破滅確定の悪役令嬢ですが、魅惑の女王になりました。

専業プウタ

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25.レオにお別れを告げに来たの。

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 アルベルト様に無事別れを告げることのできた私は、寮に戻った。
 もし、レオが寮の秘密の部屋にいればそこで別れを告げれば良い。
 いなければあの秘密の部屋を散策できる。

(鍵が空いてれば良いけれど⋯⋯いざとなったら、ピッキングにトライするか⋯⋯)

寮の廊下を通っていると、ルシアへの陰口を言わなくなったのが分かる。むしろ私が通ると遠巻きに道を開けて頭を下げている子までいた。

(手のひら返しが酷いわね⋯⋯)

 私の姿を見るなり、ルシアの取り巻きのマリア・オルタン子爵令嬢が話しかけようとしてきたが今はご機嫌取りに付き合っている暇はない。

 私は話しかけるなとばかりのオーラを出しながら、先を急いだ。
 
 秘密の扉を開けて、長く続く人気のない廊下を歩く。
 行き止まりにある秘密の部屋の扉に手をかけると開いた。

 中にいてソファーで寛いで昼からワインを飲んでいるレオと目が合う。
 ちなみにこの国は16歳で成人でワインを飲んで良いらしいので、レオがワインを飲んでいるのは法律的には許される。
(でも、昼間っから酒を煽ってる男なんて嫌だわ)

 ソファーの横には冷ややかな目で私を見るライアンが立っていた。

「どうしたのノックもしないで入ってきて、そんなに僕に空いたかった。おいで、ルシア」
 手を伸ばして私を呼んでいるレオにため息が漏れた。
 本物のルシアは彼の元に行って膝の上にでも乗ってたりしたんだろう。

「いいえ、ここで良いわ。今日は、レオにお別れを告げに来たの」
 正直、私はレオと本物のルシアの関係が分からない。
でも、今は2人は恋人のような関係を気づいたと仮定して話すことにした。

「何言ってるの? もしかして、今回の件を勝手に進めたから? それなら、君だって勝手に火の魔力を使ったりしたじゃないか?」

 急にレオは立ち上がって私の腕を掴んできた。
 今回の件とは、カイロス国王を葬り、ミカエルを陥れようとした計画のことだろう。
(やっぱり、ステラン公爵が絡んでいるんだ⋯⋯)

「離してくれる? あなたって肝心な事は何も話してくれないのね。全く信用できないわ」
「いや、でも、それは、ルシアだってそうじゃないか」
「私は議論しにきたんじゃないの。別れを告げに来たのよ。国が混乱している今、昼から酒をあおってふんぞりかえっている男は願い下げなの。2度と私に話し掛けないでね」
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