スキル『日常動作』は最強です ゴミスキルとバカにされましたが、実は超万能でした

メイ(旧名:Mei)

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7章 旅行先で

レクスの手料理と妖精族

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 宿屋の一室にて──────。


「みんな~、出来たよ」


 レクスがそう呼び掛けると、みんな一斉にテーブルへ。特別に、厨房を少しだけ拝借させてもらった。レクスらしくはないが、金を渡して了承してもらった。因みに、金貨1枚を渡した。すると、厨房の人が喜んで譲ってくれたのだ。


「わぁ~、うまそう!」


 ジュルリと涎を垂らしそうになるミア。レクスが抱えてきた…………というよりかは、浮遊させてきた皿には、大量の料理が載っていた。卵焼きや肉料理、その他野菜料理など、色々なものが載っていた。


「結構多めに作ったから、遠慮せずに食べてね」


 レクスは、そう言って自分も床に座った。因みに、皿を置いている机はレクス自身が『作る』で、作ったものだ。


「いただきます!」


「いただくのだーーー!」


「…………いただきます………」


 ミア、ティーナ、エレナが先に料理に手をつけた。凄い勢いでレクスの作った料理を消費していく。レクスが食べ始めてから少し経った頃には、自分達の分を食べ終えていた。そして、おかわりの皿を差し出してくる3人。レクスは苦笑しながらおかわりをよそって3人に渡した。他のメンバーも次々とおかわりをしだす。


「食う暇ないな…………」


 レクスは苦笑しながらもおかわりをよそりにいくのだった。



◇◆◇◆◇


「任務ご苦労だったね─────マリューシュ」


「いえいえ、大精霊様に比べれば、まだまだですよ」


「相変わらず謙虚だねぇ~、君は。っていうかさ、そんな堅苦しくしなくてもいいよぉ~。同じ仲間同士じゃないか」


 椅子に座った大精霊─────リライは、ニヤニヤしながらそう言った。マリューシュがリライの前だけでこのような態度をとっていることが分かっての発言だろう。


「いえ、仮にも精霊族の長であらせられる大精霊様の前で、そのような態度は取れませんよ」


 あくまでそのままの態度を貫き通すマリューシュ。


「ちぇっ、つまんないの」


 リライは面白くなさそうに軽く舌打ちしながらそう言った。


「ところで、例の件ですが─────ついにダンジョンの主にふさわしい者を見つけました。僕達の技術力を結集して作った人形ゴーレムを打ち破る程の逸材です」


「それは本当かい!?」


「ええ」


 リライの問いかけにそう答えるマリューシュ。


「そうかい…………。これでダンジョンの守りは堅牢になる…………!」


 ダンジョンは現在、何者かによって侵攻されているのだ。正体は不明である。しかも、ダンジョンコアに直接アクセスできるだけの魔力を持つ種族だ。自ずと絞られてくるのだが…………未だ手がかりはなにもつかめていない。


「一刻も早く犯人を見つけなければいけないね…………」


 ダンジョンの主が見つかったとはいえ、所詮は時間稼ぎに過ぎない。どうにかして、ダンジョンコアを支配しようと目論む輩の正体を掴む必要があるだろう。


「そのことですが─────僕から一つ、提案があります」


「なんだい?」


「少々危険ではありますが──────ダンジョンを囮に使うのはどうでしょう?」


 至って真面目な顔でそう言うマリューシュ。


「─────ダンジョンを囮に使う? ダンジョンというと、先程新たな主を見つけたとか言う、ダンジョンのことか?」


「はい、そうです」


「─────一つ、問おう。その新たな主は、強いのかい?」


 リライは、膝に肘をつけて手のひらの上に顎をのせながらそう問う。


「──────はい。今まで出会った数々の者の中で、一番強いかと」


「なら、オッケーだ。近日中に実行に移そう」


「分かりました」


 マリューシュは会議が終わるや否や、片膝立ちの状態から立ち上がり、リライに一礼すると謁見の間を後にする。謁見の間には、リライ一人のみになった。


「さあ─────ここから始めようじゃないか」


 リライは、勝機を見出だしたような笑みを浮かべ、そう呟いたのだった。

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