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第3章 帝都潜入作戦
第29話 軍師と教皇
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「どうもこうもありません。私たちプレイヤーの最終目的は元の世界に戻ることでしょう。そのためにはこの大陸を統一することが条件。であれば、我々が協力すれば、簡単に元の世界に戻れるのではないでしょうか?」
男、赤星煌夜は顔色を変えずにそう言った。
やっぱその話か。
元の世界に戻る。
それを第一目標とするならば、確かに俺とこいつは敵になりえない。
だが、俺はオムカも守りたいのだ。
欲が深い。
あのクソ女神は俺を評した。
はっ、その通りすぎて笑えてくる。
とはいえここで一方的にはねつけるのは考え物だ。
手足は自由とはいえ、敵の本拠地で捕まっているのだ。
相手の本当の目的も見えない状態で、わざわざ地雷を踏み抜く必要はない。
「いいね。それで元の世界に戻れるなら万々歳だ」
「本当にそう思っていますか?」
「……疑うのか?」
「いえ、そういう意味ではありません。……その前にお聞きしたい。貴方は、会っているのですよね。あの、転生の女神とかいう存在に」
一瞬迷う。
素直に答えるべきかどうか。
言ってしまえば俺とこの男の腹の探り合いだ。
相手の情報を引き出し、自分の情報は隠す。
敵対する必要はないと言っても、それが本心だと思うほどお人よしではない。
敵国の者として相対するべきだ。
だから少し考えて、いや、何も考える必要もない。あのクソ女神のことを知っていたからといって、この世界にはなんら影響はないはずだ。
「あぁ、最初に会ったよ。俺をこんな体にしたあの女神だろ」
「それには同情します。であればあの女神の性質にもお気づきのはず」
「性質?」
「女神の性質。それは傍観。時に眺め、時に少しかき回し、その終焉を見届ける者。そもそもが人間とは異なる高位の存在、神と名乗るにふさわしい存在なのです。そんな彼女にとって、人間など虫けら……いえ、ゲームの駒としか見ていないでしょう」
「おいおい。いきなり何を言い出すんだよ。そんなの……考えすぎだろ」
「果たしてそうでしょうか。こんな戦争の世界に我々を送り込んで何の意味があるというのです? しかも人の欲をかき乱し、戦乱を助長させるようなことまでする。あの女神は、見たいのです。我々が生き、戦い、そして死ぬ姿を」
反論は……できない。
最初は生きるため。
次は護るため。
最後は勝つため。
俺たちはいつの間にか色んなものを背負って、いつの間にか戦うことを強いられていた。
中世から近世にかけてのこの時代において、未来に生きるというだけで知識に大変なアドバンテージがあるというのに、更に強力なスキルというものを持つ俺たちプレイヤーは、彼の言う通り戦乱を助長させる存在なのかもしれない。
それがあの女神の目論見通りだとしたら。
終わりなき戦乱。
数多の死。
アリの巣に水を流しこむように、人の世界を俯瞰して眺める神のごとき所業。
いや、神だ。
女神といっているのだから、神に相違ない。
そもそも、死んだ人間を生き返らせるとか、アバター制作させるとか、パラメータを決めるとか、人間ではありえないことをやってのけていたのだ。
あの女神は、そういう存在なのだ。
「どうやら、理解していただいたようですね」
「…………ああ」
理解はした。
けど納得はしていない。
あの女神がそうだという証拠はないのだから。
あるいは本当にただ再び元の世界に戻れるための試練的なものなのかもしれない。
神話にあるような、ヴァルハラに連れていくための優秀な魂を選別しているだけかもしれない。
「だがそれとこれと何の関係がある? お前の目的はなんだ? 俺を人質にとって、オムカに傘下に加われっていうのか?」
「それも1つの目的ではあります。貴方を通してビンゴ王国とシータ王国も説得していただければと」
「ビンゴはよく知らないけど、シータの方は問題だな。あいつら、頑固だろうからなぁ……」
「それでも良いのですよ。貴方がたが4月に行った首脳会談。それを我々帝国も参加させていただく形になれば」
やはりバレていたか。
さすがに侮れないな。予知能力があるというのだからそれで知ったのかもしれない。
「それで? そのために俺を拉致したと? ちょっと強引やすぎないか?」」
「……そう言われるのは承知の上です。こうでもしないと、腹を割って話せないでしょうから」
「そういうものか」
「話すということは理解するということ。私は貴方を理解したいのですよ。天才軍師と呼ばれる貴方がどういう人かを」
「買いかぶりすぎだ。俺はそんな大したタマじゃない」
「しかし求心力は感嘆に値すると思いますが」
「……どういうことだ」
「麗明」
煌夜が誰かを呼んだ。
すると俺と煌夜の間にある空間に、まるでパソコンのスクリーンのように、空中に液晶ヴィジョンが突如現れた。
「これは……」
だが俺が驚いたのはその技術じゃない。
そこに映し出された光景。
そこにいる人物たち。
「クロエ……皆!?」
「貴方を助けに来たのです。作られたこの世界、麗明の『限界幻怪世界』を無事に脱出できるか。これはスキルで写したリアルタイムの中継ですよ」
「何のために、そんな!」
「言ったでしょう。貴方と話をする。そして理解する。まぁ本当はもういくつかあるんですが。この後に機会があれば話しましょう。ただこれは貴方を理解するための1つのリトマス紙ですよ。貴方を拉致することで彼らはどう動くか。そしてプレイヤーとの戦いでどうなるか。それを見た貴方がどう反応するか。それを私は知りたい」
「貴様!」
ふざけるな。
俺を拉致するだけならいい。
けどあいつらを巻き込むなんて。
しかもこんな実験動物がごとき扱い。
許せるものではない。
だから煌夜に向かって飛びかかる。
衝動のままに。
勝てるわけがないのに。飛びかかる。
だから――
「勝利から王国に至る。すなわち月の道である」
突如、衝撃が来た。
上から押しつぶされたように、容赦なく床に叩きつけられる。
「ぐっ!」
絶息。
だが見た。
俺を叩き落した者。その姿。その視線。
「煌夜“様”に何をするの」
「り……な……」
首を回して里奈の姿を見る。
その顔、その表情、その瞳。
どこか無機質で機械的で人間味を感じないそれにゾッとする。
「お前……里奈に、何を……」
煌夜が口にした言葉。
それで里奈がおかしくなった。
そうとしか思えないタイミングだ。
「彼女はね、この世界に来て少し疲れていました。体がではなく、精神が。酷い頭痛に苛まされていたし、それはもう辛そうでした。だから少しいじらせてもらいました」
いじる?
何を?
分かってる。脳だ。
「洗脳……か」
「人聞きが悪いですね。ほら、私は一応これでも神に仕える者です。神の言葉を伝えただけですよ」
「ふざけんな。里奈をもとに戻せ!」
「戻しても構いませんよ。しかしその時、貴方は絶対に後悔する。そしてその彼女を貴方は絶対に受け入れられない」
「そんなわけあるか! 里奈だぞ。俺はなんだって受け入れてやる」
「いえ、断言しましょう。賭けてもいい。貴方は絶対、彼女を拒絶する。それは彼女にとって絶望を超えるほどの衝撃となるでしょう。その時に彼女は死を選ぶかもしれない。そんな悲劇を起こしたくないがための救済措置ですよ、これは」
「そんなこと……ない」
急に自信がなくなる。
一体里奈に何があるっていうんだ。
俺は知らない。
そこに、何か恐るべきものがあるというのか。
「……ではその想い、見させていただきましょう。貴方たちがそれをも乗り越えて、私たちの計画の最後のピースになりうるのか。もし、彼らがここにたどり着ければですが……」
画面の中を見る。
クロエ、ザイン、マール、ルック、竜胆、イッガー。
くそ。
俺のせいであいつらが危険に遭う。
捕まって何もできない自分が歯がゆい。
頼む……皆、無事でいてくれ。
男、赤星煌夜は顔色を変えずにそう言った。
やっぱその話か。
元の世界に戻る。
それを第一目標とするならば、確かに俺とこいつは敵になりえない。
だが、俺はオムカも守りたいのだ。
欲が深い。
あのクソ女神は俺を評した。
はっ、その通りすぎて笑えてくる。
とはいえここで一方的にはねつけるのは考え物だ。
手足は自由とはいえ、敵の本拠地で捕まっているのだ。
相手の本当の目的も見えない状態で、わざわざ地雷を踏み抜く必要はない。
「いいね。それで元の世界に戻れるなら万々歳だ」
「本当にそう思っていますか?」
「……疑うのか?」
「いえ、そういう意味ではありません。……その前にお聞きしたい。貴方は、会っているのですよね。あの、転生の女神とかいう存在に」
一瞬迷う。
素直に答えるべきかどうか。
言ってしまえば俺とこの男の腹の探り合いだ。
相手の情報を引き出し、自分の情報は隠す。
敵対する必要はないと言っても、それが本心だと思うほどお人よしではない。
敵国の者として相対するべきだ。
だから少し考えて、いや、何も考える必要もない。あのクソ女神のことを知っていたからといって、この世界にはなんら影響はないはずだ。
「あぁ、最初に会ったよ。俺をこんな体にしたあの女神だろ」
「それには同情します。であればあの女神の性質にもお気づきのはず」
「性質?」
「女神の性質。それは傍観。時に眺め、時に少しかき回し、その終焉を見届ける者。そもそもが人間とは異なる高位の存在、神と名乗るにふさわしい存在なのです。そんな彼女にとって、人間など虫けら……いえ、ゲームの駒としか見ていないでしょう」
「おいおい。いきなり何を言い出すんだよ。そんなの……考えすぎだろ」
「果たしてそうでしょうか。こんな戦争の世界に我々を送り込んで何の意味があるというのです? しかも人の欲をかき乱し、戦乱を助長させるようなことまでする。あの女神は、見たいのです。我々が生き、戦い、そして死ぬ姿を」
反論は……できない。
最初は生きるため。
次は護るため。
最後は勝つため。
俺たちはいつの間にか色んなものを背負って、いつの間にか戦うことを強いられていた。
中世から近世にかけてのこの時代において、未来に生きるというだけで知識に大変なアドバンテージがあるというのに、更に強力なスキルというものを持つ俺たちプレイヤーは、彼の言う通り戦乱を助長させる存在なのかもしれない。
それがあの女神の目論見通りだとしたら。
終わりなき戦乱。
数多の死。
アリの巣に水を流しこむように、人の世界を俯瞰して眺める神のごとき所業。
いや、神だ。
女神といっているのだから、神に相違ない。
そもそも、死んだ人間を生き返らせるとか、アバター制作させるとか、パラメータを決めるとか、人間ではありえないことをやってのけていたのだ。
あの女神は、そういう存在なのだ。
「どうやら、理解していただいたようですね」
「…………ああ」
理解はした。
けど納得はしていない。
あの女神がそうだという証拠はないのだから。
あるいは本当にただ再び元の世界に戻れるための試練的なものなのかもしれない。
神話にあるような、ヴァルハラに連れていくための優秀な魂を選別しているだけかもしれない。
「だがそれとこれと何の関係がある? お前の目的はなんだ? 俺を人質にとって、オムカに傘下に加われっていうのか?」
「それも1つの目的ではあります。貴方を通してビンゴ王国とシータ王国も説得していただければと」
「ビンゴはよく知らないけど、シータの方は問題だな。あいつら、頑固だろうからなぁ……」
「それでも良いのですよ。貴方がたが4月に行った首脳会談。それを我々帝国も参加させていただく形になれば」
やはりバレていたか。
さすがに侮れないな。予知能力があるというのだからそれで知ったのかもしれない。
「それで? そのために俺を拉致したと? ちょっと強引やすぎないか?」」
「……そう言われるのは承知の上です。こうでもしないと、腹を割って話せないでしょうから」
「そういうものか」
「話すということは理解するということ。私は貴方を理解したいのですよ。天才軍師と呼ばれる貴方がどういう人かを」
「買いかぶりすぎだ。俺はそんな大したタマじゃない」
「しかし求心力は感嘆に値すると思いますが」
「……どういうことだ」
「麗明」
煌夜が誰かを呼んだ。
すると俺と煌夜の間にある空間に、まるでパソコンのスクリーンのように、空中に液晶ヴィジョンが突如現れた。
「これは……」
だが俺が驚いたのはその技術じゃない。
そこに映し出された光景。
そこにいる人物たち。
「クロエ……皆!?」
「貴方を助けに来たのです。作られたこの世界、麗明の『限界幻怪世界』を無事に脱出できるか。これはスキルで写したリアルタイムの中継ですよ」
「何のために、そんな!」
「言ったでしょう。貴方と話をする。そして理解する。まぁ本当はもういくつかあるんですが。この後に機会があれば話しましょう。ただこれは貴方を理解するための1つのリトマス紙ですよ。貴方を拉致することで彼らはどう動くか。そしてプレイヤーとの戦いでどうなるか。それを見た貴方がどう反応するか。それを私は知りたい」
「貴様!」
ふざけるな。
俺を拉致するだけならいい。
けどあいつらを巻き込むなんて。
しかもこんな実験動物がごとき扱い。
許せるものではない。
だから煌夜に向かって飛びかかる。
衝動のままに。
勝てるわけがないのに。飛びかかる。
だから――
「勝利から王国に至る。すなわち月の道である」
突如、衝撃が来た。
上から押しつぶされたように、容赦なく床に叩きつけられる。
「ぐっ!」
絶息。
だが見た。
俺を叩き落した者。その姿。その視線。
「煌夜“様”に何をするの」
「り……な……」
首を回して里奈の姿を見る。
その顔、その表情、その瞳。
どこか無機質で機械的で人間味を感じないそれにゾッとする。
「お前……里奈に、何を……」
煌夜が口にした言葉。
それで里奈がおかしくなった。
そうとしか思えないタイミングだ。
「彼女はね、この世界に来て少し疲れていました。体がではなく、精神が。酷い頭痛に苛まされていたし、それはもう辛そうでした。だから少しいじらせてもらいました」
いじる?
何を?
分かってる。脳だ。
「洗脳……か」
「人聞きが悪いですね。ほら、私は一応これでも神に仕える者です。神の言葉を伝えただけですよ」
「ふざけんな。里奈をもとに戻せ!」
「戻しても構いませんよ。しかしその時、貴方は絶対に後悔する。そしてその彼女を貴方は絶対に受け入れられない」
「そんなわけあるか! 里奈だぞ。俺はなんだって受け入れてやる」
「いえ、断言しましょう。賭けてもいい。貴方は絶対、彼女を拒絶する。それは彼女にとって絶望を超えるほどの衝撃となるでしょう。その時に彼女は死を選ぶかもしれない。そんな悲劇を起こしたくないがための救済措置ですよ、これは」
「そんなこと……ない」
急に自信がなくなる。
一体里奈に何があるっていうんだ。
俺は知らない。
そこに、何か恐るべきものがあるというのか。
「……ではその想い、見させていただきましょう。貴方たちがそれをも乗り越えて、私たちの計画の最後のピースになりうるのか。もし、彼らがここにたどり着ければですが……」
画面の中を見る。
クロエ、ザイン、マール、ルック、竜胆、イッガー。
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