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第4章 ジャンヌの西進
第27話 フレール&サール兄妹
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「あー、あのさ。サール」
「はい、なんでしょう」
「その、なんだ。ちょっと言いすぎじゃないか?」
「いえ。そうではありません。間違いは指摘する。軽挙な行動はいさめる。それこそが女王様の近くで仕える我々の仕事でもあると、近衛騎士団長様はいつもおっしゃっておりますので。責任ある立場のお方には、もっとしっかり考えてもらえなければなりません」
責任ある立場という言葉に、サカキとクロエがとどめを刺されたようになってる。
しかし……ニーアがそんなことをねぇ。ちゃんと考えているのか。なんというか。
ともあれ、言ってることは正しい。
正しすぎるほど正しい。
――だが、それは特大のブーメランとなることが往々にしてあるのも、世の常というか。
「なら、俺も間違いは指摘しなくちゃな。サール。お前のだよ」
「わたし、ですか?」
「お前の指摘は確かに正しい。だがそれによって生まれる結果は考えたか? お前はよかれと思ってやったことが、この2人を傷つけてしまったことは。あるいはお前を恨むことになるかもしれないぞ」
「それは……問題ありません。間違いを指摘されて傷つくことで、正そうという思いになるもの。それにわたしが恨まれたところで作戦行動に支障はないはずです」
「まぁそうだな。でもな、作戦のほころびなんて、そんな小さなことから出るんだぞ。こいつらがお前を恨む。そこから俺を恨むかもしれない」
「なぜジャンヌさんを? ありえません」
「ああ、普通はな。けど人間の感情なんてどこ行くか分からないぞ。サールが憎い、ならそれを護衛として使ってる俺まで憎い。そう思ってもおかしくはないだろ?」
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、というやつだ。
「仮定の話には意味がないかと」
「ならこの軍議にも意味はないな? 軍議なんて全部仮定だ。ここをこうしたら必ず勝つ。本当にそうなるなら軍議なんていらない。むしろ俺もいらない。けどそうならないのは、戦には相手がいるからだ。そこで予想外のことが起きる。だから必死に考えて、必死に知恵を出し合って、必死に勝つための努力をするんだ」
「ジャンヌさんは……揚げ足を取りたいのでしょうか」
その通り。
舌先三寸口八丁。
本当、軍師なんてのはろくでもない人間だ。
言葉だけで相手をやりこめようというのだから。何より、よかれと思っていないことで相手を傷つけようというのだから。
「で、だ。言わせてもらえば、お前の指摘も揚げ足取りだってことだよ」
「っ!」
「あのさ、サール。お前が俺を護衛してくれるのは頼もしいし、心強いと感じてる。だけどこれはやりすぎだ。はっきり言うと不快だ。今言ったように、戦は何が起こるか分からないから、ここで皆で考えて知恵を出して勝つための努力をしている。そこにお前がこうしていることで皆の気が散ってそれが十全に果たせていない。それはつまり負けるかもしれないってことだ。お前のやってる間違いで軽挙な行動で、多くの人が死ぬかもしれないんだ。だからはっきり言う。護衛対象の俺から言わせてもらう。邪魔だ、出て行け」
きつすぎるかな、と思ったけど、これくらいはっきり言っておかないと後に響く。
それで戦線離脱するなら仕方ないと割り切った。
サールの見上げる瞳が俺を捉えて離さない。
それに対し、俺は視線を動かさずただ待つ。相手の反応を。
だが、返って来た反応はある意味予想以上だった。
固まったサールの顔。
その顔が歪み、じわり、とその瞳から水がこぼれだし、
「うわあああああああああああああああああああああん!!」
泣いた!?
え、ちょっと待て。何が起こった!?
「あーーーーーーーん! あーーーーー! ぎゃぴいいいいいいいいいい!」
子供みたいに大きく口をあけて、恐竜みたいなこれ以上ない大声で泣き出した。
サカキもクロエもウィットもクルレーンもセンドも。
誰もが目を丸くして、へたり込んで空に向かって泣きわめく少女を見つめていた。
「なんで! そんな、こと! 言うの! えぐっ……ひどい! ひどすぎる!」
いや、まぁ酷い言い方をしたのは分かってるけど……その前にね、サール自身も……いや、これ罪悪感酷いな!?
「守りたかったのに……好きなのに……ジャンヌさんのことが、大好きなのに! ひどいぃぃぃぃ! 嫌われたぁぁぁぁぁぁ!」
サカキとクロエとウィットがさらに目を見開く。
本当なら色々言いたいんだろうけど驚きで声が出ないようだ。
なんで分かるかって?
俺もそう思ってるからだよ。
えっと、ちょっと待って。
今すんごいこと言われなかった?
てか告白されなかった? 好きとか。
だからあんなにぴったりとガードしてたし、本気で守ろうと思ってサカキやクロエに噛みついた。
そして俺に嫌われたと思って泣き出したと。
いやいやいやいや。
わけがわからない。
てかギャップが激しすぎる。
冷静沈着で無口な毒舌クール系女子かと思いきや、幼稚園児かと思うほど大声で泣きわめく。どっちが本当の彼女の姿なのか、正直判断しかねた。
「あー……やっぱりこうなりましたか」
と、第三者の声。
声の方を見れば、フレールが立っていた。この場の6人の視線を受けて、フレールは恐縮そうに軽く頭を下げた。
「すみません。妹がこんなで」
フレールがサールに近づくとその場で跪いて彼女の肩に手を置いて抱きしめた。
「ほら、サール。大丈夫だから」
「うぎぃぃぃ……うぐっ……うぐっ……」
サールがおもむろにフレールにパンチを繰り出す。
しゃがみ込んでいるものの、しっかり腰が入ったパンチだった。それをボディに受け苦悶の表情を浮かべながらも、フレールはサールの事を離さない。
「大丈夫だって。ジャンヌさんがお前を嫌うわけないだろ」
「でも……でもぉ!」
フレールが俺の方を見て、少し会釈した。
あぁもう。はいはい。そういうことね。もうここまでやられると、俺も良心が痛むというか。はい、反省します。
「あぁ。嫌いになんかならない。ちょっと言い方がきつかった。すまん」
「ほら、ジャンヌさんも怒ってないから。だから泣きやめ」
「…………本当?」
「本当、本当。だからちょっと外に出ようか。お前の素敵な顔がぐちゃぐちゃだからな。ジャンヌさんの前に出るために、身なりをしっかりしなきゃ。ね?」
ちらっとまたフレールがこちらを見る。
あぁもう! だから分かったって!
「あぁ、大丈夫だから。落ち着いたらまた来い」
サールの嗚咽がしばらく続いていたが、ようやく収まったのか、フレールを押しのけてすっくと立ち上がった。
彼女は涙で腫れた顔をしていたが、
「それでは失礼します」
今までのがなんだったのか、と思うほど冷静で大人びた雰囲気で一礼すると、兄のフレールを蹴とばすような勢いで陣幕から出て行ってしまった。
「あー、というわけで。お邪魔しました」
「お、おう……」
フレールもひょこひょこと妹の後を追って出て行った。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
6人分の沈黙が支配する。
そんな中で、俺はニーアの言葉を思い出していた。
『ちょっち、くせがあるけど腕は確かだから』
ちょっち?
あいつ、いつの間に謙遜なんて表現を覚えたんだ?
そんな単語、あいつには似合うわけもないのに。
いや、まさしく――
「癖ありすぎだろ!!」
俺の叫びに、他の5人がうんうんと静かに頷いた。
「はい、なんでしょう」
「その、なんだ。ちょっと言いすぎじゃないか?」
「いえ。そうではありません。間違いは指摘する。軽挙な行動はいさめる。それこそが女王様の近くで仕える我々の仕事でもあると、近衛騎士団長様はいつもおっしゃっておりますので。責任ある立場のお方には、もっとしっかり考えてもらえなければなりません」
責任ある立場という言葉に、サカキとクロエがとどめを刺されたようになってる。
しかし……ニーアがそんなことをねぇ。ちゃんと考えているのか。なんというか。
ともあれ、言ってることは正しい。
正しすぎるほど正しい。
――だが、それは特大のブーメランとなることが往々にしてあるのも、世の常というか。
「なら、俺も間違いは指摘しなくちゃな。サール。お前のだよ」
「わたし、ですか?」
「お前の指摘は確かに正しい。だがそれによって生まれる結果は考えたか? お前はよかれと思ってやったことが、この2人を傷つけてしまったことは。あるいはお前を恨むことになるかもしれないぞ」
「それは……問題ありません。間違いを指摘されて傷つくことで、正そうという思いになるもの。それにわたしが恨まれたところで作戦行動に支障はないはずです」
「まぁそうだな。でもな、作戦のほころびなんて、そんな小さなことから出るんだぞ。こいつらがお前を恨む。そこから俺を恨むかもしれない」
「なぜジャンヌさんを? ありえません」
「ああ、普通はな。けど人間の感情なんてどこ行くか分からないぞ。サールが憎い、ならそれを護衛として使ってる俺まで憎い。そう思ってもおかしくはないだろ?」
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、というやつだ。
「仮定の話には意味がないかと」
「ならこの軍議にも意味はないな? 軍議なんて全部仮定だ。ここをこうしたら必ず勝つ。本当にそうなるなら軍議なんていらない。むしろ俺もいらない。けどそうならないのは、戦には相手がいるからだ。そこで予想外のことが起きる。だから必死に考えて、必死に知恵を出し合って、必死に勝つための努力をするんだ」
「ジャンヌさんは……揚げ足を取りたいのでしょうか」
その通り。
舌先三寸口八丁。
本当、軍師なんてのはろくでもない人間だ。
言葉だけで相手をやりこめようというのだから。何より、よかれと思っていないことで相手を傷つけようというのだから。
「で、だ。言わせてもらえば、お前の指摘も揚げ足取りだってことだよ」
「っ!」
「あのさ、サール。お前が俺を護衛してくれるのは頼もしいし、心強いと感じてる。だけどこれはやりすぎだ。はっきり言うと不快だ。今言ったように、戦は何が起こるか分からないから、ここで皆で考えて知恵を出して勝つための努力をしている。そこにお前がこうしていることで皆の気が散ってそれが十全に果たせていない。それはつまり負けるかもしれないってことだ。お前のやってる間違いで軽挙な行動で、多くの人が死ぬかもしれないんだ。だからはっきり言う。護衛対象の俺から言わせてもらう。邪魔だ、出て行け」
きつすぎるかな、と思ったけど、これくらいはっきり言っておかないと後に響く。
それで戦線離脱するなら仕方ないと割り切った。
サールの見上げる瞳が俺を捉えて離さない。
それに対し、俺は視線を動かさずただ待つ。相手の反応を。
だが、返って来た反応はある意味予想以上だった。
固まったサールの顔。
その顔が歪み、じわり、とその瞳から水がこぼれだし、
「うわあああああああああああああああああああああん!!」
泣いた!?
え、ちょっと待て。何が起こった!?
「あーーーーーーーん! あーーーーー! ぎゃぴいいいいいいいいいい!」
子供みたいに大きく口をあけて、恐竜みたいなこれ以上ない大声で泣き出した。
サカキもクロエもウィットもクルレーンもセンドも。
誰もが目を丸くして、へたり込んで空に向かって泣きわめく少女を見つめていた。
「なんで! そんな、こと! 言うの! えぐっ……ひどい! ひどすぎる!」
いや、まぁ酷い言い方をしたのは分かってるけど……その前にね、サール自身も……いや、これ罪悪感酷いな!?
「守りたかったのに……好きなのに……ジャンヌさんのことが、大好きなのに! ひどいぃぃぃぃ! 嫌われたぁぁぁぁぁぁ!」
サカキとクロエとウィットがさらに目を見開く。
本当なら色々言いたいんだろうけど驚きで声が出ないようだ。
なんで分かるかって?
俺もそう思ってるからだよ。
えっと、ちょっと待って。
今すんごいこと言われなかった?
てか告白されなかった? 好きとか。
だからあんなにぴったりとガードしてたし、本気で守ろうと思ってサカキやクロエに噛みついた。
そして俺に嫌われたと思って泣き出したと。
いやいやいやいや。
わけがわからない。
てかギャップが激しすぎる。
冷静沈着で無口な毒舌クール系女子かと思いきや、幼稚園児かと思うほど大声で泣きわめく。どっちが本当の彼女の姿なのか、正直判断しかねた。
「あー……やっぱりこうなりましたか」
と、第三者の声。
声の方を見れば、フレールが立っていた。この場の6人の視線を受けて、フレールは恐縮そうに軽く頭を下げた。
「すみません。妹がこんなで」
フレールがサールに近づくとその場で跪いて彼女の肩に手を置いて抱きしめた。
「ほら、サール。大丈夫だから」
「うぎぃぃぃ……うぐっ……うぐっ……」
サールがおもむろにフレールにパンチを繰り出す。
しゃがみ込んでいるものの、しっかり腰が入ったパンチだった。それをボディに受け苦悶の表情を浮かべながらも、フレールはサールの事を離さない。
「大丈夫だって。ジャンヌさんがお前を嫌うわけないだろ」
「でも……でもぉ!」
フレールが俺の方を見て、少し会釈した。
あぁもう。はいはい。そういうことね。もうここまでやられると、俺も良心が痛むというか。はい、反省します。
「あぁ。嫌いになんかならない。ちょっと言い方がきつかった。すまん」
「ほら、ジャンヌさんも怒ってないから。だから泣きやめ」
「…………本当?」
「本当、本当。だからちょっと外に出ようか。お前の素敵な顔がぐちゃぐちゃだからな。ジャンヌさんの前に出るために、身なりをしっかりしなきゃ。ね?」
ちらっとまたフレールがこちらを見る。
あぁもう! だから分かったって!
「あぁ、大丈夫だから。落ち着いたらまた来い」
サールの嗚咽がしばらく続いていたが、ようやく収まったのか、フレールを押しのけてすっくと立ち上がった。
彼女は涙で腫れた顔をしていたが、
「それでは失礼します」
今までのがなんだったのか、と思うほど冷静で大人びた雰囲気で一礼すると、兄のフレールを蹴とばすような勢いで陣幕から出て行ってしまった。
「あー、というわけで。お邪魔しました」
「お、おう……」
フレールもひょこひょこと妹の後を追って出て行った。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
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そんな中で、俺はニーアの言葉を思い出していた。
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ちょっち?
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