スキル『日常動作』は最強です ゴミスキルとバカにされましたが、実は超万能でした

メイ(旧名:Mei)

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7章 旅行先で

奴隷救出後

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 翌日──────。


「ねえねえ、聞いた? 大きな奴隷売買組織が昨夜潰れたらしいわよ」


「本当に?」


「ええ、なんでも、奴隷も全員その場から消えてたらしいわよ」


「まじで? とんでもないわね」


 そんなような会話が、所々で飛び交っていた。なぜこんなにも噂が広がるのが早いのか、理由は至って簡単、レクス達がそれとなく噂を流したからである。というのも、それがアリリルの耳に届くことで、アリリルを安心させるためである。レクス達がやったことは、勿論伝えていない。因みに、奴隷だった人達には窮屈かもしれないが、魔法袋マジックバッグに入ってもらうことにした。明日辺りに、一回領地の方へ戻って、何とか検討してみようかと思っている。


「奴隷売買組織が壊滅……………!?」


 アリリルはそんな話を耳にすると、驚いたような表情でそう言った。それと同時に、今まで張り詰めていた表情が緩んだ。ホッと安堵の息をついていた。


「アリリル」


「ん?」


「今日は一通り観光して、その後またダンジョンに潜ろうと思ってるんだけど…………」


「うん、いいよ。あ、あと、レクス、ありがとう。エレナもミーシャもカレンもティーナもミアもみんなありがとう」


 アリリルはレクス達に礼を言った。一体、誰が何をやったのかが、分かっているように。


「昨日の夜さ。目が覚めたらレクス達がいなくて、代わりに人形ゴーレムが置かれてたから………………」


 どうやら、夜中に目を覚ましていたらしい。レクス達は、バレては仕方ないと開き直り、うんとだけ返しておいた。


「よし、じゃあ行こうか!」


 レクス達は、観光をすべくいい店や場所はないか、探し始めるのだった。



◇◆◇◆◇


 レクス達は、一通り回りたいところを回り、ダンジョンへ潜り終わった。時刻は現在夕方。夕食の時間帯だ。


「アリリル、明日はもっと強い魔物と戦うわよ!」


「…………まだまだ力不足…………練習あるのみ………」


「はい、師匠!」


 今日もアリリル達は特訓してきたようだ。レクスとティーナ、それにミアとカレンとレインを加えたメンバーは、鉱石採取に行った。70階層くらいまでしか行けなかったが、みんな満足したような表情だった。レクスとしては、もっと最上階に行きたかったりもしたのだが、みんなが満足してるし、まあいいか、と思うことにした。


「夕食、どこで食べるの?」


「う~ん…………ここら辺の店は食べ尽くしたし…………」


 食べ尽くしたって…………結構な店の数あるのに…………食欲ありすぎじゃない?


 レクスはそんなことを思いながら苦笑した。


「…………ドワーフの店、看板詐欺ばっかり…………」


 確かに、それはちょっと分かるかも。カフェの看板なのに冒険者ギルドだったりしたし。


「じゃあ、お兄ちゃんの手料理なんてどう!?」


 ミアが唐突にそう提案した。当のレクスはえっ、と少し驚いたような表情をしていた。


「レクス、料理出来たの?」


 カレンが少し意外そうな表情に。他のみんなも同様にそんな表情をしていた。エレナはレクスの手料理を何回か食べたことがあるので、大して驚いてもいなかった。


「…………レクスの手料理………なかなか………!」


 エレナはサムズアップしてそんな事を言った。


「へぇー、それは是非とも食べてみたいわね」


 ミーシャは少し面白そうにそう言った。他のみんなも食べたそうに瞳を輝かせていた。レクスは苦笑しながら溜め息を一つ。


「ドワーフの国に来てまで僕の料理を食べなくてもいいと思うんだけど……………まあいいや。みんなが食べたいって言うなら」


 レクスがそんなことを呟いた後。


「じゃあ、食材を買いそろえに行くよ!」


 レクスの声に、皆は頷くと食材が揃っている店を探しに行くのだった。
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