあ! 行ってらっしゃい!」
ドン!
ハルカ、強制収監。
バタバタとカーテンを押さえながら、
必死に叫ぶ。
「わ、わかったから閉めてぇぇぇ!!」
「わかってるってー! 閉めるからー! 大丈夫だってー!」
バサッ。
カーテン、雑に閉じられる。
(はぁ、はぁ……)
試着室の中で、ハルカはへたりこんだ。
(なんで私だけこんな目に……)
手には、さっき押し付けられた──
ピンクのレースがふんだんに使われた、いかにもな下着セット。
(無理ぃぃぃぃ!!)
心の中で絶叫しながら、
震える手で着替えを始めた。
***
外では──
ミキたちが試着室前でキャッキャウフフしていた。
「ハルカ、着れたら出てこいよー!」
「似合ったら写真なー!」
「絶対やだあああああ!!」
中から即答で叫び声が返ってきた。
そして──
事件は起きた。
***
「えっと……ちょっとだけ、確認しようかな……?」
そろりとカーテンを少しだけ開けて、
外の様子を確認しようとした、その瞬間──
目が合った。
──ケントと。
「……」
「……」
時が止まった。
ハルカは──
ピンクレース下着姿のまま、
半開きのカーテン越しに、ケントとばっちり目を合わせたのだった。
「──っ!!!」
「──っ!!!」
ケント、即座に顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
「見てねぇ!! 何も見てねぇ!!」
叫びながら荷物を落とし、
顔を両手で隠しながら逃げるケント。
一方、試着室の中のハルカは──
「バカぁぁぁぁぁぁぁ!!! 何見てんのぉぉぉぉぉ!!!」
真っ赤になって、
床に崩れ落ちた。
(し、死んだ……今ので私、社会的に死んだ……!)
顔から火が出そうだった。
***
外からミキたちの爆笑が響く。
「キャー! ラブコメラブコメ!」
「事故チャンス最高じゃん!」
「これぞ青春!!」
「やかましいわぁぁぁぁぁぁ!!!」
ハルカの絶叫が、
ショッピングモールの中にこだました。
(続く)
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