14 / 35
14.レオの隠し事を教えてくれる?
しおりを挟む
「エメラルド⋯⋯?」
大きな緑色の宝石はエメラルドだろう。
そして、左手の薬指はこの世界でも特別な意味を持つ指のはずだ。
「アレキサンドライトだよ。昼は僕の色⋯⋯夜は君の色に変わる」
私の薬指を撫でながら囁くレオの甘い声色に色気を感じる。
私は今までの攻略対象とは桁違いにルシアとレオの関係は進んでいると確信した。
(アレキサンドライトって昼はエメラルド、夜はルビーと言われる宝石だよね⋯⋯)
レオの瞳は緑色をしていて、エメラルドのようだ。
しかし、ルシアの瞳の色は薄紫色で宝石に当てはめるならアメジストだろう。
ルビーといえば、赤色だ。
その時、私は昨晩亡くなったカイロス・スグラ国王の瞳の色を思い出した。
(まさか、ルシアの出生の秘密をレオも知ってる?)
「レオ⋯⋯この指輪は貰えないよ。私はミカエルの婚約者なんだから⋯⋯」
確信が持てないので滅多なことは言えない。
それでも、常識的に婚約者のいる女が別の男から貰った指輪をつけていてはダメだろう。
「世間知らずのミカエルなんて、いくらでも騙せるだろう。今日はいつもの君らしくないね」
『誘惑の悪女』のルシアは、レオの前では悪い女だったのだろうか。
レオは次期国王であるミカエルを平気で馬鹿にしている。
(なんなの? この余裕は⋯⋯)
「もし、何か尋ねられたら⋯⋯いつも側に感じていたくて、ミカエルの瞳の色の指輪をつけているとでも言い訳するわ」
ミカエルの瞳は碧色で、エメラルド色と似ている。
この世界に来て割と自由に言葉を発していたが、今、私は危険を感じているのか言葉を選んでいる。
(人が亡くなったばかりだから? 何だか、レオは怖い⋯⋯)
ゲームの中でレオは、一目惚れのルシアに夢中な大金持ちのお坊ちゃんでしかない。
溌剌としたイメージで、このような大人のムードで迫ってくる印象はなかった。
余計なことを言うのも怖いけど、元のルシアのフリはできない気がした。
そもそも男性経験がない私が、色気で誘惑するルシアを演じるのは難しい。
それ以上に、好きでもない相手から迫られるのが嫌だ。
(もう、橘茉莉花でぶつかるしかないわ)
「ルシア⋯⋯」
私が沈黙していたからか、レオがまたキスをしようとしてきた。
私は咄嗟にレオの口を手で塞いだ。
「レオ⋯⋯私、今そういう気分じゃないの」
ヘラヘラ笑わず、真剣な顔で思ったことを言う。
誰が何を考えているかなんて、想像するしかできない。
それならば、私は私の思っている事をストレートに伝えるだけだ。
また、私の行動のせいで予想外の出来事が起こるかもしれない。
それでも、恐れていては何もはじまらない。
「やっぱり、実の父親が亡くなったら悲しくなった? なんの感情もないって言ってたのは強がりだったんだね⋯⋯」
レオが私の銀髪をいじりながら言ってくる言葉に、心臓が一瞬止まったかと思った。
(私がカイロス国王の実子だってレオも知っているってこと?)
レオはルシアと一緒になる予定だと言っていた。
カイロス国王が亡くなったのは、やはり他殺でレオの言う「計画」と関係があるのだろうか。
「国王陛下に対して、なんの感情もないって言うのは本当よ。レオと私は本当に一緒になれるのかなあ?」
どうやって彼は現在ミカエルの婚約者である私と一緒になるつもりなのだろう。
そして、計画が変わったと言うのは私が火の魔力を披露したせいだろう。
「急に不安になっちゃった? だから、火の魔力を見せつけたの? まあ、ミカエルの相手が疲れるって言うのはわかるかな。僕も、彼と君が一緒にいると彼を殺してやりたくなるよ」
私の髪を弄りながら余裕の表情で語るレオに恐怖を感じる。
王族のミカエルを殺したいだなんて、誰かに聞かれたら反逆とられかねない。
「火の魔力を見せつけたのは、私の本当の力をみんなに見て欲しかっただけだよ」
私は嘘をつくのが得意ではない。
今、恐怖を感じながら会話をしているが、嘘など見破られそうだ。
だから思った通りの言葉を出すことにした。
(レオは、ルシアのことが好きみたいだから、私に危害は及ぼさないよね⋯⋯)
「ふふっ! 本当かな? そんな単純な理由なの? 隠し事が大好きな君らしくないけれど、何だか可愛い!」
レオは心底愛おしそうに私のことを抱きしめてきた。
何だかさっきまでの大人っぽい危険なムードはなくなった。
(私に色気がないのが、功を奏したっぽいわ⋯⋯)
「レオの隠し事を教えてくれる?」
「君に対して隠していることなんてないよ。隠してるとしたら君が思っている以上に、僕は君のことを好きってことかな」
あまり重要なことは聞き出せなかった。
恋人たちと言うのは、こういった意味のないやり取りをして遊ぶものなのだろう。
トントン。
扉をノックする音がして、開けてみるとライアンが深刻そうな顔で立っていた。
「ルシア様⋯⋯至急ミカエル王太子殿下からお呼び出しがありまして⋯⋯」
「ルシア⋯⋯あと、少しの辛抱だ⋯行っておいで、僕の愛おしい人」
後ろから私を抱きしめながら、レオが耳元で囁く。
(秘密の関係っぽかったのに、ライアンの前では良いのかしら)
私はライアンに連れられて部屋を出た。
「ミカエルから呼び出しがあったって、どこに行けば良いのかしら?」
私の質問にライアンは答えてくれない。
「ねえ、あなたって私の味方なの? それとも、ミカエルの味方?」
ライアンに私の今の心情など理解できないだろう。
異世界からきて、ここがピンク色の乙女ゲームの世界かと思っていたのに突然世界が殺伐としたものに変わった。
「それにしても、こんな特別な通路と隠し部屋みたいなところをレオは知ってたのね⋯⋯」
レオ・ステラン公子とは何者なのか。
彼は寮生でもないのに、学生が行き来しないような通路を知っていた。
そして、隠し部屋のようなところに当然のようにルシアを案内した。
「何を⋯⋯してたんですか?」
ライアンが一瞬何を聞いてきたのか分からなかった。
「話をしてたのよ」
ライアンは不思議な存在だ。
ミカエルの護衛騎士だったはずなのに、私の味方になってくれた。
そして、今、身分社会において身分の差がある私に反抗的な目を向けている。
(なんなの? 本当に男の人って何を考えているか分からない)
私は、うんざりしていた。
柊隼人の呪縛のせいもあるが、この世界の男も私に恐怖と不信感を与えてくる。
突然、乙女ゲームのメインヒーロとは思えない闇落ちをしたミカエル。
ミカエルと友人関係だったはずなのに、私の味方になるというアルベルト。
ただ、純粋にルシアに憧れているキャラだったはずなのに裏で暗躍しているレオ。
目の前にいるライアンも、私には理解できない存在だ。
(彼は落ち着かせるように私にキスしてきたげど、あれ、私のファーストキスだ⋯⋯)
「海外生活すると、真面目ちゃんも、そんな奔放になるものなんだ⋯⋯マジかよ」
ライアンは私には聞こえないように呟いたつもりだったと思う。
それでも、彼の呟きはしっかりと私の耳に届いていた。
「マジかよ」は柊隼人の口癖だった。
「マジかよ、委員長って意外と面白いわ。仕草とかも可愛いしハマる」
彼はことあることに勉強しか知らない私をおちょくるような事を言ってきた。
適当な彼の言葉を本気にして告白したから、私は笑いものにされたのだろう。
視界が歪んでくる。
(ライアンって柊隼人なの? 異世界だか、夢の世界だか分からないけど、こんなところまで現れて私を馬鹿にしにきたの?)
私はいつの間にか膝をついていて、見上げるとライアンの顔があった。
黒髪に黒い瞳の彼に柊隼人の顔が重なる。
「ライアン⋯⋯あなた、もう私の前に現れないで。あなたに守れる私なんていないから」
私が柊隼人に囚われるあまり聞こえた幻聴だったのかもしれない。
それでも、私はライアンの顔を2度と見たくないと思った。
大きな緑色の宝石はエメラルドだろう。
そして、左手の薬指はこの世界でも特別な意味を持つ指のはずだ。
「アレキサンドライトだよ。昼は僕の色⋯⋯夜は君の色に変わる」
私の薬指を撫でながら囁くレオの甘い声色に色気を感じる。
私は今までの攻略対象とは桁違いにルシアとレオの関係は進んでいると確信した。
(アレキサンドライトって昼はエメラルド、夜はルビーと言われる宝石だよね⋯⋯)
レオの瞳は緑色をしていて、エメラルドのようだ。
しかし、ルシアの瞳の色は薄紫色で宝石に当てはめるならアメジストだろう。
ルビーといえば、赤色だ。
その時、私は昨晩亡くなったカイロス・スグラ国王の瞳の色を思い出した。
(まさか、ルシアの出生の秘密をレオも知ってる?)
「レオ⋯⋯この指輪は貰えないよ。私はミカエルの婚約者なんだから⋯⋯」
確信が持てないので滅多なことは言えない。
それでも、常識的に婚約者のいる女が別の男から貰った指輪をつけていてはダメだろう。
「世間知らずのミカエルなんて、いくらでも騙せるだろう。今日はいつもの君らしくないね」
『誘惑の悪女』のルシアは、レオの前では悪い女だったのだろうか。
レオは次期国王であるミカエルを平気で馬鹿にしている。
(なんなの? この余裕は⋯⋯)
「もし、何か尋ねられたら⋯⋯いつも側に感じていたくて、ミカエルの瞳の色の指輪をつけているとでも言い訳するわ」
ミカエルの瞳は碧色で、エメラルド色と似ている。
この世界に来て割と自由に言葉を発していたが、今、私は危険を感じているのか言葉を選んでいる。
(人が亡くなったばかりだから? 何だか、レオは怖い⋯⋯)
ゲームの中でレオは、一目惚れのルシアに夢中な大金持ちのお坊ちゃんでしかない。
溌剌としたイメージで、このような大人のムードで迫ってくる印象はなかった。
余計なことを言うのも怖いけど、元のルシアのフリはできない気がした。
そもそも男性経験がない私が、色気で誘惑するルシアを演じるのは難しい。
それ以上に、好きでもない相手から迫られるのが嫌だ。
(もう、橘茉莉花でぶつかるしかないわ)
「ルシア⋯⋯」
私が沈黙していたからか、レオがまたキスをしようとしてきた。
私は咄嗟にレオの口を手で塞いだ。
「レオ⋯⋯私、今そういう気分じゃないの」
ヘラヘラ笑わず、真剣な顔で思ったことを言う。
誰が何を考えているかなんて、想像するしかできない。
それならば、私は私の思っている事をストレートに伝えるだけだ。
また、私の行動のせいで予想外の出来事が起こるかもしれない。
それでも、恐れていては何もはじまらない。
「やっぱり、実の父親が亡くなったら悲しくなった? なんの感情もないって言ってたのは強がりだったんだね⋯⋯」
レオが私の銀髪をいじりながら言ってくる言葉に、心臓が一瞬止まったかと思った。
(私がカイロス国王の実子だってレオも知っているってこと?)
レオはルシアと一緒になる予定だと言っていた。
カイロス国王が亡くなったのは、やはり他殺でレオの言う「計画」と関係があるのだろうか。
「国王陛下に対して、なんの感情もないって言うのは本当よ。レオと私は本当に一緒になれるのかなあ?」
どうやって彼は現在ミカエルの婚約者である私と一緒になるつもりなのだろう。
そして、計画が変わったと言うのは私が火の魔力を披露したせいだろう。
「急に不安になっちゃった? だから、火の魔力を見せつけたの? まあ、ミカエルの相手が疲れるって言うのはわかるかな。僕も、彼と君が一緒にいると彼を殺してやりたくなるよ」
私の髪を弄りながら余裕の表情で語るレオに恐怖を感じる。
王族のミカエルを殺したいだなんて、誰かに聞かれたら反逆とられかねない。
「火の魔力を見せつけたのは、私の本当の力をみんなに見て欲しかっただけだよ」
私は嘘をつくのが得意ではない。
今、恐怖を感じながら会話をしているが、嘘など見破られそうだ。
だから思った通りの言葉を出すことにした。
(レオは、ルシアのことが好きみたいだから、私に危害は及ぼさないよね⋯⋯)
「ふふっ! 本当かな? そんな単純な理由なの? 隠し事が大好きな君らしくないけれど、何だか可愛い!」
レオは心底愛おしそうに私のことを抱きしめてきた。
何だかさっきまでの大人っぽい危険なムードはなくなった。
(私に色気がないのが、功を奏したっぽいわ⋯⋯)
「レオの隠し事を教えてくれる?」
「君に対して隠していることなんてないよ。隠してるとしたら君が思っている以上に、僕は君のことを好きってことかな」
あまり重要なことは聞き出せなかった。
恋人たちと言うのは、こういった意味のないやり取りをして遊ぶものなのだろう。
トントン。
扉をノックする音がして、開けてみるとライアンが深刻そうな顔で立っていた。
「ルシア様⋯⋯至急ミカエル王太子殿下からお呼び出しがありまして⋯⋯」
「ルシア⋯⋯あと、少しの辛抱だ⋯行っておいで、僕の愛おしい人」
後ろから私を抱きしめながら、レオが耳元で囁く。
(秘密の関係っぽかったのに、ライアンの前では良いのかしら)
私はライアンに連れられて部屋を出た。
「ミカエルから呼び出しがあったって、どこに行けば良いのかしら?」
私の質問にライアンは答えてくれない。
「ねえ、あなたって私の味方なの? それとも、ミカエルの味方?」
ライアンに私の今の心情など理解できないだろう。
異世界からきて、ここがピンク色の乙女ゲームの世界かと思っていたのに突然世界が殺伐としたものに変わった。
「それにしても、こんな特別な通路と隠し部屋みたいなところをレオは知ってたのね⋯⋯」
レオ・ステラン公子とは何者なのか。
彼は寮生でもないのに、学生が行き来しないような通路を知っていた。
そして、隠し部屋のようなところに当然のようにルシアを案内した。
「何を⋯⋯してたんですか?」
ライアンが一瞬何を聞いてきたのか分からなかった。
「話をしてたのよ」
ライアンは不思議な存在だ。
ミカエルの護衛騎士だったはずなのに、私の味方になってくれた。
そして、今、身分社会において身分の差がある私に反抗的な目を向けている。
(なんなの? 本当に男の人って何を考えているか分からない)
私は、うんざりしていた。
柊隼人の呪縛のせいもあるが、この世界の男も私に恐怖と不信感を与えてくる。
突然、乙女ゲームのメインヒーロとは思えない闇落ちをしたミカエル。
ミカエルと友人関係だったはずなのに、私の味方になるというアルベルト。
ただ、純粋にルシアに憧れているキャラだったはずなのに裏で暗躍しているレオ。
目の前にいるライアンも、私には理解できない存在だ。
(彼は落ち着かせるように私にキスしてきたげど、あれ、私のファーストキスだ⋯⋯)
「海外生活すると、真面目ちゃんも、そんな奔放になるものなんだ⋯⋯マジかよ」
ライアンは私には聞こえないように呟いたつもりだったと思う。
それでも、彼の呟きはしっかりと私の耳に届いていた。
「マジかよ」は柊隼人の口癖だった。
「マジかよ、委員長って意外と面白いわ。仕草とかも可愛いしハマる」
彼はことあることに勉強しか知らない私をおちょくるような事を言ってきた。
適当な彼の言葉を本気にして告白したから、私は笑いものにされたのだろう。
視界が歪んでくる。
(ライアンって柊隼人なの? 異世界だか、夢の世界だか分からないけど、こんなところまで現れて私を馬鹿にしにきたの?)
私はいつの間にか膝をついていて、見上げるとライアンの顔があった。
黒髪に黒い瞳の彼に柊隼人の顔が重なる。
「ライアン⋯⋯あなた、もう私の前に現れないで。あなたに守れる私なんていないから」
私が柊隼人に囚われるあまり聞こえた幻聴だったのかもしれない。
それでも、私はライアンの顔を2度と見たくないと思った。
10
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される
さら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。
慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。
だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。
「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」
そう言って真剣な瞳で求婚してきて!?
王妃も兄王子たちも立ちはだかる。
「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
モブが乙女ゲームの世界に生まれてどうするの?【完結】
いつき
恋愛
リアラは貧しい男爵家に生まれた容姿も普通の女の子だった。
陰険な意地悪をする義母と義妹が来てから家族仲も悪くなり実の父にも煙たがられる日々
だが、彼女は気にも止めず使用人扱いされても挫ける事は無い
何故なら彼女は前世の記憶が有るからだ
永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる
鷹 綾
恋愛
永遠の十七歳――
それは祝福ではなく、三百年続く“呪い”だった。
公には「名門イソファガス家の孫娘」として知られる少女キクコ。
だがその正体は、歴史の裏側で幾度も国を救ってきた不老の元聖女であり、
王家すら真実を知らぬ“生きた時代遺産”。
政治も権力も、面倒ごとは大嫌い。
紅茶と読書に囲まれた静かな余生(?)を望んでいたキクコだったが――
魔王討伐後、王位継承問題に巻き込まれたことをきっかけに、
まさかの王位継承権十七位という事実が発覚する。
「……私が女王? 冗談じゃないわ」
回避策として動いたはずが、
誕生した新国王アルフェリットから、なぜか突然の求婚。
しかも彼は、
幼少期に命を救われた“恩人”がキクコであることを覚えていた――
年を取らぬ姿のままで。
永遠に老いない少女と、
彼女の真実を問わず選んだ自分ファーストな若き王。
王妃になどなる気はない。
けれど、逃げ続けることももうできない。
これは、
歴史の影に生きてきた少女が、
はじめて「誰かの隣」を選ぶかもしれない物語。
ざまぁも陰謀も押し付けない。
それでも――
この国で一番、誰よりも“強い”のは彼女だった。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる