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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
ニューヴィーとテギル⑥
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「大丈夫でしたか? テギルさん、ですよね。すいません、助けに来るのが遅くなってしまって」
「い、いえ…………ありがとうございます。すいません、助けていただいて。あ、あと、すいません、その…………お見苦しいものをお見せしてしまい」
テギルは座ったままレクスの方を向いて、恥ずかしそうに苦笑しながらそう言った。やはり、あういうのを人に見られるのは恥ずかしい。男としての沽券? にも関わってくる問題だ。
「大丈夫です」
レクスはなんでもないというように微笑んだ。──────と。
「おい、俺の酒蔵で何やって─────」
「ちょっと静かにしてろ」
「ぐはっ」
リオットがチョップで入って来た男性の額を打ち、男性は静かに呻くとその場に倒れ伏した。
「…………とりあえず、場所移動しましょうよ」
「…………うん……」
フィオナの提案にエレナを始め、みんな同意するように頷いた。
◇◆◇◆◇
「この少年──────ニューヴィーとの修行の途中に黒翼人族があなたと強引に入れ替わったと。そういうこと?」
「ああ、はい、そうで………だ」
テギルは敬語で言いかけたが、すぐにいつも通りの言葉遣いに直した。レクスは以前と違い、堅苦しいのはあまり好きではないので、敬語はいいと言ったのだ。その代わり、レクスの方も敬語はやめて、普通のしゃべり方に戻した。
「そういえば、ニューヴィーって勇者だったけ?」
カレンは不意に黒翼人族が言っていた言葉を思い出した。偽のテギルから聞いた情報ではあるが、恐らく本当のことだろう。それぐらいは知らないと、偽のテギルなど演じきれるはずがない。
「ああ。ニューヴィーは勇者だ」
テギルがそう答えた。現在、レクス達は酒蔵を出て門の方へと歩いていた。勿論、ミューエルを出るためだ。とはいっても、門までは近いのでそこまで歩かずとも着くのだが。
そして、わずか数分のうちに門までたどり着いた。
「では、改めて。酒蔵を案内してくれて、ありがとう。助かったよ」
「ふんっ、今回は仕方なく案内してやったけど、次からは案内しねぇからな」
そっぽを向きながらそう言うリオット。そんなリオットにレクス達は苦笑。もうそろそろリオットの性格も分かってきたかもしれない。────と。
「………う…………ん? リオット、ここは?」
「門の前ですよ、ユイリン様」
ユイリンが今になって目を覚ました。
「…………あれ? なんで私、リオットにおんぶされてるのでしょうか?」
「ユイリン様が臭い酒蔵で意識を失ってしまったので、こうして私がおんぶしてました」
「…………それは苦労をかけたわね。はぁ…………私、臭いのとかに弱くて…………」
「大丈夫ですっ。気絶したら、また私がおぶりますから!」
「そ、そう? じゃあ、また今度そうなったら是非お願いしますね」
ユイリンは冗談めかしたようにそう言って笑いながら、リオットの背中から降りた。
「すいません…………なんのお役にも立てず」
先程の表情から一転して、レクス達の方に向き直り、申し訳なさそうに頭を下げるユイリン。
「気にしないで。無事にテギルさんも見つかったし」
「…………あんな臭いくらいで倒れてどうすんのよ。そんなんで騎士としてやってけるの?」
ミーシャは呆れ半分、からかい半分混じったような口調でそう言った。
「うぐっ…………」
痛いところ所をつかれたユイリン。
「ユイリン様を悪く言うな! 本気のユイリン様は、お前らよりも全然強いんだからな!」
ベー、と子供じみた仕草と共に言葉を放つリオット。
「臭いで気絶してたら本気もだせないじゃない」
「なにおう!!」
このまま門の衛兵に言われるまで、言い争いは続いたのだった。
「い、いえ…………ありがとうございます。すいません、助けていただいて。あ、あと、すいません、その…………お見苦しいものをお見せしてしまい」
テギルは座ったままレクスの方を向いて、恥ずかしそうに苦笑しながらそう言った。やはり、あういうのを人に見られるのは恥ずかしい。男としての沽券? にも関わってくる問題だ。
「大丈夫です」
レクスはなんでもないというように微笑んだ。──────と。
「おい、俺の酒蔵で何やって─────」
「ちょっと静かにしてろ」
「ぐはっ」
リオットがチョップで入って来た男性の額を打ち、男性は静かに呻くとその場に倒れ伏した。
「…………とりあえず、場所移動しましょうよ」
「…………うん……」
フィオナの提案にエレナを始め、みんな同意するように頷いた。
◇◆◇◆◇
「この少年──────ニューヴィーとの修行の途中に黒翼人族があなたと強引に入れ替わったと。そういうこと?」
「ああ、はい、そうで………だ」
テギルは敬語で言いかけたが、すぐにいつも通りの言葉遣いに直した。レクスは以前と違い、堅苦しいのはあまり好きではないので、敬語はいいと言ったのだ。その代わり、レクスの方も敬語はやめて、普通のしゃべり方に戻した。
「そういえば、ニューヴィーって勇者だったけ?」
カレンは不意に黒翼人族が言っていた言葉を思い出した。偽のテギルから聞いた情報ではあるが、恐らく本当のことだろう。それぐらいは知らないと、偽のテギルなど演じきれるはずがない。
「ああ。ニューヴィーは勇者だ」
テギルがそう答えた。現在、レクス達は酒蔵を出て門の方へと歩いていた。勿論、ミューエルを出るためだ。とはいっても、門までは近いのでそこまで歩かずとも着くのだが。
そして、わずか数分のうちに門までたどり着いた。
「では、改めて。酒蔵を案内してくれて、ありがとう。助かったよ」
「ふんっ、今回は仕方なく案内してやったけど、次からは案内しねぇからな」
そっぽを向きながらそう言うリオット。そんなリオットにレクス達は苦笑。もうそろそろリオットの性格も分かってきたかもしれない。────と。
「………う…………ん? リオット、ここは?」
「門の前ですよ、ユイリン様」
ユイリンが今になって目を覚ました。
「…………あれ? なんで私、リオットにおんぶされてるのでしょうか?」
「ユイリン様が臭い酒蔵で意識を失ってしまったので、こうして私がおんぶしてました」
「…………それは苦労をかけたわね。はぁ…………私、臭いのとかに弱くて…………」
「大丈夫ですっ。気絶したら、また私がおぶりますから!」
「そ、そう? じゃあ、また今度そうなったら是非お願いしますね」
ユイリンは冗談めかしたようにそう言って笑いながら、リオットの背中から降りた。
「すいません…………なんのお役にも立てず」
先程の表情から一転して、レクス達の方に向き直り、申し訳なさそうに頭を下げるユイリン。
「気にしないで。無事にテギルさんも見つかったし」
「…………あんな臭いくらいで倒れてどうすんのよ。そんなんで騎士としてやってけるの?」
ミーシャは呆れ半分、からかい半分混じったような口調でそう言った。
「うぐっ…………」
痛いところ所をつかれたユイリン。
「ユイリン様を悪く言うな! 本気のユイリン様は、お前らよりも全然強いんだからな!」
ベー、と子供じみた仕草と共に言葉を放つリオット。
「臭いで気絶してたら本気もだせないじゃない」
「なにおう!!」
このまま門の衛兵に言われるまで、言い争いは続いたのだった。
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