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9章 祝福
とりあえず…………試してみよう、試行錯誤だ
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「ここがゴウメイコウ火山………………」
レクスは目の前に佇む火山は、標高三〇〇〇メートルはありそうだ。しかし、何というか………………これはどういうことだろうか。
レクスの目の前にある火山────というより、もう火山の定義から外れているような気さえする────は、見た目からしてこれはなんか違う…………というような感じを受けるものだった。
「……………見たところ、なんか凍ってるように見えるんだけど……………」
ここからでも火山の中が見えるのだが…………なんと全て凍っていたのだ。勿論、中の話だ。マグマがどこにもないではないか。これは、氷結の世界とでも称した方が納得が行くのではないか……………そう思う程だった。
「まあ、とりあえず入ってみるか………………」
アブラヒネズミっていう魔物すらいるのかどうか分からないが。
「…………………思った以上に寒いなぁ」
とりあえず、レクスは『作る』で耐寒ポーションを作り、飲んでおく。ポーション一本作るくらいなら、原材料がなくても魔力で十分にそれを補える。これでとりあえず寒さは消えた。因みにだが、エレナ達は今日は来ていない。レクス一人である。
「それにしても、下も滑りそう……………」
歩いてみて分かった。これは戦いづらい地形だ。通りで受付嬢が驚くし、周りには冒険者がいないんだな、とそんなことを思った。
「アブラヒネズミは……………」
見た感じいるのは、コウモリっぽい魔物だけ。あと、スライムに似た感じの魔物。しかも、環境に適応してるのかは知らないが、どちらも青色だ。
「ピギャ!!」
スライムに似た魔物──────もうめんどくさいから、以下スライムと呼ばせてもらう───────は、一声叫ぶ。すると、次の瞬間──────なんと、地面を滑らせる原因となる氷がレクスの真下から勢いよく尖って生えてきた。
「───────ととっ、危ない」
レクスは持ち前の素早さでそれを難なく回避。これはただのスライムではない。……………『見る』を使おう。あとついでに、コウモリみたいな魔物も見ておくことにするレクス。
「…………………スライム(超亜種)と………ロロトンガ(超亜種)……………ってか、超亜種って何?」
◇超亜種
ただ特異的な進化を遂げるだけでなく、属性ですらも変わってしまった魔物の総称。並の魔物よりも数十倍強い。
「………………聞いたことないんですけど」
レクスは目の前に表示された説明を見て、そんなことを呟くのだった。
◇◆◇◆◇
レクス区の冒険者ギルドにて──────穏やかでない声が響いていた。
「あの火山に冒険者を向かわせただぁ!? お前、一体何やってるんだ!!」
「す、すいませんっ!!」
受付嬢が副ギルドマスターに怒られていた。
「あの火山は今活性化してるんだぞ……………!? そんな時に何で冒険者を行かせたんだ!!」
活性化というのは、ある一定の場所において魔力が濃くなる現象。勿論、その濃さに応じて魔物も強くなる。
「………………Sランクだったので、もしかしたら行けるのではと思ってしまいました。それに、あの依頼書にはAランク以上推奨と書いてありました!!」
「だからってなぁ……………。お前、その依頼書、きちんと確認したか? 依頼書には依頼された日付がきちんと記されてんだ。あそこの火山は一応、一昨日くらいから規制がかかってんだよ。まあ、その依頼が貼り出されてるのもおかしな話かも知れんが……………。知らなかったのか……………?」
「…………………はい」
受付嬢はシュン……………と落ち込みながら頷いた。
「………………はぁ。ったく………」
副ギルドマスターはため息をついた。情報伝達のミス。あってはならないことだ。
「………………無事に戻ってくるのを祈るしかない、か…………」
Sランクなら、身の危険を感じればすぐに引き返してくるだろう。
副ギルドマスターは再びため息をつくのだった。
レクスは目の前に佇む火山は、標高三〇〇〇メートルはありそうだ。しかし、何というか………………これはどういうことだろうか。
レクスの目の前にある火山────というより、もう火山の定義から外れているような気さえする────は、見た目からしてこれはなんか違う…………というような感じを受けるものだった。
「……………見たところ、なんか凍ってるように見えるんだけど……………」
ここからでも火山の中が見えるのだが…………なんと全て凍っていたのだ。勿論、中の話だ。マグマがどこにもないではないか。これは、氷結の世界とでも称した方が納得が行くのではないか……………そう思う程だった。
「まあ、とりあえず入ってみるか………………」
アブラヒネズミっていう魔物すらいるのかどうか分からないが。
「…………………思った以上に寒いなぁ」
とりあえず、レクスは『作る』で耐寒ポーションを作り、飲んでおく。ポーション一本作るくらいなら、原材料がなくても魔力で十分にそれを補える。これでとりあえず寒さは消えた。因みにだが、エレナ達は今日は来ていない。レクス一人である。
「それにしても、下も滑りそう……………」
歩いてみて分かった。これは戦いづらい地形だ。通りで受付嬢が驚くし、周りには冒険者がいないんだな、とそんなことを思った。
「アブラヒネズミは……………」
見た感じいるのは、コウモリっぽい魔物だけ。あと、スライムに似た感じの魔物。しかも、環境に適応してるのかは知らないが、どちらも青色だ。
「ピギャ!!」
スライムに似た魔物──────もうめんどくさいから、以下スライムと呼ばせてもらう───────は、一声叫ぶ。すると、次の瞬間──────なんと、地面を滑らせる原因となる氷がレクスの真下から勢いよく尖って生えてきた。
「───────ととっ、危ない」
レクスは持ち前の素早さでそれを難なく回避。これはただのスライムではない。……………『見る』を使おう。あとついでに、コウモリみたいな魔物も見ておくことにするレクス。
「…………………スライム(超亜種)と………ロロトンガ(超亜種)……………ってか、超亜種って何?」
◇超亜種
ただ特異的な進化を遂げるだけでなく、属性ですらも変わってしまった魔物の総称。並の魔物よりも数十倍強い。
「………………聞いたことないんですけど」
レクスは目の前に表示された説明を見て、そんなことを呟くのだった。
◇◆◇◆◇
レクス区の冒険者ギルドにて──────穏やかでない声が響いていた。
「あの火山に冒険者を向かわせただぁ!? お前、一体何やってるんだ!!」
「す、すいませんっ!!」
受付嬢が副ギルドマスターに怒られていた。
「あの火山は今活性化してるんだぞ……………!? そんな時に何で冒険者を行かせたんだ!!」
活性化というのは、ある一定の場所において魔力が濃くなる現象。勿論、その濃さに応じて魔物も強くなる。
「………………Sランクだったので、もしかしたら行けるのではと思ってしまいました。それに、あの依頼書にはAランク以上推奨と書いてありました!!」
「だからってなぁ……………。お前、その依頼書、きちんと確認したか? 依頼書には依頼された日付がきちんと記されてんだ。あそこの火山は一応、一昨日くらいから規制がかかってんだよ。まあ、その依頼が貼り出されてるのもおかしな話かも知れんが……………。知らなかったのか……………?」
「…………………はい」
受付嬢はシュン……………と落ち込みながら頷いた。
「………………はぁ。ったく………」
副ギルドマスターはため息をついた。情報伝達のミス。あってはならないことだ。
「………………無事に戻ってくるのを祈るしかない、か…………」
Sランクなら、身の危険を感じればすぐに引き返してくるだろう。
副ギルドマスターは再びため息をつくのだった。
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