『おしっこパニックで恋が始まる!?』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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【新章・尻尾グッズで大混乱編】

第140話『衝撃の事実判明──これ、どこに挿すの!?』

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 ──レイナが通販で持ってきた、問題の「コスプレ用キューティ尻尾」。

 最初は、「かわいい~♡」と盛り上がっていたハルカたちだったが──

 今、その場の空気は、
 完全に“氷河期”を迎えていた。

「え、えっと……」

 ミキが、おそるおそる尻尾のパッケージを裏返す。

 そこには、簡単な英語説明が載っていた。

【Instruction: Insert gently for a comfortable cosplay experience.】

「Insert……?」

「え、インサートって……」

 ナナが、硬直した顔で呟く。

「差し込むって意味だよ……」

 ユイが、淡々と冷静に訳す。

「……さ、差し込むって……」

「どこに!?」

 ハルカが、青ざめた顔で絶叫。

 その瞬間──

「はい♡ 肛門です♡」

 エミリが、
 にっこり満面の笑顔で断言した。

 しぃぃぃぃぃぃん。

 教室が、完璧に静まり返った。

 そして──

「ぎゃああああああああああああああああ!!!!」

 ミキの悲鳴が炸裂。

「おしりぃぃぃ!?!?!?」

 ナナも、思わず椅子ごとひっくり返った。

「リアルおしりプレイぃぃぃぃぃ!!」

 ハルカは、机をバンバン叩きながら絶叫。

 ユイですら、珍しく目を見開き、
「想定外」とだけつぶやいていた。

(な、なにを……)

(なにを持ってきてるんだこの子たちはぁぁぁぁ!!!)

 ハルカは、震える手で尻尾を突き返した。

「ダメ!!」

「これ、ダメなやつ!!!」

「コスプレ界隈でもセーフラインギリギリ超えてるやつぅぅぅ!!」

「え~、でもアタシ、こういうの海外のイベントで見たことあるよ?」

 レイナは、悪びれる様子もなく笑った。

「ちょっとセクシーだけど、めっちゃ人気だったし!」

「オシリからモコモコ出てて、超かわいいんだよ~☆」

「いや、そういう問題じゃないぃぃぃぃ!!」

 ハルカは、泣きながら頭を抱えた。

「海外文化とか関係ないの!!」

「ここ日本だから!!」

「校舎の中だから!!」

「普通の女子高生だからぁぁぁ!!」

「でも……」

「ちょっとだけ、興味あるかも……」

 ミキが、ぼそっと呟いた。

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 ハルカ、ダブルで頭を抱える。

「……どんな感触なのか、気にならない?」

 ナナも、耳を真っ赤にしながらポツリ。

「いや、気にするなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 ユイすら、「感覚的な探究心は理解できる」とか言い出す始末。

(なんでだ……!)

(なんでこのメンバー、興味持つ方向が毎回間違ってるんだ……!?)

 ハルカは、頭をガシガシかきむしった。

 ***

「じゃあ!」

「試してみよっか☆」

 レイナが、キラッキラした目で提案する。

「もちろん、ちゃんと安全にね!」

「誰か、一番プリティーなお尻を持ってる子に♡」

「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 ハルカが、尻尾をひったくり、机の下に隠す。

「今すぐ封印!!!」

「もうこれは!! “開けてはいけない尻尾”に指定する!!!」

「え~~~っ!!」

「せっかく楽しくなってきたのにぃ~!」

 レイナとサバナが、同時に抗議の声をあげる。

「楽しくないからぁぁぁぁぁぁ!!!」

「色々と、人生を踏み外す音がするからぁぁぁぁ!!」

 ミキとナナも、
「まぁ、さすがに……今回は自重しよ」と渋々頷いた。

(ふぅ……)

(なんとか、止められた……)

 ハルカは、尻尾を抱きしめながら安堵の息を吐いた。

 だが、その油断が──

 新たなドタバタの幕開けになるとは、
 このとき、誰も知らなかった──。

(続く)
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