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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
また来たの?
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「はぁー……………疲れた」
レクスは疲れたようにため息をついてそう言った。まあ、でも今度の自分の地区の祭りの参考にもなったと思う。レクス自身も何か店を出したいと思っているのだ。祭りを盛り上げる一員になりたい。一人だけ蚊帳の外…………みたいなのは嫌なのだ。
「…………レクス、大丈夫…………?」
エレナは首を傾げながらそう尋ねる。レクスは、う、うん…………大丈夫だよ、と煮え切らない返事を返す。レクスは気を張るのすら疲れるくらい、疲れたのだ。
「────────ねえ、あれ」
カレンがそう言って指差したのは、空で綺麗に咲く花火だった。花火は異世界から持ち込まれた物らしく、この世界でも人気となっている風物詩の一つである。
「花火、初めて見るけど……………綺麗だね」
レクスは無意識にそう呟いた。
レクスは王都にいる間、花火を見たことがなかった。なぜなら、レクスは規則正しい生活を送っていたがために、寝るのはいつも九時。たまに例外もあったが、いつもそうだった。対して現在の時刻は十時くらい。通りで見たことがないはずだ。
「花火、祭りに取り入れてみようかな……………」
フィアさんが人員確保してるか聞いて、してなかったら確保しに行こうなどとそんなことを思ったレクス。
「すごい……………」
「凄いのだ!!」
「グルゥ、グルゥ! 《綺麗な花火だ~、初めて見る!》」
ミア、ティーナ、レインも目を奪われているようだった。ティーナが感動するのは珍しい…………こんなことを言うのも失礼だが。普段あんなに騒がしいはずのティーナが。まあ、気にするだけ無駄である。
レクス達は花火が終わるまで、じっと花火が空で綺麗に咲く様子を眺めたのだった。
◇◆◇◆◇
─────綺麗な花火を見た、その翌日。
レクスはいつも通り書類整理やら承認やらの執務をこなしていたのだが─────
「──────で、なんでここに来たの?」
レクスの目の前にいるのは、昨日の女性だった。魔王の娘だとかなんとかいう。執務室のガラスは目の前にいる女性が侵入してきた際にかち割ったのだ。迷惑極まりない。お陰で、フィアやセレナを含む屋敷にいた者全員がここに駆けつけてくる羽目になった。
「もう一回勝負しに来た!!」
「勝負?」
「あの時は私の完敗だったが、今日は違う!! 一旦帰ってこれを取ってきた!!」
そう言って腰に提げている鞘から刀身を抜き、レクスに見せつけるサリウス。
「これは『ニホントウ』という業物でな。異界から来た職人の手で打たれた嗜好の一品。魔力を通せば、お前など一太刀入れれば塵と化すぞ!」
わーっはっはっはっは!! と高笑いをするサリウス。確か、昨日捕まり、逃げ出した後に自分の故郷へ帰り……………そして武器を取って戻ってきた、ということだろう。となると、普通に走っても間に合わないはずだ。
レクスはカマをかけてみることにした。出来れば戦いたくなどないし、ステータスが下がっている今の状態だと尚更。ここはどうしても避けねばならない。
「ねえ、君、名前は?」
「……………? サリウスだが…………っていうか、まずは自分から名乗るのが礼儀であろう!?」
魔王の娘に礼儀を言われるとは……………逆に苦笑すら浮かんでくるほどだ。
「僕はレクスだよ。ところでさ……………魔力は足りるの?」
そう。いくら魔力があろうとも、長距離を短時間で進むには、魔力もしくはスキルの存在が不可欠になるはず。
「魔力なら、この通り十分足りる!!」
そう言い、サリウスは『ニホントウ』に魔力を注──────
「……………あれ? 魔力が…………ない!?」
サリウス…………結構阿保なのかもしれない。
レクスは疲れたようにため息をついてそう言った。まあ、でも今度の自分の地区の祭りの参考にもなったと思う。レクス自身も何か店を出したいと思っているのだ。祭りを盛り上げる一員になりたい。一人だけ蚊帳の外…………みたいなのは嫌なのだ。
「…………レクス、大丈夫…………?」
エレナは首を傾げながらそう尋ねる。レクスは、う、うん…………大丈夫だよ、と煮え切らない返事を返す。レクスは気を張るのすら疲れるくらい、疲れたのだ。
「────────ねえ、あれ」
カレンがそう言って指差したのは、空で綺麗に咲く花火だった。花火は異世界から持ち込まれた物らしく、この世界でも人気となっている風物詩の一つである。
「花火、初めて見るけど……………綺麗だね」
レクスは無意識にそう呟いた。
レクスは王都にいる間、花火を見たことがなかった。なぜなら、レクスは規則正しい生活を送っていたがために、寝るのはいつも九時。たまに例外もあったが、いつもそうだった。対して現在の時刻は十時くらい。通りで見たことがないはずだ。
「花火、祭りに取り入れてみようかな……………」
フィアさんが人員確保してるか聞いて、してなかったら確保しに行こうなどとそんなことを思ったレクス。
「すごい……………」
「凄いのだ!!」
「グルゥ、グルゥ! 《綺麗な花火だ~、初めて見る!》」
ミア、ティーナ、レインも目を奪われているようだった。ティーナが感動するのは珍しい…………こんなことを言うのも失礼だが。普段あんなに騒がしいはずのティーナが。まあ、気にするだけ無駄である。
レクス達は花火が終わるまで、じっと花火が空で綺麗に咲く様子を眺めたのだった。
◇◆◇◆◇
─────綺麗な花火を見た、その翌日。
レクスはいつも通り書類整理やら承認やらの執務をこなしていたのだが─────
「──────で、なんでここに来たの?」
レクスの目の前にいるのは、昨日の女性だった。魔王の娘だとかなんとかいう。執務室のガラスは目の前にいる女性が侵入してきた際にかち割ったのだ。迷惑極まりない。お陰で、フィアやセレナを含む屋敷にいた者全員がここに駆けつけてくる羽目になった。
「もう一回勝負しに来た!!」
「勝負?」
「あの時は私の完敗だったが、今日は違う!! 一旦帰ってこれを取ってきた!!」
そう言って腰に提げている鞘から刀身を抜き、レクスに見せつけるサリウス。
「これは『ニホントウ』という業物でな。異界から来た職人の手で打たれた嗜好の一品。魔力を通せば、お前など一太刀入れれば塵と化すぞ!」
わーっはっはっはっは!! と高笑いをするサリウス。確か、昨日捕まり、逃げ出した後に自分の故郷へ帰り……………そして武器を取って戻ってきた、ということだろう。となると、普通に走っても間に合わないはずだ。
レクスはカマをかけてみることにした。出来れば戦いたくなどないし、ステータスが下がっている今の状態だと尚更。ここはどうしても避けねばならない。
「ねえ、君、名前は?」
「……………? サリウスだが…………っていうか、まずは自分から名乗るのが礼儀であろう!?」
魔王の娘に礼儀を言われるとは……………逆に苦笑すら浮かんでくるほどだ。
「僕はレクスだよ。ところでさ……………魔力は足りるの?」
そう。いくら魔力があろうとも、長距離を短時間で進むには、魔力もしくはスキルの存在が不可欠になるはず。
「魔力なら、この通り十分足りる!!」
そう言い、サリウスは『ニホントウ』に魔力を注──────
「……………あれ? 魔力が…………ない!?」
サリウス…………結構阿保なのかもしれない。
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