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7章 旅行先で
別れ
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レクスの手料理を食べてから宿で一泊した、その翌日─────。
「そういえばさ…………アリリル、明後日くらいに僕達はセレニア皇国に戻っちゃうけど…………どうする? 僕達の屋敷に来るの?」
レクス達は宿を出て、今は街道を歩いている。その道中でレクスがアリリルに対してそんな発言をした。
「うーん…………」
アリリルは、ここ数日間、レクス達と依頼をこなしたり、エレナやミーシャと一緒に特訓してるうちにパーティーに入ってみたいという思いがより一層強くなった。しかし──────。
「………………いや、やっぱりいい。自分で何とかするよ」
「…………そう。分かったよ」
レクスはアリリルの言葉に暫し考えた後、頷いた。アリリルの瞳は決意した様子を物語っていたからだ。そこに口出しするようなやわな真似はしなかった。
「じゃあ、アリリル。今日も特訓よ! あと2日で100階層を目指せるぐらいの強さになるわよ!」
「…………アリリル、もっと強くなる…………」
今日も2人の厳しい特訓が始まるらしい。
「はい、師匠! 今日も宜しくお願いします!」
アリリルもすっかり師匠呼びが定着したらしく、嬉しそうに2人に向かってそう言った。もはや観光というよりかは、アリリルのレベル上げや技術向上がメインになっているこの頃である。
レクス達は早速ダンジョンへと向かうのだった。
◇◆◇◆◇
「はあぁ!!」
アリリルは、現在レッドベアと対峙していた。レッドベアとは、攻守ともに優れた魔物で、ドワーフの国の冒険者の間でも、厄介な魔物と言われている。アリリルともレベルは互角────いや、僅かにアリリルの方が下である。
アリリルの振るった刃は、レッドベアの爪に弾かれる。
「しまっ─────」
アリリルは態勢を崩し、隙が出来てしまった。そこをレッドベアが逃さんとばかりに追撃。スキル『乱爪』を発動。レッドベアが爪を振るうと、魔力が収束し、レッドベアの爪と同じ形の刃が形成され、アリリルに襲いかかる。
「───────来たっ!」
自分が劣勢の状態の時の相手からの攻撃には隙が多い。慢心が生まれるからだ。師匠達からこの事を教わった。
「ふっ!」
アリリルは、『乱爪撃』をかいくぐり、レッドベアの脇腹にミスリルの剣を突き刺す。
「グルアアアァァァァァ!?」
レッドベアの悲鳴が響き渡る。しかし、まだ倒しきれていない。攻撃力が足りずに致命打にはならなかった。
「くっ──────!!」
アリリルは爪で腹部を切り裂かれ、呻き声をあげる。初めての魔物の攻撃による負傷。アリリルはあまりの痛さに顔を歪める。血が衣服に滲んだ。レッドベアがそのまま追撃をかけようとするも───────。
ガキイイイイィィィィィィン!!
「グロァ!?」
障壁に阻まれた。障壁を展開したのは、エレナだ。
「…………魔物を完全に倒すまで、警戒は怠らない……………」
「いてて……………す、すいません………」
エレナの回復魔法によって傷が癒された。回復速度は速く、一瞬で治った。
「…………じゃあ、もう一回………やってみる…………」
「は、はい!」
こうして、アリリルの特訓は続いたのだった───────。
◇◆◇◆◇
そして、あっという間に2日が経った。レクス達がドワーフの国から、セレニア皇国へと戻る日。
「じゃあねー、師匠! 一人前の冒険者になってみせるよ!」
「また私達がここに来たときには、SSランクになってなさいよ!」
「…………私達が教えたんだから……それぐらい出来ないと困る………………」
2人とも、最後までアリリルに厳しかった。この後、アリリルがSSランク冒険者どころか、ドワーフの国の有数の冒険者になっていることなど、この時のレクス達には想像もつかなかった。
「そういえばさ…………アリリル、明後日くらいに僕達はセレニア皇国に戻っちゃうけど…………どうする? 僕達の屋敷に来るの?」
レクス達は宿を出て、今は街道を歩いている。その道中でレクスがアリリルに対してそんな発言をした。
「うーん…………」
アリリルは、ここ数日間、レクス達と依頼をこなしたり、エレナやミーシャと一緒に特訓してるうちにパーティーに入ってみたいという思いがより一層強くなった。しかし──────。
「………………いや、やっぱりいい。自分で何とかするよ」
「…………そう。分かったよ」
レクスはアリリルの言葉に暫し考えた後、頷いた。アリリルの瞳は決意した様子を物語っていたからだ。そこに口出しするようなやわな真似はしなかった。
「じゃあ、アリリル。今日も特訓よ! あと2日で100階層を目指せるぐらいの強さになるわよ!」
「…………アリリル、もっと強くなる…………」
今日も2人の厳しい特訓が始まるらしい。
「はい、師匠! 今日も宜しくお願いします!」
アリリルもすっかり師匠呼びが定着したらしく、嬉しそうに2人に向かってそう言った。もはや観光というよりかは、アリリルのレベル上げや技術向上がメインになっているこの頃である。
レクス達は早速ダンジョンへと向かうのだった。
◇◆◇◆◇
「はあぁ!!」
アリリルは、現在レッドベアと対峙していた。レッドベアとは、攻守ともに優れた魔物で、ドワーフの国の冒険者の間でも、厄介な魔物と言われている。アリリルともレベルは互角────いや、僅かにアリリルの方が下である。
アリリルの振るった刃は、レッドベアの爪に弾かれる。
「しまっ─────」
アリリルは態勢を崩し、隙が出来てしまった。そこをレッドベアが逃さんとばかりに追撃。スキル『乱爪』を発動。レッドベアが爪を振るうと、魔力が収束し、レッドベアの爪と同じ形の刃が形成され、アリリルに襲いかかる。
「───────来たっ!」
自分が劣勢の状態の時の相手からの攻撃には隙が多い。慢心が生まれるからだ。師匠達からこの事を教わった。
「ふっ!」
アリリルは、『乱爪撃』をかいくぐり、レッドベアの脇腹にミスリルの剣を突き刺す。
「グルアアアァァァァァ!?」
レッドベアの悲鳴が響き渡る。しかし、まだ倒しきれていない。攻撃力が足りずに致命打にはならなかった。
「くっ──────!!」
アリリルは爪で腹部を切り裂かれ、呻き声をあげる。初めての魔物の攻撃による負傷。アリリルはあまりの痛さに顔を歪める。血が衣服に滲んだ。レッドベアがそのまま追撃をかけようとするも───────。
ガキイイイイィィィィィィン!!
「グロァ!?」
障壁に阻まれた。障壁を展開したのは、エレナだ。
「…………魔物を完全に倒すまで、警戒は怠らない……………」
「いてて……………す、すいません………」
エレナの回復魔法によって傷が癒された。回復速度は速く、一瞬で治った。
「…………じゃあ、もう一回………やってみる…………」
「は、はい!」
こうして、アリリルの特訓は続いたのだった───────。
◇◆◇◆◇
そして、あっという間に2日が経った。レクス達がドワーフの国から、セレニア皇国へと戻る日。
「じゃあねー、師匠! 一人前の冒険者になってみせるよ!」
「また私達がここに来たときには、SSランクになってなさいよ!」
「…………私達が教えたんだから……それぐらい出来ないと困る………………」
2人とも、最後までアリリルに厳しかった。この後、アリリルがSSランク冒険者どころか、ドワーフの国の有数の冒険者になっていることなど、この時のレクス達には想像もつかなかった。
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