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第4章 ジャンヌの西進
第4話 聖少女の悩み
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ある日。
マリアに呼ばれて、彼女の部屋で昼を食べていた時のこと。
「むー……むむ?」
ニーアが首をかしげながらこちらをじろじろ見てきた。
「なんだよ、そんなじろじろ見て」
「んー……いや、気のせいかな」
「そこで止められる方が気になるんだが」
「ん……じゃあちょっと待ってて」
などと言ってニーアは俺の後ろへと歩を進めた。
てっきりそのまま部屋を出て行くのかと思ったが、
「ほいっ」
「ひゃぅ!」
変な声が出た。
いや、急に背後から腰回りをギュッと抱きしめられればそうなるさ。
「な、なにすんだよ!」
俺がじたばたと抵抗するも悲しいかな筋力1。
ニーアのホールドはびくともしない。
「んー……ちょっと、女王様」
「任せるのじゃ!」
椅子から元気よく飛び降りると、とてとてと歩き寄ってくると思うと、今度はマリアがギュッ。
前と後ろからまさかのサンドイッチ状態だった。
なんというか匂い。いい匂い。
さすがそこは一国の女王。マリアはしっかりお風呂入って清潔だし、髪の毛も油でトリートメントしてあるし、香木でも炊いたのか滅茶苦茶甘い匂いするし。
それ以上に柔らかい。
俺を抱きすくめるマリアの体がなんというか……エロイよね?
まぁ胸板は発展途上ということで……それより自分の胸が圧迫されて苦しいまであったけどさ。
「あー、なるほどなのじゃ」
「そうですよね」
と、マリアは俺を放すと、ニーアと共に少し離れた位置で何やらこそこそと話している。
なんだよ。そういうの気になるだろうが。
と、マリアに抱き着かれてどぎまぎしている内心をごまかしてみた。
「というわけで結論が出たのじゃ」
「なにが」
冷静を装って聞く。
「こないだの水着の時にちょっと思ったんだけど。ジャンヌ、もしかして――太った?」
「え!?」
「ジャンヌのウェスト、前より3センチは大きくなってるのじゃ」
「何で知ってんだよ……って、え? 太ったの?」
「安心するのじゃ、ジャンヌ! その分、バストサイズも大きくなってるから――びゃぅ!」
セクハラ発言する女王陛下にデコピンを見舞ってやった。
はぁ……てか何を真剣なことをと思ったけどそんなことかよ。
「太ったって言ってもちょっとだろ。大げさだな」
もともとがそんなに外見を気にするたちじゃなかったし。
正直どうでもいい。
「なんてことを言うのじゃ! ジャンヌの完璧なボディバランスが崩れてしまっているのじゃぞ!」
「そーだそーだ! 昔のジャンヌの方が抱き心地よかったぞ! 昔のジャンヌを返せ!」
「馬鹿らしい。そんなくだらないことで遊んでんじゃない」
「残念だけど、これはオムカの存亡にかかわる話よ」
急に神妙な顔つきで真面目なトーンになるニーア。
だけど「は?」って感じだ。
なんで俺が太るのとオムカ存亡が関りあるんだよ、馬鹿らしい。
「ジャンヌ。あなた、いっつも言ってるわよね。自分には何もできない。だからこそ前線に立つんだって」
うん、まぁそんな感じのこと言ってるけど。
改めて他人から聞かされると小恥ずかしいな。
なんか主人公みたいなこと言ってるぞ。
「その理念はとても立派だと思う。感服すらする。だからこそ皆がついてくるし、頑張ろうって気になるの」
「それが、なんだよ」
「でもね! それ以上に皆、ジャンヌが可愛いからついてきてるの! ジャンヌが可愛いから美しいから格好いいから、守ってあげたいから皆して奮い立つの! それを分かるのよ、ジャンヌ!」
「な、なんだよ、その理論! おかしいだろ! 能力と外見は関係ない。いや、関係あってたまるか」
「本当にそう? もしジャンヌが体重100キロ越えの汗っかきでデュフフって笑うおっさんだったら、いくら智謀があっても誰もついてこないでしょ!」
「いやぁぁぁぁ! そんなジャンヌ嫌なのじゃあ!」
「いや、それは……」
ない、よな。ないだろ。さすがに不謹慎すぎる。けど……なんだろう。ちょっと分かるような気もする。
「というわけでけど、ジャンヌは別なの! それとこれとは全くもって断然完璧に圧倒的に違うの!」
「そうなのじゃ! ジャンヌは美しくて格好良くなくちゃ駄目なのじゃ! 太ってちゃ嫌なのじゃ!」
「めっちゃ私情バリバリじゃねぇか!」
「私情よ! 悪い!?」
「開き直られた!?」
「もう一個。聞いて、ジャンヌ。あなた、なんで国王ってのが豪華な暮らししてるか知ってる?」
「そりゃ、偉いから、だろ」
「そう。でも何故偉いと豪華にならなくちゃいけないの? それはね、豪華じゃないと国民が納得しないからよ。いくら国王だ、って言ってもボロボロの服着てたら誰も納得しない! 国王が超質素だったら、家臣だって国民だって贅沢ができない! そんな窮屈な国、絶対嫌よ。分かる? 上に立つ人間はね、そうやって自らを着飾る義務があるのよ!」
「そ、それは……」
確かに、一理はあるんだよな。
国の代表がみすぼらしかったりすれば、外国に見くびられる。
上の人が少し贅沢しないと、国民は少しの贅沢すら楽しめない。
国の代表というのは、国の顔。
だから少しでも見栄えを気にしてほしい、という要望も分からないでもない。
でも嫌だ。
つまりダイエットをしろってことだろ。
この体力のない体以上に、俺は運動がもともと苦手なんだ。
そんな辛い事、してたまるか! 第一、俺は別に国の代表じゃないし!
「と、とにかく! そんな訳の分からん理由で痩せろとかふざけるな! 俺はこれでいい!」
だが、俺の目一杯の抵抗など、2人の子供の前では無意味に等しかった。
「あーあ、ジャンヌがそんな感じじゃあ、もうダメかーオムカも。ジーンとかクロエとかジャンヌ隊の皆とか……街の人だって愛想尽かすだろうなぁ。リンちゃんも聞いてくるんじゃない? お姉ちゃん、どうして太っちゃったの? って」
「うー、なんか勅命を乱発したくなったのじゃ。無暗やたらに投獄したり、死罪にしたくなったのじゃー。これもジャンヌが余のやる気を奪うからなのじゃー」
「お前らいい加減にしろよ!?」
なんでそんなことで国が滅びなきゃいけないんだよ。
俺は絶対やらないからな!
絶対運動なんてしてやるもんか!
やるもんか。
……やるもんかよ?
マリアに呼ばれて、彼女の部屋で昼を食べていた時のこと。
「むー……むむ?」
ニーアが首をかしげながらこちらをじろじろ見てきた。
「なんだよ、そんなじろじろ見て」
「んー……いや、気のせいかな」
「そこで止められる方が気になるんだが」
「ん……じゃあちょっと待ってて」
などと言ってニーアは俺の後ろへと歩を進めた。
てっきりそのまま部屋を出て行くのかと思ったが、
「ほいっ」
「ひゃぅ!」
変な声が出た。
いや、急に背後から腰回りをギュッと抱きしめられればそうなるさ。
「な、なにすんだよ!」
俺がじたばたと抵抗するも悲しいかな筋力1。
ニーアのホールドはびくともしない。
「んー……ちょっと、女王様」
「任せるのじゃ!」
椅子から元気よく飛び降りると、とてとてと歩き寄ってくると思うと、今度はマリアがギュッ。
前と後ろからまさかのサンドイッチ状態だった。
なんというか匂い。いい匂い。
さすがそこは一国の女王。マリアはしっかりお風呂入って清潔だし、髪の毛も油でトリートメントしてあるし、香木でも炊いたのか滅茶苦茶甘い匂いするし。
それ以上に柔らかい。
俺を抱きすくめるマリアの体がなんというか……エロイよね?
まぁ胸板は発展途上ということで……それより自分の胸が圧迫されて苦しいまであったけどさ。
「あー、なるほどなのじゃ」
「そうですよね」
と、マリアは俺を放すと、ニーアと共に少し離れた位置で何やらこそこそと話している。
なんだよ。そういうの気になるだろうが。
と、マリアに抱き着かれてどぎまぎしている内心をごまかしてみた。
「というわけで結論が出たのじゃ」
「なにが」
冷静を装って聞く。
「こないだの水着の時にちょっと思ったんだけど。ジャンヌ、もしかして――太った?」
「え!?」
「ジャンヌのウェスト、前より3センチは大きくなってるのじゃ」
「何で知ってんだよ……って、え? 太ったの?」
「安心するのじゃ、ジャンヌ! その分、バストサイズも大きくなってるから――びゃぅ!」
セクハラ発言する女王陛下にデコピンを見舞ってやった。
はぁ……てか何を真剣なことをと思ったけどそんなことかよ。
「太ったって言ってもちょっとだろ。大げさだな」
もともとがそんなに外見を気にするたちじゃなかったし。
正直どうでもいい。
「なんてことを言うのじゃ! ジャンヌの完璧なボディバランスが崩れてしまっているのじゃぞ!」
「そーだそーだ! 昔のジャンヌの方が抱き心地よかったぞ! 昔のジャンヌを返せ!」
「馬鹿らしい。そんなくだらないことで遊んでんじゃない」
「残念だけど、これはオムカの存亡にかかわる話よ」
急に神妙な顔つきで真面目なトーンになるニーア。
だけど「は?」って感じだ。
なんで俺が太るのとオムカ存亡が関りあるんだよ、馬鹿らしい。
「ジャンヌ。あなた、いっつも言ってるわよね。自分には何もできない。だからこそ前線に立つんだって」
うん、まぁそんな感じのこと言ってるけど。
改めて他人から聞かされると小恥ずかしいな。
なんか主人公みたいなこと言ってるぞ。
「その理念はとても立派だと思う。感服すらする。だからこそ皆がついてくるし、頑張ろうって気になるの」
「それが、なんだよ」
「でもね! それ以上に皆、ジャンヌが可愛いからついてきてるの! ジャンヌが可愛いから美しいから格好いいから、守ってあげたいから皆して奮い立つの! それを分かるのよ、ジャンヌ!」
「な、なんだよ、その理論! おかしいだろ! 能力と外見は関係ない。いや、関係あってたまるか」
「本当にそう? もしジャンヌが体重100キロ越えの汗っかきでデュフフって笑うおっさんだったら、いくら智謀があっても誰もついてこないでしょ!」
「いやぁぁぁぁ! そんなジャンヌ嫌なのじゃあ!」
「いや、それは……」
ない、よな。ないだろ。さすがに不謹慎すぎる。けど……なんだろう。ちょっと分かるような気もする。
「というわけでけど、ジャンヌは別なの! それとこれとは全くもって断然完璧に圧倒的に違うの!」
「そうなのじゃ! ジャンヌは美しくて格好良くなくちゃ駄目なのじゃ! 太ってちゃ嫌なのじゃ!」
「めっちゃ私情バリバリじゃねぇか!」
「私情よ! 悪い!?」
「開き直られた!?」
「もう一個。聞いて、ジャンヌ。あなた、なんで国王ってのが豪華な暮らししてるか知ってる?」
「そりゃ、偉いから、だろ」
「そう。でも何故偉いと豪華にならなくちゃいけないの? それはね、豪華じゃないと国民が納得しないからよ。いくら国王だ、って言ってもボロボロの服着てたら誰も納得しない! 国王が超質素だったら、家臣だって国民だって贅沢ができない! そんな窮屈な国、絶対嫌よ。分かる? 上に立つ人間はね、そうやって自らを着飾る義務があるのよ!」
「そ、それは……」
確かに、一理はあるんだよな。
国の代表がみすぼらしかったりすれば、外国に見くびられる。
上の人が少し贅沢しないと、国民は少しの贅沢すら楽しめない。
国の代表というのは、国の顔。
だから少しでも見栄えを気にしてほしい、という要望も分からないでもない。
でも嫌だ。
つまりダイエットをしろってことだろ。
この体力のない体以上に、俺は運動がもともと苦手なんだ。
そんな辛い事、してたまるか! 第一、俺は別に国の代表じゃないし!
「と、とにかく! そんな訳の分からん理由で痩せろとかふざけるな! 俺はこれでいい!」
だが、俺の目一杯の抵抗など、2人の子供の前では無意味に等しかった。
「あーあ、ジャンヌがそんな感じじゃあ、もうダメかーオムカも。ジーンとかクロエとかジャンヌ隊の皆とか……街の人だって愛想尽かすだろうなぁ。リンちゃんも聞いてくるんじゃない? お姉ちゃん、どうして太っちゃったの? って」
「うー、なんか勅命を乱発したくなったのじゃ。無暗やたらに投獄したり、死罪にしたくなったのじゃー。これもジャンヌが余のやる気を奪うからなのじゃー」
「お前らいい加減にしろよ!?」
なんでそんなことで国が滅びなきゃいけないんだよ。
俺は絶対やらないからな!
絶対運動なんてしてやるもんか!
やるもんか。
……やるもんかよ?
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