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9章 祝福
徐々に
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「それで、今日はどこに向かうつもりなの?」
ミーシャがそう尋ねた。現在、レクス達は街中を歩いている。昼過ぎということもあってか、街は賑やかだった。自分で言うのもなんだが、王都くらい賑わっているかもしれない。………多分。
「いや、別に僕の息抜きだし……………ついてこなくても」
「……………レクスの行くところなら、どこでも一緒……………」
エレナが嬉しそうにレクスの腕に抱きつく。それを見たミーシャ達は思わず微笑む。と同時に、いちゃつくなら見えないところでやって欲しい、こっちまで恥ずかしくなってくるから、なんてことも思った。
「……………それでレクス。さっきの話しに戻すけど、どこに向かってるの?」
「ガルロアダンジョンだよ。久々に行ってみようと思って」
純粋に自分がどこまで行けるか試してみたい、そんな気持ちがレクスの中にはあった。長らく仕事で身体が動かせていないのも相まって、とりあえずという感じだ。息抜き程度なので、そこまで命をかけるつもりもない。
「ガルロアダンジョンかぁ……………あそこ、キーキー鳴くラットが嫌なんだよね~……………」
レインがそう言った。レインは今は人の姿をしている。やっと最近ではあるが、歩けるようになってきた。素早く動くのにはやや不慣れな部分もあって、難しいようだ。
「ああ、ブルーラットか…………あの時はほんとにやばかったなぁ」
「………………? あの時……………?」
(……………そういえば、エレナ達は知らないんだっけ。あの時は僕とレインだけだったし)
学園に入学する前くらいに、一回ガルロアダンジョンに挑んだことがあるのだ。あの時は、資金を稼ぐのに夢中な時期であった。
「エレナとかミーシャが来る前くらいに、ガルロアダンジョンに入ったことがあるんだよ。そこで、嫌な音を出すラットにうんざりさせられたんだ……………」
「意外。レクスにもそんなことがあったんだね」
カレンが少し驚いたように言った。レクスだって、最初から強かったわけではない。苦戦することだって多々あった。
「まあね」
レクスは苦笑しつつ頷く。
レクス達はたわいもない話をしつつも、ガルロアダンジョンへと向かっていった。
◇◆◇◆◇
「……………………」
ガルロアダンジョンへの道中。ガルロアダンジョンはユビネス大森林帯の近くにある。その木陰に何やら気配を感じた。微かに漂う違う質の魔力。
「…………………誰かいるでしょ。出てきた方がいいよ」
レクスは木陰に潜んでいるだろう誰かに向かって声をかける。
「ばれてたかぁ………………」
木陰に潜んでいた誰かは姿を現す。それは、フードを被った少女だった。
「まあ、ばれちゃったなら仕方ないや♪ ねえねえ、お兄さんお姉さん達、魔力頂戴♪ 全部」
「…………………全部は無理かな」
レクスは鋭い目付きで少女にそう返す。
「そっかそっか、じゃあ──────強引に奪わせてもらうね♪」
少女も端から交渉するつもりなどなかったのだろう。ダガーを懐から抜くと、一瞬で距離を詰める。悪人以外は殺傷禁止なので、気絶させようとダガーを鳩尾目掛けて───────
「『守る』!」
ガキィン!! と小気味のいい音と共に、ダガーが弾かれる。防がれたことに、少し驚いた様子の少女。
「………………君が最近あちこちで起きてる事件に関わってる組織の内の一人かな?」
先程、魔力を頂戴と言っていた。模倣犯の可能性もゼロではないが。恐らく、そうなのだろう。
「──────さあね♪」
少女は、楽しそうに笑った。
ミーシャがそう尋ねた。現在、レクス達は街中を歩いている。昼過ぎということもあってか、街は賑やかだった。自分で言うのもなんだが、王都くらい賑わっているかもしれない。………多分。
「いや、別に僕の息抜きだし……………ついてこなくても」
「……………レクスの行くところなら、どこでも一緒……………」
エレナが嬉しそうにレクスの腕に抱きつく。それを見たミーシャ達は思わず微笑む。と同時に、いちゃつくなら見えないところでやって欲しい、こっちまで恥ずかしくなってくるから、なんてことも思った。
「……………それでレクス。さっきの話しに戻すけど、どこに向かってるの?」
「ガルロアダンジョンだよ。久々に行ってみようと思って」
純粋に自分がどこまで行けるか試してみたい、そんな気持ちがレクスの中にはあった。長らく仕事で身体が動かせていないのも相まって、とりあえずという感じだ。息抜き程度なので、そこまで命をかけるつもりもない。
「ガルロアダンジョンかぁ……………あそこ、キーキー鳴くラットが嫌なんだよね~……………」
レインがそう言った。レインは今は人の姿をしている。やっと最近ではあるが、歩けるようになってきた。素早く動くのにはやや不慣れな部分もあって、難しいようだ。
「ああ、ブルーラットか…………あの時はほんとにやばかったなぁ」
「………………? あの時……………?」
(……………そういえば、エレナ達は知らないんだっけ。あの時は僕とレインだけだったし)
学園に入学する前くらいに、一回ガルロアダンジョンに挑んだことがあるのだ。あの時は、資金を稼ぐのに夢中な時期であった。
「エレナとかミーシャが来る前くらいに、ガルロアダンジョンに入ったことがあるんだよ。そこで、嫌な音を出すラットにうんざりさせられたんだ……………」
「意外。レクスにもそんなことがあったんだね」
カレンが少し驚いたように言った。レクスだって、最初から強かったわけではない。苦戦することだって多々あった。
「まあね」
レクスは苦笑しつつ頷く。
レクス達はたわいもない話をしつつも、ガルロアダンジョンへと向かっていった。
◇◆◇◆◇
「……………………」
ガルロアダンジョンへの道中。ガルロアダンジョンはユビネス大森林帯の近くにある。その木陰に何やら気配を感じた。微かに漂う違う質の魔力。
「…………………誰かいるでしょ。出てきた方がいいよ」
レクスは木陰に潜んでいるだろう誰かに向かって声をかける。
「ばれてたかぁ………………」
木陰に潜んでいた誰かは姿を現す。それは、フードを被った少女だった。
「まあ、ばれちゃったなら仕方ないや♪ ねえねえ、お兄さんお姉さん達、魔力頂戴♪ 全部」
「…………………全部は無理かな」
レクスは鋭い目付きで少女にそう返す。
「そっかそっか、じゃあ──────強引に奪わせてもらうね♪」
少女も端から交渉するつもりなどなかったのだろう。ダガーを懐から抜くと、一瞬で距離を詰める。悪人以外は殺傷禁止なので、気絶させようとダガーを鳩尾目掛けて───────
「『守る』!」
ガキィン!! と小気味のいい音と共に、ダガーが弾かれる。防がれたことに、少し驚いた様子の少女。
「………………君が最近あちこちで起きてる事件に関わってる組織の内の一人かな?」
先程、魔力を頂戴と言っていた。模倣犯の可能性もゼロではないが。恐らく、そうなのだろう。
「──────さあね♪」
少女は、楽しそうに笑った。
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