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9章 祝福
久々
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レクス区にて。
「ねーね、ここの区で祭りがあるらしいよ。行く?」
「何か楽しそうな催しばっかりだね。あっ、これとか面白そうじゃない!?」
「私、エントリーしてみよっかな!!」
またあるところでは。
「屋台もたくさん出るらしいよー」
「美味しい食べ物や珍しい食べ物がいっぱい………………!?」
「もー……………食べ物のことしか頭にないよね、君って」
レクス区内では来週辺りに開催される祭りの話題で持ちきりである。とりあえず、レクス区とその周辺の区にビラを配っておいたのだ。これでうまく祭りのことが広まってくれれば嬉しい限りである。
当然だが、この国全体に行き渡らせるほどのビラは作れない。紙は高級品でもあるので、値も張るし、数にも限りがある。そんなに大量に使うことは難しい。
「う~ん……………結構賑やかだなぁ」
というわけで、現在レクスは冒険者ギルドに来ている。レクス区の冒険者ギルドも祭りの事で持ち切りだった。
「あ、あれ、領主様じゃないか?」
「あっ、ほんとだ!」
「領主様~! 祭り、楽しみにしてますから!」
みんな口々にそんなことを言った。祭りを楽しみにしてくれているのは、嬉しい限りである。
「ありがとう」
微笑んでそう言うレクス。みんなの期待に答えられるように精進せねば、とそんなことを思った。
レクスはそんな騒ぎの中でも掲示板に向かう。今回受ける依頼を選ぶのだ。今回冒険者ギルドの依頼を受けるのには、いくつか理由がある。
一つ目。気晴らし。ここ最近書類の整理で忙しくてまともに気晴らしすらできなかったからだ。
二つ目。街周辺の安全確認。祭り当日までに怪しい人物だったり、脅威になりうる魔物がいないかなどをチェックするのだ。
そして三つ目。───────使ったことのないスキルと、新たなスキルの獲得だ。
そのためにも、今回は普段行かない場所の依頼を受けるつもりだ。そのついでに、レクス区周辺に異変がないかもしっかり確かめる。
「う~ん………………どれにしよう」
Sランク冒険者なので、一応全ての依頼を受注することが可能だ。レクスはどれかいい依頼はないものかと探す。やがて、一枚の依頼書が目に入る。
「───────オイルヒネズミの討伐?」
聞いたこともない魔物だ。一応、推奨ランクはAランク以上。それほど危険な魔物だということだろう。因みに場所は『ゴウメイコウ火山』。前に奇妙なミノタウロスが出現した洞窟の周辺を通り過ぎたところにある。『ゴウメイコウ火山』はいわゆる活火山で、いつ噴火するか分からない火山なのだ。
「………………よし、この依頼にしよっかな」
レクスはその依頼を決めた。身体を冷やすためのポーションなら、『作る』で作れるので大丈夫だ。暑さ対策は万全だ。
レクスは依頼書を持って受付へ。空いていたので、すんなり順番が回ってきた。
「あの、この依頼を受けたいのですが」
依頼を見た瞬間、一瞬ギョッとする受付嬢。しかし、すぐに表情を引き締め直す。
「で、では、確認のため、冒険者ギルドカードの提示をお願いします」
「分かりました」
レクスはそう言って冒険者ギルドカードを提示する。勿論、Sランクだから金色だ。その後も手続きは滞ることなくすぐに終わった。
「久しぶりの冒険かぁ……………」
レクスは嬉しそうにそう呟くと、ゴウメイコウ火山へと向かうのだった。
「ねーね、ここの区で祭りがあるらしいよ。行く?」
「何か楽しそうな催しばっかりだね。あっ、これとか面白そうじゃない!?」
「私、エントリーしてみよっかな!!」
またあるところでは。
「屋台もたくさん出るらしいよー」
「美味しい食べ物や珍しい食べ物がいっぱい………………!?」
「もー……………食べ物のことしか頭にないよね、君って」
レクス区内では来週辺りに開催される祭りの話題で持ちきりである。とりあえず、レクス区とその周辺の区にビラを配っておいたのだ。これでうまく祭りのことが広まってくれれば嬉しい限りである。
当然だが、この国全体に行き渡らせるほどのビラは作れない。紙は高級品でもあるので、値も張るし、数にも限りがある。そんなに大量に使うことは難しい。
「う~ん……………結構賑やかだなぁ」
というわけで、現在レクスは冒険者ギルドに来ている。レクス区の冒険者ギルドも祭りの事で持ち切りだった。
「あ、あれ、領主様じゃないか?」
「あっ、ほんとだ!」
「領主様~! 祭り、楽しみにしてますから!」
みんな口々にそんなことを言った。祭りを楽しみにしてくれているのは、嬉しい限りである。
「ありがとう」
微笑んでそう言うレクス。みんなの期待に答えられるように精進せねば、とそんなことを思った。
レクスはそんな騒ぎの中でも掲示板に向かう。今回受ける依頼を選ぶのだ。今回冒険者ギルドの依頼を受けるのには、いくつか理由がある。
一つ目。気晴らし。ここ最近書類の整理で忙しくてまともに気晴らしすらできなかったからだ。
二つ目。街周辺の安全確認。祭り当日までに怪しい人物だったり、脅威になりうる魔物がいないかなどをチェックするのだ。
そして三つ目。───────使ったことのないスキルと、新たなスキルの獲得だ。
そのためにも、今回は普段行かない場所の依頼を受けるつもりだ。そのついでに、レクス区周辺に異変がないかもしっかり確かめる。
「う~ん………………どれにしよう」
Sランク冒険者なので、一応全ての依頼を受注することが可能だ。レクスはどれかいい依頼はないものかと探す。やがて、一枚の依頼書が目に入る。
「───────オイルヒネズミの討伐?」
聞いたこともない魔物だ。一応、推奨ランクはAランク以上。それほど危険な魔物だということだろう。因みに場所は『ゴウメイコウ火山』。前に奇妙なミノタウロスが出現した洞窟の周辺を通り過ぎたところにある。『ゴウメイコウ火山』はいわゆる活火山で、いつ噴火するか分からない火山なのだ。
「………………よし、この依頼にしよっかな」
レクスはその依頼を決めた。身体を冷やすためのポーションなら、『作る』で作れるので大丈夫だ。暑さ対策は万全だ。
レクスは依頼書を持って受付へ。空いていたので、すんなり順番が回ってきた。
「あの、この依頼を受けたいのですが」
依頼を見た瞬間、一瞬ギョッとする受付嬢。しかし、すぐに表情を引き締め直す。
「で、では、確認のため、冒険者ギルドカードの提示をお願いします」
「分かりました」
レクスはそう言って冒険者ギルドカードを提示する。勿論、Sランクだから金色だ。その後も手続きは滞ることなくすぐに終わった。
「久しぶりの冒険かぁ……………」
レクスは嬉しそうにそう呟くと、ゴウメイコウ火山へと向かうのだった。
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