143 / 454
7章 旅行先で
奴隷救出後
しおりを挟む
翌日──────。
「ねえねえ、聞いた? 大きな奴隷売買組織が昨夜潰れたらしいわよ」
「本当に?」
「ええ、なんでも、奴隷も全員その場から消えてたらしいわよ」
「まじで? とんでもないわね」
そんなような会話が、所々で飛び交っていた。なぜこんなにも噂が広がるのが早いのか、理由は至って簡単、レクス達がそれとなく噂を流したからである。というのも、それがアリリルの耳に届くことで、アリリルを安心させるためである。レクス達がやったことは、勿論伝えていない。因みに、奴隷だった人達には窮屈かもしれないが、魔法袋に入ってもらうことにした。明日辺りに、一回領地の方へ戻って、何とか検討してみようかと思っている。
「奴隷売買組織が壊滅……………!?」
アリリルはそんな話を耳にすると、驚いたような表情でそう言った。それと同時に、今まで張り詰めていた表情が緩んだ。ホッと安堵の息をついていた。
「アリリル」
「ん?」
「今日は一通り観光して、その後またダンジョンに潜ろうと思ってるんだけど…………」
「うん、いいよ。あ、あと、レクス、ありがとう。エレナもミーシャもカレンもティーナもミアもみんなありがとう」
アリリルはレクス達に礼を言った。一体、誰が何をやったのかが、分かっているように。
「昨日の夜さ。目が覚めたらレクス達がいなくて、代わりに人形が置かれてたから………………」
どうやら、夜中に目を覚ましていたらしい。レクス達は、バレては仕方ないと開き直り、うんとだけ返しておいた。
「よし、じゃあ行こうか!」
レクス達は、観光をすべくいい店や場所はないか、探し始めるのだった。
◇◆◇◆◇
レクス達は、一通り回りたいところを回り、ダンジョンへ潜り終わった。時刻は現在夕方。夕食の時間帯だ。
「アリリル、明日はもっと強い魔物と戦うわよ!」
「…………まだまだ力不足…………練習あるのみ………」
「はい、師匠!」
今日もアリリル達は特訓してきたようだ。レクスとティーナ、それにミアとカレンとレインを加えたメンバーは、鉱石採取に行った。70階層くらいまでしか行けなかったが、みんな満足したような表情だった。レクスとしては、もっと最上階に行きたかったりもしたのだが、みんなが満足してるし、まあいいか、と思うことにした。
「夕食、どこで食べるの?」
「う~ん…………ここら辺の店は食べ尽くしたし…………」
食べ尽くしたって…………結構な店の数あるのに…………食欲ありすぎじゃない?
レクスはそんなことを思いながら苦笑した。
「…………ドワーフの店、看板詐欺ばっかり…………」
確かに、それはちょっと分かるかも。カフェの看板なのに冒険者ギルドだったりしたし。
「じゃあ、お兄ちゃんの手料理なんてどう!?」
ミアが唐突にそう提案した。当のレクスはえっ、と少し驚いたような表情をしていた。
「レクス、料理出来たの?」
カレンが少し意外そうな表情に。他のみんなも同様にそんな表情をしていた。エレナはレクスの手料理を何回か食べたことがあるので、大して驚いてもいなかった。
「…………レクスの手料理………なかなか………!」
エレナはサムズアップしてそんな事を言った。
「へぇー、それは是非とも食べてみたいわね」
ミーシャは少し面白そうにそう言った。他のみんなも食べたそうに瞳を輝かせていた。レクスは苦笑しながら溜め息を一つ。
「ドワーフの国に来てまで僕の料理を食べなくてもいいと思うんだけど……………まあいいや。みんなが食べたいって言うなら」
レクスがそんなことを呟いた後。
「じゃあ、食材を買いそろえに行くよ!」
レクスの声に、皆は頷くと食材が揃っている店を探しに行くのだった。
「ねえねえ、聞いた? 大きな奴隷売買組織が昨夜潰れたらしいわよ」
「本当に?」
「ええ、なんでも、奴隷も全員その場から消えてたらしいわよ」
「まじで? とんでもないわね」
そんなような会話が、所々で飛び交っていた。なぜこんなにも噂が広がるのが早いのか、理由は至って簡単、レクス達がそれとなく噂を流したからである。というのも、それがアリリルの耳に届くことで、アリリルを安心させるためである。レクス達がやったことは、勿論伝えていない。因みに、奴隷だった人達には窮屈かもしれないが、魔法袋に入ってもらうことにした。明日辺りに、一回領地の方へ戻って、何とか検討してみようかと思っている。
「奴隷売買組織が壊滅……………!?」
アリリルはそんな話を耳にすると、驚いたような表情でそう言った。それと同時に、今まで張り詰めていた表情が緩んだ。ホッと安堵の息をついていた。
「アリリル」
「ん?」
「今日は一通り観光して、その後またダンジョンに潜ろうと思ってるんだけど…………」
「うん、いいよ。あ、あと、レクス、ありがとう。エレナもミーシャもカレンもティーナもミアもみんなありがとう」
アリリルはレクス達に礼を言った。一体、誰が何をやったのかが、分かっているように。
「昨日の夜さ。目が覚めたらレクス達がいなくて、代わりに人形が置かれてたから………………」
どうやら、夜中に目を覚ましていたらしい。レクス達は、バレては仕方ないと開き直り、うんとだけ返しておいた。
「よし、じゃあ行こうか!」
レクス達は、観光をすべくいい店や場所はないか、探し始めるのだった。
◇◆◇◆◇
レクス達は、一通り回りたいところを回り、ダンジョンへ潜り終わった。時刻は現在夕方。夕食の時間帯だ。
「アリリル、明日はもっと強い魔物と戦うわよ!」
「…………まだまだ力不足…………練習あるのみ………」
「はい、師匠!」
今日もアリリル達は特訓してきたようだ。レクスとティーナ、それにミアとカレンとレインを加えたメンバーは、鉱石採取に行った。70階層くらいまでしか行けなかったが、みんな満足したような表情だった。レクスとしては、もっと最上階に行きたかったりもしたのだが、みんなが満足してるし、まあいいか、と思うことにした。
「夕食、どこで食べるの?」
「う~ん…………ここら辺の店は食べ尽くしたし…………」
食べ尽くしたって…………結構な店の数あるのに…………食欲ありすぎじゃない?
レクスはそんなことを思いながら苦笑した。
「…………ドワーフの店、看板詐欺ばっかり…………」
確かに、それはちょっと分かるかも。カフェの看板なのに冒険者ギルドだったりしたし。
「じゃあ、お兄ちゃんの手料理なんてどう!?」
ミアが唐突にそう提案した。当のレクスはえっ、と少し驚いたような表情をしていた。
「レクス、料理出来たの?」
カレンが少し意外そうな表情に。他のみんなも同様にそんな表情をしていた。エレナはレクスの手料理を何回か食べたことがあるので、大して驚いてもいなかった。
「…………レクスの手料理………なかなか………!」
エレナはサムズアップしてそんな事を言った。
「へぇー、それは是非とも食べてみたいわね」
ミーシャは少し面白そうにそう言った。他のみんなも食べたそうに瞳を輝かせていた。レクスは苦笑しながら溜め息を一つ。
「ドワーフの国に来てまで僕の料理を食べなくてもいいと思うんだけど……………まあいいや。みんなが食べたいって言うなら」
レクスがそんなことを呟いた後。
「じゃあ、食材を買いそろえに行くよ!」
レクスの声に、皆は頷くと食材が揃っている店を探しに行くのだった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。