【完結】婚約破棄され国外追放された姫は隣国で最強冒険者になる

魔獣肉は好きですか？

「ねぇ。リューさん！この食堂って魔獣肉沢山使う？」

「毎日沢山使うけど？ミディちゃんどうしたの？」

不思議そうに聞き返すリュシオン。

「あのね。私ダンジョンで魔獣の群れごと狩ったからいるかな？と思って！」

ミディ！

可愛く言ってるけど‥内容が可愛くないからね？

リュシオンの横で野菜を刻んでいるリハルトは心の中でツッコミを入れている。


「魔獣肉沢山あるのかい？それなら鑑定してもらってからギルドを通じてうちに卸してくれないかな？」

「いいよー。全部リューさんに売ってあげるね。私焼く位しか出来ないんだもん‥リューさんなら美味しく料理してくれるでしょ？楽しみだなぁ。お肉が美味しい魔獣ばっか狙い打ちにしたから！」

褒めて！とばかりにキラキラした目でリュシオンとリハルトを見ているミディである。

見た目は可愛らしい17歳の女の子なんだけど‥　

炎の女神カファル様の愛し子らしい紅く輝く美しい髪とルビーを思わせる真っ赤な瞳はちょっとタレ目なので全体的に優しい雰囲気にまとまっている。

愛の女神の加護も受けているので男女問わず好かれるのでミディは常に向かうところ敵無しだ。

そんなミディと婚約破棄した王子は‥多分ミディにはふさわしくないと愛の女神が判断されたのでは？というのが、ディオンと神王の意見だ。


ミディとラハルトを同居させて、何れ結婚させたいという神王とディオン様の思惑は成功するのか？

今のところ‥

異性としてカウントされていないのが残念な点である。

頑張れ！ラハルト王子！

多分、アーライの国民も応援しているはず？

◇◇◇◇◇

ミディが狩ってきた魔獣の多さにドン引きしているロペスとキラキラした瞳でレアな魔獣を見つめるリュシオン！

「これは応援を呼ばないと今日中にさばけないわね？リュシーは自分が使いたい肉を確保して！後は解体屋に任せるわよ？」

「わかった！ミディちゃんが食べたいのはどれ？」

「ワイルドボアのステーキとハニーベアのローストが食べたいな。ロックバードのソテーもいいよね？後は‥わかんないけど‥リューさんにお任せかな？魔獣が足りないなら休みの日に魔の森で狩るから大丈夫だよ？」

「ミディちゃん？魔の森へはひとりで？」

「うん！昨日は魔の森でキャンプしてたけど？」

リュシオンの元聖騎士としてのプライドが17の乙女によって一気に破壊された！

魔の森でキャンプする乙女とかおかしすぎないか？

ロペス‥お嬢様をどんな教育したんだよ？

どうやら、リュシオンも心の中でミディにツッコミ入れ隊に入隊したみたいだよ？

ミディ‥

普通の17歳じゃないから取り扱いには気をつけてね！

歩く危険物だよ？

リュシオンが動揺してるみたいなので‥

次回に続く！