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第4章 ジャンヌの西進
第81話 王宮潜入
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王宮を包囲したと聞き、俺は開城の話し合いより先にそちらの問題を片づけてから、と熱弁して受け入れさせた。
そして彼らに先導されて王宮の元へとたどり着いて見たのは、まさに人、人、人の群れ。
何万という人間が、一歩間違えれば暴徒と化す人々が、広大な王宮を囲み口々に叫んでいる。
その声は「代表を引き渡せ」「息子を返せ」「ユートピア断固反対」といったものばかり。
もはやユートピアという国は、王宮のみで国民のいない孤島のような存在となってしまったわけだ。
だが不思議に思う。
これだけの人数が集まっているのなら、王宮の門を壊して突入すれば、それですべてが終わるというのになぜしないのか。
その疑問に答えてくれたのはセンドだった。
「簡単です。たとえ一度滅んだとしても、王宮は絶対の象徴。そこに立ち入ることなど、誰にもできますまい」
なるほど。
つまり権力の神聖化か。
滅んだとしても、百年単位で支配してきた王族に逆らえるような人は少ない。
特にこんなおひざ元とも言える首都に住む人間からすれば、その思いはなおさらだろう。
ともあれ、そのおかげで今もあの丹姉弟はなんとか命永らえているわけだが。
「王宮に集まる帝国軍はおよそ1千弱。放っておいても立ち枯れるでしょう」
センドは何とでもないように言う。
だが、俺は今だからこそ。そんな状況だからこそ重要だと考えている。
「隠し通路とかはないのかな。王宮から城の外に出れるような。王族の万が一のために、そういうのはあるはず」
「それは……あるにはありますが、それを帝国軍が知っているか――」
「案内してほしい。できれば兵も連れていきたい」
「はぁ……」
「そこを知って逃げだすかもしれないからさ」
「あ、はい!」
ようやく思い当たったらしいセンドは、俺たちを道案内しつつ、ハーバカットに兵を連れてくるように命じた。
連れていかれたのは城の西。
王宮を取り囲む人の輪のさらに外。
城壁に近い場所にある建物だった。
「ここはただの民家に見えますが、王室管理官の居住区となっております。その地下に、王宮から続く隠し通路があるのです。キシダ将軍からそのように教わりました」
さすがに緊急時の脱出口はあったわけだ。
それにしても、あいつはよくそのことを知ってたな。
「首都陥落の時、将軍とともに脱出したのがここからなので」
「なるほど。でもなんでこんなところに? 西には出口もないし、外に出るのは不便なのに」
「お気づきになりませんか? 西門はありませんが、そこ。小さく扉があるのを」
「あ――」
確かにあった。
西の城壁の隅に、小さく扉のようなものがあるのに気づく。
扉の色が壁と同色で、さらに左右に民家らしきもので挟まれているため、言われなければほぼ気づかない。
「あれで外に脱出できます。まぁ、今は水でふさがれているため出れませんが」
「よくわかった。つまりここを押さえておけば、王宮から脱出は不可能ってことだな」
「その通りです。ここには兵を少し配置しておくだけで問題ないでしょう。というわけでなんら問題はありません。早速、開城の件を詰めましょうか」
「いや、王宮に行く」
「はい?」
「王宮からこっちに来れるってことは、ここから王宮に忍び込めるってことだろ? それで王宮に行く」
俺の言葉に、センドは困ったような顔をして首を振る。
「理解できません。貴女は何をしたいのですか? 王宮に籠った連中を助けようというなら無駄ですよ。今王都にいるビンゴ国民は、彼らを憎むことはなはだしい。少なからずこの私もね。もし貴女が彼らを助けて逃がそうものなら、オムカ王国との同盟を考え直さなければならないほど、状況は切迫しているのです」
「別に助けたいわけじゃない。ただ……」
ただ、話がしたかった。
プレイヤーである丹姉弟と。
なぜこんなことをしたのか。
なぜこんな風にしたのか。
なぜここまでたどり着こうとしたのか。
彼らを少しでも理解したい。
そうでないと、彼らに対する憎しみが消えず、この機会を逃せばそのチャンスは永遠に失われるのだから必死だ。
そう、要は俺個人のわがまま。
もやもやした気分を解消したいから、危険を冒してでも話を聞きたい。ただそれだけ。
けどそれを言うわけにはいかないから、俺の2枚目の舌は別のことを語る。
「もし敵が玉砕覚悟で突撃したら国民に被害が出る。かといってあの包囲をすぐに解散できないだろ。だったら裏口から入って、一気に制圧した方が被害が一番少ない」
「…………分かりました。ただし先に兵が入ります。よいですね?」
「もちろん」
そうしてハーバカットが連れてきた兵2千がまず民家から地下通路に入る。
水が入らないよう、窓を壊して順次中に入っていくのだからかなり時間がかかる。
傾きかけていた太陽が、山にかかってその日最後の残照を投げかける頃になってようやく2千の兵が抜け穴の向こう側。王宮の中にある隠し扉のある一室を占拠したという報告が入った。
「では行きましょう」
センドに先導されて、俺、クロエ、ウィットと続く。
建物は普通の民家で、ただその奥にある地下通路への扉が唯一の異常。
古ぼけた金属の扉の先がそのまま地下道へと続く。
ただ穴を掘っただけの坑道だが、高さは2メートル近くあり、それを木材で長々と補強してあるのだからちょっとやそっとでは崩れない仕組みになっている。
ただ中は真っ暗なので用意されたランタンを30人おきに持って周囲を照らしながら歩く。
俺は先頭のセンドの後ろにいたから、前方に広がる果てしない闇を見ていた。
ランタンで照らしきれない前方の闇。
そこから敵兵が出てくるんじゃないか、化け物が襲ってくるんじゃないかという馬鹿らしい妄想に捕らわれる。
それでもやはり恐怖をぬぐえないのは、人間の根本として闇を怖がる習性があるからだろうと思う。
今、俺の心に救う闇が、丹姉弟の存在であり、帝国元帥だった。
その片方の闇を取り払うために、俺は今、ここにいるんだ。
そう思うと、こんなことでくじけていられない。
何より、ここまで状況を混乱させて人の命を奪った彼らを野放しにはできない。
可能なら助けたいと思うが、そうでないのであればその最期はしっかりとこの目に残しておきたかった。
「つきました」
20分ほど歩いたか。
疲労がピークに達する前にたどり着いたのは僥倖。まぁ、疲れてたのは俺だけだったけど。
センドがランタンで示したのは、開かれた扉とその奥に続く石造りの螺旋階段。
「足元にお気をつけて」
そしてセンドが先に上がっていく。
俺もそれに続いて、足元を確かめながら登っていく。
こつんこつんと反響する無数の足音。
まるで地獄から地上に登るような、逃げ出すような感覚。
あるいはこれが黄泉平坂なのだろうか。
背後から迫る死。
それから逃れるように、地上へとひた走る。
だが神話と違うのは、その先にあるものが希望とは限らない。
まぁ神話でも希望がその先にあったかどうかは微妙だけど。
それでも、この世界の現実は容赦なく俺に襲い掛かるわけで。
それを耐えるだけの覚悟はしてきたつもりだ。
そして、螺旋階段は終わり、俺は希望と絶望の地上へと舞い戻った。
そして彼らに先導されて王宮の元へとたどり着いて見たのは、まさに人、人、人の群れ。
何万という人間が、一歩間違えれば暴徒と化す人々が、広大な王宮を囲み口々に叫んでいる。
その声は「代表を引き渡せ」「息子を返せ」「ユートピア断固反対」といったものばかり。
もはやユートピアという国は、王宮のみで国民のいない孤島のような存在となってしまったわけだ。
だが不思議に思う。
これだけの人数が集まっているのなら、王宮の門を壊して突入すれば、それですべてが終わるというのになぜしないのか。
その疑問に答えてくれたのはセンドだった。
「簡単です。たとえ一度滅んだとしても、王宮は絶対の象徴。そこに立ち入ることなど、誰にもできますまい」
なるほど。
つまり権力の神聖化か。
滅んだとしても、百年単位で支配してきた王族に逆らえるような人は少ない。
特にこんなおひざ元とも言える首都に住む人間からすれば、その思いはなおさらだろう。
ともあれ、そのおかげで今もあの丹姉弟はなんとか命永らえているわけだが。
「王宮に集まる帝国軍はおよそ1千弱。放っておいても立ち枯れるでしょう」
センドは何とでもないように言う。
だが、俺は今だからこそ。そんな状況だからこそ重要だと考えている。
「隠し通路とかはないのかな。王宮から城の外に出れるような。王族の万が一のために、そういうのはあるはず」
「それは……あるにはありますが、それを帝国軍が知っているか――」
「案内してほしい。できれば兵も連れていきたい」
「はぁ……」
「そこを知って逃げだすかもしれないからさ」
「あ、はい!」
ようやく思い当たったらしいセンドは、俺たちを道案内しつつ、ハーバカットに兵を連れてくるように命じた。
連れていかれたのは城の西。
王宮を取り囲む人の輪のさらに外。
城壁に近い場所にある建物だった。
「ここはただの民家に見えますが、王室管理官の居住区となっております。その地下に、王宮から続く隠し通路があるのです。キシダ将軍からそのように教わりました」
さすがに緊急時の脱出口はあったわけだ。
それにしても、あいつはよくそのことを知ってたな。
「首都陥落の時、将軍とともに脱出したのがここからなので」
「なるほど。でもなんでこんなところに? 西には出口もないし、外に出るのは不便なのに」
「お気づきになりませんか? 西門はありませんが、そこ。小さく扉があるのを」
「あ――」
確かにあった。
西の城壁の隅に、小さく扉のようなものがあるのに気づく。
扉の色が壁と同色で、さらに左右に民家らしきもので挟まれているため、言われなければほぼ気づかない。
「あれで外に脱出できます。まぁ、今は水でふさがれているため出れませんが」
「よくわかった。つまりここを押さえておけば、王宮から脱出は不可能ってことだな」
「その通りです。ここには兵を少し配置しておくだけで問題ないでしょう。というわけでなんら問題はありません。早速、開城の件を詰めましょうか」
「いや、王宮に行く」
「はい?」
「王宮からこっちに来れるってことは、ここから王宮に忍び込めるってことだろ? それで王宮に行く」
俺の言葉に、センドは困ったような顔をして首を振る。
「理解できません。貴女は何をしたいのですか? 王宮に籠った連中を助けようというなら無駄ですよ。今王都にいるビンゴ国民は、彼らを憎むことはなはだしい。少なからずこの私もね。もし貴女が彼らを助けて逃がそうものなら、オムカ王国との同盟を考え直さなければならないほど、状況は切迫しているのです」
「別に助けたいわけじゃない。ただ……」
ただ、話がしたかった。
プレイヤーである丹姉弟と。
なぜこんなことをしたのか。
なぜこんな風にしたのか。
なぜここまでたどり着こうとしたのか。
彼らを少しでも理解したい。
そうでないと、彼らに対する憎しみが消えず、この機会を逃せばそのチャンスは永遠に失われるのだから必死だ。
そう、要は俺個人のわがまま。
もやもやした気分を解消したいから、危険を冒してでも話を聞きたい。ただそれだけ。
けどそれを言うわけにはいかないから、俺の2枚目の舌は別のことを語る。
「もし敵が玉砕覚悟で突撃したら国民に被害が出る。かといってあの包囲をすぐに解散できないだろ。だったら裏口から入って、一気に制圧した方が被害が一番少ない」
「…………分かりました。ただし先に兵が入ります。よいですね?」
「もちろん」
そうしてハーバカットが連れてきた兵2千がまず民家から地下通路に入る。
水が入らないよう、窓を壊して順次中に入っていくのだからかなり時間がかかる。
傾きかけていた太陽が、山にかかってその日最後の残照を投げかける頃になってようやく2千の兵が抜け穴の向こう側。王宮の中にある隠し扉のある一室を占拠したという報告が入った。
「では行きましょう」
センドに先導されて、俺、クロエ、ウィットと続く。
建物は普通の民家で、ただその奥にある地下通路への扉が唯一の異常。
古ぼけた金属の扉の先がそのまま地下道へと続く。
ただ穴を掘っただけの坑道だが、高さは2メートル近くあり、それを木材で長々と補強してあるのだからちょっとやそっとでは崩れない仕組みになっている。
ただ中は真っ暗なので用意されたランタンを30人おきに持って周囲を照らしながら歩く。
俺は先頭のセンドの後ろにいたから、前方に広がる果てしない闇を見ていた。
ランタンで照らしきれない前方の闇。
そこから敵兵が出てくるんじゃないか、化け物が襲ってくるんじゃないかという馬鹿らしい妄想に捕らわれる。
それでもやはり恐怖をぬぐえないのは、人間の根本として闇を怖がる習性があるからだろうと思う。
今、俺の心に救う闇が、丹姉弟の存在であり、帝国元帥だった。
その片方の闇を取り払うために、俺は今、ここにいるんだ。
そう思うと、こんなことでくじけていられない。
何より、ここまで状況を混乱させて人の命を奪った彼らを野放しにはできない。
可能なら助けたいと思うが、そうでないのであればその最期はしっかりとこの目に残しておきたかった。
「つきました」
20分ほど歩いたか。
疲労がピークに達する前にたどり着いたのは僥倖。まぁ、疲れてたのは俺だけだったけど。
センドがランタンで示したのは、開かれた扉とその奥に続く石造りの螺旋階段。
「足元にお気をつけて」
そしてセンドが先に上がっていく。
俺もそれに続いて、足元を確かめながら登っていく。
こつんこつんと反響する無数の足音。
まるで地獄から地上に登るような、逃げ出すような感覚。
あるいはこれが黄泉平坂なのだろうか。
背後から迫る死。
それから逃れるように、地上へとひた走る。
だが神話と違うのは、その先にあるものが希望とは限らない。
まぁ神話でも希望がその先にあったかどうかは微妙だけど。
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