前代未聞のトイレ異世界転移ファンタジー~うちのトイレは異次元でした。街中は勘弁してください。いや、そこもちょっと!~

本能寺から始める常陸之介寛浩

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第107話:エルフの沐浴と魔法でバレた便器

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俺、佐藤太一、18歳。

この呪われたトイレに振り回される生活、もう慣れっこだけど毎回予想外だ。

さっきはビーチで美咲と玲奈に気配を察知されて草原に飛ばされて、心がザワザワしてる。

昼に食った怪しげなエルフのハーブサラダが腹の中で暴れてる。

トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。  

「うおっ、異世界の泉!?」  

目の前には、異世界の美しい泉。

何十人もの美少女エルフが「気持ちいい~」って沐浴してて、水面が「チャプチャプ!」と揺れてる。

長い耳が「ピクピク」動き、歌声が「♪ララ~」と響いてる。

遠くで滝が「ザアア」と流れ、光が「キラキラ」と水に反射してる。

で、俺はいつものように便器ごと、その泉のど真ん中にポツンと出現。  

「いや、マジかよ……美少女エルフが沐浴してる中でトイレって、穏やかすぎて気まずすぎだろ!」  

すぐ横では、エルフが「水が澄んでるね」と髪をかき上げてて、別のエルフが「癒される~」って目を閉じてる。

距離、一番近いエルフまで3メートルくらい。

花と水の匂いが鼻にガンガンくる。

この静かな場所で座ってるだけで、心臓がバクバクだ。

Tシャツが汗でビショビショで、場違い感がやばい。  

「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。

でもこの近さ、エルフの「♪~」って歌声や、水の「パシャパシャ」って音が耳にガンガン入ってくるんだぞ!

泉の空気が温かくて穏やかで、便器が水辺にドカッと浮いてるのが気まずい。

こんな場面で用を足すとか、羞恥心がエルフの美しさよりデカい。

穏やかすぎて、心が緊張で締め付けられてる。  

腹が限界だ。

ハーブサラダがグチャグチャしてる。

時間がない。

こんな場所でミッションとか、心が静けさと羞恥で爆発しそう。

エルフが「自然の恵みだね」と笑う中、俺は必死に腹に力を入れる。  

「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ!」  

その時、一人のエルフが「ん?何か気配が…」って目を細めて杖を掲げた。

やばい、気づかれる!?

俺は慌てて息を止める。

エルフが「魔法で見てみよう!」って呪文を唱えると、光が「ピカッ!」と弾けて、俺の周りが「シュワッ!」と輝いた。

「見えた!」「何!?」「人間が便器に座ってる!?」ってエルフたちが一斉に叫び出した。

マジかよ、見えてる!  

「うわっ、変態!」「何!?」「魔法で消せ!」ってパニックになり、エルフたちが「キャー!」って水をかけてくる。

水が「バシャバシャ!」と便器に当たり、俺は「やめろって!」って内心叫びながら汗だくで固まる。

エルフの一人が「浄化魔法!」って杖を振ると、光が「ゴオオ!」と俺を包んだ瞬間――。  

ぷすっ。  

「……ミッションクリアー」  

光が「パッ!」と弾けて、俺はアパートの狭いトイレに戻ってきた。

換気扇のブーンって音と便器の安定感が現実を引き戻す。

全身汗だくで、エルフの叫び声が耳に残ってる。

息を整えながら、俺は震える声で呟いた。

「見られた…もう二度とエルフに会えねえ!」

腹はスッキリしたけど、心は魔法でグチャグチャだ。

トイレのドアをガタガタ震える手で閉めて、俺は膝を抱えて座り込んだ。  

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