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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
手紙
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『レクスへ
突然のお手紙、失礼します。暫くぶりね。元気にやってるかかしら? 私は元気でやってるわ。
こうして手紙をしたためたのは、レクスをお茶会に誘うためよ。他の貴族の人達も来るわ。それでも良ければ是非来てほしいわ。来月の5日に開催するわ。いい返事宜しく頼むわね。
フィオナより』
「なるほど…………お茶会かぁ…………」
そういえば、他の貴族の人達のこと、あんまり知らないな…………。この機会に、他の貴族の人達との交流もいいかもしれないね。友好的な関係が築ければ、街をより発展させられるかも知れないからね。
「今は色んなごたごたで忙しいけど、1ヶ月も先だし、その頃には落ち着いてるだろうしね」
件の義賊ついてはまだ解決していない。今夜、空に飛ばしてある鳥型の人形でその正体を暴くつもりだ。
「とりあえず、手紙の返事は明日か明後日辺りに返そうかな」
義賊の件の進捗具合によって決まってくるし、慎重に見極めて返事をしないと。
「それにしても…………」
レクスはチラッと右の方を向いた。そこには、シュエイルを中心にして、取り囲むように座るエレナ達の姿があった。
何を話してるんだろ…………? 僕には関係ない話なんだろうけど…………なんだろう、このもやもや感は。
レクスは、首を傾げながらそんなことを考えていた。
一方、エレナ達はどんな事を話していたのかというと──────。
「シュエイル、セレスの事が好きなんでしょ? 気になるんでしょ? 正直に言っちゃいなって」
「ち、違うってば! そんなんじゃないからぁ!」
顔を真っ赤にして否定するシュエイル。言葉では否定していても、顔は正直なようだ。
「………………シュエイル、嘘はよくない…………」
「エレナちゃんの言う通りだよ! 素直に白状しちゃいなって!」
エレナ、ミアがシュエイルに本当の事を吐けと迫る。それでも頑なに拒む。結局、シュエイルはその後も顔を赤くして拒むだけで、何か言うことはなかったそうだ。
◇◆◇◆◇
その日の夜───────
「ふわぁ…………眠い」
時刻は真夜中を過ぎた。育ち盛りのレクスには、厳しい時間帯である。
「コーヒーでも飲むか?」
セレスは、椅子に座って優雅にコーヒーを飲みながらレクスに問う。こう見えて、セレスも実は限界だったりする。
「遠慮しときます…………。僕、コーヒー苦手なので…………」
レクスは、重たいまぶたを擦りながらそう言った。レクスが座る椅子の隣では、エレナがソファーに横たわって寝ていた。最初はエレナも頑張っていたのだが、眠気に負けて力尽きてしまった。
「あっ、いたっ!」
レクスとリンクしている鳥型の人形の視界に数人の黒い装束を来た人達がやってきた。それで、レクスの眠かった意識がハッと少し覚醒した。
件の義賊? 達は何かを探しているようだ。レクスは、鳥型の人形に気づかれないように、彼らの後を追わせる。勿論、緊急時には急いで彼らを止めにいくつもりだ。というか、建物に入って、現行犯を押さえるつもりだ。
「あっ、入っていった」
「どこにだ?」
「マレイラ商業ギルドだよ」
「ふむ…………なるほどな。あそこもキナ臭い商売をやっているからな。狙われてもおかしくはないか」
手を顎に当ててそう呟くセレス。
「じゃあ、セレスさん。ちょっと行ってくるよ」
レクスはそう言うと、窓から夜の街へと降りたっていった。その姿は、まるでシノビのようだった。異世界から来る人の中には、そういった職業の人達もいるらしい。何でも、常人にはあり得ないような動きをするのだとか。セレスも、シノビについては知っているが、実際に見たことはない。
「レクス…………」
そんな背中を心配そうに見つめるセレスであった。
突然のお手紙、失礼します。暫くぶりね。元気にやってるかかしら? 私は元気でやってるわ。
こうして手紙をしたためたのは、レクスをお茶会に誘うためよ。他の貴族の人達も来るわ。それでも良ければ是非来てほしいわ。来月の5日に開催するわ。いい返事宜しく頼むわね。
フィオナより』
「なるほど…………お茶会かぁ…………」
そういえば、他の貴族の人達のこと、あんまり知らないな…………。この機会に、他の貴族の人達との交流もいいかもしれないね。友好的な関係が築ければ、街をより発展させられるかも知れないからね。
「今は色んなごたごたで忙しいけど、1ヶ月も先だし、その頃には落ち着いてるだろうしね」
件の義賊ついてはまだ解決していない。今夜、空に飛ばしてある鳥型の人形でその正体を暴くつもりだ。
「とりあえず、手紙の返事は明日か明後日辺りに返そうかな」
義賊の件の進捗具合によって決まってくるし、慎重に見極めて返事をしないと。
「それにしても…………」
レクスはチラッと右の方を向いた。そこには、シュエイルを中心にして、取り囲むように座るエレナ達の姿があった。
何を話してるんだろ…………? 僕には関係ない話なんだろうけど…………なんだろう、このもやもや感は。
レクスは、首を傾げながらそんなことを考えていた。
一方、エレナ達はどんな事を話していたのかというと──────。
「シュエイル、セレスの事が好きなんでしょ? 気になるんでしょ? 正直に言っちゃいなって」
「ち、違うってば! そんなんじゃないからぁ!」
顔を真っ赤にして否定するシュエイル。言葉では否定していても、顔は正直なようだ。
「………………シュエイル、嘘はよくない…………」
「エレナちゃんの言う通りだよ! 素直に白状しちゃいなって!」
エレナ、ミアがシュエイルに本当の事を吐けと迫る。それでも頑なに拒む。結局、シュエイルはその後も顔を赤くして拒むだけで、何か言うことはなかったそうだ。
◇◆◇◆◇
その日の夜───────
「ふわぁ…………眠い」
時刻は真夜中を過ぎた。育ち盛りのレクスには、厳しい時間帯である。
「コーヒーでも飲むか?」
セレスは、椅子に座って優雅にコーヒーを飲みながらレクスに問う。こう見えて、セレスも実は限界だったりする。
「遠慮しときます…………。僕、コーヒー苦手なので…………」
レクスは、重たいまぶたを擦りながらそう言った。レクスが座る椅子の隣では、エレナがソファーに横たわって寝ていた。最初はエレナも頑張っていたのだが、眠気に負けて力尽きてしまった。
「あっ、いたっ!」
レクスとリンクしている鳥型の人形の視界に数人の黒い装束を来た人達がやってきた。それで、レクスの眠かった意識がハッと少し覚醒した。
件の義賊? 達は何かを探しているようだ。レクスは、鳥型の人形に気づかれないように、彼らの後を追わせる。勿論、緊急時には急いで彼らを止めにいくつもりだ。というか、建物に入って、現行犯を押さえるつもりだ。
「あっ、入っていった」
「どこにだ?」
「マレイラ商業ギルドだよ」
「ふむ…………なるほどな。あそこもキナ臭い商売をやっているからな。狙われてもおかしくはないか」
手を顎に当ててそう呟くセレス。
「じゃあ、セレスさん。ちょっと行ってくるよ」
レクスはそう言うと、窓から夜の街へと降りたっていった。その姿は、まるでシノビのようだった。異世界から来る人の中には、そういった職業の人達もいるらしい。何でも、常人にはあり得ないような動きをするのだとか。セレスも、シノビについては知っているが、実際に見たことはない。
「レクス…………」
そんな背中を心配そうに見つめるセレスであった。
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