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第28話
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「……王都は、変わらないな」
「……そう、ですね。少なくとも建物はあまり変わっていませんね」
アシュート様とともに王城へと戻り、そこでワーちゃんとはお別れになる。
ちょ、ちょっと名残惜しいので、私はしばらくワーちゃんを抱きしめたり、頭を撫でたりしてモフモフを堪能した。
「す、すみませんアシュート様」
「いや、ワーちゃんにはお世話になったからな。構わないよ。……それじゃあ、べサに会いに行こうか」
「はい」
途中、べサが戻ってきていることは話を聞いていた。
私の作戦通り、無事兵士を派遣して村の人たちの救助をしてくれたみたいだった。
べサの部屋へと訪れる。
「……ああ、レベッカ様! あなたの力のおかげで、多くの人を救助できました!」
部屋に入り、いつものように魔法の解除を行うと、べサは嬉しそうな調子で私に言ってきてくれた。
……聖女様としての仕事を少しはできたみたいね。
「それは良かったです。皆さんどうでしたか?」
「はい、とても感謝しております。もちろん、聖女様ということは秘匿させてもらってしまっていますが――」
「構いません。私は別に誰かの感謝が欲しいわけではありませんから」
……とりあえず、私の聞きたい事はこんなところかな?
べサとゆっくりと話をするため、まだアシュート様にかけている認識阻害魔法は解除していなかった。
それを、私は今解除する。
その途端だった。べサは目をひんむくようにそちらを見た。
「あ、あああああアシュート、さま」
「……久しぶりだな、べサ。俺がいない間、ロベルト家の代表として務めてくれて感謝している」
「そんな……当然のことをしたまで、です」
アシュート様が呼びかけると、べサはぽろぽろと涙を流していた。
そんなべサの体を軽く抱きしめる。べサの涙はさらにたくさんあふれ出す。
……アシュート様は実に五年近く前に牢獄に連れていかれた。
それから会っていないんだから、再会がそれほど嬉しいことはよくわかった。
「……べサ。再会を喜ぶのはこのくらいにしよう。ひとまず、俺はレベッカの魔法でこの王都の状況を確認しながら、体を鍛え直すつもりだ」
「はい。かしこまりました。何かあれば私にお申し付けください。いつでも、あなたの手となり足となりましょう」
べサとアシュート様は最後にもう一度だけ抱き締めあってから、アシュート様はこちらにやってきた。
「……それでは済まない、レベッカ。しばらくキミの魔法に頼ることになりそうだ」
「はい。……そして、あなたの目で国の状況を確認してください」
「ああ、分かった」
アシュート様は緊張した様子でそう頷いた。
そんな彼に私は魔法をかける。
……アシュート様は、この国の現状を、どう判断してくれるんだろうか?
「……そう、ですね。少なくとも建物はあまり変わっていませんね」
アシュート様とともに王城へと戻り、そこでワーちゃんとはお別れになる。
ちょ、ちょっと名残惜しいので、私はしばらくワーちゃんを抱きしめたり、頭を撫でたりしてモフモフを堪能した。
「す、すみませんアシュート様」
「いや、ワーちゃんにはお世話になったからな。構わないよ。……それじゃあ、べサに会いに行こうか」
「はい」
途中、べサが戻ってきていることは話を聞いていた。
私の作戦通り、無事兵士を派遣して村の人たちの救助をしてくれたみたいだった。
べサの部屋へと訪れる。
「……ああ、レベッカ様! あなたの力のおかげで、多くの人を救助できました!」
部屋に入り、いつものように魔法の解除を行うと、べサは嬉しそうな調子で私に言ってきてくれた。
……聖女様としての仕事を少しはできたみたいね。
「それは良かったです。皆さんどうでしたか?」
「はい、とても感謝しております。もちろん、聖女様ということは秘匿させてもらってしまっていますが――」
「構いません。私は別に誰かの感謝が欲しいわけではありませんから」
……とりあえず、私の聞きたい事はこんなところかな?
べサとゆっくりと話をするため、まだアシュート様にかけている認識阻害魔法は解除していなかった。
それを、私は今解除する。
その途端だった。べサは目をひんむくようにそちらを見た。
「あ、あああああアシュート、さま」
「……久しぶりだな、べサ。俺がいない間、ロベルト家の代表として務めてくれて感謝している」
「そんな……当然のことをしたまで、です」
アシュート様が呼びかけると、べサはぽろぽろと涙を流していた。
そんなべサの体を軽く抱きしめる。べサの涙はさらにたくさんあふれ出す。
……アシュート様は実に五年近く前に牢獄に連れていかれた。
それから会っていないんだから、再会がそれほど嬉しいことはよくわかった。
「……べサ。再会を喜ぶのはこのくらいにしよう。ひとまず、俺はレベッカの魔法でこの王都の状況を確認しながら、体を鍛え直すつもりだ」
「はい。かしこまりました。何かあれば私にお申し付けください。いつでも、あなたの手となり足となりましょう」
べサとアシュート様は最後にもう一度だけ抱き締めあってから、アシュート様はこちらにやってきた。
「……それでは済まない、レベッカ。しばらくキミの魔法に頼ることになりそうだ」
「はい。……そして、あなたの目で国の状況を確認してください」
「ああ、分かった」
アシュート様は緊張した様子でそう頷いた。
そんな彼に私は魔法をかける。
……アシュート様は、この国の現状を、どう判断してくれるんだろうか?
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