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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
遂に、その正体が──────
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「見張りは?」
「いないねぇ、今のところは」
リーダーの男の言葉にラングは、軽口を叩くように返した。今まで侵入した商業ギルドには、必ず護衛がいたはずなのだ。それが、今回に至っては誰一人いない。不気味としか思えない。より警戒する必要がありそうだ。
「気を付けろ、そこに罠が張ってある」
「りょーかいよ」
ウォグーイの言葉に、そう返す女性。この商業ギルドは、護衛の代わりに『罠師』でも雇ったのだろう。至るところに罠が張り巡らされている。見えない分、余計に警戒する必要がありそうだ─────
「ぐああぁぁぁ!?」
突如、ウォグーイが悲鳴を上げた。その脇腹には─────矢が刺さっていた。どこからか狙撃されたのだろう。
「くそっ!! いったいどこからっ…………」
リーダーの男が急いで辺りを見回す。しかし、見当たらなかった。
「…………ここは一旦下がろう、バーク。いつまでもここに突っ立ってても、格好の的になるだけだ」
リーダーの男────バークにそう言うラング。
「くっ………! でもっ、周りには罠が張り巡らされているんだろう!? すぐには抜けられないぞ!」
「そこは僕がなんとかしてみるさ。バーク、ワンダ。ウォグーイを担いで。退路は僕が切り開く!」
ラングはそう言うと、魔法を発動。非常に魔力を食う作業ではあるが、何よりも今は仲間の命が最優先だ。罠に魔力を通して、その魔法式を強引に分断し、罠を無理矢理解除する。暫くすると、退避出来るようなスペースが拓けた。
「───────ぐっ!!」
ガキイイイィィィィ───────ン!!
矢を魔法障壁で防ぐラング。しかし、防ぎ切れずに体勢が崩れて後ろに倒れ込んだ。そこには、まだ解除していない罠が─────
「くそっ………………!」
罠はすぐに発動し、ラングの身体に頑丈な鎖が巻き付いて、床に固定された。そこに向かって、矢が横から放たれた。それも数本。確実に仕留める気だろう。
「魔力よ、我が手にっ…………!!」
力を振り絞って魔法を発動させようとするが──────魔力が集まることはなかった。なぜなら、その鎖には─────魔力撹乱の効果が付与されているからだ。
「ラングッ!!」
大声で叫ぶワンダ。その声は悲痛に満ちていた。
「来るな!!」
必死に叫んで、ワンダを止めるラング。無駄に死者を増やすわけにはいかないのだ。死ぬのは、1人で十分だ。
ラングの頭に、走馬灯のように様々な記憶が甦る。どれもこれも退屈で、ラングにとっては取るに足らないことばかりであった。そして、3人────バーク、ワンダ、ウォグーイ─────のこと。3人とは、不思議と気が合い、今まで一番楽しいと思える時間を過ごすことが出来た。
「短い間だったけど…………楽しかったよ。ありがとう」
ラングの頬を涙が伝う。それと同時に、矢がラングのもとまで来た。その距離、僅か数センチ。ラングは、抜け出すことは出来ないと諦め、目を閉じる。もう駄目だ──────と思った、その時だった。
「『取る』!!」
後ろの方から青年らしき声が聞こえた。すると──────ラングに迫っていた矢が一瞬にして消え去った。その代わりに、後ろからカランカランと何かが落ちる音がした。
「危機一髪、ってところかな‥…………」
ふぅー…………と安堵の息を吐く青年。バーク達は、後ろを向いた。そこには、黒髪にまん丸の瞳が特徴的の青年─────レクスが立っていた。
「あっ、罠も解かないと…………」
レクスはそう言うと、何やらぶつぶつと唱える。すると、魔力が罠を伝うように馴染んでいき、罠を全て解除した。
「…………………………」
突然の出来事にその場にいた一同は、驚きのあまり沈黙してしまうのだった。
「いないねぇ、今のところは」
リーダーの男の言葉にラングは、軽口を叩くように返した。今まで侵入した商業ギルドには、必ず護衛がいたはずなのだ。それが、今回に至っては誰一人いない。不気味としか思えない。より警戒する必要がありそうだ。
「気を付けろ、そこに罠が張ってある」
「りょーかいよ」
ウォグーイの言葉に、そう返す女性。この商業ギルドは、護衛の代わりに『罠師』でも雇ったのだろう。至るところに罠が張り巡らされている。見えない分、余計に警戒する必要がありそうだ─────
「ぐああぁぁぁ!?」
突如、ウォグーイが悲鳴を上げた。その脇腹には─────矢が刺さっていた。どこからか狙撃されたのだろう。
「くそっ!! いったいどこからっ…………」
リーダーの男が急いで辺りを見回す。しかし、見当たらなかった。
「…………ここは一旦下がろう、バーク。いつまでもここに突っ立ってても、格好の的になるだけだ」
リーダーの男────バークにそう言うラング。
「くっ………! でもっ、周りには罠が張り巡らされているんだろう!? すぐには抜けられないぞ!」
「そこは僕がなんとかしてみるさ。バーク、ワンダ。ウォグーイを担いで。退路は僕が切り開く!」
ラングはそう言うと、魔法を発動。非常に魔力を食う作業ではあるが、何よりも今は仲間の命が最優先だ。罠に魔力を通して、その魔法式を強引に分断し、罠を無理矢理解除する。暫くすると、退避出来るようなスペースが拓けた。
「───────ぐっ!!」
ガキイイイィィィィ───────ン!!
矢を魔法障壁で防ぐラング。しかし、防ぎ切れずに体勢が崩れて後ろに倒れ込んだ。そこには、まだ解除していない罠が─────
「くそっ………………!」
罠はすぐに発動し、ラングの身体に頑丈な鎖が巻き付いて、床に固定された。そこに向かって、矢が横から放たれた。それも数本。確実に仕留める気だろう。
「魔力よ、我が手にっ…………!!」
力を振り絞って魔法を発動させようとするが──────魔力が集まることはなかった。なぜなら、その鎖には─────魔力撹乱の効果が付与されているからだ。
「ラングッ!!」
大声で叫ぶワンダ。その声は悲痛に満ちていた。
「来るな!!」
必死に叫んで、ワンダを止めるラング。無駄に死者を増やすわけにはいかないのだ。死ぬのは、1人で十分だ。
ラングの頭に、走馬灯のように様々な記憶が甦る。どれもこれも退屈で、ラングにとっては取るに足らないことばかりであった。そして、3人────バーク、ワンダ、ウォグーイ─────のこと。3人とは、不思議と気が合い、今まで一番楽しいと思える時間を過ごすことが出来た。
「短い間だったけど…………楽しかったよ。ありがとう」
ラングの頬を涙が伝う。それと同時に、矢がラングのもとまで来た。その距離、僅か数センチ。ラングは、抜け出すことは出来ないと諦め、目を閉じる。もう駄目だ──────と思った、その時だった。
「『取る』!!」
後ろの方から青年らしき声が聞こえた。すると──────ラングに迫っていた矢が一瞬にして消え去った。その代わりに、後ろからカランカランと何かが落ちる音がした。
「危機一髪、ってところかな‥…………」
ふぅー…………と安堵の息を吐く青年。バーク達は、後ろを向いた。そこには、黒髪にまん丸の瞳が特徴的の青年─────レクスが立っていた。
「あっ、罠も解かないと…………」
レクスはそう言うと、何やらぶつぶつと唱える。すると、魔力が罠を伝うように馴染んでいき、罠を全て解除した。
「…………………………」
突然の出来事にその場にいた一同は、驚きのあまり沈黙してしまうのだった。
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